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多肉植物を元気に育てる水やり方法!頻度やタイミングなど3つのコツを伝授!

「多肉植物が枯れてしまう……」「なんだか元気に育ってくれない……」その原因、水やりにあるかもしれません。多肉植物の水やりを普通の植物と同じ感覚で行うのはNG! 頻度やタイミングについて解説し、元気に育てる方法をご紹介します!
更新: 2022年1月28日
三ツ矢ナオ
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多肉植物の水やりって、頻度やタイミングが難しい……

「多肉植物は水やりをあまりしなくていい!」 すごく魅力的なことですよね。 でも…… 確かに、普通の植物より水が少なくても育つのが多肉植物ですが、その分どうやって水やりをすればいいのか、悩みがちになるのも事実。 多肉植物にとって、水やりの頻度やタイミングは重要です。 元気に育つかどうかだけでなく、枯らしてしまうか否かにも関わってくるんです。

多肉植物の正しい水やり方法を解説!

そこで今回は、多肉植物の正しい水やり方法について解説します! 正しく水やりをすれば、葉にハリが出て、花のつきも良くなります。 しっかりとマスターして、多肉植物をもっと元気に育てましょう!

多肉植物、水やりの基本の「き」

①水やりは毎日しなくていい

まずは基本中の基本。 水やりは毎日しなくて大丈夫です。むしろ、毎日あげないほうが良いのです。 たとえ土が乾いていても、毎日あげる必要はありません。

②水やりは葉の水分が少なくなってきたら行う

「土が乾いているから水をやったほうが良い」と思ってすぐに水やりしてしまうのは、間違いです。 葉を手で触ってみて、ハリのなさ、植物にためこまれている水分の不足を感じた時こそが水をあげるタイミングです。 多肉植物を育てていると、さまざまな場所で、「土が乾いたら水をあげましょう」という話を耳にすると思います。ですが正確には、土が乾いているというのはひとつの目安にすぎません。 土が乾き、さらに植物自体の水分も不足したときに初めて、水やりをすれば良いのです。

③水やりは一度にたっぷり、鉢底から水が出るくらい

さらに、「水はたっぷりと与えましょう」という表記もよく目にすると思います。 「たっぷり」というのは、人それぞれ感覚の違いのある言葉ですよね。 土の表面がジットリと濡れる程度と捉える人もいれば、水でひたひたになる程度だと考える人もいることでしょう。とくに植物を育てはじめたばかりの初心者さんは「たっぷりって、どれくらい?」という疑問が浮かぶのではないでしょうか。 ここで、覚えておいて頂きたいのは、多肉植物の水やりにおいて「たっぷり」とは「鉢底から水が出る程度」と捉えるのが望ましい、ということです。

もちろん、常にこの状態にしておかなくてはならないという意味ではありません。水やりするときだけ、鉢底から水が流れ出るくらい与え、つぎの水やりは葉の水分が不足してきたら行います。それまでは土の表面が多少乾こうとも、じっと様子を見てください。 また、どうして「一度にたっぷり」なのかというと、一気にたくさん水を与えることで、鉢の中にたまった古い空気を押し出すことができるからです。水の中に含まれている新しい酸素が根から吸収され、植物を元気にします。このことは以下の根腐れの項目にも関係してくるので、チェックしてみてください。


どうして多肉植物に水をあげすぎるとダメなの?

①根腐れする

根腐れとは文字通り、植物の根が腐ってしまうことをいいます。 植物は本来、根から水分だけでなく、酸素も吸収しています。土と土の間から補給していたり、水やりで与えられる新鮮な水の中に含まれる酸素から補給していたりするのです。 ですが、頻繁に水をやっていると、鉢の中に古い空気が滞ります。新鮮な水分が与えられても、まだ古い水分が残っているので、新しい水に含まれる酸素を補給しづらくなってしまうのです。そして酸素不足になった植物の根は先端から腐っていき、株全体が枯れてしまうこともあります。これが根腐れです。 

できる対策としては、水やりの頻度を気をつけることはもちろんですが、風通しのよい場所に鉢を置いてあげるというものがあります。 この風通しというのは、些細なことのようで、多肉植物を育てるときは意外と重要なのです。一部のサボテンのような多肉植物は湿気のこもった環境が好きですが、基本的に、風通しのよい場所を選ぶようにしましょう。風通しの良さは水はけの良さにつながります。水はけが良いと、根腐れもしにくくなるのです。 「風通しの良い場所ってどこ?」というときは、窓辺がおすすめ。 定期的に窓を開けて、室内が蒸れないようにしてあげます。 外で育てている場合は、周囲に障害物の少ない場所が良いでしょう。

②カビが生える

水やりの頻度が多すぎると、カビが発生することがあります。 水を頻繁にあげるということは、常に湿ったような環境に植物を置くことです。カビの原因になるので気をつけましょう。 また、葉の間に水をためやすい多肉植物(葉同士が密集している、葉が受け皿のような形をしている……等)を育てている場合、特に注意が必要です。 危ないかな? と思う形をしている多肉植物は優先的に、風通しが良く、日当たりのよい場所に置き、カビを防ぎましょう。

どうして多肉植物は水が少なくて平気なの?

