フジワラ ナツメリグ 10号
OWNERCultivaハイパーワイヤー スプリットリング #8 Hyper Wire Split Ring P-12
オモックって何だろう?
釣り好きの皆さんこんにちは。釣り嫌いの皆さんさようなら(ウソウソ)。今回ご紹介させていただく「オモック」は超簡単な大物釣り仕掛けです。元々は奄美沖縄の一本釣り漁師さんが開発したもので、特に浮き漁礁(パヤオ)周りで真価を発揮します。マグロやカツオなどの回遊魚からハタ系のロックフィッシュ、カンパチやブリなどにも効果のある万能ジグです。あ、もちろん嫌われ者のエソくんなんかも後を追いかけてきますが。とにかく簡単な作りで効果抜群なので、最近は全国的に流行っています。
オモックの仕組み
部品点数は4点
最近では自作オモックをさらに進化させるチューニングなども流行っているそうですが、基本の部材はたったの4つです。深く沈めるための「ナツメオモリ」、フックと本体を繋ぐ「鉄ないしはステンレスの針金」、アイに通す「スプリットリング」、それに「アシストフック」の4点です。これらを組み合わせることで漁師さん直伝の爆釣ルアーができてしまうんです。
ほとんどが自作
フジワラ ナツメリグ 10号
やはり「釣れる」「原価が安い」となるといろいろな釣具屋さんが「製品」として売り出してきますね。オモックというネーミングをそのまま使っているところもあればナツメリグなどという名前を付けているところもあります。もちろんそれらをお買い求めいただいてもけっこうなのですが、それら製品もよくよく説明書を読むと「一つ一つ手作り」なんて書かれています。であれば是非自作しましょう。一つあたり単価は約100円ほどで済みますよ。
オモックを自作してみよう!①「ナツメオモリ」
フィールドに合わせた重さ
オモックの本体は「ナツメオモリ」で作ります。中通し式のラグビーボールのような形をしたオモリです。重さはさまざま選べますが、オモック用には表示が10から30くらいの物を選ぶのがおすすめです。ここでオモリの表示について少し触れておきますと、日本式の表示では1号が1匁(もんめ)、つまり3.75gになります。10号が37.5g、30号ですと100g以上になります。潮の流れや深さなどに合わせて使い分けましょう。
素材を活かす
オモックを作るうえでナツメオモリの加工はありません。中にはチューニングと称してカラフルな色を塗る方もおられますが、あまり効果は感じられません。逆に何も手を加えないナマリ色のままの方が魚の喰い付きが良いような気がします。自作する上で色塗りをしたいとおっしゃる方は止めませんが、塗装が剥げた頃が良く釣れるなあ、とがっかりされるかも知れません。
オモックを自作してみよう!②「金属部材」
できればステンレス製を
オモックはその構造上オモック本体には負荷がほとんど掛かりません。ですから壊れるということがあまり無いために1度作ってしまえばずっと使えます。どうせならその寿命を海水に強い「ステンレス針金」を使うことでもっと延ばしましょう。今回使用する針金は100均の0.9mm径のものですが、100円で5mから10mくらい買えますから、一度に30個くらい作っちゃいましょう。
スプリットリング
OWNERCultivaハイパーワイヤー スプリットリング #8 Hyper Wire Split Ring P-12
これは自作ではなく購入されることをおすすめします。元々そんなに高いものではありませんし、やはり一番負荷の掛かる場所だけに信頼のおけるものを使いましょう。表示号数が各社バラバラなのであまり参考になりませんので、表記されている対象魚種で選ぶのがおすすめです。間違いの無いところですと、「ヒラマサ・カンパチ」などと表記されているものがおすすめです。
オモックを自作してみよう!③アシストフック
アシストラインとフックの結合
15cmほどにカットしたアシストラインを用意します。ラインのセンターに入っている芯は抜きます。ハリ(張り)のあるアシストフックを作るには抜かなくても良いのですが、魚の食い込みが悪い気がします。ラインを重ねた部分の真ん中にフックを通して「本線をフックの内側」から出します。
チモトの結束
