ダンボールでも燻製を作れる!
キャンプの楽しみの1つと言えば、料理ですよね。ワンランク上の料理を楽しみたい場合に取り入れておきたいのが、燻製。煙が気になって屋内では作れない燻製も、屋外であれば気軽に楽しめるようになります。また、ダンボールを活用すれば初心者でも簡単に作ることが可能です。
キャンプで燻製を楽しもう
「燻製に挑戦してみたいけど、専用の器具を購入するのは面倒」「手軽に本格的な味を楽しみたい」という場合は、ダンボールを活用してみませんか?捨てる予定だったダンボールを役立てることで、お店で食べるような美味しさを堪能できるようになります。
本記事では、キャンプをする際におすすめしたい燻製の作り方をご紹介。ダンボールを使ったDIY方法を解説するので、アウトドア料理の幅を広げたい場合に役立ててみてください。
燻製の前にやっておきたい準備
美味しい燻製を作るためには、準備からこだわることが大切です。事前に用意を整えておけば、当日はスムーズに燻製を作れるようになります。ダンボールを活用しながら、絶品の味わいを楽しめるようにこだわっていきましょう。
必要な材料を揃える
最初に、必要となるものを揃えましょう。ダンボールは、使いたい食材に合わせて選んでください。豚バラブロック肉など、大きめの食材を使用するのであれば大きいサイズのダンボールが最適です。
小規模で燻製を楽しむなら、小さくでもかまいません。ただし、浅いものではなく深底タイプを選ぶようにします。浅いダンボールだと、スモークウッドが置きにくくなるので、気をつけてダンボールを選ぶようにするのがポイントです。
網とアルミホイルなどを用意
他に必要となるのが、網やアルミホイルです。網は、ダンボールのサイズに合わせて選びましょう。大きすぎるとダンボールの中に入らないようので気をつけてください。
チーズなどの溶けやすい食材を使う場合に備えてアルミホイルもあると便利です。また、ダンボールの中に網を設置するため、菜箸を何本か用意しておきます。いずれも100円均一ショップなどで手に入れることが可能です。
スモークウッドを準備する
いろいろな燻製方法がある中でも、特におすすめしたいのがスモークウッドを使った作り方です。煙が出ている時間が長く、しっかりと食材を燻せるのが魅力。ダンボール内の温度が上がるので、食材を加熱しながら燻す熱燻に適しています。
使用するウッドの種類によって風味が変わるため、何種類が準備しておくのがおすすめです。サクラやリンゴなどのウッドはクセが少なく、初心者から人気があります。
食材を乾燥させる
DIY材料の準備ができたら、食材の準備も始めましょう。食材は、あらかじめ乾燥させておくことが大切です。乾燥が足りないと、熱燻にした時に酸味が引き立つ可能性があります。時間に余裕がある場合は、前日から干しておくと安心です。ザルや干しカゴなどに乗せて、乾かしてください。
意外と簡単!具体的な燻製方法
「燻製に挑戦してみたいけど、難しそう」と感じて断念してしまう方も多いのではないでしょうか。ダンボールを使った作り方は、意外と簡単です。基本の方法をチェックして、キャンプでも美味しい燻製を楽しんでみませんか?
網をダンボールに設置する
準備しておいた網をダンボールに設置します。まずは、ダンボールの両側に菜箸を入れるための穴を開けます。ダンボールの中間あたりに網が来るようにしましょう。二段、三段と何段か網を乗せたい場合は、網の枚数に合わせて穴を空けます。
穴を空けたら、菜箸を通してください。その上に網を乗せれば、簡単なDIY燻製器ぐのできあがりです。ダンボールなら加工しやすいので、初心者でも気軽にDIYに挑戦できるのではないでしょうか。
スモークウッドに火をつけて密閉
次に、スモークウッドの準備をスタートします。ライターを使い、スモークウッドに火をつけてください。しばらくライターの火を当てていると、ウッドから煙が出てくるので、準備完了です。一度火がつけば、長時間煙が出てくるようになります。
ダンボールの底の部分に火がついたウッドを入れた後、食材を乗せた網を菜箸の上にセッティングしましょう。すべての準備が整ったら、ダンボールを密閉します。
養生テープやガムテープを使おう
ダンボールを密閉する際には、養生テープやガムテープを使ってきっちりと密閉するようにしてください。隙間ができていると煙が逃げ出して、燻製を行えなくなってしまいます。全体をぐるっと巻きつけるようにして、テープを取り付けていくのがおすすめです。
30分以上燻製する
すべての用意が整ったら、あとはそのまま放置しておきましょう。放置している間にダンボール内に煙が溜まり、燻製状態になります。燻製をする時間は、15〜30分ほどがおすすめです。小さな食材であれば15分、大きな食材は30分を目安に燻製を行うようにしてください。
適度な時間が経過したら、テープを取り外します。これで簡単な燻製の完成です。簡単な手順で、初心者でも気軽に挑戦できます。
