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置くだけで雰囲気抜群の人気品種!シダ系の観葉植物の魅力や注意点を解説!

シダ系の観葉植物は育て方が簡単で手間がかからず、置くだけで室内の雰囲気がグーンとアップする人気の植物です。世界で約1万種もあると言われるシダ系植物の中で、観葉植物として親しまれている品種の魅力や特徴、育て方の注意点などを解説します。
2021年9月22日
eiji0601
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シダ系観葉植物とは?

心を癒すシダ系観葉植物

出典:unsplash.com

シダは4億年前の太古より、地上に自生し続けた非常に丈夫な植物です。シダは胞子で増えるため花や実をつけず1年中緑を絶やさず、半日陰を好むので観葉植物として親しまれ人気があります。

シダ系観葉植物を室内に飾れば、その緑で森林浴をしているかのように心が癒されるのです。また緑の葉の光合成で二酸化炭素(CO2)が酸素に変えられ空気が浄化されます。花のような派手さはないが心が和むのがシダ系観葉植物です。

観賞用に最適に改良されたシダ系観葉植物

シダ植物は世界で約1万種もあり、高温多湿の亜熱帯原産が多く日本にも多くの品種が自生しています。意外にも食卓に上るワラビやゼンマイもシダ植物の仲間です。

そんな品種が多いシダ類を観賞に適するように改良を繰り返したのが、現在市販されているシダ系観葉植物になります。ジャングルで自生するシダは巨大になりますが、シダ系観葉植物は品種改良されあまり大きく育たちません。観葉として最適な鉢植えがほとんどです。

シダ系観葉植物は多種多様

出典:pixabay.com

シダ系観葉植物の原種は、世界の温帯〜亜熱帯〜熱帯と広く自生する、最も品種が多い観葉植物になります。また日本原産の品種も多く和のテイストから洋風でモダンなもの、トロピカルやエキゾチックなものまで多種多様にあるのです。そんなシダ系観葉植物の魅力と特徴、置き方飾り方、育て方などを徹底的に解説します。

シダ系観葉植物の育て方の注意点

原産地の気候風土に合わせるのが基本

出典:pixabay.com

シダは品種により多少違いますが、ほとんどが亜熱帯原産ですが中には寒冷地に自生する品種もあります。育て方で最も大事なのは、そのシダ系観葉植物の原産地をチェックし、原産地の気候に近い状態にしてやることです。ほとんどは亜熱帯から熱帯が原産なので高温多湿で直射日光を嫌います。主なシダ系観葉植物の育て方のコツを解説します。

①置き場所

シダは原産地の亜熱帯のジャングルを想像していただければわかるように、高温多湿で直射日光があまり当たらない場所に自生する植物です。シダ系の観葉植物は、夏場の直射日光に当てると葉焼けを起こしてしまいます。

半日蔭の状態の場所がベストで、耐陰性があり室内でも育つ丈夫な植物です。ただ寒さには弱いので、冬場の夜は外気が当たらない、室内の窓辺ではなく内側に置いておくようにしましょう。

②水やり

出典:unsplash.com

シダ系の観葉植物は高温多湿を好むので、成長期の春から夏にかけては毎日霧吹き等で葉水をを与えるようにしましょう。また水やりは鉢植えの表面の土が乾くのを目安にたっぷりとあたえます。しかし水をやりすぎて受け皿に水がたまっていると根腐れを起こすので注意が必要です。

またシダ系の観葉植物は丈夫なので、水やりを忘れても簡単には枯れません。冬場は表面の土が乾いてから数日経って水やりをするくらいがベストです。

③肥料

シダ系の観葉植物は肥料をほとんど必要とせずに手間がかからないのが人気の理由の一つです。4月〜8月の生育期に1ヶ月に1度の頻度で薄めの液体肥料か固形肥料を与えれば十分なくらいで、逆に与え過ぎると肥料焼けを起こし株が弱ってしまいます。

秋から冬の間は成長期ではないので全く肥料を必要としません。肥料は春から夏の成長期に少し与えると覚えておけばOKで、むしろ葉水を忘れないことが大切です。

④植え替え

出典:unsplash.com


シダ系の観葉植物は成長速度が遅いとはいえ、植物なのでやはり成長します。鉢植えの根の部分が窮屈になってきたら、一回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。2〜3年に一度のペースと思っておいてください。

植え替えの時期は5月〜9月がベストなシダ系観葉植物がほとんどですが、寒さに強い「シノブ」などは冬の植え替えが適しています。土は山草用や観葉植物用を用意してください。

⑤増やし方

シダ類は胞子で増える植物なので、どんどん胞子が飛んで増えてしまいそうですが、観葉植物用のシダは自生のものとは異なり、品種改良により胞子では増えません。シダ系の観葉植物を増やしたい場合は、植え替えのタイミングで株分けをします。

増やしたい数の植木鉢と用土を用意し、株を等分し植えつけて約2週間ほど日陰で管理するのがベストです。そのあと通常の管理に戻せば株分けは完了し、シダ系観葉植物が増やせます。

