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12月に植える球根がある?
球根は春と秋に植えるのが一般的です。正確な植え付け時期は種類や気候条件によっては、ズレることもありますが、春は3月~6月、秋は10月~11月とされています。
そのなかに、12月に植え付けても育つ強健な種類があります。育てやすく、主役を張れるほど華麗な花姿を持つ種類が多いのでガーデニングでも人気ですよ。
ガーデニング初心者にもおすすめ
12月に植える球根植物は、耐寒性が強く丈夫な種類が選ばれます。そのため栽培管理も簡単で、ガーデニング初心者にも安心してすすめられる植物が多いです。需要が高い人気品種も多いため、花が咲けば華やかな景色を楽しめるでしょう。
12月に植える球根植物の開花時期は春~初夏です。しかし本来は秋の10月~11月に植える種類が多いため、12月に植えると開花時期が遅れてしまうこともあります。
12月に植える人気の球根植物【初心者向け6選】
人気の球根植物①ニホンスイセン
ニホンスイセンは名前が示すとおり、古くから日本で自生している球根植物です。日本の気候に慣れているため、霜に注意すれば、植える時期が12月でも育ちますよ。霜が心配なら植える際に防霜対策を施しましょう。
一度植えれば、3年間はほったらかしでも育つので、初心者でも管理は簡単です。強い芳香とシャープな花姿で、ガーデニングでも人気があります。
12月に植えるときは光と通気性に注意
花壇にニホンスイセンの球根を複数植えるなら、15cm~20cm間隔を目安に植え付けます。鉢植えなら7号鉢に6球を目安にするとよいでしょう。栽培する場所は、日当たりと風通しがよいところがベターです。
光と通気性に富む環境が、球根にたっぷりと養分をそそぎ、丈夫に成長させます。12月に植えても安心です。
ニホンスイセンの開花時期と花色
開花時期 | 12月下旬~翌年春(環境によって異なる) |
花色 | 白、黄 |
人気の球根植物②クロッカス
クロッカスは霜や雪、土中の凍結など寒害に強く、球根を植える時期が12月以降でも問題ありません。草丈は低いですが、華やかで目立つ花色が多いため、存在感は十分です。花壇に植えるなら前方がよいでしょう。
クロッカスの花色は紫や黄色がポピュラーですが、バリエーションは豊富です。12月に植えるなら「寒咲き種」と呼ばれる早咲き品種がおすすめです。特に耐寒性が強い強健種なので、初心者でも簡単に栽培できますよ。
12月に植えるときも土壌改良がおすすめ
球根を植える深さの目安は球根2個分です。3cm~5cm間隔で植え付けます。間隔をあけずに詰めて植えると、球根が肥えません。スペースに余裕を持たせましょう。
水はけのよい土壌を好むため、庭に直植えするなら、植え付け前に腐葉土を混ぜ込み、しっかり耕します。
クロッカスの開花時期と花色
開花時期 | 2月~4月 |
花色 | 紫、黄、白、赤紫、薄紫、複色 |
人気の球根植物③アネモネ
アネモネは、花色や花形のバリエーションが豊富で開花時期も長いため、庭を長期間華やかに彩る花として人気の花です。丈夫なので初心者でも問題ありません。華やかですが派手過ぎない雰囲気で、寄せ植えにしてもきれいに仕上がりますよ。
本来の植え付けの適期は10月~11月ですが、耐寒性が高いため、12月でも大丈夫です。ただし、霜には弱いので12月中旬までには植え付け作業を済ませておきましょう。
アネモネを12月に植えるときの注意点とは
アネモネの球根を植える際は、尖っているほうを下にします。植穴の深さは球根の高さ+3cmが目安です。花壇に複数植える場合は、球根同士の間隔を15cmあけて植え付けます。鉢植え栽培で複数植える場合は、6号鉢に3球~4球が目安です。
アネモネは弱アルカリ性の土壌を好みます。花壇など地植え栽培の場合は、植える前に庭土に苦土石灰を混ぜて、酸度調整しておきましょう。12月に植える際は、霜対策も必要です。
アネモネの開花時期と花色
開花時期 | 2月~5月 |
花色 | 赤、白、ピンク、黄、青、紫、複色 |
人気の球根植物④スノードロップ
