天然素材配合のプランター アートストーン L200
アイアンオベリスクS TKTB-S90
花と野菜のワンタッチ支柱 支柱高さ90cm
花ごころ 鉢底石 きれいな鉢底石 5L
第一ビニール 園芸用鉢底ネット
自然応用科学 ACE(エース) 11210336
ハイポネックス マグァンプK 中粒 600g
ハイポネックス原液 800ml
日清 骨粉入り油かす 1kg
クレマチスは意外と育て方が簡単な植物。初心者でも大丈夫!
育て方簡単なのに花を長期で楽しめる植物
つる性植物の女王と言われているクレマチス。地植えならばフェンスに鉢植えならばオベリスクや支柱を利用して誘引する事で縦に横に広がりを見せてくれてお庭を豪華にしてくれる植物です。もちろん鉢植えでも深鉢タイプに行燈仕立ての支柱やオシャレなオベリスクを施してツルを這わせればそれだけインパクトのある植物です。鉢植えのメリットはどこへでも移動ができますので、自分の楽しみたい所に置いておいたり夏は日陰に冬はより日の当たる場所にと自由に移動する事ができます。 苗の種類が多く迷ってしまいますが逆に自分の希望にあった花を選ぶ事ができ、他の植物に比べて花期が長くしかも毎年それを楽しむ事ができる植物です。 更に薔薇と違い害虫も少なく初心者でも簡単に育てる事ができ、鉢植えでも誘引の仕方によっては地植えに負けないほどの広がりを見せてくれてその苗の育つ様子を自分で好きなように工夫する事ができる植物です。
育て方を知る前にまずクレマチスを知ろう!
昔から育てられていた植物クレマチスの歴史
クレマチスは原種も様々で16世紀前には中国から日本へ渡来したテッセンもその植物の1つです。 又日本にも原種としてあったカザグルマもこの時期から園芸品種として楽しまれていました。 その後にこれらの物がヨーロッパやイギリスに渡り、様々な種類、品種改良されて再度、日本へ逆輸入されたのがクレマチスの始まりです。
種類も多いクレマチス
世界中のいたる所で原種も様々なクレマチスは種類も多く世界で250~300種類あると言われています。 キンポウゲ科センニンソウ属 つる性多年草 常緑性と落葉性の両方 種類の分け方も原種の種類で分けられたり、旧枝咲き、新枝咲き、新旧枝咲きなどの花の咲き方で分けられたり、花の形、つき方で分けられたりしますが、ここでは咲く時期、季節によって分けてみます。そうする事で他の植物との兼ね合いもスムーズに合わせらます。
種類豊富なクレマチスを選ぶポイント
咲く時期で選ぶ
数ある種類の中から好みの花色で選ぶのはもちろんですが、いつ咲くのかという事を選ぶポイントにします。いつ楽しみたいのか、咲く時期によって他の花と一緒にしたりずらしたりと兼ね合いなども考慮して選びます。
四季咲きクレマチス(新枝咲きタイプが初心者向け)
開花時期が長く1年のうちにピークが春と秋の2回あります。剪定の仕方では更に開花時期を延ばしたり、回数が増えたりしますので初心者向けです。一般的に店頭に並ぶのはこの四季咲きが多いです。 更に新枝咲きタイプの物が初心者向けです。
開花期5~10月 新枝咲き 強剪定 濃い紫のベル型の花が沢山咲きます。小さめの花なので他のクレマチスや薔薇と一緒に絡めたり単独でも花数が多いので充分に豪華になります。剪定や誘引で枝分かれが多く広がりも出てくるタイプです。
開花期5月~9月 新枝咲き 強剪定 赤紫色の大輪花で強健かつ多花性です。鮮やかな花色と大きな花弁が特徴のインパクトのあるクレマチスです。強剪定する事でツルが増えその先に開花する様子はとても圧巻です。
開花期5~10月 新枝咲き 強剪定 こちらも新枝咲きで四季咲きなので初心者向けです。ビロード感があり温かみと重みがありますが中輪タイプなので他の明るめの花と合わせてもいいでしょう。
