ゴローの登山靴をオーダーメイドしてみよう
東京は文京区本駒込にあるゴローは、登山家や冒険家たちに親しまれながら、半世紀近くの歴史を有する老舗の登山靴メーカーです。ゴローは、世界中の登山家たちがそのすぐれた登山靴を求めて訪れる有名店で、その高い評判はソールを張り替えて何年も吐き続ける愛用者がいることからもわかります。
今回は、そんな登山靴メーカー、ゴローの登山靴の魅力やおすすめのモデル、手入れの仕方などのご紹介です。なお、本稿は2021年12月18日現在の情報を元に作成しております。価格はすべて税込みです。
登山靴メーカー・ゴローの所在地とは?
登山靴メーカー、ゴローは、JR山手線の巣鴨駅から国道17号線を都営三田線の千石駅方面へと歩いて6~7分ほどに位置します。大通り沿いに位置しますが、閑静な住宅街と接することから、わりと落ち着いた街並みに佇む店舗です。
開店時はゴローの看板や登山靴やウエアなどのディスプレイが店外から見えますが、ともすると通り過ぎてしまうこともありますので注意しましょう。千石駅の交差点の手前に位置しますので、駅にたどり着いてしまったら通り過ぎてしまったことを意味します。
訪れる前に予約をしよう
登山靴メーカー、ゴローでは、オーダーメイドなどで靴を作らなくとも、まずていねいに足のサイズを測り、店員と相談しながら靴を選んでいきます。現在、店を訪れる際は予約が必要となっていますので、訪れる際は予約をするようにしましょう。
ちょっと登山靴のラインナップを見るだけでも予約を入れる必要があります。訪れる前に人気のモデルや試してみたいモデルを確認しておくと、最終的に購入する一足をじっくりと選ぶことが可能です。
ゴロー
- 住所〒113-0021
東京都文京区本駒込6-4-2 - 電話番号03-3945-0855
- 公式サイトURLhttp://www.goro.co.jp/
- InstaのURLhttps://www.instagram.com/gorosugamo/
- 定休日火曜日定休
- アクセスJR巣鴨駅より改札を出て白山通り(国道17号)を南に約450m徒歩約5分
ゴローの登山靴の特徴とは
オーダーメイドできる
ゴローの登山靴は、オーダーメイドできるという大きな特徴があります。オーダーの方法は、すべてをオーダーメイドするフルオーダーメイド、セミオーダーメイド、そして、既製品の登山靴を調整する方法です。
足のサイズを測定し、足の特徴、痛くなる箇所などを相談しながら決めていくことができます。こうすることで、足に負担の少ないオンリーワンの登山靴を作ることが可能です。
素材への思い入れが強い
ゴローの登山靴は、素材をしっかりと吟味して作られています。さまざまな革を検討し、これはと感じた革はテストして合格したものだけを採用するというこだわり様です。ゴローの登山靴の靴底の素材や接着剤にはポリウレタンを使用しないなど、耐久性や履き心地に対して細かい配慮が施されています。
いろいろな革を検討し、時には現地に出向いて技術者と話し合って選び抜くこともあるのだとか。それほど素材にはこだわっていると言えるのではないでしょうか。
足に合ったサイズの測定
ゴローで登山靴を購入する際、昔ながらの手法で入念にフィッティングしていきます。ボールペンとメジャーを使い、それぞれの特徴的なポイントを書き込み、購入者との共同作業でオンリーワンの登山靴を選んでいくのです。こうすることで、的確な靴のサイズ、オーダーメイドで作るべきかどうかなどが決まります。快適な登山靴の履き方などもアドバイスしてもらえるので安心です。
購入後の調整、手入れ方法なども教えてくれます。長年ゴローの登山靴を愛用することができる所以です。
頑丈かつ使い方に応じたモデル
ゴローの登山靴には、冬季用の登山靴、縦走などのハードな登山用の登山靴、ハイキングやトレッキングなどのライトな登山靴など、カテゴリーがそろっています。ゴローで登山靴を購入する際、登山スタイルに合った登山靴を選ぶことで、使い方に合致した登山靴を選ぶことが可能です。
また、ゴローの登山靴は作りがしっかりとしているため、履くたびに足になじんできます。使い続けていく中で、ソールが劣化したらソールを張り替えることもできるのも魅力です。
ゴローの登山靴【冬季モデル】2選
ゴローの冬季の登山靴は、冬山の登山におすすめのラインナップです。おすすめは「エグリー」と「アラタ」というモデルとなっています。ともに、12本爪のアイゼンを使うことができ、本格的な冬山でも安心できます。雪山登山に出かける方で、これはという一足を探していらっしゃる方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
