ふるさと納税で銘酒が返礼品の自治体は多数
ふるさと納税を御存じでしょうか。好きな自治体を選んで寄付をする制度で、寄付することで返礼品としてその土地の名産品が受け取れる制度のことを指します。
全国各地からの寄付は大変貴重で、寄付を受ける市町村の財源としてインフラ整備や教育支援などの使い道で有効に使われているのです。
ふるさと納税は所得税・住民税控除から控除
ふるさと納税制度で寄付した側は、所得税で寄付金分の所得控除が受けられ、居住する地区の住民税についいぇ税額控除が適用されるのです。
また、控除を受けられる上限は、各自の収入や納税額によって異なってきますが、基本、控除される金額は寄付金総額から2000円を引いた金額になります。
ふるさと納税の返礼品はコスパ◎の銘酒がおすすめ
ふるさと納税の返礼品なかで、日本各地にある地酒は大人気。人気日本酒の銘柄は生産量が限られていたり、流通の制約もあったりと、手に入れるのが困難な銘柄も少なくありません。そんなレアもののお酒を含めた、有名日本酒をふるさと納税の返礼品にしている8つの自治体を紹介します。
ふるさと納税の還元率の求め方
ふるさと納税の還元率については、以下の表の計算式を参考にしてください。(なお、本記事は2021年12月6日の情報です。)
ふるさと納税還元率の求め方
計算式 | 還元率(%)=市場価格 ÷ 寄付金額 |
例 | 50% =5000円 ÷ 10000円 |
ふるさと納税1万5千円以下の人気日本酒5選
人気日本酒①:岡山県津山市「剣聖武蔵大吟醸」
岡山県津山市のふるさと納税返礼品は「剣聖武蔵 大吟醸」です。岡山県産の山田錦を半分まで削り、磨いた米の芯だけを杜氏が手洗で丹念に洗い上げ、難波酒造秘伝の技を尽くし、醸造した酒の芸術品ともいわれる究極の銘酒です。大吟醸ならではのフルーティーな香りと深いコクが楽しめます。
返礼品の日本酒「剣聖武蔵大吟醸1.8L×1本」は、還元率が45%と大変コスパのよいふるさと納税の返礼品なのです。
剣聖武蔵大吟醸
銘柄 | 剣聖武蔵大吟醸 |
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内容 | 1.8L×1本 |
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寄付金額 | 12000円 |
人気日本酒②:高知県田野町「美丈夫『田野ラベル』」
高知県田野町(たのちょう)は「四国一小さなまちの地酒」として、美丈夫『田野ラベル』純米酒1800mL×1本(精米歩合:60%、アルコール度数:15度)と純米吟醸1800mL×1本(精米歩合:55%、アルコール度数:15度)の2本セットが返礼品です。
四国の森と渓谷を通ってきた清冽な水を使い、四国の太陽を浴びて実る酒米を原料にすることで、田野町の日本酒はいっそうおいしくなるのです。
美丈夫『田野ラベル』
銘柄 | 美丈夫『田野ラベル』 |
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内容 | 一升瓶2本セット |
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寄付金額 | 13000円 |
人気日本酒③:新潟県南魚沼市「日本酒 八海山」
米どころ新潟県南魚沼市のふるさと納税返礼品は「日本酒 八海山 清酒・純米大吟醸 720ml×2本セット」です。
八海山清酒は普通酒ながら酒造好適米を60%まで精米して、長期間低温熟成させ、おいしさを最大限引き出しています。八海山純米大吟醸は口当たりがよく、一口飲むとふわっと広がる上品な甘さがあり、料理を引き立ててくれる食中酒です。
日本酒 八海山 清酒・純米大吟醸 720ml×2本セット
銘柄 | 日本酒 八海山 清酒・純米大吟醸 |
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内容 | 720ml×2本セット |
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寄付金額 | 13000円 |
人気日本酒④:兵庫県加東市「獺祭(だっさい)・山花」
兵庫県加東市(かとうし)の返礼品は地元産の酒米山田錦を使用した日本酒、「獺祭 純米大吟醸45」と「純米大吟醸 山花」の飲み比べができるセットです。
旭酒造の銘酒「獺祭 純米大吟醸45」は山田錦を45%まで磨き上げた純米酒。上品で綺麗な香りにほどよい米の旨みが抜群で、幻の酒といわれるほど人気です。
もう一つの「純米大吟醸 山花」は諏訪の宮坂醸造が八ヶ岳に咲く可憐な花々をイメージして醸した銘酒。厳選した山田錦と七号系自社株酵母を使用しています。