春咲きクレマチス
開花期4~5月 旧枝咲き 弱剪定 バニラの香りがあります。
開花期3~5月 旧両枝咲き 弱剪定 色が緑かかった白で特徴的です。
開花期4~9月 旧枝咲き 弱剪定 夏に涼しい色で癒してくれます。八重咲きで少し下向きに咲きます。
夏~秋咲きクレマチス
開花期6~9月 新枝咲き 強剪定 原種で強く元気が出る黄色が秋にはブロンズ色に紅葉します。
冬咲きクレマチス
開花期12~2月 旧枝咲き 弱剪定 別名ウィンターベルと呼ばれるようにベル型の花を冬に楽しめます。
クレマチスの育て方①準備するもの
育て方で鉢も変わる
天然素材配合のプランター アートストーン L200
①購入時はとりあえず苗の一回りか二回り大きなプラスチックの鉢に植え替えします。 ②更に成長に合わせて大き目の鉢に植え替えする場合もありますが、クレマチスは根が大事ですのであまり植え替えをしないように考慮して大き目にします。 ③クレマチスは根がかなりはるので鉢植えにしたい場合は最終的には8~10号サイズの深型を選びます。 ⑤素焼き鉢にするかプラスチックにするかは好みの違いです。素焼きの方が通気性が良く根腐れを防ぎます。後に植え替えを予定しているのであればプラスチック鉢でも良いでしょう。
成長に合わせて来年かその次の年くらいに植え替えを予定しているのであれば、プラスチック鉢でも大丈夫です。下からのスリットのおかげで通気性が良く根腐れを防いでくれます。
オベリスク、または支柱
オベリスク
アイアンオベリスクS TKTB-S90
支柱
花と野菜のワンタッチ支柱 支柱高さ90cm
フェンスに絡めるのであれば、支柱は無くても大丈夫ですが地面からフェンスまでが高さがある場合はそこに届くまでの支柱が必要です。
鉢底石と鉢底ネット
鉢底石
花ごころ 鉢底石 きれいな鉢底石 5L
鉢底ネット
第一ビニール 園芸用鉢底ネット
土
自然応用科学 ACE(エース) 11210336
肥料
★緩効性肥料 (後記参照) ★即効性肥料(液肥) (後記参照)
クレマチス育て方②苗の植えつけ
①クレマチスは根が繊細な植物。植え付けの時は慎重にポリポットから苗を出して根を切れないようにほぐします。 ②一回りか二回り大きな鉢に植え替えます。このまま鉢植えにするのであれば少し大きめにします。 ③まず鉢の底に鉢底ネットを敷き穴をふさぎます。 ④そこへ鉢底石を3センチほど入れます。 ⑤鉢全体の1/3の所まで培養土を入れて元肥を混ぜます。 ⑥中心に苗を置き土を一節目の上くらいまでかぶせます。決して根が出ないように気を付けます。
クレマチスの育て方③植え替えとその時期
休眠の時期、12~2月が最適
鉢植えで育てる場合、又苗が定着するまでの時期、苗に対して鉢が小さくなってきた場合など植え替えが必要な時があります。 基本的に真夏などの高温時以外でしたらどの時期に植え替えても大丈夫ですが、開花真っ最中などはもちろんですが、せっかく誘引したツルが伸びている時や旧枝咲きタイプだと去年のツルを残さないといけないので、苗が休眠している12~2月に植え替えするのが最適です。
クレマチスの育て方④水やり
基本はたっぷりと与えます
鉢植えの場合は表面の土が乾いてきたら鉢底から出てくるくらいにたっぷりと与えます。春から夏にかけては毎日、真夏は1日2回与える事もあります。この時も真昼の暑い時間ではなく朝の涼しい時間に与えます。 秋になってもまだ開花する種類がありますので毎日欠かさず与えましょう。冬の休眠中になって2日に1回でも大丈夫です。 地植えの場合もほぼ同じですが、梅雨時期は少し回数を減らし冬も2~3日に1回でもいいです。
