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部屋の観葉植物に発生した、コバエを完全退治!原因や駆除方法を徹底解説!

食品や生ごみがあったりすると、どこから侵入してくるのか目障りなコバエが飛び回り、部屋にある観葉植物の周りにも発生したりして不快を感じますね。同時に雑菌を運んだりすることから衛生的にも悪影響を及ぼします。観葉植物へのコバエの発生原因や完全駆除方法をご紹介します。
更新: 2022年1月4日
Meigen Oka
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目次

コバエの定義

Photo by Mo Kaiwen 莫楷文

通常私たちがコバエと呼んでいるものは一般的には蠅(はえ)の小さいものを言います。家の中に入り込んで飛び回るコバエは主に4種類とされていて、生ごみなどに産み付けられた卵は一斉に羽化して大量に発生します。

コバエは建物のわずかな隙間から侵入し、産卵してから幼虫を経てサナギから成虫になるまで約2週間と極めて短い期間で、発生する時期にはこのサイクルによって大量に発生することになります。

コバエの発生時期

コバエの発生は、気温が上がる4月から霜が降りる様になる11月頃が最も多く見られます。最も近頃は暖房が効いている部屋では冬でも飛び回っていたりしますが、生息できる温度は20~30℃位で、湿度70%の条件があれば発生します。

上記の条件に一番近いのが初夏の梅雨時となり、蒸れた気候と生ごみなどの臭いも多く発散する時期で大量発生の原因です。また、コバエは小さいので網戸の隙間や窓が開いていたり、玄関やベランダの出入り時に紛れ込んで入ってきたりします。

観葉植物に発生するコバエの種類

Photo by Dakiny

小さく細かいハエを一般的にコバエと呼んでいますが、実際にはコバエというハエが存在する訳ではありません。コバエにはショウジョウバエ、チョウバエ、ノミバエ、キノコバエの4種類が確認されています。

コバエにはそれぞれに生態や特徴が異なっていて、発生しやすい場所や好むものも違っているのです。特に植木や観葉植物などにはチョウバエとキノコバエの2種類のコバエが発生し産卵を繰り返します。

観葉植物に発生する原因

部屋に置いた観葉植物にコバエが発生する原因としては、観葉植物に直接発生する訳ではなく、鉢土に腐葉土など有機物が使われていたりすると、それをエサとして発生します。

また、風通しが悪く日当たりもよくない場所に置かれた観葉植物は、鉢中がいつも湿った状態になっているとコバエ特にキノコバエが産卵しやすく、幼虫は植物自体もエサにしてしまうので、観葉植物の生育にも悪い影響を与えます。

チョウバエ

チョウバエは約50種が国内で確認されていて、他のコバエと比べると体長は5mmほどになることから大きめの部類でしょう。黒に近い灰色の体色で羽が大きく体を覆う毛が蝶(チョウ)に似ていることが名の由来で、植木や観葉植物に多く発生します。

夜行性で沼地や湿地に生息していますが、下水管や浴室の排水管などにも発生して固形化した腐敗物をエサにして繁殖させることから“便所バエ”と呼ばれることもあり、雑菌を運んだりするので衛生的にも不快害虫の一種です。

キノコバエ


キノコバエは灰黒色の体色で成虫は湿気が多く薄暗い場所に生息します。体色は褐色や黒色をしており、体長は1~4mmほどで手足が長く小さく細長いのが特徴です。土中に産卵して2~3週間で成虫になります

特に枝葉が腐っている植物を好んで生息しますので、庭の植木や観葉植物の鉢植えの湿った用土に生える真菌類(キノコなど)や有機物をエサにして産卵し大量に発生させます。

観葉植物にコバエが発生する原因

Photo bydendoktoor

観葉植物によく発生するコバエはチョウバエとキノコバエの2種類です。どちらも湿気を好み腐敗物や有機物などをエサにして生息しますが、植木や観葉植物を植える時の腐葉土や有機質培養土、受け皿に溜まった水にも発生する一因となります。

室内で管理している観葉植物は、購入した段階ですでに卵が産み付けられている場合もあるので注意が必要です。用土の通気性が悪いと水やりの度ごとに鉢中の蒸れが長時間続き、湿気を好むコバエの恰好の発生場所となりえます。

観葉植物に発生するコバエの被害

観葉植物の鉢中に卵を産み付けたコバエは、短期間で成虫になって部屋中を飛び回り始め実にうっとうしいですね。また、臭いを発する腐敗物にたかり、そのまま食品などに雑菌を移したりすることから衛生的にも深刻な被害をもたらします。

観葉植物に発生するコバエ予防対策

Photo byphotography_franconia

観葉植物にコバエを発生させない様にするには、基本的に観葉植物本体を常に清潔にしておくことです。また、コバエは湿気を好みますので、鉢の表土を乾燥の状態にしておくために水はけのよい用土を用いるとよいでしょう。

観葉植物の鉢の受け皿には水を溜めておかない様にし、施肥は臭いを発する有機質肥料は使わず、化成肥料を使う様にするとよいでしょう。予防や撃退にはいくつかの方法がありますのでご紹介します。

用土でコバエ予防

コバエの一種キノコバエは湿った土や有機質土壌中に産卵をしますので、市販の観葉植物用の有機培養土などはなるべく使用せずに、無機質の用土(赤玉土・鹿沼土・バーミュキライト)などで植え付けをするとよいでしょう。

また、土中の2~3cmほどの浅い個所に産卵しますので、鉢土の上から5cmほど赤玉土や鹿沼土の中粒、もしくは軽石の中粒で覆っておくとよいでしょう。湿った状態にしないこととエサになるような有機質用土は使わないことです。