うつむきがちに咲く様子が愛らしいスノードロップも、12月に植える球根植物としておすすめの花です。うつむいて咲く白い花が、はかない印象を与えますが、耐寒性が強く、霜や雪に当たっても問題ありません。
一度植えると3年はほったらかしでも育ち、警戒すべき病気や害虫もほとんどいないため、初心者でも栽培が容易です。ただし球根にはアルカロイドという有毒成分が含まれているので、扱いには注意しましょう。
スノードロップは12月でも管理が楽
スノードロップの球根を植えるときは、浅く植えるのが基本です。植穴の深さは球根1個分を目安に掘り、植え付けたら土を軽く被せましょう。花壇で複数植える場合は、5cm間隔で植え付けていきます。鉢植えは5号鉢に5球が目安です。
スノードロップは霜に強いため、12月に植えるときも防寒対策・防霜対策が比較的楽である点も、12月に植える球根植物として魅力的ですね。初心者でも問題なく管理できます。
スノードロップの開花時期と花色
開花時期 | 2月~3月 |
花色 | 白 |
人気の球根植物⑤ハナニラ
ハナニラは名前のとおり、ニラの香りを持つ球根植物です。葉を切ったり、ちぎったりしない限りは匂わないので問題ありません。淡い花色をした星型の花はメインの花を引き立て、花壇や鉢を華やかに演出する名わき役です。
生育旺盛で一度植えると、土中で増えて毎年たくさんの花を咲かせてくれます。12月に植えても問題ないほど強健ですよ。香りのおかげで害虫も寄ってこないため、初心者でも管理が楽な植物です。
12月に植えるときも土壌改良を行う
ハナニラの球根を植えるとき、鉢植えなら3cmくらいの深さで植え穴を掘り、5号鉢に10球を目安に植え付けます。花壇なら植穴の深さは5cm、株同士の間隔は6cmが基本です。株が密集してきたら、夏に球根を掘り上げて植え直します。
ハナニラは、水はけがよい弱アルカリ性の土壌を好みます。12月に植えるときも、地植えの場合は植える前に腐葉土や堆肥、苦土石灰を混ぜ込んで土壌改良を施しておきましょう。
ハナニラの開花時期と花色
開花時期 | 3月~4月 |
花色 | 白、青、黄、ピンク、薄紫、薄赤紫 |
人気の球根植物⑥ヒヤシンス
華やかな香りと花姿が印象的なヒヤシンスは、チューリップやスイセンと並ぶ春の球根花です。球根の力だけで開花できる性質から、水耕栽培でも育てられます。初心者向けの球根植物といえるでしょう。
耐寒性が強く、12月に植えても問題ありません。寒冷地で地植えで育てても大丈夫です。一定の寒さに当てないと開花しないため、室内栽培でも12月までは室外で寒気に当てておくとよいでしょう。
球根に直接触らないように注意する
ヒヤシンスの球根は、鉢植えと地植えで植える深さが異なります。鉢植えは、球根の上部が少し地表から出る程度に植え付けるのが基本です。地植えの植穴は、球根2個分の深さを目安にします。
ヒヤシンスの球根から分泌される物質に触れるとかぶれる恐れがあるため、球根を扱うときは必ずゴム手袋を着用しましょう。
ヒヤシンスの開花時期と花色
開花時期 | 3月~4月 |
花色 | 紫、青、赤、ピンク、白、黄、オレンジ |
12月に植える人気の球根植物【上級者向け3選】
人気の球根植物⑦シラー
シラーは非常に種類が多く、種類によって開花時期や休眠期などが異なる特徴があります。花形も放射状に小花を咲かせるタイプや、鈴型の花をうつむきがちに咲かせるタイプなど、バリエーション豊富です。
南アフリカ原産の植物ですが、生育旺盛なので防寒・防霜対策をしっかり行えば12月に植えても育ちます。病気や害虫にも強いですよ。
シラーを12月に植えるときは霜に注意
シラーの球根は、種類によって大きさが異なります。植穴の深さは3cm~5cm程度で、鉢植えの場合、小さい球根は5号鉢に5球、大きい球根は5号鉢に1球が植える数の目安です。地植えで複数植える場合は、15cm~20cm間隔で植え付けます。
耐寒性は弱くはありませんが、霜や雪に当たると枯死する恐れがあります。12月になると霜が降りる地域は鉢植え栽培にして、霜が降りない場所で管理するのがおすすめです。
シラーの開花時期と花色
開花時期 | 3月~5月 |
花色 | 青、青紫、紫、白、ピンク |
人気の球根植物⑧チューリップ