クレマチスの育て方⑤肥料の与え方
緩効性肥料(鉢植え、地植え)
ハイポネックス マグァンプK 中粒 600g
即効性肥料(液肥タイプ)(鉢植え、地植え)
ハイポネックス原液 800ml
遅効性肥料(有機肥料)
日清 骨粉入り油かす 1kg
開花ピーク時の液肥も大事ですが、植え付け時の土作りの時の肥料は元肥としてとても大事です。ここでしっかりと定着させる事が開花へつながります。 更に休眠中の冬に施す肥料は寒肥として重要です。遅効性肥料を施し開花時に使ったエネルギーを休ませている間にしっかりと良性の土を作る事は来春に多くの花を咲かせる為には欠かせない肥料なのです。鉢植えだと特に地植えよりもより肥料を怠る事なく与えなければなりません。
クレマチスの育て方⑥剪定の仕方
新枝咲きの四季咲きの場合(初心者向け)
春の開花後は地面から2、3節くらいを残して強剪定します。40~50日後に二番花が咲きます。ちょうど夏の暑い時期はばっさりとツルが無くなるくらいに思い切り剪定する事で秋にまた沢山の新芽を出して花を見る事ができます。しかし見た目がツルが無くなると淋しいという人はこの時に中くらいに剪定する方法もあります。強剪定に比べると多少新芽の出が少ないですがそれでも出てきます。 ばっさり切った後の見た目を気にせずに秋の花を多くするか、夏でも見た目を重視して中くらいに剪定して秋も少しの花を楽しむかはお好みで選ぶという事です。 二番花の後は少しずつ切り戻しをしながら何度が花を楽しみ、その後の冬12月くらいから地面から1~2節残してばっさりと強剪定します。これは新枝咲きでしたらどのクレマチスも同様です。
旧枝咲きの四季咲きの場合
旧枝咲きは去年のツルに花をつけるのであまり切らずに基本は弱剪定。四季咲きの場合春の開花後は上から一節から二節目の所から剪定します。春の間はこの作業を繰り返すと何度が花を楽しめます。 冬の剪定は節の根本から芽が出ている枝はそのまま残しておき、芽がない枝や邪魔になっている枝は剪定します。ツルが地上部は特に上の方も枯れたような茶褐色になりますが、ちゃんと新芽が出ますので切らないように気を付けなければなりません。
クレマチスの育て方⑦誘引の仕方
新枝咲きの誘引の仕方(フェンス、地植え)
旧枝咲きの誘引の仕方(フェンス、地植え)
旧枝咲きは去年伸びたつるに花が咲くので、あまり切らないで弱剪定なので長いツルを蛇腹(S字)に誘引します。そこから新芽が出てそのツルをまた広げて誘引します。
オベリスク、支柱に誘引の仕方(鉢植え)
鉢植えの場合、鉢の中にオベリスクや支柱(行燈仕立て)を立てます。その支柱にらせん状に誘引していきます。この時になるべく支柱の中ではなくて外側にとめていきます。止める物はビニタイでもいいですがテグスや緑色の麻紐の方が目立ちません。
クレマチスの育て方⑧管理場所
主に鉢植えの場合ですが日当たりの良い場所で1日のうち半日以上日が当たる場所で風通しの良い事も重要です。夏の間は半日陰でも大丈夫でしょう。鉢植えでしたら動かす事ができますので臨機応変に置き場所を選びます。 庭での地植えでしたらまず誘引する為にフェンスの近くである事が理想です。そうでなければオベリスクや支柱を立てられる場所で日当たりの良い所が好ましいです。地植えでは植え替えはできないので種類によってはツルの伸び方などを考慮してから植える場所を決めた方がいいです。
クレマチスの育て方⑨挿し木の仕方
適した時期
春から夏の間が適しています。あまりに暑いと苗が弱ってしまいますので初夏までをめどに、ちょうど春咲いた花後に切る枝を利用すると良いでしょう。
挿し木する部分
