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【連載】釣っ食べ第27弾・夜釣りで攻略「ギンガメアジ」は秋の味

釣って食べるシリーズをやっていて一番燃えるのがギンガメアジやカスミアジ、ヒラアジなどのGT系アジです。まず釣りものとして最上級の引きで楽しませてくれること、そして食味の良さ。今回は秋から冬にかけて沿岸部まで回ってくるギンガメアジの釣りと食のレポートです。
2021年10月9日
kuma10
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目次

釣りものとしてのギンガメアジ

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

大型になるアジの仲間を総じて「GT(ジャイアント・トレバリー)系」などと呼びます。そのGT系の中で比較的沿岸部で捕食をするため釣りやすいのがギンガメアジです。特徴は釣り味が強烈なこと。冬場の海水温の低いところでは生きて行けない死滅魚であることから関東以北ではなかなか冬場にはお目にかかれませんが、筆者の住む南国では通年狙えるルアーやアジングの対象魚です。群れに当たると数釣りもできます。

ギンガメアジの釣り方

桟橋やサーフからのルアー釣り

Photo byFree-Photos

ギンガメアジの釣り方で一番おすすめなのがルアー釣りです。海面がごぼごぼと沸いている時にはトップのポッパー、足元のベイトを音も無く襲っている時にはシンキングミノー、メアジやムロアジなどと同時に狙うなら小さなジグヘッドを使ってアジング、もちろん40~60gほどのジグを飛ばしてのショアジギングでも狙える優良なルアー対象魚です。おすすめはミノー系なのですが、陽の高い時間ならゲーム性の高いトップでのポッパーは大興奮ものです。

置き竿でのぶっこみ釣り

少しズボラな釣り方をしたい時には「打ち込み(ぶっこみ)釣り」が有効です。海岸や桟橋で仲間とBBQなどをしながら、オモリ負荷30~40号の投げ竿に生のエサを付けて投げておきます。使用針は15号前後のチヌ針。ヒットセンサーの鈴が鳴ったら大合わせして、一気に取り込みます。うまくすればタマンなどが外道で混じることもあるのがたまんないです。エサのおすすめはスガリタコ(テナガタコ)やアオリイカの耳(エンペラ)などです。

活きエサでの泳がせ釣り

カヌーやボートなどでのんびり釣りをするときは、「泳がせ釣り」がおすすめです。エサになる魚を釣ったら20号前後のチヌ針などを鼻掛けにして落としておきます。活きエサはムロアジなどが一般的ですが、小型のオジサンがけっこうヒット率が高いので要チェックです。また、裏ワザとして、フックをトレブルフックにして背掛けにすることもあります。ヒット後のバラシが少なく効率的ですよ。

今回の釣行記


ギンガメアジ狙いで深夜の浮桟橋へ

釣行日は2021年9月27日。新月に向かう途中の中潮。満潮がPM10:00頃。常夜灯のある浮桟橋に向かったのは深夜0時。下げ始めから1時間ほどたっている。たいして潮が動かないことは分かっていても、他集落でギンガメやメッキが揚がっていると聞いては出動せざるおえない。アジングロッドとショアジグロッドの2本をかついで桟橋に向かう。家を出て約5分で釣り場に到着。10分後にはロッドが振れるのが自慢です。

ヒットルアーはやっぱり「シンペン」

PE0.6号、リーダーはナイロン2号のアジングロッドを振ると一撃でラインブレイク。根掛かりを外すのにドラグをきつきつに締めていたことを思い出す。即ショアジグロッドに変更。最近お気に入りのシンキングペンシルで探ると足元までGT系の何かが追いかけてきたのが見えた。遠投して常夜灯の光が陰影を作りだしているあたりをストップ&ゴーで探るとキタキタキマシタ。心地良い引きを楽しみながらブリあげると40㎝のきれいなギンガメアジ。

今回の釣果

約40㎝のギンガメアジ

う~ん、いつみてもGT系のアジは美しい。ヒレピン、ハラパン、お目々パッチリ。これが家の前で釣れる幸せ。今回はショアジグロッドで釣り上げましたが、このくらいのサイズですとエギングロッドにPE0.8号くらいで戦うとゲームとしてもとても楽しめます。

