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園芸ビギナーも簡単、デージーの育て方を解説!品種別の種まきの適期&管理のコツも!

デージーはさまざまな園芸品種があり、開花時期が長く、育て方が簡単です。花色も豊富で、美しい花壇を彩ることができます。今回はそんなデージーの種まきの適期や管理のコツなどの育て方のポイントをご紹介します。病害虫などの注意点も参考にしてみてください。
2021年10月21日
水木誠人
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花壇を彩るデージーの育て方をご紹介

Photo by kanonn

テージーはヒナギクの和名で親しまれているキク科ヒナギク属の植物です。開花時期が長いことから、長命菊(チョウメイギク)や延命菊(エンメイギク)などの別名もあり、園芸品種が豊富な花としても人気があります。ヨーロッパが原産で、イタリアでは国花として大切にされている花です。そんなデージーの育て方について今回はご紹介します。

花期が長い身近な花

Photo byKRiemer

デージーは、ヨーロッパ原産では野草としてあちこちに咲く身近な花です。草丈は10~20cmほど、白やピンク、赤や紫など、さまざまな花色があります。花が咲く期間が長く、延命菊や長命菊などとも呼ばれて人気です。

元来、デージーは多年草ですが、日本の夏はデージーには暑すぎるため、夏になると枯れてしまいます。このため、日本ではデージーは一年草として扱われているのです。

デージーの特徴とその名の由来

Photo bypixel2013

デージーは英語でDaisyです。このDaisyはday’s eyeが語源とされています。つまり、日光に当たると花が開き、日が落ちると花を閉じるその特徴から、日の眼という英語名となっているのです。デージーはデイジーと表記されることも多く目にします。和名はヒナギクで、小さな菊の花を意味する雛菊からヒナギクと呼ばれるようになりました。

ハーブティーとしても利用される

Photo byivabalk

デージーは、花期が長く、ヨーロッパでは多年草であることから、生活に密着した利用方法がいろいろあります。たとえば、ヨーロッパではデージーはハーブティーとしても利用されているのです。

その利用法はさまざまで、骨折やあざなどに対して、葉を傷口に貼ると効果があるとされるほか、鎮静効果が期待できるとされ、咳や鼻水が出るとその鎮静に使われることもあります。

デージーの園芸品種とは

デージーにはいくつもの園芸品種があります。しかし、この園芸品種は、花びらの形によって大きく2つに分けることが可能です。この2つの品種とは、リグローサ種とフィストゥローサ種となります。このふたつの品種は育て方の面で大きく異なるものではありません。花の大きさや姿にそれぞれの特徴があります。

デージーのリグローサ種

デージーのリグローサ種は、花びらが平たいタイプのデージーです。舌状花と呼ばれる特徴のある花姿をしていて、花びらの先端が広がり、舌のような状態に広がっています。この品種は、モンストローザ系やシベリウス系など、5系統に分類されるものです。こうした系統ごとに花姿や開花時期なども異なります。

デージーのフィストゥローサ種

Photo by Kath821

テージーのフィストゥローサ種は、いわゆる筒状花と呼ばれる花姿となるのが特徴です。これは、花がいわゆる花びらのようにならず、先端が小さく裂けた筒状になっているもので、ポンポネット系をはじめ、エトナ系などの系統に分かれています。花が全体的に丸い印象で、かわいらしい姿をしているのも特徴です。

デージーの名がつく他の品種の花もある

デージーの名がつく花は、キク科ヒナギク属のデージーばかりではありません。名前の表記で間違えやすい花がいくつかありますので確認しましょう。

ブルーデージー

Photo bymekischc

ブルーデージーはキク科の花ですが、フェリシア属の花で、ヒナギク属のデージーの仲間ではなく、育て方も異なります。デージーに似た青い花が咲きますが、開花時期は春と秋、秋に種をまくと春に花が咲きますが、冬には咲きません。

ダールベルグデージー

Photo by Starr Environmental

こちらもキク科の花ですが、春と秋に種をまき、春から秋にかけて開花します。ティモフィラ属の花で、黄色い花をたくさんつけ、花壇一面に咲く姿が美しいのが特徴です。育て方も簡単で育てやすい花ではありますが、ヒナギク属のデージーとは異なります。

デージーの育て方【管理環境やその方法】

デージーの育て方では、管理する環境をしっかりと整えることからはじめます。デージーを管理する環境はもちろん、水やりは育て方の基本です。とくにデージーは、水切れを起こしやすいため、土の様子を観察し、水切れを起こしていないのかを確認していくようにしましょう。