①花後の剪定した枝を長めに取り出します。その時に先の方ではあまりに柔らか過ぎるのでちょうど中間の二節くらいを取り出します。 ②二つある節の下の方は土の中に入れるので葉を切り落とします。長さは節から下2センチくらいにして切り口はなるべく営利な刃で茎をつぶさないように斜めに切ります。 ③上についている葉も2枚くらいに残して切ってしまいましょう。
挿してから発根まで
①小さめの鉢に鹿沼土と赤玉と少しいれてその上からパーライトを入れます。 ②鉢よりも一回り大きなバケツに水を張りその中に鉢を浮かせて挿し穂をそっと入れます。 ③鉢を水からあげて赤玉を足して2週間くらいは日陰で管理します。 ④鉢の下に鉢皿を敷きそこへ水を入れて下からの底面給水で水を与えます。
発根後
①1ヵ月くらいで発根しますが根がデリケートな植物なので更にこのまま、もう1ヵ月日に当てながら上からの水やりで管理します。 ②定着してきて底の方から根が出てきたら一回りの大きな鉢に植え替えをします。この時は腐葉土を足してこのまま冬を越します。 ③春頃になると新芽が出てきたら挿し木成功で更に1年はこのまま支柱を立てて育てるとより根が定着します。
クレマチスの育て方⑩害虫や病気
アブラムシやハダニ
アブラムシは春植物が芽吹く時期に大量に出始めます。こららは冬の間にオルトラン粒剤を根本にまいておくと、水やりとともに根から吸収して茎や葉に行き渡り、アブラムシが付かないようになります。 ハダニは葉の裏に発生し白っぽくなってきます。水をかけてやると駆除できますが、それでもダメな場合はハダニ専用の殺虫剤を散布します。
立ち枯れ病やうどんこ病
どちらもカビが原因で発病してしまいます。立ち枯れ病は枝が枯れたように茶褐色に変色して、それらについている葉や花がうなだれてしまう様子です。弱っている部分だけを切り取ってしまいます。 うどんこ病は葉や枝が白っぽく粉を吹いたようになります。下に生えている雑草から移ったりするので雑草の除去、乾燥すると発生したりするので水やりを頻繁に行うようにします。
クレマチス育てる上でのポイント
自分のクレマチスがどんな種類のどんなタイプなのかを知る事!
①四季咲き、春咲き、冬咲きのどれなのか、新枝咲き、旧枝咲き、新旧枝咲きのどの種類の苗なのかによって植え替え時期、剪定の仕方が変わってきますのでとても重要です。 ②初心者であれば四季咲きの新枝咲きがお勧めです。 ③根が繊細かつとても重要なので慎重にしっかりと定着させる事が大事です。 ④剪定の仕方をしっかりと学ぶ。そうする事で花の咲き方を豪華にする事ができます。 ⑤誘引は一度失敗しても何度も楽しむくらいの気持ちでいましょう。初めから上手にはできないという事です。毎年咲くのですからチャンスはいくらでもあります。
まとめ
クレマチスというと薔薇ほどではないけれど初心者には無理だと思われがちです。しかし種類多い中で強健の品種も多く改良されていて、初心者向きだと言われている四季咲きで新枝咲きであれば剪定する度に何度も何度も花を楽しめてしかも他の植物に比べて花数も多く、ツル性を生かせばどこまでも広がります。 花弁が小さな物もあり、同じようにフェンスに這わせている薔薇と組み合わせて楽しんだり、大輪であれば鉢植えでも充分に豪華になります。
新枝咲きの種類の苗は新しい枝から花をつけますので、冬に強剪定を終えていますのでツルの長さはまだ長くありません。それを扇型のように横に広げます。春になると日に日に伸びる時期なので毎日チェックしながらなるべく一番外側のツルは地面とほぼ平行くらいの真横に伸ばします。その節目から新芽が真っすぐ伸びます。中央のツルにいくにしたがって徐々に真っすぐになるように誘引します。それぞれのツルからまた新芽が出てきますのでそれを重ならないように広げていきます。