獺祭・山花
銘柄 | 獺祭45・山花セット |
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内容 | 純米大吟醸獺祭45 720ml・純米大吟醸 山花 720ml 箱無 |
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寄付金額 | 15000円 |
おすすめの日本酒 ⑤:新潟県魚沼市「目黒五郎助&越乃雪蔵」
米どころ新潟県魚沼市、おいしいお米を雪解けの伏流水で仕込んだ銘酒が「純米大吟醸目黒五郎助」と「純米吟醸越乃雪蔵」です。
魚沼市のふるさと納税返礼品は、それぞれの清酒が1800mlサイズで各1本、合計2本で異なる日本酒のおいしさを飲み比べることができます。
目黒五郎助&越乃雪蔵
銘柄 | 純米大吟醸目黒五郎助&純米吟醸越乃雪蔵 |
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内容 | 目黒五郎助1800ml 純米吟醸越乃雪蔵1800ml |
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寄付金額 | 15000円 |
ふるさと納税1万6千円以上の人気日本酒3選
おすすめの日本酒①:新潟県長岡市「久保田萬寿」
新潟県長岡市のふるさと納税返礼品は、銘酒「久保田萬寿(純米大吟醸)720ml」です。長岡が誇る朝日酒造の久保田シリーズの最高峰の傑作といわれている「純米大吟醸・萬寿」が返礼品になっています。
伝統を誇る醸造技術で蔵人が絶妙な味わいに仕上げた柔らかな口当りの日本酒で、冷やしても少し温めてもおいしいお酒です。
久保田 萬寿720ml(純米大吟醸)
銘柄 | 久保田 萬寿 純米大吟醸 |
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内容 | 720ml |
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寄付金額 | 17000円 |
おすすめの日本酒②:秋田県横手市「天の戸・日の丸」
秋田県横手市のふるさと納税返礼品は人気の「天の戸・日の丸 大吟醸呑みくらべセット」です。「天の戸純米大吟醸45」は酒造好適米の「吟の精」を45%精米し、フルーティーで飲みごたえとキレが備わった銘酒になっています。
「まんさくの花 大吟醸」は、ふくよかな芳香ですっきりとした優しい味わいのお酒。中辛口ながら飲む人がほっとできるお酒です。最高級の品質を誇る2本の銘酒が飲み比べで堪能できます。
天の戸・まんさくの花
銘柄 | 天の戸・まんさくの花純米大吟醸 |
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内容 | 天の戸純米大吟醸45 720ml、まんさくの花純米大吟醸720m |
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寄付金額 | 18000円 |
おすすめの日本酒③:和歌山県海南市・九度山町「紀土 無量山」
和歌山県海南市・九度山町のふるさと納税返礼品は「紀土 無量山(むりょうざん)純米吟醸・純米大吟醸2本セット」です。
平和酒造の蔵元となる山本家は1928年に酒造りを始めた老舗蔵元。酒米の最高峰・山田錦と紀州の柔らかい清流を用いて、温かい紀州の風土が創り出した至高の味わいが楽しめる銘酒です。
紀土 無量山 純米吟醸・純米大吟醸
銘柄 | 紀土無量山純米吟醸・純米大吟醸 |
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内容 | 720ml×2本 |
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寄付金額 | 19000円 |
日本酒には細かい決まりがある
日本酒と清酒
居酒屋などで「日本酒」や「清酒」と書かれたお品書きを目にすることがあります。それらの違いを紹介するために、日本酒とはどのようなものか見ていきましょう。
本来日本酒は日本特有の製法で造られたお酒を指し、白米を蒸して麹と水を加えて発酵させ、熟成させて作る飲料全般をさすのです。
清酒はアルコール22度未満
「清酒」は酒税法に規定があり「アルコール分は22度未満、原料は米、米麹、水、その他政令で定める物品(醸造アルコールなど、ただしその合計が米の重量の50%を超えないもの)、製法は原料を発酵させてこす」この条件をクリアしたものが清酒になります。
このように、日本酒にはさまざまな細かい決まりがあり、その代表的な内容について紹介します。
