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【連載】ムラサキシキブの花言葉!源氏物語の作者の紫式部にたとえられるこの花の花言葉とは!?

平安時代に書かれた日本の長編物語「源氏物語」」の作者である紫式部をイメージしてムラサキシキブの花言葉はつけられたそうです。今回は秋に紫色の美しい実が見どころのムラサキシキブの花言葉を解説します。紫式部にたとえられるこの花の花言葉とは!?その意味も一緒にご紹介!
2021年10月4日
ティンカー・ベル
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実が見どころのムラサキシキブの花言葉を解説

花より実が観賞対象のムラサキシキブの花言葉

Photo by goodmami

秋に実る紫色の実が観賞の対象として楽しまれるムラサキシキブは、平安時代の長編物語「源氏物語」の作者である紫式部にたとえられている植物です。

千年もの時を超え、今でも主人公である光源氏の超越的な魅力の論議に絶えない「源氏物語」を書き下ろした紫式部にたとえられるこの花の花言葉とはどんな言葉なのか、その意味も一緒に解説していきましょう。

ムラサキシキブの花言葉

「聡明」

Photo by nombiri22

アジサイが見ごろを迎える季節と同じころにピンクにや薄紫色の小花がまとまって咲くムラサキシキブの花言葉は「聡明」という言葉でイメージされています。

ムラサキシキブの見どころはきれいな紫色をした実。その実が重なり合ってつくため昔は「紫重実(むらさきしきみ)」という名もありましたが、次第に「源氏物語」の作者の紫式部の名で呼ばれるようになりました。「聡明」という花言葉は紫式部を意味し由来となっています。
 

「愛され上手」

ムラサキシキブには「愛され上手」という花言葉でもイメージされています。この花言葉の意味は、数多くの女性を虜にした紫式部が書き下ろした「源氏物語」の主人公の光源氏にちなんだ意味が由来となっている花言葉です。

平安時代のプレイボーイとしてその名をあげる光源氏は、頭脳明晰、しかもハンサムであったと物語の中から読み取れます。その人物像に現代の男性もあこがれる人は少なくないことでしょう。

「優雅」「高貴」


「優雅」「高貴」というムラサキシキブをイメージする花言葉は、美しい実をつけることちなんで「優美」、そして古来、紫色は高貴な人がまとう色であったことから「高貴」という花言葉が付いたといわれます。

平安時代、ムラサキシキブは美しい実を実らせることで「玉紫」「山紫」「実紫」などという別名でも呼ばれていたそうです。

「上品」「品性」

ムラサキシキブの「上品」「品性」という花言葉も、果実が「源氏物語」の紫式部を思わせる名前に変化したことから、紫式部にちなんで付いた花言葉です。

ちなみに名前の由来を「源氏物語」の作者「紫式部」とするには誤りがあり、これは植物本来の名前ではありません。しかしこの植物の美しさが才女であった紫式部の優雅なイメージと重なり、いつしか「ミ」が「ブ」に変化し、「ムラサキシキブ」という名前として定着しました。

花言葉の由来となる紫式部の人物像

「源氏物語」の作者

紫式部は平安時代の女流作家で、世界的に知られる日本の長編物語「源氏物語」の作者です。本名も正確な誕生年も特定できない謎の多い人物ですが、才女であったことは残されたこの物語や歌から読み取れます。

生地は京都であるといわれており、当時は晩婚だといわれる20代後半に、正妻ではありませんでしたが親子ほど年の離れた藤原宣孝と結婚しました。彼は平安時代中期の貴族で世離れした男前であったそうです。

 

夫を亡くして書き下ろしたのが「源氏物語」

紫式部と藤原宜孝との間には1女がいたそうです。明確ではありませんが当時流行った疫病で命を落とした宜孝の亡き後、紫式部は「紫式部集」という和歌集を残しています。

その内容からすると、天真爛漫なお嬢さんが夫を亡くし、現実に向き合う女性に変わっていった様子がう伺われるとのことです。命のはかなさを知り、無常を精神に見据え、寂しさを紛らわすため書き始めた作品が時空を超えるの恋愛小説「源氏物語」だそうです。

