多肉植物とは
多肉植物とは、海岸や砂漠などの乾燥した地域に生息する植物です。見た目は一般的な草花とは異なり、ふくらみのある葉っぱが特徴的なものが多く、インテリアに置くだけで雰囲気があり、素敵な空間が作れると人気です。
多肉植物は多種多様な形のものがありますが、中でもサボテンが代表的な存在です。多肉植物はサボテンかそうではないかで種類を分けられます。あまり水やりをせずとも元気に育つので、初心者でも育てやすい植物です。
多肉植物は雨よけが必須
雨よけしないと腐る
多肉植物を好きな方は、雨期のお世話に十分な注意が必要です。多肉植物は、普段はお世話しやすい植物ですが、水分過多になると根腐れを起こしやすいという特徴があります。
特に雨期における多肉植物の雨よけは必須です。雨よけをしっかり行わないと、多肉植物はすぐに根腐れを起こしてしまいます。また多肉植物は乾燥地帯に生息している植物なので、普段から水のやりすぎには注意が必要です。
雨の後状態が変わる
また、多肉植物は根腐れ以外にも、湿気だけで状態や雰囲気が変わってしまうこともあります。よくあるトラブルが、雨の後の見た目の変化です。
梅雨時期や秋の長雨の時期は特に注意が必要です。いつも通りにお世話をしていても、湿気によって多肉植物の表面にカビが生えたり、葉の色が変色します。雨よけによって水による湿気を防ぎ、多肉植物の環境を整えることが大切です。
多肉植物の雨よけの作り方~ベランダ編
多肉植物が雨や湿気に弱いので、適切な雨よけ対策を行いましょう。雨よけには屋根が必要です。そこで、ベランダの多肉植物棚に必要な雨よけ用の屋根の作り方についてご紹介します。
①収納棚×屋根用の木材
屋外での多肉植物の生育には、雨よけ対策に屋根が必要です。ここでは多肉植物の収納棚に付ける雨よけ用屋根の作り方をご紹介します。
材料
多肉植物の棚に付ける屋根は、雨よけができれば木材に限らず他のDIY素材も使用可能です。既に多肉収納棚がある場合は、屋根用の木板を用意するだけですし、これからの方は、屋根の部分の材料を追加して用意しましょう。
雨除け用の屋根には、収納棚の棚板よりも多少大き目サイズのものを準備しましょう。これは角度を斜めに設置する作り方のためで、多肉植物を雨から守ります。
作り方
収納棚の作り方です。まず柱になる木材を立てて、側板を順番に取り付けていきます。ビス固定する前に、電動ドリルで下穴を開けておくと木が割れずに出来上がりがきれいになるので、おすすめです。
側板の次は棚板を取り付け、最後に屋根を取り付けます。屋根の作り方は、用意した木板を一番上の段に斜めになるようにビス固定すれば完成です。外に置くので、木材に腐食防止のペンキを塗っておくと持ちがよくなります。
②ビニールシート
忙しい方やDIY初心者の方には、ビニールシートを使った雨よけの作り方をご紹介します。作り方はベランダのような限られた空間にビニールシートを上から吊るすだけです。簡単に多肉の雨よけ空間が作れて、元の雰囲気も壊しません。
材料
ビニールシートを使った簡単雨よけに必要な材料は、ビニールシートと固定するための紐です。この2つがあれば、ベランダなどの狭い空間でもどこでも雨よけが簡単に作れます。
ビニールシートには糸入り透明シートがおすすめです。ホームセンターやネット販売もされています。シートにはハトメ穴がついているので、自分で穴を開ける必要がないものがほとんどです。付属品に、固定紐が付いている時もあります。
作り方
作り方はまず糸入りシートに紐を通します。そして通した紐をベランダのフェンスと窓枠に固定すれば完成です。
作り方といっても取り付け作業が主なので、DIY初心者の方でも簡単に作業ができます。窓側に紐を取り付ける部分がない場合は、マグネットや接着タイプのフックを固定すれば問題ありません。
③鉢棚×支柱×透明シート
ホームセンターなどで売られている組み立て式簡易温室も、多肉植物を雨から守るためには有効です。光を通す透明のシートで、すっぽりと多肉収納棚を覆い雨よけにします。
また温室効果により、雨よけだけではなく、寒さからも多肉植物をカバーします。多肉植物用の温室は、作り方が分かれば初心者でも簡単に自作できるので、DIY好きな方はぜひ挑戦してみてください。
材料
自作の多肉用温室には、ホームセンターなどで売っているプラスチック製の鉢棚と、園芸用の緑色の支柱を4本用意します。そして雨よけ対策に、鉢棚をすっぽりと覆うサイズの透明シートが必要です。
透明のシートは、市販のゴミ袋でもいいでしょう。しかし強度や雰囲気を考えるとテーブルクロス程度の厚みのあるものの方が、形を作りやすく加工しやすいのでおすすめです。
作り方