ダンボールを使う際の注意点
とても簡単な方法で作れる燻製ですが、ダンボールを使う際には注意しておきたいポイントがいくつかあります。ここからは、注意点について詳しくチェックしていきましょう。しっかり気をつけた上で、燻製を行ってみてください。
定期的に様子をチェック
ウッドに火をつけてダンボールを密閉した後は、基本的に放置しておいたかまいません。しかし、火をつけた状態でその場から離れるのは危険なので、気をつけてください。定期的に様子をチェックして、ダンボールに火がついていないか確認することが重要です。
燻製中は、必ず誰かがその場にいるように意識しましょう。遊びやお手洗いに行って、誰もいない状態を作るのは危険だと考えられます。キャンプでは、火の管理はきちんと行うのが原則です。
ダンボール内部の熱気に注意
燻製ができあがり、ダンボールを開く時も注意が必要です。内部に熱気が溜まっているため、不用意に開けると火傷をする可能性があります。開く時は、少しずつテープを剥がすようにしてください。煙と熱気を逃がしながら、少しずつ開けていくのがポイントです。
時間をかけて開けていけば、熱気で怪我をするのを防げます。また、大量の煙が出ることがあるので、気管支が弱い方は口を覆うのがおすすめです。
ウッドの火消しを忘れずに
燻製を終えた後は、ウッドの火消を忘れないようにしてください。次回も使うのであれば、一斗缶などの密閉容器に入れて空気を遮断するのがおすすめです。空気に触れないようにすることで、自然に消火できます。
ウッドを捨てるのであれば、水をかけて火を消しましょう。火がついたままダンボール内に放置すると火事の恐れがあるので、しっかりと消えているか注意することが大切です。
冷燻は失敗の可能性が高い
食材を加熱しながら燻す熱燻の他に、低温で燻す冷燻という方法もあります。しかし、ダンボールでは温度調整が難しいので冷燻は難しいと考えられます。冷燻を作ろうとしても失敗する可能性が高いため、注意が必要。主に熱燻を作るために役立ててください。
キャンプに最適!おすすめ食材4選
せっかく燻製を作るのであれば、使用する材料にもこだわりたいですよね。どのような食材が燻製に適しているのか、おすすめ品をチェックしていきましょう。好みに合わせて選んで、本格的な味わいを堪能してみてください。
ゆで卵
定番としておすすめしたい食材です。煙の香りをまとうことで風味が増し、ワンランク上の味わいを楽しめます。キャンプへ行く前にゆで卵を作っておけば、後は燻製すればよいだけなので、初心者にぴったりです。
そのまま燻しても美味しいですが、味を変えたい場合は調味液につけておきましょう。めんつゆに30分ほど漬け込んでおくだけでも、濃厚な味わいになります。好みに味付けで、美味しい燻製を作れるようにしてみてください。
チーズ
大人から子供まで人気の高い食材です。燻製をする場合は、なるべく溶けないタイプを選ぶのがポイント。プロセスチーズなどがおすすめです。カマンベールチーズなどは溶けやすいので、燻す場合はアルミホイルで包んでおくとよいでしょう。
また、カマンベールチーズのように酸味が強いタイプだと、燻すことでさらに酸っぱくなる可能性があります。さっぱりタイプではなく濃厚タイプのチーズを取り入れるようにしてみてください。
豚バラ肉
ボリューム感のある料理を楽しみたい時におすすめの食材です。大きめにカットして、塩胡椒を振りかけておきましょう。後は、30分ほど燻せば簡単なベーコンのできあがり。そのまま食べたり、パンで挟んでサンドイッチにしたり、いろいろなアレンジを楽しめます。
厚揚げ
意外な食材を取り入れたい場合は、厚揚げを燻してみませんか?薄くスライスしてから燻すことで、チーズのような濃厚な味わいになります。お酒のおつまみにもぴったり。厚揚げは水分が残りやすいため、しっかりと乾燥させておくのがポイントです。
ダンボールで燻製に挑戦しよう
一見すると難しそうに見える燻製ですが、ダンボールを使えば初心者でも手軽に作れるようになります。網や菜箸といった材料は100円均一ショップでも手に入るため、コストを抑えたい場合にも最適です。
簡単に燻製を作れるようになれば、キャンプ料理の幅がグッと広がります。そのまま食べたり、他の料理に加えて風味を足したり、さまざまな活用方法を取り入れられるのが嬉しいポイント。今度のキャンプは、燻製を楽しんでみませんか?
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アウトドアでダンボールを使った燻製を楽しむためには、基本のポイントを押さえておくことが重要です。関連記事でもダンボールを活用した燻製のコツをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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