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実はキャベツの仲間!葉ボタン(葉牡丹)の特徴をご紹介!もしかしたら食べられる?

近年、冬場の花壇に葉ボタンを見かける機会が多くなっています。しかし、葉ボタンの特徴について詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。今回はそんな葉ボタンの特徴について解説します。種類や育て方についても紹介しますので、ぜひご覧ください。
2022年3月2日
tambakouta
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葉ボタン(葉牡丹)の特徴についてご紹介!

近年、街中で葉ボタンを多く見かけるようになりました。葉ボタンの花が咲く季節は春ですが、どちらかというと冬場に目につく方が多いのではないでしょうか。その理由としては、花があまり鮮やかではないということと、冬場の葉のコントラストが見事であるということが考えられます。

そんな葉ボタンの特徴について、詳しく知っているという方は意外と少ないのではないでしょうか。そこで、今回は葉ボタンについて詳しく解説します。

葉ボタンは主に葉っぱが鑑賞対象

葉ボタンは名前にあるように牡丹の花に似ている植物ですが、花びらのように見える部分は実は葉っぱです。葉っぱの色が育成環境によって変化し、グラデーションを織りなすことによって、綺麗な花のように見えます。

葉ボタンは花よりも葉っぱを鑑賞対象とすることが多いため、葉が一番綺麗に色付く、冬場が一番の見頃です。種類によって葉の形や色が全く違うので、それらが一度に集うと非常に華やかになり、見る人を楽しませてくれます。

花言葉は「慈愛」「祝福」「愛を包み込む」

ほとんどの花には花言葉がつけられていますが、葉ボタンも例外ではなく、「慈愛」「祝福」「愛を包み込む」というような意味を持っています。中心部分が一番若い葉っぱということで、これを赤ん坊に見立て、周囲の葉っぱがそれを取り囲むような姿をしていることから上記のような花言葉がつけられました。

葉ボタン(葉牡丹)とはどんな植物?

街中のプランターや公園の花壇でよく見かける葉ボタン。その成り立ちや生態について詳しい知識を得ることで、よりその魅力に迫ることができます。そこで、この見出しでは葉ボタンがどのような植物なのかについて解説します。

葉ボタンはアブラナ科でキャベツの仲間!

Photo byulleo

まず、生物学的な分類から見ていきましょう。葉ボタンはアブラナ科アブラナ属の多年草に分類されます。学術的な言葉が並んでいるので、分かりづらいかと思いますが、これはキャベツと同じ分類です。

春にはアブラナ科に特徴的な黄色い花を咲かせるので、その姿を目の当たりにすると、より合点がいくかもしれません。また、葉ボタンという名前は葉の部分がボタンのように見えることから由来しています。

真夏に種をまき春に花が咲く

次に葉ボタンの生態について解説していきましょう。一年の主なサイクルとしては真夏の7月から8月にかけて種をまき、同心円状の葉を蓄えたまま冬を越し、春の4月から5月にかけてアブラナ科らしい黄色い花を咲かせます。

葉には紫キャベツのようにアントシアニンを含むものが混ざっており、これらが冬の低温にさらされると紫やピンクなどに色づいて、通常の緑色の葉とのコントラストを織りなす姿が魅力です。

日本で品種改良が進められた

元々はヨーロッパが原産地である葉ボタンですが、主な品種改良は日本で行われました。非結球性キャベツ、ケールとして日本に渡来してから、食用、鑑賞用として育てられていくうちに、品種改良が進んだため、現在ではたくさんの種類の葉ボタンが観賞可能です。

初期の頃は自然に他の種類と混ざって品種改良が進みましたが、江戸時代の中頃からは、紅白の見た目が縁起がよいということで、人為的に品種改良を進めるようになりました。

葉ボタン(葉牡丹)は種類がたくさんある

鎌倉時代中期もしくは江戸時代前期に渡って来たとされる葉ボタンは、その後の品種改良で非常に多くの種類が誕生しました。以下でそれぞれ簡単に解説します。

種類その①:名古屋ちりめん系

名古屋ちりめん系葉ボタンは明治中期に名古屋地方でちりめん系ケールを交配させることにより誕生しました。葉がレースのように縮れているのが特徴で、日本の街中でもよく見かける品種です。