自作の多肉用温室の作り方です。まず市販の鉢棚を組み立てたら、棚の通気用の隙間を利用して、四隅に園芸用支柱を立てて柱を作りましょう。その上から透明のシートまたはゴミ袋を覆いかければ、素敵な雨よけ兼温室の完成です。
工具不要で簡単な作り方なので、DIY初心者の方やそうでない方も安心して挑戦できます。前部分を開けれるようにカットすれば、水やりも問題なくできるので便利ですよ。
多肉植物の雨よけの作り方~ガーデニング編
大きなサイズの多肉植物が好きな方には、ガーデニングで雰囲気を味わいましょう。ガーデニングでは雨よけの範囲もベランダよりも広くなるので、広範囲をガードできる雨よけ対策が必要です。ここではその材料と作り方をご紹介します。
①ビニールパラソル
夏のビーチで見かけるパラソルを、ガーデニングの雨よけとして使ってみてください。おしゃれで素敵な空間が作れると同時に、多肉植物の雨よけとしてもぴったりです。
材料と作り方
材料は海辺やカフェなどで見かけるビーチパラソルです。カラーは好きな色でいいですが、雰囲気を出したいのなら、アース色をおすすめします。多肉植物のグリーンと一体感がでて素敵です。
作り方は、ビーチパラソルを組み立てて、ガーデニングの一角に差し込むだけです。DIY初心者に限らず、誰でも簡単に素敵な空間が作れます。
②テーブルクロス×フック付きブロック
周囲にガーデンフェンスや柵のある庭では、防水加工のシートを使った雨よけ対策がおすすめです。作り方も簡単で、フェンスにシートを固定し、コンクリートブロックのような重さのあるもので固定すれば、雨風がひどくても簡単には飛ばされません。
材料
材料には、雨よけシートになるレジャーシートやビニールシートを用意します。ガーデニングの一角に設置するので、大判のものが使いたい場合はブルーシートもおすすめです。重しには土嚢やコンクリートブロックを使いましょう。
ブルーシートは、ガーデニングの雰囲気作りにはイマイチですが、キャンプやアウトドアー、緊急時にも使えるので、一組持っていると安心です。紐は付属品でもいいですが、簡単には切れないしっかりとした造りのものを選びましょう。
作り方
作り方は、まずシートの穴に紐を通します。次にシートの紐をフェンス側に括り付け、もう一方を地面側の重しに固定し、位置を整えて終了です。紐にはキャンプグッズの自在金具を使えば長さ調節ができます。
雨よけシートは外で雨よけに使うものなので劣化も早いです。透明なシートは日光を多肉植物に当てて成長を促せます。雰囲気や好きな柄のシートを選んで空間づくりを楽しむのもいいですし、コスパに特化したものでもいいでしょう。
③木材×ポリカーボーネード
多肉植物の雨よけに、ポリカーボーネイドを使う作り方をご紹介します。外見も素敵な温室風のガーデニングになり、雰囲気が出ておすすめです。作り方もさほど難しい工程はありません。
ポリカーボーネイドとは、耐熱、耐久に特化したプラスチック板のひとつで、DIY素材としても人気です。自動車のパーツからパーテンション、屋根の素材として使われます。
材料
ポリカーボーネードは、ホームセンターで購入可能です。木材売り場などのDIY資材置き場で見つけましょう。
雨よけの材料としては他に、柱と木枠を作るための木材が必要です。DIY初心者の方は、あらかじめ必要な木材のサイズを測っておいて、ホームセンターでカットしてもらうと作業が簡単になりますよ。
作り方
ポリカーボーネイドを使った雨よけの作り方です。まずホームセンターでカットしてもらった木材を組み立て、接着剤で仮止めした後ビス固定します。あらかじめ電動ドリルでビス穴を開けておくと、木割れを防ぐのでおすすめです。
できあがった木枠に柱を付け、適当にカットしたポリカーボーネイドを木枠の上に固定します。あとは多肉植物を覆うようにして地面に設置すれば、雰囲気のある素敵な雨よけの完成です。
多肉植物の雨よけの作り方~100均編
多肉植物の雨よけを100均アイテムで自作しましょう。100均のアイテムは費用が抑えられるので、初心者でも気軽に挑戦できます。また作り方も簡単で、誰でもすぐに挑戦できて楽しいですよ。
①テーブルクロス×カーテンレール×クリップ
100均のテーブルクロスとカーテンアイテムを使った、ビニールカーテンの作り方をご紹介します。雨よけはもちろんですが、カーテンを開閉するだけで多肉植物の状態を確認できお世話も楽です。作り方も簡単なので、挑戦してみてください。
材料
100均で必要なのは、透明なテーブルクロスとカーテンレール、カーテンクリップです。テーブルクロスは加工しやすくDIY初心者も簡単に加工可能できます。