デージーは日当たりのいい場所で

Photo by t.shigesa

デージーの育て方で重要なのは管理場所です。デージーは日当たりのいい場所で育てていきます。日当たりの悪い場所で管理すると、元気よく生長していきませんので要注意です。

また、デージーは寒さに強い種類の花ですが、霜に弱く、強い霜が降りたり冷たい風を強く受けたりするような場所は好みません。地植えで育てる場合、植え付ける場所を十分に考慮する必要があります。鉢植えの場合、冬の間の置き場所には注意しましょう。

用土は水はけと水持ちを両立させる

花ごころ培養土

出典:楽天
出典:Amazon
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デージーを育てる際の用土は、水はけのよいタイプを選びます。ただし、多少の水持ちも必要ですので、ご自身で土を準備される場合は、赤玉土を腐葉土よりもやや多めに混ぜた土を使うようにしましょう。市販の用土では、草花用の培養土を利用するのがおすすめです。鉢植えやプランターはもちろん、地植えであれ、培養土を使って元気よくそだてましょう。

デージーは水切れを起こしやすいので要注意

Photo bystux

デージーの水やりは、地植えの場合、ほとんど水やりをする必要はありません。乾燥した日が続き、土の表面が乾燥していたら、しっかりと水を与えましょう。一方、鉢植えの場合、水切れに注意します。

デージーでは水切れを起こしやすいので、土の表面が乾いたらしっかりと水を与えることを忘れないようにしましょう。水切れしてしまうと、枯れてしまいます。冬の間も土の状態を確認するようにしたいです。

デージーの育て方【栽培の準備】

デージーを栽培していくにあたって、元気な苗を選び、冬から春にかけて開花するという特徴をしっかりと確認した育て方が大切です。また、夏の間は翌年にむけての準備期間であり、育てる環境によっては夏越しが可能な場合もありますので、状況に応じた育て方をしていきましょう。

元気な苗を選べばまちがいなし

デージーをはじめて育てる方は、市販の苗から育てる育て方がおすすめです。苗が出回るのは秋ごろで、冬の開花に向けて勢いのある苗を選びましょう。葉や茎が元気で、色も美しく、虫食いなどがないものを選ぶとまちがいありません。冬から春にかけて、そのかわいらしい姿を見せてくれます。育て方がよくわからないという方は、まずは苗からはじめましょう。

種まきの適期は8月~9月ごろ

デージーは種からも育てられる草花です。種まきの適期は品種の別にかかわらず8月の終わりから9月のはじめごろとなっています。育て方のポイントは、涼しくなってから種まきを行うことです。デージーは夏の暑さが苦手ですので、涼しくなったら種まきをすることに育て方のポイントを置きましょう。

小さな種の扱いは要注意


デージー

出典:Amazon
出典:楽天
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デージーの種は非常に小さく、また、明るい場所で発芽するため、種まきの際には配慮が必要です。種をまいたら土はかぶせません。発芽するまでは、種が流れてしまわないように霧吹きなどで水やりを行います。デージーは発芽するまで気を遣いますが、芽が出てきたらひと安心です。植え付け作業へと育て方を進めていきましょう。

植え付けはデージーの育て方の第一歩

Photo byvanessasblickwinkel

購入した苗や種から発芽した小さなポットはひと回り大きな鉢に植え付けましょう。植え付けの時期は9月~10月です。それ以降になってしまうと、苗が元気よく育たなくなることもありますので、適切な時期に植え付けることは育て方のポイントです。

植え付けの作業の際に注意することはとくにありません。植え付ける際にしっかりと土を入れ、植え付け後はたっぷりと水を与えましょう。

夏越しできる場合もある

Photo bykucukgulberkan

デージーは冬から春にかけて開花し、夏になると枯れてしまいます。しかし、元来、多年草であることから、夏場に涼しい場所で管理すれば、夏越しができる場合もあるのです。鉢植えやプランターなどで育てている場合、涼しい場所がある方はぜひ挑戦してみましょう。

育て方のポイントとしては、茎を切り取り、エネルギーをキープさせ、冷所で管理するということです。暑さが和らいだら移植し、栽培をスタートさせます。

デージーの育て方【日々の栽培作業】

デージーの育て方で最も大切な日々の栽培作業は、時期に応じていろいろあります。花期が長いという特徴があるとはいえ、手をかけた育て方をしていかないと、その特徴をうまく利用することができなくなることもあります。追肥、花柄摘みなど、日々の作業をしっかりと行っていきましょう。

