ダールベクグデージーとは
黄色い小花のダールベルグデージーは、キク科の多年草で春から晩秋にかけて野菊を思わせる優しい花を咲かせます。アメリカ南部のテキサス州からメキシコに分布しているため乾燥や耐暑性に強い植物です。
ダールベルグデージーの特徴
ダールベルグデージー花の特徴としては、春から晩秋にかけて黄色い小花を途切れなく咲かせ、蜜になって茂ると黄色い花がいちだんと美しく際立ちます。
光沢のある鮮やかな緑色の葉や糸状で羽状に細かく切れ込みになっている葉身も特徴の一つです。ふんわりと軽い感じのダールベルグデージーから清涼感を感じさせる強い香りが魅力ですね。
寄せ植えやハンギングに
花の名脇役とも言われるダールベルグデージーの特徴は、庭植えはもちろん寄せ植えにもピッタリな花です。カスミソウのように、メインの花を引き立てる魅力があり、ペチュニアやジニアとの寄せ植えに特におすすめします。
横に広がって伸びていくダールベルグデージーの性質からハンキングバスケットに植え付けし、垂らしてフェンスやバルコニーに飾ると、おしゃれな空間を楽しむこともできそうです。
ダールベルグデージーについて
別名ディッソディアと呼ばれる小さな可愛い花ダールベルグデージーの基本情報を見ていきましょう。デージーの名前の由来は、「太陽の目」を意味するようにダールベルグデージーは、上を向いて咲き誇る花です。
キク科ティモフィラ属のダールベルグデージーは、春(4月)または、秋(10月)に種まきを行う一年草です。春まきの方が花を長く楽しめます。また、ダールベルグデージーの苗が、園芸用品店にて購入も可能です。
ダールベルグデージーの基本情報
学名 | Thymophylla tenuiloba |
分類 | キク科 |
形態 | 多年草 |
草丈 | 20-30cm |
原産地 | アメリカ南部テキサス州〜メキシコ |
生育地 | 鉢植え・庭植え |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 比較的強い |
発芽温度 | 15℃-20℃ |
管理 | 湿度管理に注意 |
ダールベルグデージーの開花時期
次々とかわいい花が咲くダールベルグデージーの開花の時期は、一般的に3月から11月頃です。地域によっては、4月から10月の開花もあります。咲かない期間が短いので花を十分楽しめることはうれしいですね。
花が少ない夏の季節にダールベルグデージーは、咲き続けるため庭や花壇が賑わいにますね。葉が多く茂っている場合は、多湿状態にならないように適度な剪定(切り戻し)が必要です。
ダールベルグデージーの管理
日本特有の多湿の環境では根腐りしやすくなるので管理が大切です。特に8月頃は多湿になるため生育が鈍りぎみになり注意してください。日当たりや風通し・水はけのよい環境で育てることがポイントです。
ダールベルグデージーの多湿の対策には、植え付けの用土に、軽石・山砂・鹿沼土を全体の2割から3割ほど加えることをおすすめします。湿度管理をきちんとすれば、ダールベルグデージーの花を長く美しく楽しめますね。
ダールベルグデージーの育て方
ダールベルグデージーは、種まきをして栽培する方法と園芸用品店やホームセンターで苗を購入して植え付けをする方法があります。どちらも、ガーデニング初心者の方に簡単にできる方法です。
大切な育て方としては、ダールベルグデージーの育つ環境を整える・適切な水の与え方・花に適した肥料を施す・植え付けの用土がポイントになります。次に、これらの4つのポイントを見ていきましょう。
ダールベルグデージーの育て方①環境
ダールベルグデージーは、日の当たる風通しのよい乾燥しやすい場所を好みます。雨が続いて多湿状態になると枯れる場合があるので注意が必要です。鉢植えやプランター栽培は、雨の当たらない場所に移動しましょう。
ダールベルグデージーは、放任してもきれいに咲きますが、周囲に自由に広がりすぎるときには、刈り込むと綺麗にまとまり楽しめます。咲き終わった花の茎は、半分ぐらいの長さに剪定をしてくださいね。
ダールベルグデージーの育て方②水やり
庭植えの場合、ダールベルグデージーは乾燥に強いので根がしっかり張ると定期的な水やりは、ほとんど必要ありません。鉢植えやコンテナの場合、多湿に注意して用土の表面が乾き始めるとたっぷり水を与えます。
ダールベルグデージーの育て方③肥料
あまり肥料を必要としませんが、植え付けのときに緩効性肥料を与えます。鉢植えやコンテナなどには、月1回ぐらいの液体肥料を施してください。開花時期が長いダールベルグデージーをきれいに咲かせるコツです。
チッソ肥料を多く与え過ぎると枯れることがあります。さらに咲かない花を作ってしまうことがあるので控えめに施してください。ダールベルグデージーの花を満開に咲かせるためにも注意が必要です。
緩効性肥料
緩効性肥料
花が元気に育つ便利な緩効性肥料です。大きい粒状が、ゆっくり溶けて効き目が長く(30日から50日)続き、葉や茎が丈夫に育ち花の色がきれいになります。ダールベルグデージーを美しく咲かせて楽しみましょう。
緩効性肥料 プロミック
コンテナや鉢の上に置くだけの簡単な緩効性肥料の錠剤タイプです。早く効く成分とゆっくり効く成分が含まれるので安定した肥料効果が約2か月間続きます。また、臭いも少ないのでベランダや室内に置いても清潔です。
液体肥料
液体肥料
