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住友化学園芸 殺虫剤 GFオルトラン粒剤 1.6kg
ダントツ水溶剤 125g
竹酢液 お風呂用 単品 1L
アースノーマット 60日用 蚊取り スカイブルー
液体肥料 ハイポネックス原液 800ml
どうしよう?観葉植物にコバエが発生した時の対処法
目にも優しい観葉植物の緑。癒されますよね。 ですが、管理を一歩間違えると、コバエの発生源になることも。
もし観葉植物にコバエが発生してしまったら、どのようにして駆除すればいいのでしょうか。 次から次に沸いてくるコバエの侵入を予防するにはどうすればいいのしょう。
また、コバエが発生しないように観葉植物を育てるには、どのようにしたらいいのでしょうか? この記事では、以下のような疑問に答えていきたいと思います。 ・どんな種類のコバエが観葉植物に付くのか ・どうすればコバエを退治・駆除できるのか ・どうすればコバエの発生を予防できるのか
観葉植物に発生するコバエはどんな種類か
コバエといっても、いろんな種類があります。 観葉植物に発生するコバエは、主に「キノコバエ類」、あるいは「チョウバエ類」です。
「キノコバエ」と「チョウバエ」の違いは?
キノコバエは細身で黒っぽく、手足の長いコバエです。 チョウバエは、羽が蝶のような形で丸く、ゆっくりと飛ぶコバエです。 観葉植物の周囲で発生したという場合は、ほとんどキノコバエです。
「キノコバエ」「チョウバエ」は何に集まるのか
キノコバエは、土の中の有機物を餌として、卵を産み付けます。 チョウバエは、水あかや、汚れた水、受け皿などに卵を産み付けます。
退治したい!観葉植物に付くコバエ(キノコバエ)の生態
キノコバエは、近年日本各地で大量発生して、問題になっている虫です。 キノコバエの種類は色々ありますが、最近家庭で発生しているキノコバエは「クロバネキノコバエ」と呼ばれる小型のものがほとんどです。
成虫は体長2mmほどの小ささで、小型の黒っぽい色をしたコバエです。 ショウジョウバエのようにうるさくなく、細身で弱々しい身体をしたコバエなので、ハエだと認識していなかった人も多いかもしれません。
盛んに飛び回るのはクロバネキノコバエのオスで、メスは地表付近を飛び、卵を産んだらすぐに死んでしまいます。
湿度と温度が高い環境を好み、梅雨から夏にかけて多く発生します。 また、明るい場所を好み、午前中の早い時間に発生します。 観葉植物にコバエが発生したときの温度・湿度・明るさ、時間帯などを思い出してみてください。 当てはまる箇所があれば、キノコバエが土の中に卵を産みつけたと考えて間違いありません。
キノコバエはどこから来てどこで産卵するのか
キノコバエは完熟していない堆肥などの臭気を好みます。 室内で育てられている観葉植物の用土に腐葉土が混ぜ込まれている場合、その中の有機物もキノコバエのエサになります。
キノコバエの多くは畑の中の堆肥やプランターの中の腐葉土に卵を生みつけ、産卵から2~4週間ほどで成虫になり飛び回ります。 キノコバエの身体は細く小さいので、網戸の網をすり抜けて室内に入ってきてしまいます。
また光や明るい色の壁に向かう習性があります。 土の臭いと室内の光に誘われて家の中に侵入してくるのですね。 室内でキノコバエが大量発生したということは、すでに観葉植物の用土の中にキノコバエの卵が大量に産み付けられていたということを意味します。
室内は温度・湿度共に快適に保たれています。卵からかえったキノコバエの幼虫は土の中で有機物を食べて蛹になり、2~4週間ほどで成虫になって、ある日大量に発生するというわけです。
観葉植物に発生してしまったキノコバエを退治・駆除する方法
すでに大量のキノコバエが観葉植物の周りを飛び回っているとき、どうすれば駆除できるのでしょうか。 キノコバエは、多くの場合、土の中に含まれる有機物に集まります。 有機物が観葉植物の土の中に含まれるときは、土が有機用土の場合か、肥料が有機肥料の場合か、どちらかになります。 有機用土というのは、腐葉土や有機培養土のことです。
有機肥料とは、鶏ふんや油かすなどのことです。 ですから、これらの土や肥料を使用しなければ、キノコバエは集まらないという訳です。 また、キノコバエの発生には温度と湿度も大きく関係しています。
土がいつも湿っている状態で、適度な温度と栄養分がある場合、その土はキノコバエにとって絶好の産卵場所となるでしょう。 土を一度乾かしてから、多目の水をあげるという管理方法もコバエ予防においては大切な点です。