受け皿に水分を残さない

コバエの一種チョウバエは湿気を好み、水分の有るところに産卵し大量発生しますので、観葉植物の鉢受け皿に残されている水は水垢も発生し、また、腐敗臭も発してコバエが群がる原因になります。

室内に置く観葉植物の鉢受け皿には水を残さないことが予防になります。大鉢で鉢皿ごと水を捨てることが難しい場合は雑巾や吸水スポンジを使ってきれいに水分を取り除いてください。丁寧に拭いて水垢などが付かないようにしましょう。

木酢液でコバエ予防


コバエの発生を防ぐ方法として「木酢液(もくさくえき)」を使うと忌避効果があります。木酢液とは木炭や竹炭の製造過程で出る煙成分を集め冷却して作り出したもので、大量の有機成分が含まれた水溶液です。

用途としては観葉植物に葉面散布や用土に散布して生育を活性化させ、害虫などを寄せ付けないようにする忌避剤としても利用されることから、コバエなどを撃退できる予防効果が期待できます。

木酢液を使用する際の注意点

一般的に木酢液といっても原料の樹木や製造方法で品質などに差異が生じているのが普通ですが、購入する際には黄褐色または赤褐色をしていて濁りがなくほぼ透明に近いものをおすすめします。燻製の様な特異臭があるのが特徴です。

観葉植物は室内で管理する場合が多いので、あまりきつい刺激臭のあるものは避けたほうが良いでしょう。使用する際は200~1000倍に希釈して霧吹きなどで2~3日に1度の割合で噴霧します。

ハッカ油でコバエ予防

よく知られた「めんつゆトラップ」はショウジョウバエだけの効果しかありませんので、観葉植物に発生するチョウバエやキノコバエには効きません。手作りのコバエ忌避剤にハッカ油があります。

コバエを含む害虫類はハッカの臭気を嫌う性質があります。ハッカ油は植物(ハッカソウ)からの天然成分を抽出したもので、危険な薬品ではなく、香りを発散させることにより消臭や除菌のほかコバエなど虫よけに効果があります。

ハッカ油の作り方と注意点

作り方は必ずガラス容器を用意し、市販のハッカ油(10滴ほど)と無水エタノール(5ml)をよく混ぜ合わせてから精製水(40~50ml)を加えます。最初は香りの具合を確かめながら、精製水での希釈度を加減しながら噴霧しましょう。

効力は約1週間ですので、発生期間中に適宜使用し、1回分を使い切るようにしましょう。天然成分ですので安心して使えますが、過敏症の方や動物(ペット)には有害となりますので注意が必要です。

薬剤を使って予防

コバエを発生させないようにするには清潔な環境を作ることが一番ですが、いつの間にか入り込んできて飛び回ります。対策としてコバエ用の忌避剤を使用するのもひとつの方法です。

種々なコバエ用忌避剤がホームセンターなどで購入できますので、観葉植物には悪影響を及ぼさない様に使用方法や注意書きなどをよく確認して、一番効果的と思われる忌避剤を使用しましょう。

観葉植物に発生したコバエ駆除

Photo bynajibzamri

留守にしていた場合など、いつの間にか部屋に置いた観葉植物の周りにコバエが群がり飛んでいたりします。鉢中に産卵などされると大変です。少数でも見つけたら早めに退治してしまう必要があります。

殺虫剤を使用して駆除


市販されている噴霧式殺虫剤でも退治することができますが、注意したいのは観葉植物からは30cm以上離して吹きかけないといけません。スプレー缶に使われている高圧ガスによって冷害を起こす可能性があり、植物を傷めてしまう恐れがあるからです。

鉢の表土にばら撒く形式の浸透性殺虫剤を使用するのも効果がありますが、室内に置く観葉植物での使用は禁止です。有毒ですので、ペットがなめたりすると危険ですので使用は避けた方がよいでしょう。

鉢を水に沈めて駆除

観葉植物の鉢で持ち上げるのが大変なほどの大鉢でない限り、鉢ごと水中に沈めて産み付けられた卵を浮き上がらせて駆除できます。

鉢がすっぽり入るバケツに水を張り、その中に観葉植物鉢を沈め、15分ほど経つと水面にコバエの卵や幼虫が浮き上がってきますので、細かい目の網ですくい取って別の場所に移し殺虫剤をかけて処分します。

粘着トラップで駆除

観葉植物の鉢周辺や表土にいるコバエは掃除機で吸い取る方法もありますが、完全に退治するのは難しいでしょう。市販されている粘着式トラップを使用して駆除するのも効果が期待できます。

粘着トラップには種々なものがあります。プラスチックの容器に誘引剤および殺虫剤を含入した“置き型”と吊り下げて捕獲する“粘着シート”タイプもありますが、観葉植物には植木鉢に挿し込んでおいて捕獲、退治するものがベストといえます。

まとめ

Photo by 人云亦云 - 雲中老沈

観葉植物にコバエを発生させないためには、コバエを寄せ付けない環境を作ることが大事です。観葉植物の鉢の用土が湿ったままであるとコバエが発生しやすくなりますので、水はけのよい用土を使い常に清潔に保ちましょう。

湿度が気になったら、観葉植物を明るい場所と風通しのよい場所に移動させることもコバエを発生させないようにするコツでもあるのです。小型の観葉植物はハイドロカルチャー(発泡煉石を使った水耕栽培)で管理するのもよいでしょう。

コバエが気になる方はこちらもチェック!

不快な害虫コバエの予防や駆除方法などもっと詳しく知ってみたいという方は「暮らし~の」のWEBマガジンでも紹介記事がありますので、ぜひご覧になってください。