ピンピン育つ観葉植物の土
ベストソイルミックス
「水のタイミング」がわかりやすい観葉植物&多肉植物の土
観葉植物の生育は土が重要
観葉植物とは室内にあるだけで季節の移ろいを感じさせてくれたり成長を感じさせてくれたりする癒しの存在といえるでしょう。そんな観葉植物ですが成長とともに植え替えが必要です。根詰まりをおこしていなくとも新しい土に入れ替える必要があります。
植え替え時に適当な土を入れた途端、調子を崩して枯れてしまったという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。土の組成はは私たちの想像以上に植物に影響を与えています。
土の選び方は植物の種類に合わせて
観葉植物といってもその種類は多岐にわたります。乾燥した水はけのよい土を好む多肉植物やサボテン、水はけがよく保水性もある程度必要なモンステラなど植物の種類が好む環境を作り出す土の選び方は重要です。
土の選び方で大切なのは植物の種類にあったものを見つけること。購入した鉢に使われている土の種類や原料はチェックしておきましょう。
畑の土や野菜栽培用の土は使える?
観葉植物を長く健康に育てたいのであれば畑の土や野菜栽培用の土を観葉植物の栽培に使うのはおすすめできません。観葉植物の土は水はけのよさが重視された組成になっており、畑の土や野菜・園芸用の土は観葉植物を育てるには保水性が高すぎるからです。
観葉植物に最適な土の選び方とは
室内で育てることが多い観葉植物というのは植物栽培のなかでも変わったケースといえます。植木鉢という土の面積が限られた環境な上、室内に置かれるため日差しや風通しは外に比べると悪いといわざるを得ないからです。つまり、室内管理でウィークポイントとなる点を土の性質でカバーする必要があります。
最適な土の選び方とは①水はけ
観葉植物に適した土とは第一に水はけがよく排水性に優れているものです。地植えで育つ植物は水を大量に与えても自然と周りの土へと流れ出し、適度な保水性を持ちます。
しかし、鉢に植え、室内で育てる観葉植物は水の逃げ場が少ないといえるでしょう。そのため、土の水はけ・排水性は重要です。
水はけが悪いとどうなる?
植物が好む環境にもよりますが、多くの観葉植物にとって水はけの悪い土はマイナスです。常に土の中に水が残っていると根腐れを起こしやすく最悪の場合枯れてしまうことも。ほかにも土にカビが発生してしまう原因にもなります。
最適な土の選び方とは②保水性
水はけと保水性は混合されがちな項目ですが違うものとして考えましょう。水はけとは排水性のことでいつまでも水が土にとどまらずスムーズに流れていくかを指す言葉です。
一方、保水性とは水持ちのよさとも言い換えられるでしょう。水はけ(排水性)が高すぎる土は水を土に蓄えておけません。
保水性があっていないとどうなる?
観葉植物が求める保水性が足りていなければ頻繁な水やりが求められ、夏場はそれが追い付かずに水切れを起こしやすくなります。一方、観葉植物が求める保水性よりも高い場合は根腐れやカビ発生の原因となるでしょう。
最適な土の選び方とは③pH
pHとはその物質が酸性よりか、アルカリ性よりかを示す数値のことをいいます。観葉植物の多くはpH5.5~6.5程度が好ましいとされており、観葉植物用の土にブレンドされている原料などを確認するとある程度のpHが推察可能です。
市販の簡易pHメーターなどがあるとより簡便に計測できますよ。
pHがあっていないとどうなる?
