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【連載】お久しぶりです!釣っ食べ第25弾は「アオノメハタ」

台風や長雨が続く8月、夏らしさが戻ってきたのは8月中旬以降。夏休み後半に入り、新学期準備に追われる中カナディアンカヌーでハタ系のルアー釣りに行ってきました。夜の部ではガラ(GT系全般)がルアーでよく釣れていたのですが、さて昼間のカヌーハタ釣りやいかに!
2021年9月9日
kuma10
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目次

カヌー漕ぎ出しはちょっと遅めの午前9時

画像の潮汐表は8月25日の夜釣りに行った時のものです。カナディアンカヌーを出したのはこの次の日、午前9時。夜釣りの疲れで寝坊しちゃいました。

カヤックなどで釣りをされる方も増えてきていますが、やはり「朝マズメ」は狙いたいですよね。本来ならば夜明けとともにルアーを曳きたいと思っていたのですが、すでに高くなった太陽の元、まずは深場をジグで探りましたが無反応。

カヌーを浅場に移動させてハタを狙う

最近のお気に入りは「シンペン」

最近のマイブームが「シンペン」。シンキングペンシルというルアーなのですが、使い方によってはどんなシチュエーションでも対応してくれるスグレモノなんです。カウント1で大体1mくらい沈みます。後体重ですのでフリーで落とすとバックしながら沈んでいきますが、ちょっとアクションを加えてやるとクネクネと泳ぎながら浮上を始めます。勝手に弱った魚を演出してくれるので、ルアー初心者にもおすすめですよ。

普段のシンペンの使い方

画像は普段「ランガン」している場所です。撮影場所が家の前。ここからはずっと沖まで砂地で、重めのジグを遠投して探ります。奥の桟橋に向かうにつれて手前に少しづつ隠れ岩が出てきますので、大型ジグヘッド+ワームなどで遠投しつつボトムも探ります。桟橋下あたりになるとゴロタ場の上に倒木が沈んでいたりしますので、まるでブラックバス狙いのような釣りになります。ただし水が澄んでいるためシンペンを目視で曳くことが可能です。

カヌーから岸よりのゴロタ場でハタを狙う


さてこの日のカヌー釣りですが、深場ジギングの後、アンカーを落としてサビキ釣りを少ししましたがまったく魚が寄ってこないので移動。シンペンでゴロタ場の隙間を狙ってルアーを曳くと、沖縄で言う「イシミーバイ」という魚が飛びついてきます。奄美では「イシネバリ」、本名を「カンモンハタ」といいます。ただコイツは寄生虫に入られていることが多くてちょっと苦手なんです。何か美味しいハタ系のお魚が食べたいなとシンペンで探ります。

今回のカヌー釣り、釣果発表!

ユカタハタ科アオノメハタ

居ることは知っていましたが、釣り上げたのは今回が初めての「アオノメハタ」。使用ルアーはシンペンのレッドヘッド。一旦ボトム付近まで落として1回目のアクションを付けた瞬間にゴツンと当たりました。浅場のゴロタ場なので石の下に潜られないように必要以上の大合わせで根を切りました。後はイヤイヤをするアオノメハタを強引に取り込んで本日の釣りはフィニッシュ。その日食べる分だけ釣れたら納竿するのがkuma10スタイルです(嘘)。

シンペンはロストに気を付けましょう

Photo by nym

シンキングペンシルはメリットも多いのですが、デメリットもあります。それはズバリ「根掛かり」です。ボトムまで沈めたいのですが、なかなかラインの感覚だけでは難しく、すぐに根掛かりが発生します。当然カウントで沈めることが多くなるのですが、これも動いているカヌーの上からですと(ボーっとしてるから)根掛かりが発生します。ええ、実は今回すぐに根掛ってしまい、あえなく納竿となってしまったのが実情です。

今回はアオノメハタの煮付けです

下ごしらえをします

本来ならば内臓が詰まっている状態でウロコは剥ぎたいところなのですが、寄生虫対策も含め釣ってすぐに内臓を抜いてしまうのでお腹の開いた状態でのウロコ剥ぎになります。

気を付けるのはお腹からの圧が無いためにウロコがうまく落とせないこと。指などで内側からそっと圧を掛けて丁寧にウロコを落とします。細かいウロコがびっしりと並んでいますが、ウロコ自体は剥ぎやすい魚でした。