①【エグリー:雪山登山でも暖かい上位モデル】
ゴローの上位モデルでもあるエグリーは、インナーとアウターブーツの二重構造となっています。インナーは着脱が可能なので、取り外したインナーはテントシューズとしても使えるという優れものです。
そんなインナーは、ゴアテックスデュラサーモという素材が使われ、保温性と防水性がしっかりと確保されています。アッパーにはイタリア製裏出し皮革が使用されたこのモデルは、ゴローのハード登山靴のC-06モデルと同じです。重厚感のある登山靴で、片足の重量は1200g(25.5cm)、価格は6万500円となっています。
②【アラタ:人気モデルのデザインで頑丈な冬山登山靴】
こちらのゴローのモデルは、ゴアテックスデュラサーモが使用されたシングルブーツです。デザインは、ゴローの登山靴の中で最も人気のある「ブーティエル」を踏襲し、製法は雪道を歩くための頑丈な登山靴に使用されるノルウェイジャン製法が使われています。
こちらのゴロのモデルも12本爪のアイゼンを使うことができるため、雪山登山にも対応しています。「エグリー」よりも靴の重量が軽いモデルで、片足の重量は930g(25.5cm)、価格は4万5760円です。
ゴローの登山靴【ハードモデル】3選
こちらでご紹介するゴローの登山靴は、トレッキングやハイキング以上の中級レベル以上の登山用の靴となっています。靴の重量もそれなりで、作りもしっかりとしたタイプの登山靴です。
ラインナップは、「C-06」モデル、「S-18モデル」、「S-8」モデルで、スリーシーズンで使用する登山靴を探していらっしゃる方、縦走を考えている方、雪山初心者の方などにおすすめとなっています。
①【C-06:エグリーのアウターブーツ】
こちらの登山靴は、ゴローの冬季の登山靴の中でも上位モデルとなっているエグリーのアウターブーツです。サイドに芯が入っていて、ハードな登山などで活躍するモデルとなっています。ただし、靴内には保温材が使われていないため、厚手の靴下などを使って防寒するようにしましょう。
こちらのモデルは12本爪のアイゼンが使用できます。片足の重量は1300g(25.5cm)、価格は5万600円です。
②【S-18:スリーシーズン使用できる学生向けの登山靴】
こちらのS-18モデルは、重装備で縦走する登山などで活躍するゴローの登山靴です。足首が浅く、歩きやすいモデルで、ゴローの登山靴の中ではリーズナブルなプライス設定が魅力のモデルとなっています。学生向けモデルともいわれているものです。
アッパー素材がイタリア製のスエードなので、スエード素材が好きな方にはおすすめとなっています。片足の重量は1100g(25.5cm)、価格は3万1900円で、ハードモデルの登山靴の中では最も軽量です。
③【S-8:エグリーのアウターブーツ】
こちらのモデルは、ハードモデルの中でも人気の高いベストセラーのゴローの登山靴です。ノルウェイジャン製法で作られ、安定感のある履き心地が特徴の登山靴で、スリーシーズンの縦走をはじめ、初心者レベルの冬山などにも使える登山靴として人気となっています。12本爪のアイゼンが使用できるモデルです。
足首の深さが標準と深型の2タイプあり、足首が深い方が好きな方は、料金をプラスして選ぶことが可能。片足の重量は1150g(25.5cm)、価格は4万700円となっています。
ゴローの登山靴【ライトモデル】4選
トレッキングやハイキングから日常づかいまで、広い範囲で使用できるゴローの登山靴のラインナップがこちらです。本稿でご紹介するのは5モデル、一番人気の「ブーティエル」、ハードモデルのS-8から派生した「ブーティエム」など、気になるモデルが勢ぞろいですので、ぜひチェックしてみましょう。
①【ブーティエル:ゴローの登山靴の中で最も人気のモデル】
ゴローの登山靴の中で愛用者が多いモデルがこちらです。シンプルなデザインで足になじみ、それによって耐久性もアップしたモデルで、その歩きやすさには定評があります。軽量の装備でのテント泊登山から日帰りハイキングまで幅広く使える登山靴で、ジョイントが曲がるタイプの10本爪のアイゼンを使うことも可能です。
ドイツ製の表革は薄茶、濃茶、黒の3色があります。片足の重量は800g(25.5cm)と軽く、軽快に歩くことが可能です。価格は3万6960円となっています。
②【ブーティエム:人気のS-8のデザインを踏襲したモデル】