⑥剪定は不要

出典:pixabay.com

ガーデニングの植物のほとんどは、剪定(せんてい)をしなければうまく成長しません。ところがシダ系の観葉植物は、剪定の必要がほとんどなく気になるところがあれば、ハサミで余分な葉を落とすだけなのです。

剪定の必要がないということは植物の育て方としては画期的なことといえます。シダ系観葉植物は育て方や管理が簡単で負担が少ないので、初心者だけでなく贈り物としても多く利用されるのです。

インテリアに人気のシダ系観葉植物6点

シダ系観葉植物はインテリアの雰囲気をアップさせる

シダ系観葉植物は育て方や管理が手軽で簡単なだけでなく、インテリアの雰囲気をアップさせるアイテムです。インテリアにはよく生け花や絵画が飾られますが、シダ系観葉植物には華やかさこそありませんが心を癒しリフレッシュさせる効果があります。インテリアに人気のシダ系観葉植物の種類とその特徴や魅力を解説しましょう。

①アジアンタム

出典:photo-ac.com

アジアンタムは温帯から熱帯まで広く自生分布する人気のシダ系観葉植物です。黒い茎に薄くて小さな葉っぱを付けて広がる姿は涼しげで、名前の通りどことなくアジアンテイストを感じさせます。小さな葉が重なる姿は繊細で可愛らしく人気があるのがうなずける観葉植物です。

風水では陰の気を吸い取る効果があり、トイレなど不浄の場所に置くのがよいとされています。また葉がたくさん茂ることから金運や商売運にもよいとか?

②ツディ

ツディは亜熱帯から熱帯を原産地とするタマシダの仲間の観葉植物で、鮮やかで波打つような葉が茂り若々しくスッキリした印象です。天井から吊るしても、迫力ある大鉢に育てることもでき切り花でアレンジメントも可能な汎用性が高く存在感あるインテリアにすることができます。

ただ乾燥を嫌う品種なので、春から秋にかけては水やりを切らさないように、室内で育てる場合には霧吹きで葉水をし保湿に心がけるように注意しましょう。

③タマシダ

出典:photo-ac.com

タマシダは日本にも自生しており、伊豆半島から九州、小笠原や南西諸島の気温が高い地域に分布し、国外では中国や台湾、東南アジアやポリネシアなどの海岸付近の乾いた土地に生育するシダ系植物です。

葉先の先端が丸みを帯びているのがタマシダの名の由来ですが、葉は細長く直立に縦に伸び長いものは50cm〜80cmにも達します。和風とトロピカルな雰囲気を併せ持つシダ系観葉植物です。

④オオタニワタリ

出典:photo-ac.com

漢字で「大谷渡」と書き、日本の南部から台湾や韓国の谷間のやや湿った樹木や岩に着生するシダ類です。シダ類のイメージと異なり、ギザギザがなく幅広の柔らかな葉っぱが四方八方に伸びるので、やや大きめの鉢植えが適しています。

高温多湿を好みますが直射日光には弱く、屋外より室内で育てるほうが管理しやすい観葉植物です。また意外ですがオオタニワタリは天ぷらや炒め物にもなり、沖縄では祝い事の料理に使われています。

⑤アスプレニウム


アスプレニウムは前述のオオタニワタリの仲間で、亜寒帯から熱帯まで広く分布していて種類やバリエーションが非常に豊富なシダ系観葉植物です。

品種により葉の形状もまちまちで、小ぶりな葉が密生する「アスプレニウム・スコロペンドリウム」やチリチリとした縮れ葉の「アスプレニウム・ラスタ」、「アスプレニウム・コブラ」など個性的でインパクトがある品種が多いのでチェックして見てください。

⑥プテリス(イノモトソウ)

亜熱帯から熱帯原産のシダ類で、涼しげな美しい葉が特徴的な人気が高い観葉植物で、他のシダ類同様に高温多湿を好み半日陰で育てるのがベストです。

葉の色は淡いグリーンや濃いグリーン、白い斑点入りとさまざまで、縦には高く伸びないので天井吊りやハンギングプランターなど多彩な飾り付けができ、インテリアの雰囲気を盛りあげる観葉植物といえます。ただ寒さに弱く霜に当たると傷んでしまうので冬場は気をつけましょう。

和室や盆栽向きのシダ系観葉植物3点

盆栽は日本古来のインテリア芸術

出典:photo-ac.com

盆栽は鉢植えの中に小さな世界を創る、日本古来から伝わる伝統芸術です。日本文化は「松竹梅」で代表されるように、盆栽にも松や梅はよく使われますが、竹は成長速度が速すぎるので使いにくいので、風情が竹と似ているシダ類が使われます。