醸造アルコールの添加と精米歩合
日本酒は米と米麹と水を原料としていますが、そこに醸造アルコールを添加することで「アルコール添加酒(アル添酒)」となります。
醸造アルコールは主にサトウキビを原料として、発酵させた純度の高いアルコール。醸造アルコール事体は無味無臭です。製造段階で使用できる醸造アルコールの量が細かく定められ、酒米のおいしさを邪魔しない範囲の使用でおししい日本酒になります。
精米歩合
もう一点、日本酒醸造で重要なポイントが「精米歩合」です。精米歩合は原料となる酒米を削った割合。一般的に削れば削るほど雑味がなくなるといわれています。
例えば、精米歩合60%と表記されていた場合、米を40%削って残りの60%を原料として使用しているという意味です。精米歩合の数値が低くなるほど、お米の多くの部分が削られているということになります。
特定名称酒は8種類
日本酒は精米歩合などにより、大吟醸酒、吟醸酒、純米大吟醸酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米酒、特別本醸造酒、本醸造酒の8種類の特定名称酒に分類されます。
このなかで「純米」とつくもの以外の特定名称酒には醸造アルコールが添加されているのです。以下の表で、それぞれの特徴を見ていきましょう。
原料 | 醸造アルコール | 精米歩合 | |
純米大吟醸酒 | 水・米・米麹 | ー | 50%以下 |
純米吟醸酒 | 水・米・米麹 | ー | 60%以下 |
特別純米酒 | 水・米・米麹 | ー | 60%以下or特別な製造方法 |
純米酒 | 水・米・米麹 | ー | 規定なし |
大吟醸酒 | 水・米・米麹 | 使用 | 50%以下 |
吟醸酒 | 水・米・米麹 | 使用 | 60%以下 |
本醸造酒 | 水・米・米麹 | 白米重量の10%以内 | 70%以下 |
特別本醸造酒 | 水・米・米麹 | 使用 | 60%以下or特別な製造方法 |
自治体に寄付するふるさと納税の注意点
ふるさと納税は寄付した翌年の税金が控除される制度です。現金が戻ってくるわけではありません。また、寄付した金額全額が控除対象となるのではなく、一律に自己負担2000円が支出としてかかります。
例を示すと、30000円を寄付した場合は28000円の税額控除が受けられるのです。さらに、最低でも3割の返礼品が受け取れます。そんなふるさと納税の注意点の紹介です。
ふるさと納税は楽天などインターネット利用がおすすめ
ふるさと納税を行う場合は、希望する返礼品を受け取ることができる自治体のホームページや、インターネット上の楽天などにある、ふるさと納税を取り扱うサイトで申込むことができます。
インターネット上にはふるさと納税関連のサイトが多く、カード決済もできてカードのポイントが付加されることもあり便利でお得です。
ふるさと納税で控除される上限額
ふるさと納税に寄付できる金額は、年収や家族構成などの条件によって控除される上限額が変わってきます。
ふるさと納税の上限額を超えて寄付をしても、超えた部分は自己負担分となるのです。ふるさと納税を行う前に控除となる上限額を確認することが大切。以下の総務省のホームページが参考になります。
ふるさと納税にワンストップ制度
給与所得者であれば、年間寄付自治体が5つ以内であれば、ワンストップ特例制度を利用することができます。
寄付する際に、自治体にワンストップ特例制度の採用を伝えるだけでOK。この場合、寄付金が上限の範囲内であれば、居住している市町村の住民税から2000円を引いた寄付額が控除されます。
ふるさと納税で有名な日本酒を楽しもう
日本酒は全国に1400以上の種類があるといわれています。辛口や甘口に大吟醸酒や純米酒などがあります。小さな酒蔵の銘酒だと生産量も限られ、超レアで幻の日本酒と呼ばれるものまであるのです。
そんな全国各地の人気有名日本酒がふるさと納税の返礼品となっています。市町村に寄付することでコスパのよい返礼品を受け取り、飲み比べしておいしい日本酒を楽しみましょう。
ふるさと納税の日本酒が気になる方はこちらをチェック!
ふるさと納税の返礼品で受け取れる有名な日本酒を取り上げました。甘口に辛口に高級酒からレアな銘酒までそろっていて飲み比べも楽しめます。ふるさと納税は使い方次第で、お得感満載のコスパがよい高級な返礼品まで受け取れるのです。
そんなふるさと納税の返礼品で受け取れる日本酒が気になった方は、以下の記事もおすすめできます。日本酒以外に高級品やコスパのよい返礼品のお得な情報が得られるのです。
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