pHがあっていないと植物の生育は落ち込みます。種から育てる場合などは発芽しないことすらあるでしょう。また、ずっと同じ土、同じ鉢で育てているとpHは酸性に偏っていくといわれています。これまで順調だったのに急に生育が落ち込みだしたといったときは土の入れ替えで調子を取り戻すこともあるでしょう。
初心者にもおすすめ!市販の観葉植物の土
市販の観葉植物用の土とは観葉植物を育てるのにあたり必要な原料や土をバランスよく配合した土のことです。これ1つ用意すれば鉢の植え替えや土の入れ替えが手軽にできます。
お気に入りの鉢を枯らしたくない人や土の扱いに慣れていない初心者の方、時間がなかなか取れない方は専用の土を購入するのが手軽でおすすめです。
初心者にもおすすめ!市販の観葉植物の土①
ピンピン育つ観葉植物の土
この商品はまさに室内で育てる観葉植物のことを考えて開発された土です。室内におくことの多い観葉植物は光合成に必要な日光が不足しがち。それを補うのがマグネシウムです。葉が黄色くなったり弱々しく徒長したりすることを防ぎます。
また、室内で育てると問題になるのが虫やカビの発生でしょう。この土はは有機性の堆肥や肥料をなるべく原料として使用しておらず虫やカビの発生が抑えられます。
初心者にもおすすめ!市販の観葉植物の土②
ベストソイルミックス
最高級の赤玉土をメイン原料に独自のブレンドをしたベストソイルミックスは劣化が起こりにくい特徴があります。プロの園芸家からも支持を集める人気の商品で、丈夫な根が育ちやすく植物本来の力で育っていくため、株を早く大きくしたくない人にもおすすめ。室内の弱い日光であっても植物がたくましく育ちます。
保水性や排水性、水はけのバランスのよさから多肉植物にも観葉植物にも使えるのもベストソイルミックスの魅力でしょう。
初心者にもおすすめ!市販の観葉植物の土③
「水のタイミング」がわかりやすい観葉植物&多肉植物の土
園芸初心者におすすめなのが「水のタイミング」がわかりやすい観葉植物&多肉植物の土です。商品名からわかるように、水やりのタイミングが目でわかるのが大きな特徴でしょう。乾燥してくると表面が白っぽくなり、水やりをして十分な保水性が確保できると土の色が濃く変わります。
また、土の原料に堆肥は使用していないため虫やカビの発生が起こりづらいのも魅力でしょう。粒状構造のため土のこぼれや舞い上がりも気になりません。
なれてきたら挑戦!観葉植物の土のブレンド
市販の観葉植物用の土は素晴らしい商品です。購入し、鉢の植え替えや土の入れ替え時にそれを充填するだけで植物にとってよい環境があっという間に完成します。園芸初心者の人にはまず市販の観葉植物の土をおすすめしたいところです。
毎日の観葉植物のお世話に慣れてきたら次は自分でオリジナルの土をブレンドしてみるのも面白いでしょう。鉢が多くあるような場合は自分でその都度必要な土をブレンドすればコストも抑えられます。
土は「基礎用土」と「改良用土」を使い分けろ!
土にはいくつか種類があります。観葉植物用の土をブレンドする場合、土の基礎(骨組み)となるのが「基礎用土」です。この基礎用土にいくつかの「改良用土」をブレンドしていくことで自分が欲しい保水性や排水性をもった土を作り上げます。
多くの観葉植物の場合、基礎用土:改良用土=6~7:4~3をベースにするとよいでしょう。
観葉植物の土の種類と効果①黒土
黒土は有機質を含む土です。見た目がほかの土よりも黒いことからそのまま黒土と呼ばれます。畑の土に使われる多くの土はこの黒土を基礎用土としていますが、肥料分は少ないため黒土単体で植物を栽培するのは困難です。
保水性が非常に高いため、観葉植物の土の基礎用土とする場合は改良用土を用いて水はけを高めるのをおすすめします。
観葉植物の土の種類と効果②赤玉土
赤玉土は基礎用土の1つで多くの園芸用土に用いられます。粒の大きさから大粒、中粒、小粒などに分類して販売されているため求める排水性や粒の大きさで選びやすいのがメリットです。粒状構造をしているため排水性や根の張りがよく、空気や水も隅々まで届けやすい土でしょう。
観葉植物の土の種類と効果③鹿沼土
鹿沼土も赤玉土同様、基礎用土として優れた園芸資材です。軽石が時間の経過とともに小さく風化してできた土のため、固く崩れやすいのが特徴。赤玉土より劣化しにくいといえるでしょう。