15種類の栄養素がバランスよく配合されている液体肥料です。チッソ・カルシウム・微量要素を強化しているので、花つきや葉色を良くします。ダールベルグデージーには、月1回ぐらいの割合で与えてください。
液体肥料 アンプル
簡単で便利なアンプルタイプの液体肥料です。草花や鉢植えに必要なチッソ・リンサン・鉄などをバランスよく配合されています。鉢やプランターなどに差すだけで花や葉色が鮮やかになり美しい花を咲かせます。
ダールベルグデージーの育て方③植え付け
ダールベルグデージーは、寒い時期を除いて1年中植え付けが可能な植物です。植え付けの場所が暖かい地域では、冬を越すこともできます。一般的には、地植えの場合、鉢植えに植え替えて暖かい場所に置いてください。
ダールベルグデージーの育て方⑤用土
水はけのよい用土を選びましょう。また、草花向けの培養土も使えます。用土に軽石や山砂などを2割程度混ぜるとよいでしょう。ダールベルグデージーは、多湿になると根腐れをして枯れるので注意してください。
軽石
軽石 園芸
浮石や浮岩とも言われる軽石は、火山放出物の一種で多孔質の形状です。排水性や通気性が高く保水力がないため、鉢やコンテナ内の水分量を減らし、さらに水分過多の土壌の保水量も減り根に酸素を多く供給します。
ダールベルグデージーの苗を植え付けるときに、用土の中に軽石を2割から3割程度加えると、管理がしやすくなりダールベルグデージーが枯れる、咲かないなどの心配もなくなります。
山砂
桐生砂
水はけや通気性に優れている園芸用の山砂は、火山放出物が風化したもので多孔質です。砂と呼びますが、砂のように粒が細かくなく大粒・中粒・小粒の3種類があります。桐生砂や富士砂も園芸用によく使われています。
ダールベルグデージーの増やし方
ダールベルグデージーは、春と秋に種まきをして増やす方法が一般的です。耐寒性が低いので春の種まきをおすすめします。種の発芽率が高いダールベルグデージーは、花の終わりに種を採取して毎年楽しんでください。
種まきのポイント
春まきは、暖かくなっていく季節(4月頃)に行い、約70日間で開花します。種まきのポイントは、発芽するときに光が必要なので、土はダールベルグデージーの種が隠れる程度にかぶせてください。
秋まき(10月頃)の場合、発芽後、葉が3、4枚になると小鉢やポットに植え替えをして霜が当たらない場所に移し越冬させ、春になると花壇や鉢に植え付けてください。春まきに比べて株が大きく育ちます。
寄植えや地植えのこぼれ種でも増える
ダールベルグデージーの増やし方は、手間いらずで常に人気があります。地植えの場合、こぼれ種で何年も同じ場所できれいに咲くことが可能です。寄植えの場合も鉢内にダールベルグデージーのこぼれ種で増やせます。
ダールベルグデージーの花を咲かせるコツ
もともと乾燥した土地に適したダールベルグデージーは、日本の梅雨時期や特に夏の高湿度に弱い性質を持っています。ダールベルグデージーの花を咲かせるコツとしては、主に2つあり1つ目は、「土作り」です。
ほぼ一年中、黄色の小さくてかわいい花を楽しめるダールベルグデージーの花を咲かせる2つ目のコツは、「切り戻し」をしましょう。きれいで健康な花を咲かせるためにもコツを知っておくと便利です。
次に、ダールベルグデージーの花を咲かせる2つのコツを詳しく見ていきましょう。
コツ①ダールベルグデージーの土作り
ダールベルグデージーの花を咲かせるためには、土作りが重要になります。じめじめした過湿状態の土壌では、根腐れを起こすことがあるので花壇や寄せ植えの鉢には、通気性や水はけの高い砂土壌にすることが大切です。
ご紹介しています、軽石や山砂などを土壌に加えることによって、ダールベルグデージーに適した土作りができます。ぜひ、ご参考になさってください。
コツ②ダールベルグデージーの茎を切り戻し
切り戻し=剪定をすることもおすすめします。ダールベルグデージーの花が枯れた後、切り戻しすると脇芽が出るのでまた新しい花を楽しむことができます。花が少し元気がないと感じた時にも行ってくださいね。
また、ダールベルグデージーが横に広がり過ぎたときにも、すっきりと茎を切り戻しすると、きれいな花がすぐに咲きます。いつまでも美しく咲かせましょう。
ダールベルグデージーまとめ
花が咲かない時期にも咲くダールベルグデージーは、いかがでしたか。このガイドを参考にしていただき、トライしてくださいね。ダールベルグデージーは、ガーデニング初心者の方にも育てることができる植物です。
ダールベルグデージーの花言葉
気になるダールベルグデージーの花言葉は、「可愛い恋人」です。本当に、恋人にしたくなるような可愛さや清楚な感じが素敵ですね。庭やコンテナに満ち溢れるほど咲かせ、幸せに包まれる時間を過ごしてください。
別名ティモフィラ
ちなみに、別名ティモフィラとも呼ばれるダールベルグデージーは、「イエロー・チャンピオン・イエロー・ブーケ・サンシャイン」などの園芸品種があります。どの園芸品種にも素敵な名前が付けられていますね。
四季咲きの花が気になる方はこちらもチェック!
ダールベルグデージーと同じ四季咲きの花「クレマチス(上を向いて咲く大きな花)」や「ゼラニウム(一重咲きから八重咲きする)」のかわいい花も温度が適していれば、一年中楽しめる魅力的な花です。ガーデニング初心者の方向けに説明していますので、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。

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