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キャベツに穴が開いたら注意!1年中発生しやすい、タマナギンウワバの特徴&防除法!

キャベツやハクサイを栽培している際に、葉っぱに穴が開くことはありませんか。今回は、植物に穴を開ける害虫、タマナギンウワバの特徴と防除方法をご紹介します。農薬を使用したり、防虫ネットを利用したり、タマナギンウワバ被害の対策をまとめました。
2021年11月2日
Kicoco
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目次

タマナギンウワバとは

タマナギンウワバの特徴(卵・幼虫)

タマナギンウワバは卵から幼虫、さらに成虫になるまで同じ畑で過ごす虫です。卵は直径0.6ミリから0.7ミリほどで、まんじゅう型をしています。卵の孵化が近くなると白色から黒っぽい色に変化。

そして、孵化をしたタマナギンウワバの幼虫は黄緑色や緑色をしており、シャクトリムシのような歩き方をしています。幼虫は3センチから4センチくらい。幼虫の後部にはイボのような足がついており、2対しかないことも特徴でしょう。

タマナギンウワバの特徴(幼虫後期・成虫)

タマナギンウワバの幼虫は緑色や黄緑色をしていますが、蛹になる手前の幼虫は黄色っぽくなります。特に頭部の黄色が目立ち、胴体は白っぽく変化するようです。サイズは3.5ミリくらいで、幼虫初期よりも小さくなるよう。

そして、寄生している葉の裏側で蛹になり、成虫へと成長していきます。タマナギンウワバは成虫になると、大体2ミリから2.5ミリくらいの大きさに変わるようです。

イラクサギンウワバとの違いについて

イラクサギンウワバの卵は、タマナギンウワバの卵によく似ているようです。卵の時点では見分けることが難しく、さらには幼虫になったときでさえ似ているため判断が難しいと言われることも。

しかし、よく観察するとタマナギンウワバより、イラクサギンウワバの方がサイズが小さく、背中や胴体に線が確認できます。幼虫のときに、背中に白い線が発見できた場合は、イラクサギンウワバの発生を疑った方がよいでしょう。


タマナギンウワバの被害の特徴

食害に遭いやすい植物とは

タマナギンウワバはキャベツやブロッコリー、ハクサイなどに発生します。高冷地で発生しやすい害虫のため、山間部のダイコン栽培でも多く発生するようです。

特に、キャベツ栽培をしている畑ではタマナギンウワバの被害に悩まされます。キャベツの外葉の裏に幼虫が住み着き、葉に穴を開けて食害を引き起こすようです。食害にあった植物の葉は、ボロボロになってしていますが、結球部に侵入しないことが大きな特徴でしょう。

発生しやすい季節とは

タマナギンウワバの被害は、年間を通して発生するようです。成虫は4月から5月に多く発生し、幼虫は秋頃に多く発生します。また、成虫は昼間よりも夜間、活発に活動して卵を生みつけるようです。
 

卵から成虫までの一連の被害状況

タマナギンウワバは幼虫の被害が最も多いでしょう。タマナギンウワバは、春先、成虫がキャベツの外葉に卵を生みつけます。葉の裏に生みつけられた卵は4日から5日ほどで幼虫に変わります。

幼虫の期間は14日ほど。この間にキャベツの外葉を食べ、蛹になる準備をします。タマナギンウワバの被害は幼虫のときが最も深刻なようです。

タマナギンウワバの防除方法


卵の駆除・防除の方法

タマナギンウワバの成虫に卵を生みつけられないためには、防虫ネットの利用がおすすめです。キャベツ栽培をしている場合は、植え付けているキャベツの上から支柱をたて、防虫ネットを被せます。

このとき、ネットと土に隙間が開かないようにしましょう。なぜなら、隙間から害虫が侵入してしまい、食害に遭ってしまうことがあるからです。また、防虫ネットの目合いは2ミリ以下がおすすめ。目合いの小さなものを選びましょう。
 

幼虫の駆除・防除の方法

タマナギンウワバの幼虫は、植物の外葉の裏面で過ごすことが多いため、葉の裏面を確認し幼虫を取り除きましょう。植物の葉に幼虫のフンらしきものが確認できた場合は、どこかに害虫がいるということですので、駆除を徹底します。

殺虫剤を利用する場合は、畑に害虫が発生した初期の段階で使用をするとよいでしょう。薬を使用したくない場合は、栽培初期の段階で防虫ネットを利用する必要があります。

成虫の駆除方法とは

卵を産ませない点では、タマナギンウワバが成虫の時期に捕獲することが大切です。虫捕りネットを利用して捕獲、駆除しましょう。

農薬の使用について

農薬を利用する際は、葉の裏面に届くように散布しましょう。タマナギンウワバが大量発生してしまっている畑では、農薬の効果が減ってしまうため、害虫が発生した初期の段階で散布することが大切です。

タマナギンウワバの被害はキャベツの結球葉より、外葉に発生する特徴があるため、外葉の成長時期に正しく駆除を行えば、結球部分の被害が抑えられます。長く農薬を使用するのではなく、短期的、ピンポイントで行うようにしましょう。


タマナギンウワバを予防するために

タマナギンウワバの幼虫は越冬することもあるようですが、寒すぎる地方では越冬しないようです。しかし、キャベツやハクサイなどを収穫した後に、タマナギンウワバの被害を受けた葉が畑に残っている場合は、幼虫が葉に隠れ成長する場合もあるため、注意が必要になってきます。

タマナギンウワバの成虫が寄生していることもあるため、畑に落ちている葉っぱは廃棄するようにしましょう。

まとめ

Photo bybetexion

タマナギンウワバの対策として、卵を生みつけられないように、生育初期の段階から防除をする必要があることが分かりました。防虫ネットの利用はとても安全のようですね。また、農薬を使う場合も使用量を守り、適切な害虫対策を行っていきましょう。

害虫の駆除方法が気になる方はこちらをチェック!

害虫の駆除方法は農薬を使用するほか、特定の植物を植えることで害虫被害を予防することもできるようです。気になるかたはこちらの記事もご覧ください。