キノコバエ駆除方法その1 観葉植物の土を無機質の用土に換える
すでに土の中に卵を産み付けられている場合、土の交換はコバエの駆除として最も有効な手段です。 全部交換するのは大変なので、キノコバエが卵を産み付ける土の表面2cm~3cmのあたりを交換するだけでも効果があります。 取り除いた土は新聞紙に広げて、念のため殺虫剤をかけておきましょう。
取り除いた土を、赤玉土、鹿沼土、バーミキュライト、化粧砂などの無機質用土に交換します。 「表面の土を取り除いて、赤玉土に換える」というのが一番おすすめの方法です。 赤玉土はキノコバエの餌になる成分を含まないからです。
キノコバエ駆除方法その2 殺虫剤・薬剤を使って退治する
すでに飛んでいるコバエは、次のような商品を用いて駆除するのが効果的です。 ハエ取り棒園芸用は、鉢に直接刺して使います。一日経つとコバエがびっしり。
アースガーデン ハエとり棒 園芸用
殺虫剤と言えばやっぱりキンチョール
言わずと知れた定番スプレーです。即効性がありますが、使いすぎると部屋の空気が汚れます。 植物には直接かけないようにして下さい。
キンチョール ハエ・蚊殺虫剤スプレー 450mL
蚊取り線香もコバエ殺虫効果あり
アースノーマットや蚊取り線香などもキノコバエの駆除に役立ちます。
アースノーマット 60日用 蚊取り スカイブルー
アルコール・エタノールも殺虫効果あり
台所用のエタノールスプレーもハエの駆除に役に立ちます。
フマキラー アルコール 除菌 スプレー 400ml
観葉植物の土の中の虫を退治する殺虫剤
土の中に潜んでいる卵や幼虫にはどうすればいいのでしょうか。 園芸用の殺虫剤にも色々ありますが、次のような薬剤がコバエの退治に効果があります。オルトラン粒剤とダントツ水溶剤、どちらもコバエに限らず幅広い殺虫効果を持っている薬剤です。
一回のコバエ退治には多すぎる量かもしれませんが、観葉植物をずっと育てたいと思っている方は買っておいて損はないでしょう。 農薬ですので使用時には注意が必要です。
オルトラン粒剤
住友化学園芸 殺虫剤 GFオルトラン粒剤 1.6kg
ダントツ水溶剤
ダントツ水溶剤 125g
キノコバエ駆除方法その3 竹酢液や木酢液を用いて退治する
薬はあまり使わずにキノコバエを駆除したい場合、竹酢液や木酢液を試してみるのも一つの手です。 植物に対してやさしい分、効き目もおだやかになります。 使い方としては、10倍ほどに薄めたものを発生している場所に何度かスプレーするのがよいでしょう。 植物由来なので、根をいためません。
使用時の注意点としては、土が湿りすぎるとキノコバエにとって好ましい環境になるので、一回撒いたらしっかり乾かして、何度か試すことが大切です。 一度で全滅というわけには行きませんが、少しずつ数を減らすことができるでしょう。
竹酢液 お風呂用 単品 1L
キノコバエ駆除方法その4 観葉植物の鉢を水没させて退治する
昔からある方法で、土の中の幼虫に対してある程度の効果を発揮します。 観葉植物の鉢より一回り大きいバケツなどの容器を用意します。 そこに水を張って、鉢の中の土が浮きすぎないように気をつけながら鉢全体を水に沈めます。 土の中の卵や幼虫が水の表面に浮かんできたら、網ですくい取ります。
すくい取った卵や幼虫は新聞紙の上に出して、念のためキンチョールなどの殺虫剤をかけておきましょう。 この方法を試した後は、土が非常にウエットな状態になります。 ハエは湿度が高い場所を好みますので、数日水やりを控えて土と鉢をしっかり乾燥させましょう。土を直射日光に当てるのも有効です。
観葉植物に大量発生してしまったキノコバエの駆除方法まとめ
とにかく、大切なのはキノコバエの数を減らすことです! 成虫は、なるべく捕獲するか室外に出しましょう。 (おすすめ!)ハエ取り棒 園芸用 手で叩いたり、掃除機で吸い込んだりしても良いです。
幼虫は、土ごと取り除くか、薬剤や水で駆除するか、成虫にしてから捕獲しましょう。 卵は、土ごと取り除くか、完全に乾燥させて孵化しづらくさせるか、あるいは成虫にしてから捕獲しましょう。 成虫の数を減らして、新しく卵を産み付けられないようにするのが大切です。
キノコバエの発生・侵入を予防する!室内の観葉植物をコバエから守る方法
一度大量発生させてしまったら、もうコバエにはうんざりですね。 二度と卵を産み付けられないように発生・侵入を予防しましょう!
