マンションでのベランダガーデニングはご近所さんへの心配りから
マンションのベランダ利用規約の確認
避難経路の確保のため ・隣家との仕切りになるパネルの前に植物や物を置かない。 ・非難ハッチは塞いではいけない。
水やりの時は階下に注意
水やりは柵を越えて水が飛ぶことを防ぐため株元に与えましょう。 風の強い時の水やりなども注意してください。
階下の人への配慮として落下物は置かない コンテナの設置場所は安全性を重視する
●ハンギングのプランターは手すりの外側にかけると落下の危険があるので、内側にかけるか、部屋側に掛けます。 ●水やりも基本、床に下ろして階下に水が落ちないよう気をつけましょう。 ●つる性の植物も気付かないうちにお隣さんまで伸びている事があります。つるを誘引することで問題を回避できます。
排水溝は清潔に
枯れた葉や土が排水溝につまらないようにいつも綺麗にしておきましょう。
マンションのベランダガーデニングのチェックポイント
我家の日当たりチェック
●南向きの環境 夏場は日差しが強く過酷な環境になります。暑さに強い草花や太陽の光が好きな野菜、果樹などが良いでしょう。夏場は日差しを考え工夫して置くようにします。
●北向きや壁に囲まれた環境(日陰、半日陰が殆どのベランダ) アイビーやワイヤープランツ・クリスマスローズ・インパチェンスなど日陰にも強い品種がおすすめです。
我家の風通しチェック
無風状態だと病気や害虫が発生する原因になってしまいます。 ●三方を壁に囲まれているマンションのベランダは風が通りません。梅雨時期には注意が必要ですね。 ハンキングや鉢台を利用してなるべく高い位置に置いて風が通るようにしましょう。
●高層マンション、海沿いのマンションなど強風が吹きつけること多い環境では、ベランダではハンギングなどは土が飛んだりすることがあるのでプランターや鉢などは下に置くほうが良いでしょう。
床をいつも綺麗にしておく
床はそのまま使う、床にすのこ、ウッドタイル、人工芝を敷くなど色々方法がありますが、床や排水溝が掃除がしやすいようにしておくことが後々お世話が楽になります。
エアコン室外機の前には植物を置かない
エアコンの機能低下にもつながり、いつも風が植物に当たるようになるので室外機の前には置かない。 室外機カバーを使いその上においてみるのも安定してよいでしょう。
まずはガーデニング用品を準備しよう
プランター・植木鉢
まず始めるなら自分の気に入ったプランターや植木鉢を用意して、買ってきた植物をポットのまま入れるだけで、それでもうベランダガーデニングの始まりです。
プランター代わりに家にあった缶詰の缶、使わなくなったマグカップ、100均で売っている小物で始めるのもおすすめです。
土・鉢底石
●土 培養土は肥料も入っているので初心者に向いていると思います。 色々な種類の培養土がありますが、出来るだけ使い切る量を購入します。 雑菌が発生しないよう、余ってしまった培養土は密閉して湿気のない場所に保存し、早めに使い切りましょう。
●プランターと鉢の大きさと土の分量の目安 3号鉢・・・・0.3L 4号鉢・・・・0.6L 5号鉢・・・・1.3L 6号鉢・・・・2.2L 7号鉢・・・・3.5L 65cmプランター・・・・12~13L
●鉢底石 水はけを良くし根腐れを防止する役目があります。 使用するときは台所用品の排水溝ネットに入れて使用すると後々の処理が楽です。
じょうろ
出る口(ハスロ)がシャワータイプのものがまんべんなく優しく水を注げるのでおすすめです。土跳ねも防げます。ハスロ(注ぎ口の先端)が取り外しが出来るのがおすすめです。
植え付け用品 はさみ・移植ゴテ・土入れ・手袋
剪定ばさみ、園芸ばさみ、摘果ばさみ色々種類がありますが、初心者には植木バサミがおすすめです。
植物を植える時の必需品です。
プランターや鉢に土を入れる際、土入れを使うと用土がすくいやすく、土をこぼさずに入れることができます。
ビニールシート
水や土仕事に4隅を止めるとフチが立ち上がり、床や周りが汚れず後片付けが簡単です。 また、水を通さないから床を濡らす心配もありません。
花・初心者におすすめの種類
ベランダガーデニングのおすすめ野菜
野菜・初心者におすすめの種類
ベランダガーデニングのおすすめハーブ
ハーブ・初心者におすすめの種類
ベランダガーデニングのおすすめ観葉植物