春に咲く球根植物の代表格・チューリップは豊富な種類と色数、ユニークな花姿で人気です。植え付けの適期は10月~11月ですが、霜の降りない暖地なら、12月でも問題ありません。
5000を超える種類のなかでも、特に耐寒性にすぐれているのが「原種系」と呼ばれるチューリップです。12月でも大丈夫ですよ。ただし霜には弱いので12月上旬までに植え付け、以降は霜に当たらないように管理しましょう。
12月に植える際は霜に注意する
チューリップの球根の植え付けは、栽培方法によって植え方が異なります。地植えの場合、球根の約3個分の長さが植穴の深さの目安です。10cm程度の間隔をとって植え付けます。
鉢植え栽培で使う鉢は、深さ20cm以上の鉢がおすすめです。植える穴の深さ・大きさは球根1個分を目安に掘ります。12月以降は霜が心配なら、霜が降りない場所に移動させておきましょう。
チューリップの開花時期と花色
開花時期 | 3月下旬~5月 |
花色 | ピンク、赤、白、黄、オレンジ、紫、複色 |
人気の球根植物⑨オリエンタルリリー
オリエンタルリリーはユリの種類のひとつです。ヤマユリやカノコユリなどの日本固有種を交配して生まれました。壮麗な印象の大輪、甘い強香、豊富な花色が特徴で、カサブランカなど人気の高い品種も属しています。
日本固有種を交配親とするため、日本の気候風土になじみやすく、植え付けが12月のような寒い時期になっても大丈夫です。豪華な大輪種が多いので、鉢植えにしても花壇にしても、庭を華やかに彩ってくれますよ。
12月に植えるときは西日と霜に注意
オリエンタルリリーは初夏が見頃の花ですが、強過ぎる日差しや高温には弱いため、花壇に植える場合は、西日が当たらない場所がよいでしょう。球根3個分の深さで、10号以上の大鉢に3球が植え付ける目安です。
12月以降は霜や凍結の恐れがある地域の場合は、マルチングなどの防寒対策を施します。
オリエンタルリリーの開花時期と花色
開花時期 | 6月~7月 |
花色 | 白、赤、ピンク、黄、オレンジ、複色 |
きれいに咲かせるポイント
12月に植える球根の大半は、10月~11月が本来の植え付けの適期になります。理由は、寒さが本格化する前に根を張らせるためです。その後の約60日~90日間は-5℃の低温にあてると、花芽が成長して花が咲きます。
この生育のメカニズムを適用できれば、12月に植えても問題ありません。植え付け後~1カ月は冷え過ぎと霜に注意し、気温を-5℃にたもちながら管理すれば、美しい花が見られるでしょう。
12月に植える球根の防寒・防霜グッズ2選
①瀬戸ヶ原花苑ガーデニングモス
瀬戸ヶ原花苑 ガーデニングモス
瀬戸ヶ原花苑ガーデニングモスは100%天然素材で環境に優しい商品です。土壌の保温効果のほか、土壌改良効果や害虫忌避効果もあります。地表を覆うだけで土中の温度変化を防ぐマルチングは、簡単で初心者にも実行しやすい方法ですよ。
②ビニールトンネルを立てる
イワタニ 菜園用トンネルフィルム
イワタニ菜園用換気穴付トンネルフィルムは、ビニールトンネル用商品です。球根を植えた場所の上に、トンネルフィルムと支柱でビニールトンネルを作れば、冷気を遮断して地中の温度低下を防ぎ、球根が霜に当たるのを防止します。
12月に植える球根植物で春の庭を華やかに
12月に植える球根植物は美しさと育てやすさのバランスがよく、初心者でも安心して育てられる魅力的な種類が豊富です。12月の作業は寒くて大変ですが、頑張れば苦労に見合った結果が得られます。好みにあったものを選んで、春の庭をより華やかに演出しましょう。
球根植物が気になる方はこちらもチェック!
当サイトではガーデニングの主役にも◎12月に植える球根人気9選!春に華やかに咲く種類を紹介!のほかにも、秋植え球根植物や、12月に植えても育つ丈夫な球根植物に関する記事を、たくさん掲載しています。
秋植え球根植物のなかでも人気が高い品種や育て方のコツ、チューリップやヒヤシンスなど、12月に植える冬植え球根植物としても使える種類の管理の仕方など、興味がある方は、こちらも参考にしてみてくださいね。
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出典:photo-ac.com