また盆栽にしっくりくるシダ系観葉植物は日本間の畳にもよく合うのです。盆栽や和室にピッタリくる日本に自生するシダ系観葉植物を紹介します。

①トクサ

出典:photo-ac.com

トクサは亜寒帯から温帯北部、日本では北海道から本州中部の山間の湿地に自生するツクシの仲間のシダ類で、まっすぐに伸びたグリーンの茎が凛としていて和室にしっくりとマッチします。

茎の表面にケイ酸が含まれザラザラしていて木材や金属の研磨剤として使われたことから「砥草(トクサ)」と呼ばれているのです。また青竹のようにたくさんの節があり、まっすぐに伸びる風情から盆栽や生け花、日本庭園にも使われます。

②イワヒバ

出典:photo-ac.com

イワヒバは日本からロシア、東アジア東アジアに分布するシダ系観葉植物で、乾燥した岩場に自生していて日光と水をあまり必要としません。一定の大きさにしかならず、葉の形状が放射状になっていることから「岩松」と呼ばれ、盆栽によく利用されます。

また乾燥すると葉を内側に巻き込み、水やりをすると再度葉を広げ復活する性質や、寿命が長いことから「負けない心」や「長寿」の象徴として親しまれているシダ系観葉植物です。

③トキワシノブ

トキワシノブは地面に根をはらず、他の植物に着生するシダ系の着生植物です。葉は逆三角形をしていて根は年月を経ると鉢を包み込むように渦を巻き、まるで蛇がとぐろを巻いているように見えます。

また苔や岩にも着生するので工夫次第で面白い鉢植えができるのが魅力で、風情のある形状から和室のインテリアや盆栽として人気の観葉植物です。高温多湿に強いのですが、夏の直射日光は刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまいます。

一風変わった品種のシダ系観葉植物5点

シダ系観葉植物の中には、これがシダ類なの?と驚くような形状をした一風変わったユニークな品種があります。美しく穏やかな緑で和むのも一興ですが、変わり種の観葉植物をインテリアに飾って楽しむ方法もあるのです。一味違うシダ系観葉植物の品種と特徴を解説紹介します。

①ハートファン

名前から想像できるように、葉の1枚1枚が大きくハート型をしています。しかもれっきとしたシダ類なのが驚きです。葉の長さは5cm〜10cmもあり、株元付近には小さなハート型の葉が密集していてとても可愛らしい観葉植物です。

インテリアにハートファンが飾ってあれば女の子の気を引くこと間違いありません。熱帯アジア原産で暑さには強く寒さには弱いので、明るい日陰や室内で育てることができます。

②リュウビンタイ


原産地は日本の南部〜台湾〜東南アジアで、南国ムードたっぷりのトロピカルな雰囲気がある大型のシダ系観葉植物です。大きめの鉢で育てれば葉の長さは1mにもなり、耐陰性があるので室内でも育てやすく人気があります。

名前に「リュウビン(竜鬢)」があるように恐竜や竜をイメージさせる迫力があります。トロピカルでインパクトがあるインテリアを好む方におすすめのシダ系観葉植物です。

③クジャクシダ

日本の北海道から本州に広く自生するシダ類で、葉の形状が孔雀(クジャク)が羽を広げているように見えることから「クジャクシダ」の名がつけられているのです。

夏緑性なので冬になると葉が全て落ちてしまいますが、寒さには比較的強く冬を越し春になるとまた新芽が出てきます。インテリアに飾れば室内で孔雀のミニチュアを見ているような楽しみ方ができるシダ系観葉植物です。

④ビカクシダ

ビカクシダは漢字で「麋角羊歯」と書き、「麋角(ビカク)」は見慣れない字ですがトナカイやヘラジカなどの大型に鹿のツノを意味しています。ビカクシダはアフリカからアジア、太平洋諸島、南アメリカの熱帯に広く分布し、樹木に着生するシダ類です。

葉の形が鹿のツノのように見え、壁掛けや天井から吊るして飾ればインパクトがある人気の観葉植物です。一風変わったインテリアにしたい方におすすめします。

⑤ヘゴ

ヘゴは樹木のように根茎が立ち上がり、鳥の羽のような葉が幹の先端に集中的に生える独特の形をし、原始的なイメージがある魅力的なシダ系観葉植物です。

学名は「Cyathea」でギリシャ語でコップという意味で、葉の裏に着く胞子嚢がコップのように見えることからこの学名がついています。ヘゴは鹿児島県の一部や沖縄から東南アジア原産ですが、乱獲がたたり現在では市場に出回ることが非常に少ない希少な品種です。

シダ系観葉植物で室内の雰囲気アップ!

まとめ

出典:pixabay.com

シダ類は4億年前の太古より現代まで変わらぬ姿を維持し、花をつけず胞子で増える非常に丈夫な植物です。その丈夫さと長く変わらぬ緑、直射日光が苦手でも耐陰性があり室内で育てられる特性のため観葉植物として愛され続けています。ここまでの記事をチェックしてシダ系観葉植物で、室内やインテリアの雰囲気をアップさせて楽しんでください。

シダ系以外の観葉植物が気になる方はこちらもチェック!

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