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【連載】生薬として有名なゲンノショウコの花は可愛い!その花言葉を解説

古くから日本で民間薬として利用されてきたゲンノショウコ。イシャイラズの薬草だと有名ですが、薬効ばかりではなくとても可愛いを咲かせます。ここではゲンノショウコの花言葉を解説しました。花言葉と一緒に花言葉の由来となるゲンノショウコの効果についてもご紹介します。
2021年10月18日
ティンカー・ベル
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ゲンノショウコの花言葉とその効果

ゲンノショウコの花言葉を解説!

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

日本の三大薬草の1つとして知られるゲンノショウコ。生薬や漢方薬としてはお馴染みですが、実はスミレのような可愛い花を咲かせることをご存じでしたか。

今回は薬草として有名なゲンノショウコの花言葉を解説します。花言葉の由来はゲンノショウコの薬草としての効果にあるようです。花言葉と一緒にその効果についても解説しました。

ゲンノショウコの花言葉

「心の強さ」

ゲンノショウコの花は、見た目清楚で可憐な花姿をしていますが、花言葉は「心の強さ」という言葉でイメージされています。

この言葉の由来は、ほかの植物にまじって野原に生息していても、しっかりと花首をあげ、その小さな花姿をその場に印象つけているからだという説があります。確かに自生しているゲンノショウコの花は小さくても人目を惹く存在です。ちなみにゲンノショウコには花の色別の花言葉はありません。

「憂いを忘れて」

ゲンノショウコの「憂いを忘れて」という花言葉の由来は、ゲンノショウコの薬草としての効果から由来する花言葉です。ゲンノショウコは古くから下痢止めなどの胃腸病に効果がある薬草として民間薬として利用されてきました。

薬草として煎じて飲むとその効果はすぐに現れ、憂鬱な病気がすぐに直るということに由来し、このような花言葉でイメージされているそうです。

ゲンノショウコの特徴

フウロソウ科フウロソウ属の多年草

Photo by anro0002

ゲンノショウコはフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。学名はGeranium thunbergiiと表記します。原産国は日本、台湾、朝鮮半島、中国です。日本では全国の野山の日当たりの良い場所に自生しています。

ドクダミやセンブリと共に日本の三大薬草の1つとして知られている植物で、漢方薬としても利用されています。昔から下痢止めなどの民間薬として馴染みのある植物です。生薬や漢方薬として利用される部分は地上部の葉や茎の乾燥したものが使われます。

開花時期は7~10月

ゲンノショウコの花の開花時期は7~10月です。長い花枝の先に直径1~1.5cmくらいの大きさの5弁花の可愛い花を1つの茎に2つ咲かせます。花後、1つの花に5個の種の入った袋ができます。成熟時期になると皮がめくれて種を弾き飛ばします。

花の色は紫、ピンク、白です。必ずしもそうではありませんが、東日本には花の色は白が多く、西日本には紫やピンクの花の色が多いともいわれます。

葉は手のひらような形

草丈は30~60cmくらいの高さがあり、茎や葉には毛があるのが特徴的です。葉は手のひらのような形をしていて、花から想像すると大きな葉っぱをつけています。葉の大きさは1~8cmくらいの大きさです。

葉は対生し、上部の葉は3裂、下部の葉は5裂に大きな切れ込みがあります。葉の表面にも裏面にも毛が生えていますが、トゲのような毛ではありません。また秋の急に冷え込む日には、この葉が赤く紅葉します。ゲンノショウコの葉の見どころです。

ゲンノショウコの語源

語源は「現の証拠」

こんなに可愛い花が咲くことをご存じなかった方も、生薬や漢方薬としてはよく知っていらっしゃることと思うゲンノショウコですが、この名の語源は「現の証拠」という言葉が語源となっています。