キノコバエを発生させない観葉植物の土作り
キノコバエは有機物を好むので、腐葉土や有機肥料を使用しているとどうしてもコバエを寄せ付けやすくなってしまいます。
植物の成長のためには肥料分のある土を使用したいところですが、そもそも観葉植物には有機肥料をあまり用いなくても十分育てられるものが多いのです。 以下にキノコバエの発生を防ぐための土作りのアイディアを紹介します。
コバエ侵入予防方法その1 土の表面に腐葉土を使用しない、有機肥料を置かない
これだけでも十分コバエの産卵予防になります。 表面を覆う用土は砂などの重い用土ではなく、赤玉土や、軽石などの通気性がよく軽いものがおすすめです。
マルチングも虫除けにはなりますが、マルチング剤と土との間に湿気がたまり、カビが生えやすくなるので、害虫予防の点からはあまりおすすめできません。
コバエ侵入予防方法その2 観葉植物を赤玉土のみで育てる
観葉植物によっては、赤玉土のみでも良く育つものはたくさんあります。 赤玉土はハエのエサになる成分を含まないので、コバエ対策としてはもっとも使用しやすい土です。
赤玉土ははじめは団粒状になっていますが、次第に崩れて目詰まりを起こすこともありますので、定期的に植え替えを行ったほうがいいでしょう。 水をたっぷりあげた後は、しっかり土を乾燥させることも大事です。
コバエ侵入予防方法その3 観葉植物をハイドロボールで育てる
「ハイドロカルチャー」という育て方をご存知ですか?「水耕栽培」のことで、土を使わず、水で育てる方法です。 土の代わりに、ハイドロボールという専用の用土を使用して植物を安定させます。
ハイドロボールは無菌で清潔なので、そもそも部屋に土を置きたくないという人にもおすすめです。 もちろん、ハエが卵を産みつける心配もありません! ハイドロカルチャーに向く植物と向かない植物がありますので、植え替えの前に調べたほうがいいでしょう。
土の栄養分を減らした結果、植物の生育が悪くなるということもあります。 2週間に1度ほど、植物に合った液体肥料を水やりのときにうすめてあげるといいでしょう。
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コバエを寄せ付けない!殺虫剤や薬に頼らない環境の作り方
コバエが好む環境は、温度・湿度・栄養分のある場所です。 観葉植物の土がいつも湿っていて、風通しが悪い場所に置かれている場合は要注意! コバエにとっては絶好の産卵場所になります。 どうしたらコバエを発生させずに観葉植物を上手に育てられるかを以下にまとめました。 ・観葉植物を明るく風通しのいい場所におきましょう。
・水やりは土が乾いたときにたっぷりと。日ごろのお手入れは霧吹きで葉水をすると良いです。 ・室外に出せる植物は、時々外に出しましょう。光合成が盛んになって、健康状態が良くなります。 ただし、直射日光が苦手な植物もあるので気をつけて下さい。 ・植物の健康状態をよく見て、清潔に保ちましょう。 ・受け皿や鉢が湿っていたり汚れていたりするときはきれいにしましょう。
・ハエの侵入を防ぐため、窓を開けるときも必ず網戸を閉めましょう。網目の細かいものですとさらに効果的です。 ・ハエを室内で見かけたら、放置しないで早めに外へ出すか、駆除しましょう。
清潔な環境を保ち、植物の健康状態をよくチェックすることがコバエ発生予防にもつながります。 植物が喜び、コバエに好かれない環境作りを目指しましょう!