よく洗います


内臓とエラ、ウロコを外したらよく水洗いします。背骨に添ってカリカリと包丁を滑らせると横隔膜が破れ、骨周りの血合い部分が露出します。これを丁寧に指の腹や爪を使ってこそげ落とします。ここで手を抜くと生臭い煮付けができてしまいますので、お腹の中が真っ白になるまで洗いましょう。また海の魚に付いているバクテリアなどは真水に弱い性質があります。塩水で洗うより安全にいただけますよ。

切れ込みを入れたらフライパンへ

煮始めると基本、魚はいじくりません。下になっている部分はよく火が入りますが、上面はなかなか火が通りません。ですから飾り包丁を1~2か所入れて火の通りをよくします。今回のアオノメハタは身は厚かったのですが、大きさ自体が小さかったので1本だけ入れておきました。身の厚さを感じた瞬間「あ、お刺身で食べればよかった」と思いましたが、家内の口がすでに煮魚の口になっていたために言い出せませんでした。

煮方を開始

煮付けの基本

煮魚をするうえで気を付けなければならないのがフライパンや鍋に魚を投入するタイミングです。汁を作り沸騰させたところに魚を投入される方がおりますがあれは間違いです。まずは冷たい鍋に魚を置き、砂糖、みりん、醤油、酒、水の順番で投入して行きます。

火を点けたらふつふつするまで強火で、沸騰したら中弱火で落し蓋をして煮ます。汁が詰まってきたらスプーンなどで魚に汁を掛けながら更に煮ます。

彩りを考えて付け合せを考えます

魚の煮付けは全体的に茶色くて見栄えが悪いのと、やはり栄養面まで考えて青いものを合わせましょう。今回は5㎝の筒型に切った長ネギを焼いた物とオクラを付け合せました。長ネギは魚焼き器で強火で表面が軽く焦げたらできあがり。オクラは塩ずりしたものを1分ほど茹でたらできあがりです。完成した煮物と合わせていただきます。サッと煮汁にくぐらせて盛り付けても良いですし、そのまま盛り付けて煮汁と絡めながら食べてもOKです。

煮付けレシピ


煮汁のレシピを入れておきます。醤油・酒・みりん・水を1:1:1:1で合わせます。フライパンやお鍋の深さなどによって元の1が変わってきますが、通常オール50ccくらいで良いと思います。お砂糖は0.5~1の割合で、お好みになりますが、個人的には0.5がおすすめです。これに生姜を2~3切れ臭み消しに入れれば完璧です。

約15分煮込めば煮汁にとろみがついてきますから、スプーンなどで汁を掬って掛けながら2分くらい煮込めばできあがりです。

沸騰した煮汁から煮たい方は

魚の煮付けは「冷たいフライパンや鍋に魚を入れてから」と書きましたが、これはあくまでも家庭用の煮方です。もしも上品な料亭で出てくるような煮付けが食べたい場合は「霜降り処理をしてから」「沸騰した煮汁に投入」しましょう。

一度沸騰したお湯に魚をくぐらせて氷水に取って汚れ落としをします。それを沸騰した煮汁で煮れば10分位で臭みの少ない煮付けができます。ただしこの方法では身崩れに気を付けなければならない事と、野趣味が無くなることから私はあまりおすすめしていません。

煮付けは「SDGs」にも貢献

SDGsの14番目、「海洋資源の保護」の観点からもお魚を煮付けでいただくことをおすすめします。丸ごと煮込んでしまう煮付けは捨てるところがほとんど無いばかりか、食べ終わった後のお楽しみまであります。それが「お吸い物」です。食べた後の骨と煮汁をお椀に移し、そこに熱湯を注ぐだけで立派なお吸い物ができあがります。これ本当に旨いですから。せっかく釣れてくださった1匹のお魚ですから、きちんと全て食べてあげましょう!

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毎週火曜日に連載をさせていただいているkuma10と申します。連載以外の記事に没頭していて、ここのところ連載が途切れてしまっていました。本当に申しわけございません。何とか今回より再開させていただきますので、ご愛読よろしくお願い申し上げます。南国奄美大島からの釣り情報が基本になりますが、元々神奈川の漁師の子供です。色々な釣りに関する情報を発信していきますのでご期待ください。