すぐに締めて血を抜く

アジ系の魚はもともと血合いが小さく臭みなどは少ないのですが、浜締めすることで本当にすっきりとした甘味の立つ味わいになります。即エラの隙間にナイフ(鯵切り)の刃を入れ、血管を切断して海水に漬けます。きれいに血を抜くコツは「先に海水を用意しておく」こと。せっかく血管をカットしてもすぐに海水に漬けないと一瞬で血が固まってしまいます。美味しくいただくために、バケツに海水は常に用意しておきましょう。

ギンガメアジをお刺身でいただく

エラと内臓は桟橋で処理済み


釣れた場所で浜締めした後、エラと内臓はその場で抜いてあります。その後冷蔵庫のパーシャル室で丸二日寝かせて熟成させました。

釣れた場所で手早く処理をするのですが、実はこれが釣果を下げる一因になっています。群れで移動する回遊魚は一瞬で場所を移動してしまいます。手返し良くルアーを投げたいのですが、つい処理を優先させてしまい時合を逃すことがよくあります。反省点ですね。

ギンガメアジをおろして行く

硬い鎧のようなゼイゴを、ゼイゴの一番後ろから削ぎ切りにしていきます。生で食べるにしても火を通していただくにしてもゼイゴは曳きます。今回はお刺身と決めていたのでウロコは剥いでいません。どうせ皮ごと外しちゃいますから。またアジフライにする時も普通のアジなら皮付きのままでいいですが、GT系は臭みが出てしまいますから皮は曳きます。ですからよほどのことが無い限りウロコはそのままです。

三枚におろします

魚の進行方向から見て左側の身から外していきます。頭から腹にかけて袈裟懸けに包丁を入れたら、中骨に沿って背中を開いていきます。中心まで開けたら腹側にも同じように包丁を入れていきます。背側から腹側に包丁を貫通させたら尻尾をつかんで包丁を中骨に沿って滑らせます。これで片側が外れます。この作業を両面やれば三枚おろしの完成です。寝かせておいた分、水分が抜けてしっとりとしたきれいな身になりました。

腹骨を曳き、血合い骨を血合いごと外し、皮を曳くと背身2枚、腹身2枚の4枚の柵になります。2日間寝かせておいたのである程度水分は抜けていますが、一旦塩を振って15分ほど置きます。すぐに表面からぷつぷつと水分が出てきます。さらに水分と臭みが抜けてよりクリアな甘みが滲みだしてきます。

柵の表面を洗う

15分ほど置いておくと柵の表面に粒々の汗が滲み出てきますので、それを洗い流します。洗い水は「氷水1L、お酢大さじ1、塩大さじ1」で作ります。これに柵を浸して表面をかるくこすったらキッチンペーパーなどでしっかり水気を切ります。あとは食べやすい形にカットして盛り付けたらお刺身のできあがりです。

ツマを敷いて盛り付けます


今回は大根のツマの上に削ぎ切りにして盛り付けてみました。透明感のあるきれいな身です。同じGT系の中でも抜群の旨味と脂を持つカスミアジに比べるとやはり見劣りしますが、適度に締った良い身です。二頭(決して二匹ではない)の猫様たちが隙を狙っていますから油断は禁物です。

カマは塩焼きでいただく

頭は兜割りにして一塩

頭とカマの部分は今回塩焼きでいただきます。まず顔の正面から縦に二つ割りにします。これを「兜割り」と言います。割った頭は流水でよく洗い、軽く塩を振っておきます。15分ほど水分と臭みを滲み出させたら、柵と同じように水洗いします。水気を拭き取ったら一塩してグリルで焼きます。あまり脂が無いので塩は薄塩で、味が足りなければお醤油を一垂らししていただくつもりです。

やっぱりアジは最高!

おすすめはちょっとのショウガ

さて待ちに待った実食です。ワサビとショウガを少しづつ醤油に溶いて、ちょびっとだけお刺身に付けていただきました。口に入れた瞬間にまず良い香りが広がります。ひと噛みすると、削ぎ切りしたはずなのに歯を押し返す心地良い弾力。噛んで行くと上品な甘みが口いっぱいに広がります。至福の時です。カマの塩焼きはやはり脂が少なく旨味には多少欠けますが、コゲの香りが秋を感じさせてくれました。お魚の美味しくなる季節がやってきました!

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いつもお世話になっております。南の離島での釣りや料理を記事にさせていただいております。内地の釣りや食性とは異なるものの紹介が多いと思いますが、興味を持っていただければと投稿を続けております。基本の「釣って食べる」以外の記事も書いておりますので、興味を持たれた方は下記も是非チェックしていただければと思います。