ハードモデルで人気のゴローの登山靴、S-6を踏襲したモデルがこちらです。ステッチダウン製法のため軽量で、軽快に歩くことができます。こちらの登山靴も、「ブーティエル」と同じように、スリーシーズンの日帰り背筋から軽量装備のテント泊登山などまで幅広く使うことが可能です。
なお、靴ひもを通すD環はつなぎ目がないので耐久力があるとのこと、こちらもドイツ製の表革で薄茶、濃茶、黒の3色があります。片足の重量は840g(25.5cm)、価格は3万8060円です。
③【小春深型トレッキング:日常使いメインの登山靴】
ゴローのライトモデルの登山靴のラインナップには、街履きがメインで、時に登山でも使える登山靴もあります。それが小春深型トレッキングモデルです。アッパーの素材が柔らかく、片足の重量も550g(25.5cm)と非常に軽く、日常的に使っても問題ありません。
こちらのゴローの登山靴は製法を選ぶことができます。アッパーを外側につりこんでソールと縫いつけるステッチダウン製法か、アッパーとソールを接着剤で貼り合わせるセメント製法です。価格は3万5200円となっています。
④【ワンタッチダックベルクロ:登山派ライダーにおすすめ】
バイクツーリングで軽く山登りもするという方におすすめのゴローの登山靴がこちらです。シフトペダルのために、革のパッチを別料金でつけることも可能で、登山派のライダーにおすすめのモデルとなっています。ベルクロ仕様なので着脱も楽、足首までしっかり固定されて安心です。
本格的な登山では紐タイプの登山靴がおすすめですが、一人でふらっと旅に出て、山があったら登りたいという方はぜひご一考を。片足の重量は660g(25.5cm)、価格は4万700円です。
ゴローの登山靴の手入れ方法
ゴローの登山靴で登山した後の手入れ方法のポイントは3つあります。ひとつは水洗い、そしてワックスぬり、さらにワックス磨きです。登山から帰ってきたらていねいに手入れすることで、ゴローの登山靴を長いスパンにわたって愛用することが可能です。なお、具体的な方法を動画で見たいという方はこちらが参考になります。ぜひチェックしてみてください。
①汚れを落とす
登山靴の靴ひもを外し、靴ひもを洗います。靴の本体は水でしっかりと汚れを落としましょう。靴の中に水が入っても防水性が損なわれるなどの問題はありませんので、十分に汚れを洗い落とします。石などを取り除き、ブラシで落とします。このブラシは、100均などでも購入できる毛の柔らかいタイプです。
洗い終えたら、日陰で自然乾燥しましょう。靴内を洗った後は十分に靴を乾かす必要があります。
②ワックスを塗る
ゴローの登山靴を洗い終え、しっかりと乾いたら、ワックスを塗ります。ゴローの登山靴に使用するワックスは、昔ながらの油性ワックスがおすすめです。黒色の革には黒の靴墨を使用しましょう。
ワックスを塗るのは、靴の輝きを高めるだけではなく、防水性を高め、革を保護し、ブーツの寿命を延ばしてくれる効果もありますので、まんべんなくワックスを塗り込んでいくことが大切です。靴全体にムラがないように薄く塗っていきましょう。
③しっかりと磨く
ワックスが乾いたら、さっそく靴磨きです。細かい部分にはワックスのロウ成分が残りやすいのでしっかりと磨いていきましょう。ワックスのロウを取り除くように磨いていくのがコツです。
なお、C-06モデルやS-8モデルなど、革の表面がザラザラした裏出し革はワックスを二度塗るようにしましょう。また、保革栄養剤の使用について、ゴローの登山靴の通常の手入れでは必要ありません。
ゴローの登山靴で登山に出かけよう!
名高い登山家たちが選ぶゴローの登山靴には、作り手の熱い思いや情熱が注がれています。これまでご自身の足に合った登山靴と出会ったことがない方、ベテラン登山家を魅了する登山靴がどんなものなのか見てみたいという方、オーダーメイドの登山靴を作ってみたいという方は、ゴローの店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか。
自分の足にピッタリとフィットした登山靴と出会えれば、これからの山登りがもっともっと楽しくなるはずです。
登山靴の選び方が気になる方はこちらもチェック!
今回はゴローの登山靴のご紹介でしたが、ゴローの登山靴に限らず、一般的な登山靴の選び方についてもっと知りたいという方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。登山靴選びの参考になるはずです。
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