冬の水やりのポイント

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デージーは冬から春にかけて開花します。このため、冬の水やりはとても重要です。ただし、注意しなければならない育て方のポイントがあります。それは、冬の水やりは午前に行い、夜までには乾くようにすることです。夜まで土が濡れていると、寒さで根が傷んでしまうことがあります。土の状態を確認し、午前中に水やりをするのが、冬のデージーの育て方です。

肥料を与えるタイミング

Photo byJing

デージーは肥料をしっかりと与えることで花をたくさん咲かせます。デージーの育て方で肥料を与えるタイミングは、植え付け時の元肥のほか、花の様子を見ながら必要に応じて与えていきます。植え付け時の元肥は緩効性の肥料を与えます。開花後、花の元気がなくなったりしおれてきたりしたら、液体肥料を与えて様子を見ましょう。

花柄摘みで花を多く付ける

デージー栽培の作業の中で、開花後に日常的に行うのが花柄摘みです。デージーは次々と花を咲かせていくため、咲き終えた花は株元からカットしていきます。カットすると花芽が伸びやすくなり、次々と花を楽しむことができるようになるのです。

花柄を摘むことで、病害虫を予防することもできるほか、株が元気に育っていきます。ただし、種を採種したい場合は、種ができるまでそのまま放置しておく必要がありますので、花後の育て方に応じて対応しましょう。

種の採種のタイミング

デージーの種は、花後に成ります。種を採種し、夏に種まきを考えていらっしゃる方は、花期が終わる5月ごろを待ちましょう。5月に入ったら、それまで育て方のポイントとして作業していた花柄摘みを止め、種が成るまでそのまま放置します。花がどんどんしおれていくと、花びらの下の方に小さな種が見えてきますので、花茎を切り取り、種を採種していきましょう。

デージーの育て方【注意したいポイント】

デージーの育て方でとくに気を付けたいのは、病気や害虫ばかりではありません。翌年も元気な花を咲かせるために種をしっかりと管理し、夏の間には土を変えるなど、ポイントはたくさんあります。育て方を工夫して、楽しいガーデンづくりを心がけたいです。


採種した種の保管について

5月ごろに採取した種は、8月終わりごろまで保管する必要があります。種を補完する際、しっかりと乾燥させてから密閉器に入れて、涼しい場所で管理するようにしましょう。種を採種したままにしておくと、カビが生えてくることなどもあります。採取した種を傷めないように、十分に注意しましょう。そして、種まきの時期が訪れたら忘れずに種をまくようにします。

夏の間の育て方

Photo bydeborahmiller56

ほとんどのデージーは、夏になると枯れてしまいます。翌年にも花を楽しみたい場合、採取した種をまくか、新しい苗を購入する以外に方法はありません。花が終わったら、枯れた株を処分し、新しくデージーを育てる準備をはじめましょう。

それまで使っていた用土は変えるべきです。一般に、キク科の植物には連作障害があるといわれています。同じ土を使い続けると、土の栄養分もなくなってきますので、新しく土を準備して、育て方を確認しながらデージー栽培をスタートさせましょう。

育て方で注意したいデージーの病気

デージーで気を付けたい病気は菌核病です。これはカビの一種で、茎などに発生し、腐って枯れてしまいます。病気の発生を予防する育て方としては、風通しをよくするなどの方法が有効です。連作を避けて株の様子を観察し、病気が発生しないような環境づくりや育て方を行っていきましょう。

育て方で注意したいデージーの害虫

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デージーの育て方で気を付けたい病害虫はアブラムシです。アブラムシは、春ごろに葉や茎に発生します。そのままにしておくと、デージーを弱らせるだけではなく、枯れてしまうこともあるため、見つけ次第、駆除するようにしましょう。アブラムシの発生がひどい場合、殺虫剤などを使うのも育て方のひとつです。市販の殺虫剤には、肥料が含まれたものもありますので、いろいろと検討してみましょう。

デージーの育て方は簡単!

Photo bypixel2013

デージーの育て方はさほどむずかしくはありません。冬から春にかけて開花するという特徴から、デージーは冬の育て方、開花後の育て方など、配慮する点もありますが、基本的には日々の栽培をしっかりと続けていくことで、かわいらしい花を楽しむことができます。花壇いっぱいにデージーを植えて、花の少ない冬に彩りを与え、春の終わりまで存分にデージーを楽しみましょう。

もっとデージーの育て方が気になる方はこちらもチェック!

今回はデージーの育て方についてご紹介しました。もっとデージーの育て方について知りたいという方、デージーの名が付くほかの花についても知りたいという方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。デージーの育て方以外のさまざまな情報を入手することができるはずです。