種類その②:東京丸葉系

東京丸葉系は江戸時代から歴史のある非常に古い品種で、初期の頃に東京で品種改良を重ねたことよって誕生しました。丸い葉が特徴で、寒さや暑さにも強いので栽培しやすいということが特徴です。代表品種「日の出」は見た目が紫キャベツと非常に似ています。

種類その③:大阪丸葉系

大阪丸葉系は、第二次世界大戦後に大阪で誕生した品種です。東京丸葉系と名古屋ちりめん系を掛けあわせた種類で、葉が緩やかに波打ち、発色がよいということで人気を集めています。こちらも代表的な品種は紫キャベツに見た目がそっくりです。

種類その④:切り葉系

切り葉系は、古来の葉牡丹とロシアからもたらされた切り葉型のケールを組み合わせることで1977年に誕生した品種です。切り葉という名前の通り、葉に無数の切れ込みが入っています。

種類その⑤:さんご系

さんご系葉ボタンは、切り葉系をさらに丸葉系と掛けあわせて作られた品種です。切り葉系品種よりも、切り込みの数が増えており、近年では鑑賞的価値が高いとして注目されています。白い葉を基調として、中心部がピンク色に染まる「白さんご」が有名です。

種類その⑥:その他

高性種葉ボタン

一般的にはプランターや鉢植えで育てることの多い葉ボタンですが、切り花用に茎の長い品種として作られたのが高性種葉ボタンです。花束としての利用価値が高いことから人気となりつつあります。

フリンジケール系葉ボタン

切り葉系の切り込みをさらに細かくした品種がフリンジケール系葉ボタンです。名前の通り、女性ファッションで見かけるフリンジのようなおしゃれな見た目をしています。

葉ボタン(葉牡丹)の育て方は?

育てる際に必要な準備

Photo byAVAKAphoto

葉ボタンを育てるために必要な準備について解説します。種から育てるパターンと苗を植えるパターンがありますので、それぞれ見ていきましょう。

まず、どちらの場合でも必要なのは土と肥料です。そして、種から育てる場合は育苗箱もしくは育苗ポットを用意してください。苗を植える場合は鉢と鉢底ネット、鉢底石が必要です。それ以外には、育てる過程において必要になりますので、スコップやジョウロも準備しておきましょう。

 


うまく育てるためには土作りが重要

Photo byplanet_fox

葉ボタンは植物の中では比較的育てやすい種類なので、初心者でも挑戦しやすいです。そして、育成が成功するかどうかの全てがかかっていると言っても過言ではないのが土作り。これさえうまく準備できれば、初めての方でも綺麗な葉ボタンを咲かせることができるでしょう。

水はけと水持ちのバランスが大切

葉ボタンは水はけと水持ちのバランスがうまく取れており、通気性のある土を好むため、鉢の底に石を敷いて、その上に草花用培養土を投入するとよいでしょう。

土の組成にはそこまでこだわる必要はなく、市販の草花用培養土で十分ですが、自分でブレンドしたいという場合は赤玉土:腐葉土を7:3、もしくは、赤玉土:腐葉土:ピートモスを6:3:1で混ぜてください。弱酸性の土が適しているので、消石灰を混ぜるとよりよいでしょう。

種まきは夏、苗植えは秋

土作りを終えたら、実際に植え込みに入りますが、種から育てる場合は7月から8月にかけて種まきを行い、苗から育てる場合は10月から11月に植えるようにしましょう。時期がずれてしまうと根張りが悪くなってしまうので、注意してください。

長生きさせるための日々のメンテナンス

水をあげるタイミングが重要

Photo byAlexas_Fotos

葉ボタンは成長の過程において水やりの仕方が変わります。種まきから花壇へ植えるまでの育苗期にはたっぷり水を与えることが重要です。その後、花壇へ定植した後、新しい根が伸びてきたら水はほぼ与える必要はありません。自然の雨で十分に成長してくれます。

1日のうちで最もおすすめの水やりのタイミングは午前10時前までです。そして、土はやや乾燥気味に育てる方がよいでしょう。

肥料の与えすぎは禁物

葉ボタンは土の中に含まれる窒素の量で色づき方が変わります。窒素分が多いと緑色に、少ないと白やピンクに発色し、紫キャベツのような見た目になります。土作りの最初の段階で肥料を混ぜ込みますが、その後追加で肥料を加える必要はほとんどありません。

むしろ、肥料を与えすぎてしまうと葉が全て緑色に染まってしまい、色の変化を楽しめなくなってしまいます。

葉ボタン(葉牡丹)は食用?鑑賞用?