しかし、軽石を原料とする鹿沼土はアルカリ性の性質を持ちます。そのため多く使いすぎると土壌pHが高くなる過ぎることも。pHを見ながらブレンドしましょう。
観葉植物の土の種類と効果④パーライト
パーライトは改良用土の1種です。火山岩を高熱で処理して作り出したもので、それ自体が多孔質の構造を持つため、土に混ぜると通気性や水はけがよくなる効果があります。
また、非常に軽量な資材のため土に混ぜることで鉢の軽量化の効果が期待できるでしょう。前述したように高熱で処理しているため無菌です。虫やカビの発生が抑えられるのも魅力でしょう。
観葉植物の土の種類と効果⑤バーミキュライト
バーミキュイライトは改良用土の1つ。鉱物を高熱で処理して作られるので、パーライトのような効果が期待できます。バーミキュライトは保水性向上、パーライトは排水性向上に使い分けられるのが一般的です。バーミキュライトは挿し木や種まき用の土にも使われます。
観葉植物の土の種類と効果⑥堆肥・腐葉土
堆肥や腐葉土は土に混ぜ込むと団粒構造を形成しやすくなり、保水性に優れており、土に混ぜ込むとふかふかの土になります。畑の土作りにもかかせない存在といえるでしょう。有機分を多く含んでいるため肥料としての効果も期待できます。
堆肥・腐葉土をブレンドするときは虫の発生に注意
有機分を豊富に含む堆肥や腐葉土は時間とともに肥料が土へ溶けだすため、植物にはおすすめの素材です。しかし、肥料分に優れているために虫やカビの発生の原因ともなりやすいのがウィークポイントでしょう。畑や庭で使う分には素晴らしい資材ですが、虫やカビが発生してほしくない室内の観葉植物の土に使う場合は検討が必要です。
堆肥や腐葉土を使わない土作りをする場合は化成肥料や液体肥料をうまく使って栄養分を補いましょう。
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土の入れ替えの重要性について
土は時間とともにしまって固くなり、団粒構造が壊れて根が伸びにくい土になるため1~2年のサイクルで入れ替えましょう。
鉢の中で根詰まりを起こしていなくても、土の入れ替えを定期的にすることで植物が健康を取り戻します。入れ替えの時期は種類にもよりますが、多くの場合は春~秋がおすすめです。古くなった根を切り詰めて整理し、新しい土に入れ替えます。
土の入れ替えの効果①水はけがよくなる
はじめは粒状構造をしていた土も時間とともに構造が崩れ、粘土質になっていきます。そうなると保水性のバランスが崩れ、水はけが悪くなり、最悪の場合根腐れを起こして枯れることも。土を入れ替えると新たな粒状構造を持った鉢に生まれ変わるため、水はけのよい土へ戻ります。
土の入れ替えの効果②生育がよくなる
土の入れ替えは粒状構造が改善されるだけではなく、毎日の水やりで傾いていたpHを正常に戻す働きもあります。このように土の入れ替えはさまざまな効果を生み出すため、なんとなく生育が落ち込んでいた観葉植物が土を入れ替えるだけで元気になることも珍しくありません。
土の入れ替えの効果③虫・カビの発生が抑えられる
土の表面にカビが発生しているのが見られたときは土の入れ替えをしましょう。カビの胞子はとても小さく、人の目ではすべて追いきれません。植木鉢の土の表面にカビがあるということは、土の中にも胞子が発生しているといえます。土を入れ替えてしまうことでリセットできるでしょう。
ほかに、虫の発生が続く場合も土の入れ替えは有効です。土の中に生まれているかもしれない卵まで駆除できます。
上手な土の選び方で元気な観葉植物を
観葉植物はどんな種類を育てようか、どんな鉢が自分の部屋に似合うかなど選び方から楽しめるのが魅力の1つです。観葉植物の種類を選ぶように、土の選び方にもこだわるとより元気に長く一緒に暮らしていけるでしょう。
初心者の方は観葉植物用にブレンドされた土がおすすめ。慣れてくれば植物が求める土もなんとなくわかるようになってきます。そうなれば原料の選び方からこだわって土作りに挑戦してみましょう。
観葉植物の土について詳しく知りたい方はこちらもチェック
観葉植物におすすめの土の種類や選び方、入れ替えのコツを解説した記事は以下からご覧ください。
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