ゲンノショウコの薬効は胃腸病に即効性があり、その効果がたちまち現れるという意味からこんな言葉が語源となり、このような名で呼ばれているそうです。

別名はミコシグサ(神輿草)など

ゲンノショウコはほかにもいくつかの別名があります。その1つが「ミコシグサ(神輿草)」という呼び名です。これは花後にできる種が成熟して、種を弾き飛ばし始めた時期の姿が、御神輿の屋根に似ているからだそうです。

そのほか、属名から「フウロソウ(風露草)」、効果が早く出ることから「タチマチグサ(太知末知久佐)」「ゲンソウ (玄草)」などという名で呼ばれています。地域によっては「テキメンソウ」とか「イシャイラズ」などという名で呼ぶそうです。


ゲンノショウコの効果

「下痢止め」「胃腸病」など

昔は「下痢止め」や「利尿作用」「ただれ止め」に効果のある薬草として、ゲンノショウコの茎や葉を煎じて飲んだり塗ったりしていました。その効果は今の時代も変わりなく、下痢止めの生薬や漢方の胃薬として利用されています。

この薬効はゲンノショウコウに含まれているタンニンが炎症やただれている腸管壁を消炎・収れんし、整腸する働きがあるためです。この効果は抗生物質と変わらない作用であるといわれています。

副作用はない

ゲンノショウコを煎じて飲んだり、また生薬や漢方薬にしてもその副作用はないといわれています。ただし先に解説したように、抗生物質に見劣りしない効果はあるものの、抗生物質のように腸から吸収されその作用が全身にまわり、病気の原因となる細菌を抑制するわけではありません。

同時にアレルギーのある方でもその副作用はないとは言われます。しかしながらご自身の症状をよく見極め、薬として利用する際は医師や薬剤師などに相談してから使用することをおすすめします。

煎じて飲む効果

イシャイラズなどとも呼ばれるほど、民間薬としてその薬効に期待されているゲンノショウコを煎じて飲む場合は、花が咲いている時期に全草を刈ってしまい水洗いした後、日光で乾燥させたものを煎じて飲みます。

その効果は「胃の機能の促進」「整腸作用」「利尿作用」「便秘改善」「高血圧の予防」などの効果に期待されるといわれます。ちなみに薬としてではなく、葉や花は天ぷらにしたり、細かく刻んで佃煮にするなど食用としても楽しまれている薬草です。

エキスは化粧品として利用されている

加齢に伴う表皮にターンオーバーをサポート

ゲンノショウコは病気ばかりではなく、そのエキスは化粧品に利用されています。ゲンノショウコに含まれているタンニンは、加齢やストレス、食生活の乱れなどに伴い低下する表皮の細胞分裂(ターンオーバー)を促進する効果にも期待され、化粧品の成分としても利用されています。

表皮のターンオーバーを促進することで、色素沈着、シワ、乾燥肌などの肌トラブルの改善効果に期待され、薬用化粧品としてそのエキスが利用されているのです。


肌の収れん作用にも期待されている

民間薬以外の用途として化粧品の成分に配合されるゲンノショウコのエキスは、肌の収れん作用に期待されています。肌の収れん作用とは皮膚のタンパク質を収縮させる作用で、肌を引き締め、化粧崩れを回避する働きです。

スキンケア化粧品、ボディケア製品、メイクアップ化粧品、洗顔料、クレンジング化粧品などに配合されその効果に期待されて活用されています。

花言葉を知ってゲンノショウの花を観賞しよう!

Photo byHans

薬草として知られるゲンノショウコはとても可愛い花を咲かせます。野原でゲンノショウコの花を見かけたら薬効ばかりではなく、ここで知ったゲンノショウコの花言葉を思い出して可愛い花をご観賞ください。

ゲンノショウコを煎じて飲む場合は、、副作用の心配はありませんが、ご自身の体の症状をよく見極め、心配な場合は医師など専門家に相談しましょう。

花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では花言葉について他にもまとめています。植物にはその植物をイメージする花言葉が付いています。それぞれの植物の花言葉を知ると日ごろに花選びもとても楽しくなりますよ。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。