アブラナ科でキャベツの仲間に分類され、見た目もキャベツにそっくりな葉ボタンは、実際に食べることができるのか気になる方も多いのではないでしょうか。この見出しでは葉ボタンが主に食用として利用されているのか、鑑賞用として育てられることの方が多いのかを検証し、解説します。

昔は食用としても親しまれていた

Photo bypompi

葉ボタンはもともと江戸時代に食用として渡来してきました。葉ボタンのルーツであるキャベツやケールがいまだに食用として利用されていることから、現在栽培されている葉ボタンも食べられなくはありません。

しかし、最近の食用に特化された野菜と比較すると、味が落ちるため、日本では食用として栽培している方は少ないです。また、農薬が付着している可能性もあるので、自家栽培でない葉ボタンを食べることはあまりおすすめしません。

アメリカでは近年注目を集めている?

ヨーロッパから渡来し、日本で品種が増加した葉ボタンですが、最近では寒い時期でも鑑賞できる植物として世界各国で親しまれています。その一つであるアメリカでは、葉牡丹の栄養価がブロッコリーよりも高いということが分かり、健康におすすめの野菜として人気急上昇中です。

現在の葉ボタンはやはり鑑賞がメイン

育てやすい上に、花が咲きにくい冬場でも楽しめるとして注目を集めている葉ボタンですが、現在のところはやはり鑑賞用としての役割が大半です。種類の異なる葉ボタンを植えて鮮やかな鉢植えを楽しんだり、冬場の公園のプランターを華やかにしたりして人々を魅了するのが葉ボタンの一番の活躍の場でしょう。

食用として利用するのも悪くありませんが、その際はそのまま食べるのではなく、手をかけて料理すると一層美味しく食べられます。


葉ボタン(葉牡丹)の味は?レシピもご紹介

葉ボタンの味はキャベツに近い?

一般的に葉ボタンは硬い上に味が薄いと言われていますが、実際に食べてみると普通のキャベツや紫キャベツの味に近いことが分かります。そして、内側の新芽になるほど柔らかいです。味の濃さは場所によってさまざまで、キャベツより濃い場合も薄い場合もあります。

ちなみに、緑色の部分は普通のキャベツ、紫色の部分は紫キャベツのような味です。もしそのまま食べるのであれば、内側の柔らかい部分をおすすめします。

レシピ①:葉ボタンの塩漬け

シンプルに葉ボタンを塩漬けするだけのレシピです。葉ボタンの重量の10%から15%の塩をまぶし、ジッパーなどに入れて重石をして一晩置きます。その後、酢を全体にかけたら再び重石を乗せてさらに一週間ほど放置。最後に乾燥するまで日陰干しにして塩分量を調節したら完成です。

桜の塩漬けのような容量で作れば問題ありません。色のある部分はより鮮やかになるので、見た目も美味しそうに変化します。

レシピ②:葉ボタンの天ぷら

ふきのとうやたらの芽などの野草も、天ぷらにすると美味しくなるということを参考にしたレシピです。一口大にした葉ボタンに天ぷら粉をまぶし、通常通り揚げるだけで完成します。

こちらも熱を通すと、葉ボタンの色付きの部分が鮮やかに映えるので、見た目は抜群です。内側の柔らかい新芽を材料として利用するとさらに美味しく仕上がります。味付けは天つゆか塩をお好みで選んでください。

葉ボタン(葉牡丹)を育ててみよう!

アブラナ科に属し、キャベツの仲間として知られる葉ボタンは現在では食用というよりも、鑑賞用として栽培されることが多くなっています。特に、鮮やかに色づく葉っぱは冬場でも鑑賞できるということで、家庭の花壇や公園の園芸スペースでもよく見かけるようになりました。

入念な管理をしなくても順調に成長してくれるため、初心者でも育てやすいという点も魅力です。ぜひ、葉ボタンを育てて、庭を鮮やかに彩ってみてはいかがでしょうか。

園芸植物が気になる方は以下の記事もチェック!

今回は葉ボタンの特徴について紹介しましたが、ガーデニングで楽しめる植物の種類はバリエーションが豊富です。他の園芸植物についても知りたいという方もいらっしゃるかと思いますので、以下の記事をリンクしました。

簡単にできるガーデニング術から、季節ごとのおすすめ植物まで紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。