①乾いた場所に自生する植物だから

多肉植物は本来、南米のような、降水量が少なく乾燥している地域に多く自生しています。 そのため、自生している場所と同じような乾燥した環境を好むのです。 日本に生えている他の植物と同じ感覚で水やりしてしまうとうまくいかないのは、そのためです。心配しすぎず、多肉植物の好きな環境を整えてあげましょう。

②水分を身体の中にたっぷり溜め込んでいるから

多肉植物の身体は肉厚でプニプニしていますよね。 これは、身体の中にたっぷり水分を溜め込んでいる証拠なのです。 乾燥した地域が出身地なので、雨があまり降らなくてもいいように、自分のなかに水分をたくさんストックしておけるというわけです。ですから、土が多少カラカラでもへっちゃら。環境に適応していった強い生命力を感じますね。

季節と水やり

多肉植物には3つのタイプがある


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多肉植物にはそれぞれ、「生育期」というものが存在します。生育期の違いによって、大きく3つのタイプに分けられるのです。 ・春と秋にたくさん生長する春秋型 ・夏にたくさん生長する夏型 ・冬にたくさん生長する冬型 自分の育てている植物の生育期がどれにあたるのか、よく観察してみてください。同じ「アロエ」と呼ばれるものでも品種によって生育期が別々……ということもあるので、注意して下さい。

生育期に水をたっぷりと与え、反対の時期は断水してOK

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たとえば、夏が生育期の植物を育てている場合を見ていきましょう。 夏には水やりの頻度を増やし、たっぷりと与えます。このときのタイミングは、土が乾き、かつ葉が水不足に感じられた時です。生育期には水をあげた分だけ育ってくれます。 反対に、冬は休眠期といって、植物が生長をお休みしている時期です。このときに水をたくさんあげても、根腐れやカビの原因になってしまいます。秋になったら水の量を徐々に減らしていき、冬には水を完全に断ってしまいましょう。 とはいえ、これはあくまで目安です。様子を見ながら、枯らさないように管理して下さい。乾燥が心配な場合は、「葉水」という方法で水やりを行っても良いでしょう。葉水については、次の項目で詳しく説明しています。

多肉植物の葉水について

葉水ってなに?

葉水(はみず)とは、植物の葉に霧吹きで水分を与えることをいいます。 普通、水やりといえば、土に水分を与える方法を思い浮かべますよね。 でも実のところ、植物は葉の表面から水分を補給することもできるのです。 葉水を行うと、葉にツヤが出ます。また、植物にも家具と同じようにホコリが溜まりますよね。葉水をすることで、このホコリをきれいに拭き取ってあげることもできるのです。害虫の予防にもなります!

どんなタイミングで葉水をすると良い?

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植物の休眠期、特に冬がおすすめ。 冬は特に、土の蒸発が鈍くなる季節です。植物が休眠期であれば、水をあまり吸い上げないので、なおさら土の中に湿気がこもりやすくなります。 水をやると根腐れしそう、でも葉は乾いている……そんな時に葉水を行ってみましょう。

葉水の方法

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梅雨の時期を避けて行います。 霧吹きで直接、葉に水を吹きかけましょう。 薄く濡れる程度に留め、やりすぎに注意します。度が過ぎるとカビの原因になります。 また、冬ならあまり気にしすぎることもないのですが、気温の高い時期であれば、行う時間は朝か夕方以降にしましょう。葉に残った水滴が熱で焼け、茶色っぽく変色してしまうことがあるからです。葉水で与えた水分がいつまでも留まらないよう、風通しにも気をつけてください。

霧吹きってどこで買えるの?

葉水で使用する霧吹きですが、「家に霧吹きがない……」という方もいるのではないでしょうか。 手軽に購入するなら、100円ショップがおすすめ。 インターネットでも購入が可能です。


使いやすいスタンダードなデザインの霧吹きです。 手の馴染みがよく、これからガーデニングや他のシーンで本格的に使ってみたい人は、一本持っておくと良いかもしれません。

植え替えのとき、水やりはどうするの?

植え替えの前後は水やりをしない

多肉植物を育てていれば、株が成長したタイミングや寄せ植え等のシーンで、植え替えをすることが出てくると思います。 その時の水やりはどうすれば良いのか、ご存じでしょうか。 「いつも通りで良いんじゃないの?」という感じがするかもしれませんが、違います。 植え替えの前後は水やりを控える必要があるのです。だいたい植え替え前と植え替え後のそれぞれ一週間は避けましょう。

どうして植え替えの前後は水やりを避けるの?

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多肉植物の植え替えの際には、古い根や下葉を意図的に取り除いたり、また意図せずとも一部を切りとってしまったりということがあるかと思います。 これらの作業によって、多肉植物は少なからずダメージを受けているのです。その切り口に水分が与えられると、非常に痛みやすいので、植え替えの前後一週間は水やりを避けるべきだと考えてください。

水やりを再開するときの方法は?

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一週間ほど経過したら、品種にもよりますが、一度水をたっぷりと与えます。 その後はまたしばらく水やりを控え、徐々に通常の頻度に戻していきましょう。 生育期ではない、冬で水はけが心配、デリケートな品種等の理由で根腐れが怖い場合は、葉水で対応するのも手です。

正しい水やりで、多肉植物を元気に育てよう

いかがでしたか? 多肉植物の大敵は、水のやりすぎです。どうしても普通の植物と同じ感覚になり、水をあげすぎてしまうことが多いのです。 ですが、それでは多肉植物を元気に育てることができません。できるだけ土と植物が乾燥するのを待ちつつ、季節との関係、水はけや風通しに気を配ってあげることが必要です。 正しい水やりで、多肉植物を元気に育てましょう!