カーテンレールはヒートンとワイヤーで固定するタイプのものを使います。ネジを回して固定するタイプなので、工具不要でDIY初心者の方でも簡単に取り付け可能です。
作り方
作り方は、適当なサイズにカットしたテーブルクロスの端に、カーテンクリップを好きな感覚で取り付けていきます。完成したカーテンには、ワイヤーを通しておきましょう。
カーテンレールの作り方は、ヒートンを棚の側面に手でねじって取り付けるだけの1工程のみです。後はカーテンに通したワイヤーの端をヒートンに固定して、多肉植物の雨よけカーテンが完成します。
②突っ張り棒×テーブルクロス×ネット
突っ張り棒とテーブルクロス、ワイヤーネットでの多肉植物の作り方です。ワイヤーネットと突っ張り棒で作る屋根なら、広範囲に渡ってカバーできます。多肉植物の鉢植えがたくさんある方にもおすすめです。
材料
100均で材料は全て揃います。突っ張り棒2本とワイヤーネット2枚、ワイヤーネット用スタンド2セット、テーブルクロスです。
多肉植物を置いている場所により用意する材料のサイズは変わるので、事前にしっかりと計測しておきます。突っ張り棒の長さやワイヤーネットのサイズは、自分の好きなものを選びましょう。
作り方
作り方の手順としては、まず突っ張り棒2を左右の棚の間に渡すように設置します。突っ張り棒の幅は多肉植物を覆うことができるスペースが必要です。スタンドに設置したワイヤーネットに、透明のシートを被せて洗濯ばさみで固定します。
ネット上のシートも飛ばないように留めておく必要がありますが、強度がないので、強い風などのあおりには持ちません。一時の対応策として使用しましょう。
③すのこ×ビニールシート
既存の多肉植物棚に簡単に雨よけを作りましょう。100均のすのことビニールシートのみで作る屋根です。すのこはビスで外れないように固定しておけば、嵐の時も安心できます。
材料と作り方
材料のビニールシートには、テーブルクロスや大きなサイズのゴミ袋、レジャーシートがおすすめです。すのこはサイズも種類がありますので、好きなものを選びましょう。
作り方は、すのこを棚の上段から被せて、ビニールシートで正面を覆うだけです。これだけで雨水が直接鉢植えに入るのをしっかりと防いでくれます。こちらも作り方が簡単なので、初心者でもすぐに作れて便利な雨よけです。
④A2とA3のアートフレーム
100均のアートフレームで、収納もできて雨よけも可能な素敵なミニ温室を作れます。多肉植物は寒さに弱いものが多いので、温室のように使えれば冬のお世話も安心です。材料と作り方をご紹介します。
材料
素敵な雰囲気のある温室を、100均のA2とA3サイズのアートフレームを使って作ります。それぞれA2が3枚、A3が2枚必要です。
他に底面に配置するA2サイズの木板を1枚用意しましょう。あとはビス固定するためのビスや電動ドライバー、木工用ボンドが必要です。また上蓋を開閉するのに使う蝶番は、アンティーク調のものを選ぶと雰囲気が出ますよ。
作り方
作り方の手順です。まず全てのアートフレームを分解し、アクリル板と木枠を接着剤で固定します。次に、A2サイズのアートフレーム2枚と底板用の木板を使って、コの字の形になるようにビス固定しましょう。
両側面にA3サイズのアートフレームを固定して箱の形を作ります。蓋用のA2サイズのフレームは、片側をビスで固定し、反対側に蝶番を取り付け開閉できるようにすれば完成です。雨よけ兼温室も作り方が分かれば簡単に作れますよ。
⑤園芸用支柱×ビニールシート
園芸用支柱とビニールシートで、多肉植物の鉢植え用に雨よけを作りましょう。多肉植物が好きな方なら、DIY初心者でも誰でも簡単に作れる作り方です。
材料と作り方
用意するものは、100均の園芸用支柱、ビニールシート、のこぎり、はさみです。ビニールシートは透明のゴミ袋でも代用できます。
作り方は、まず園芸用支柱を適当な長さにカットします。カットした支柱をU字に折り曲げて、鉢植えに差し込み、その上からビニールシートまたは透明のゴミ袋を被せれば完成です。簡単なので、一時的に雨よけが必要な時にも使えます。
多肉植物の雨よけを自作しよう
多肉植物には雨よけが必要なことがわかりました。多肉植物は好きな方も多くて、昨今人気の高い植物です。その状態を保てるように環境を整えてあげましょう。トラブルなく、素敵な多肉ライフを過ごしてくださいね。
多肉植物の育て方が気になる方はこちらもチェック!
多肉植物が好きな方のために、下記の記事に生育方法やお世話のポイントをまとめています。育て方や、正しい水やり方法についてご紹介しているので、多肉植物がお好きな方はぜひチェックしてください。

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