観葉植物・初心者にすすめの種類
●観葉植物 比較的丈夫で半日陰でも大丈夫なものも多い アイビー、コニファー、コリウス、ドラセナ、アスパラガス、オリヅルラン
ベランダガーデニングのおすすめ多肉植物
多肉植物・初心者におすすめの種類
ベランダガーデニングを一年中楽しむためのプランをチェック
春~初夏
●花 ペチュニア、キンギョソウ、ケイトウ、ベコニア、ベルフラワー ●野菜 オクラ、トマト、枝豆、菜の花、なす、きゅうり
夏~秋
●花 ガザニア、サルビア、ジニア、ニチニチソウ、センニチコウ ●野菜 にら、リーフレタス、春菊、ラディッシュ
秋~冬
●花 アリッサム、ガーデンシクラメン、カランコエ、パンジー、ビオラ、マーガレット ●野菜 イチゴ、ほうれん草、小松菜
ベランダガーデニングのコンテナ作り
一つのコンテナに同じ花を植えるのも素敵ですが、狭いマンションのべランでは多くの種類を置けない時、色々な花がいっぺんに楽しめる寄せ植えが初心者にはよいでしょう。
花の寄せ植え
植物の選び方は 相性のよい種類の植物を組み合わせること! 特に日当たりと水やりの量が同じもの同士でないと育てるうちに弱るものがでてくるので、花の特徴も頭に入れておきましょう。 そしてアイビー、プラミなどの種類のグリーンを一緒に植えるとバランスが取りやすく初心者の方には良いでしょう。
1.デザインを決めます。(単品で植えるときは必要ありません。) 基本となる色を一色決め、後は常緑のアイビーなどのグリーンをたすことです。同系色でまとめるとすっきり収まります。
2.プランター・鉢に鉢底石を入れます。 台所用品の排水ネットなどで鉢底石をまとめておくと、植え替えの時便利です。すでにネットに入っている種類の鉢底石もあります。
3.プランター・鉢に用土を入れます。鉢の高さの2/5が目安!
4.苗をポットから出します。 ポットをひっくり返すようにして、ポットの底を摘むと出てきます。
5.根を軽くほぐします。 手でほぐしてから植えると根の周りにやわらかくなり水の吸い上げが良くなります。
6.大きな株からプランター・鉢に植えます。
7.苗の高さが同じになるように調整します。 水やりの時に鉢から水があふれないよう、土の表面が鉢の縁より2~3cm低くなるくらいが目安です。 奥から中央の順に植え、鉢の縁には垂れ下がる植物を植えるとバランスが良くなるでしょう。
8.苗の隙間に土を入れます。 植え終わったら、プランター・鉢の側面をトントンとたたいて土を落ち着かせます。または、割り箸などでつついて土を奥まで入れるようにします。
9.水をやります。 株元から根に浸み込ませるように水をかけます。鉢皿にたまった水は根腐れや蚊の発生の原因やになるので捨てましょう。半日ほど日陰に置いて馴染ませます。
コンパニオンプランツで野菜の寄せ植え
もちろん単品で野菜を育てるのもいいのですが 野菜の寄せ植えも限られたスペースで色々楽しむにはよいでしょう。 色々摘んで食卓に飾るのも楽しみの一つになります。
・コンパニオンプランツとは 一緒に植えることにより、生長がよくなったり、風味がよくなるという作用があり、害虫予防、病気予防にもなり、また必要とする養分を供給、空間を有効活用する効果があります。
コンパニオンプランツを紹介します。 ・マリーゴールド ピーマン、トマト ・カモミール たまねぎ、かぶ、キャベツ ・バジル トマト、なす ・チェリーセージ トマト、にんじん、いちご ・ミント キャベツ、ラディッシュ、トマト ・パセリ トマト、アスパラ、にんじん ・紫蘇 キュウリ、トマト、なす、ピーマン ・ハネギ ほうれん草 ・ニラ キュウリ、トマト、なす、
初心者にも使いやすいベランダガーデニングのおすすめ肥料は
元肥
植え付けの時に土に混ぜ込んで使います。色々種類がありますが、ゆっくり効く緩効性の粒状肥料が適してます。 元肥をしっかりあげておくと、植物は元気に良く育ちます。
追肥
生育が旺盛になった時、栄養を補うために与えます。 すぐに効果が出る即効性の液肥、土の上に置く緩効性の固形肥料の種類があります。
注意:匂いがきついものもあるのでご近所の心配りも忘れずに。 野菜など一緒に植えるときは野菜向けのものを選ぶと良いでしょう。
マンションのベランダガーデニングで枯れさせないコツは
1.植物自体に水をかけないように気をつける