フックを固定し糸を巻いていきますが、その糸を「セキ糸」と呼びます。セキ糸はアシストフック専用のセキ糸が売られてはいますが、実際には海水に強いものなら何でもOKです。古くなったPEラインを使う方もおられますし、ポリエステルのミシン糸を使う方もおられます。これをアシストラインが見えなくなるまで巻きます。ハーフヒッチ3回ほどで留めたら瞬間接着剤でフィニッシュしましょう。
熱圧着チューブで美しく
最後に熱圧着チューブをアシストライン側から入れ、チモトのアシストラインが隠れるまで被せます。先に長さを測ってカットしておきましょう。熱圧着チューブはドライヤーや熱湯、ライターの炎などの熱を使い圧着させますが、炎を使う際はアシストラインやセキ糸を溶かしてしまわないように気を付けましょう。あ、あと火事もね。出来上がったアシストフックはスプリットリングに「ひばり結び」で取り付けておきましょう。
オモックを自作してみよう④「取り付け」
いよいよ合体
いよいよ①で作ったオモック本体と②で作ったアシストフックを合体させます。スプリットリングをオモック本体に付けておく作り方と、アシストフック側のスプリットリングのみを使う作り方と、結束方法は二つあります。どちらでも良いのですが、経費削減のためにも作業効率を上げるためにもスプリットリングは一つがおすすめです。
オモックの構造
ロッドから伸びたリーダーの先にスイベルやエイトロックを装着し、オモックのスプリットリングに取り付けます。すると魚が掛かった場合、アシストフックとスイベルが直結状態になり、オモック本体には負荷の掛からないフリーの状態になります。ですからくれぐれもオモック本体のアイにスイベルなどを取り付けないで下さい。バラシの要因になります。
オモックの動き
さて、完成したオモックを早速使ってみましょう。お風呂などに水を張って動きを確かめるもよし、シーカヤックフィッシングなどで実戦デビューさせるもよし。まず感じる事はフリーフォールさせた時にアシストフックがフィンの代わりになって「意外に泳ぐ」こと。その動きは感動的ですらあります。よく「こんなものでよく釣れるな」という感想を聞きますが、実際に右に左にヒラヒラと落ちて行く様を見ると「あ、これは釣れる」と確信しますよ。
自作オモックのメリット
何と言っても「安い」
オモックはとにかく安く作れます。今回使用した7号のナツメオモリですと4個パックで100円ほどで手に入ります。フックも10本ほど入ったものが400円くらいで手に入ります。スプリットリングや中通しに使う針金などの部材を全て合わせても1個あたり100円ほどでできてしまいます。安いでしょう。これで1個1000円もするようなジグに負けない釣果が得られるのですから、試さない手はありませんね。ただまだ一般的に認知度はそう高くありませんので、乗合船などで使うのはちょっと恥ずかしいかもしれませんね。
何と言っても「簡単」
今回作り方を紹介いたしましたが、あまりの簡単さに驚かれると思います。本体だけならば1個あたり5分もあればできてしまいます。アシストフックも慣れてしまえば1本10分もあれば作れます。つまりワンセット作るのに15分です。何回も作っているうちに手が作り方を覚えてしまいますから、基本のオモックが素早くできるようになったらアレンジを加えるのもいいですね。
自作オモックで爆釣を目指す!
実はオモックは実際に釣れるまで本当に懐疑的になるジグです。見た目も実際の立ち姿もはっきり言って「チープ」です。それだけに釣れた時の感動は言い表せません。筆者もソロでカナディアンカヌーフィッシングで使い、誰もいないのに「うっひゃっひゃ、これすげー」などと海上で大騒ぎした経験があります。その時は「誰にも教えるもんか」などと思ったものですが、心を入れ替えました。皆さんぜひオモックを自作して爆釣を目指して下さい。
自作の仕掛けが気になった方はこちらもチェック!
手作り仕掛けで釣り上げた時の感動は口では言い表せません。今回ご紹介のオモックの他にも「暮らし~の」のサイトには様々な手作り仕掛けの記事があります。興味を持たれた方はぜひそれらの記事にも目を通して下さい。釣りがますます楽しくなりますよ。
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