紫式部は卓越した感性の持ち主

紫式部は「源氏物語」を書き始めたころ、その時代の天皇の正妻の世話をする女房として給仕していました。宮中に仕えた紫式部が、そこで見聞きしたことを、高い教養と豊かな感性で、光源氏という主人公を誕生させ、超刺激的な恋愛物語を描いたのです。

紫式部の人物像について、多くは語られていませんが、彼女が残した偉大な作品の中から読むとる彼女の人物像は、才女であり卓越した感性の持ち主であったことには違いありません。


ムラサキシキブの特徴

シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木

Photo by faul

ムラサキシキブはシソ科(旧・クマツヅラ科)ムラサキシキブ属の落葉低木です。学名はCallicarpa japonicaと表記します。原産地は日本です。落葉木なので冬の季節は枝だけの姿です。

属名の「callicarpa(カリカルパ)」とは英語ではなくギリシャ語で「美しい果実」という意味で、種小名の「japonica(ヤポニカ)」とは「日本の」という意味です。古くから日本の山地や森林に自生しています。

白い実をつける種類もある

ムラサキシキブは6月の梅雨入りの季節にピンクや薄紫色の小花をまとめて咲かせます。ムラサキシキブの花は観賞の対象にはあまり評価されていませんが、9~10月に結実する紫色の実が人気です。

樹高は2~3mくらいでそれほど大きくありません。一般的には実がたくさんつく「コムラサキ」という小型種が園芸用に人気です。その仲間に白い実をつける「シロシキブ」という品種もあり、同じ季節に実をつけます。

英語ではJapanese beautyberryという

Photo bySonja-Kalee

ムラサキシキブは英語では「Japanese beautyberry」という名前で呼ばれています。英語を直訳すると「日本の美しい果実」という意味です。コムラサキの方が樹高はコンパクトで1~2mくらいの高さ、そしてムラサキシキブ(紫式部)は2~3mと樹高となります。


庭木として一般的に楽しまれているコムラサキも英語名は同じです。ちなみにコムラサキは実がびっしりと枝にかたまって付きます。

ムラサキシキブの楽しみ方

地植えや鉢植えにして楽しむ

ムラサキシキブは庭木にしたり、鉢植えでも楽しむことができます。鉢植えで楽しむときは小型種のコムラサキがおすすめです。庭に地植えする場合は半日陰でもよく育つ植物です。水はけ、水もちが良い場所を選んで植えましょう。

水やりは、土が乾いたときにたっぷりと施してください。水切れすると葉が枯れてしまいますので気をつけましょう。肥料は元肥のほか、8月末に固形肥料を追肥する程度で構いません。冬は葉が落ちます。


切り花として楽しむ

紫色の実の付いたムラサキシキブは、切り花としても人気です。茶花として飾ってもよいし、洋風のアレンジメントにしてほかの花との相性もよい枝ものです。

切り花にするときは水がしっかりと上がれば長持ちします。水に浸かる部分の葉をすべて取り除き、よく切れるハサミかナイフで切り口の断面をできるだけ広くするようにななめにカットしてください。そうすることで水があがりやすくなります。

花言葉を知ってムラサキシキブを観賞しよう。

Photo bysandid

秋になると紫色の実が魅力的なムラサキシキブの花言葉は、いつしか源氏物語の作者である「紫式部」と同じ名前で呼ばれようになったことから、紫式部や彼女が書き下ろした「源氏物語」の主人公「光源氏」にちなんだ花言葉でイメージされています。

花言葉を思いながら平安時代に時空に身を置いて、今年の秋はムラサキシキブの美しい紫色の実をご観賞ください。
 

花言葉のついてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では花言葉についてほかにもまとめています。ヨーロッパでは17世紀のころから言葉ではなく花言葉に想いを託して恋人に花を贈る習慣があったそうですが、日本もいつしかそんな習慣が盛んになりました。

花を飾ることで穏やかな清々しい気持ちになれます。そんな花選びも、花言葉を知るともっと楽しくなることでしょう。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。