葉に水がかかると夏場など葉が焼けてしますことがあるので水は株元にかけるように心がける。
2.水やりは涼しい時間に
やはり夏場など、あげた水が熱くなり植物が弱ってしまうため、早朝又は夕方の涼しい時にあげる。
3.プランターは直接床に置かないようにします。
夏の強い日差しで床が高温になるため、すのこや、木材、ブロック、レンガなどを下に置くと良いでしょう。通気もよくなり、虫も付きにくくなります。
4.摘心、花がら摘みをこまめに行う。
●摘心をこまめにやることで、縦ではなく横への生長を促して草丈がコンパクトになり、側芽が発達してたくさんの花がつくのでベランダガーデニングでは必要作業です。 ●花がら摘みは、病気の予防、花を放置していると種子を作るため栄養が使われ次の花が咲きづらくなるのを防ぎます。また、摘心の効果もあり、わき目がでて花が増える効果もあります。
害虫、病気対策
虫が苦手でなければ
ベランダガーデンで害虫を発見したら手袋をはめた手やピンセット、箸などで摘みます。又は歯ブラシでこするなどして取り除きましょう。
自然農薬で害虫、病気対策方法
市販薬を使って害虫、病気対策
市販でも色々な種類の薬剤が売っています。 スプレータイプを散布する時に近隣に迷惑にならないよう気をつけて散布してください。 匂いがきついものもありますのでご近所への配慮も大切になります。
この1本で、野菜類や豆類など家庭菜園でよく栽培される幅広い作物に使え、希釈せずに手軽に散布でき、植物にやさしい水性タイプの殺虫スプレーです。
ミニトマトや人気野菜を中心に花、樹木などに幅広く使える殺虫殺菌剤。 殺虫成分ジノテフランが葉裏にひそむ害虫まで退治うどんこ病、葉かび病、黒星病の発生を予防します
おしゃれなベランダガーデンを作る7つのポイント
1.鉢やプランターは統一感を持たせよう!
色や素材を揃えることにより初心者にもおしゃれにマンションのベランダガーデンを作ることが出来ます。
2.高低差をつけてスペース確保!
ベランダガーデニング用品も色々売っていますが、すのこで棚を作るのもおしゃれで手軽にできます。 この時、耐久性を考え、すのこにペイント(撥水効果のある塗料)してから使いましょう。
3.狭い空間なら、家にあるものを花台にして!
ガーデニング用品・小物もたくさん売ってますが、使わなくなった椅子、踏み台などを置いてみるのもベランダガーデニングをおしゃれに変える一つの方法!
4.隠せるものは隠してしまおう!
すのこを駆使してカバーをDIYするのもいいでしょう。 この時すのこは防腐剤入りの塗料で塗装してから使いましょう。 また、ホームセンターなのでガーデニング用品のラティス室外機カバーなどもあります。
5.おしゃれなガーデニング用品・小物を置いてセンスアップ!
6.床をディスプレーして雰囲気作り!
すのこを敷き詰める。 この時、すのこは防腐、防虫、防カビのため塗装(防腐剤入りの塗料)を塗ってから使いましょう。
注意:排水口の掃除がしやすいように、非難ハッチを塞がないように、すのこ、ウッドタイルなどの床材を置きましょう。
7.壁面を利用してスペース作り!
ホームセンターのガーデニング用品にあるラティスを使って壁面を飾るのも手軽でおしゃれにディスプレイできます。
おしゃれなガーデニング用品のおすすめアイテム
立体的な空間を作り、花屋さんの店先のようなおしゃれな雰囲気を作るのに一役買ってくれること間違いなし! すのこでDIYするのもよいでしょう。
高さを使い植物を飾ると狭い空間でも奥行きが出て、照り返し、防虫予防にもなります。
マンションの限られた空間でおしゃれなベランダ作りに一役買いそうなスタンド!
小さいガーデンピックを鉢に挿すだけで雰囲気が変わりおしゃれに演出できます。 ガーデニング用品・小物で売っていますが、DIYするのも楽しみが広がります。
まとめ
いつものベランダに緑があるだけで洗濯物や布団を干すだけの場所がちょっと違った空間になり、生活に小さな楽しみがプラスされたり、心が少しだけ癒されたりします。 あまり、一生懸命になりすぎず、マンションの限られたスペースに鉢を1つ置く、お気に入りのグッズを添えてみるという所から始めてみると少しずつ無機質なベランダが癒しの空間に変わっていくことでしょう。 さあ、花屋さんに行って一つお気に入りの植物を買ってみませんか?
こんな変わった使い方もおしゃれですね。