ちょっと特殊な釣り方「カヌーフィッシング」
海でカヌー釣りをする方が増えていますが、普通は「カヤックフィッシング」と言いますよね。それは「シーカヤック」で釣りをするからで、私の場合はあくまでも「カヌーフィッシング」をしています。それは使用艇が「カナディアン・カヌー」だから。もともと北極圏で現地の狩人が使用していた「クローズドデッキ」タイプのカヌーを「カジャック」と呼び、そのことから現在のシーカヤックなどは派生しています。湖上釣りや探検用に設計されたものがカナディアン・カヌーで、これで海釣りをする人はあまりいません。
今回の釣行
大潮の上げ1分
とにかくカヌーで沖に出たくてどんな潮周りでも行くと決めた代休日。この日を逃すと次のチャンスはまた一週間後になってしまう。奇跡的に朝方吹いていた風が治まり、午後からはほぼ快晴の無風状態になった。午後の無風が長続きしないことは百も承知での出港。多少風が吹いても釣りができるようにアンカーにひと工夫してからパドルを漕ぎ出す。近くに根は無いが、サンゴの塊りが点在している水深約20mのカケアガリに魚探の反応が出たのでアンカーを打っての釣行。
今回の釣果
サビキやジギング、オモックなどいろいろな釣り方を試し、いろいろな魚を釣り上げましたが、結局食べられる大きさ・食べられる味のものはこの二匹だけでした。時合いや潮汐を鑑みてある程度は予想していたものの、この結果にはガッカリでした。もしかしたら大きな地球環境の変動などで、我が家の前の海にはオジサンしかいなくなってしまったのかもしれない。などとヘタなホラーより恐ろしいことを考えながらの納竿となりました。尻尾の上に斑点の無い珍しいオジサンであることだけが唯一の収穫でした。
カヌーでの釣り方①「サビキ釣り」
ド定番のサビキ釣り
サビキ
まずは面倒臭いパドル操作の必要のないサビキ釣りから始めます。一応魚探で底の状態は探りましたが、実はここは実績のある場所で、三角山立て(本当は何と言うかわからない)で山立て(場所決め)してアンカーを落としました。魚探には底の岩周りから反応が多くあります。これはきっとヒキ(スズメダイ)の反応でしょうが、サビキの良い所は魚の反応があるところですれば回遊魚も回ってくる可能性が高いのです。キリッ!
今回はアミ姫様を使いました
いままでこの海域でサビキ釣りをしていて、一番釣果の上がったのは冷凍赤アミでした。その後解凍させるのが面倒だったり、冷凍庫の臭いが気になったりでチューブタイプのアミに替えたのですが、思ったように釣果は上がりません。そこで臭いも気にならない、集魚能力も(クチコミでは)上々の「アミ姫」を使いましたが、結果は惨憺たるものでした。まあ、潮回りが悪かったせいもあるのでしょうから一度の釣行でどうこう言えませんが、結果はサビキで釣果無しでした。
カヌーでの釣り方②「ジギング」
40グラムの百均ジグ
カヌージギングに限らずボートなどでのジギングでは、遠投よりも沈降速度と沈降形態が物を言います。一応40gと60gのジグを用意していきましたが、サンゴの多い地域でのジギングですので、ロストしても惜しくない100均の40gのものをメインに使っています。また水深が20mから30mということで、40gくらいがベストチョイスでしょう。もしも単独釣行でない場合は、必ず同船者と同じ重さの物を使うようにしましょう。オマツリ防止になりますよ。
まったくアタリ無し!
ジグは普段サーフで投げているもの(28gくらい)より重い物を使いました。今回は100均の「ダイソージグ」40gのものをチョイスしました。私の使っている安物魚探くらいですと魚の大きさまではわからないので、もしかしたら反応が大物の物かも知れないという期待で落としましたがダメ。ロッドにジグを付けている間にナブラでも起きないかとキョロキョロしましたが何も起こらず。あえなく釣り方変更とあいなりました。
カヌーでの釣り方③「オモック」
必殺の手作り仕掛け
さあ、ここで登場するのが秘密兵器「オモック」。ナツメオモリにアシストフックを取り付けただけの簡単な仕掛けです。最近は流行り始めているようで、カラフルな色を塗ったりと、オリジナルのオモックを作る方もおられるようです。しかしここであえて言わせて頂ければ、「オモックは鉛のまま」が一番釣れます。釣り方は簡単。底までするすると落としたら、軽くトントンと海底を叩いて魚にアピールするだけです。驚くほど釣れますよ。
こんなのまで釣れちゃいました
オモックに替えた途端ぽんぽんとオジサンが2匹釣れ、少し流しながらカンモンハタ狙いで流し釣りを始めると即掛かったのが1mの「ヒュークシナガリ」。本名を「アオヤガラ」と言います。沖で釣れるアカヤガラなら寿司ネタになるほどの高級魚なのですが、こいつはいけません。水っぽくて味が薄くて、おまけにちょっと変な臭いもあります。体表がベタベタなのも持ち帰るのをためらわせる一因です。きちんとリリースしてあげました。
便利グッズ
安価なアンカー
自分で駐車場をコンクリート打ちした時に作ったコンクリートアンカーです。いつも自分の座席の後ろからドブンと落とすのですが、今回からバウ(カヌーの先頭部分)の取っ手経由で落としていく方法に切り替えました。画像ではバウに乗せていますが、実際には船首からブランと垂らして現場でアンカーロープの結び目をほどくだけで落ちるようにしました。今までの10倍楽ちんになりましたよ。
安価な魚探
小型軽量安価簡単超優秀魚群探知機です。5000円程度で購入したのですが、水深表示は正確ですし、魚の気配は確実に伝えてくれますし、何と言っても水中の状態が判らない時に「ピピピ」と音で教えてくれるとテンションが上がります。これを買う前と後では沖に出る時のワクワク感がまったく違います。カヤックフィッシングをされておられる方で「なかなか魚探までは」と思ってらっしゃる方は、手に入れておいて損はないですよ。
スピード重視のダブルパドル
通常カナディアン・カヌーはシングルパドルで漕ぐのがデフォですが、私は釣行時にはほとんどダブルパドルを使います。もちろんダブルとシングルの二本積んで行くこともありますが、魚場まではダブルパドルの方が効率が良いためにこちらを使用します。これですと多少の風にも立ち向かえますし、何よりもパドリングのテクニックがいりません。現場での微妙な位置決めなどはシングルパドルでします。
BBQでいただきました
今回の獲物はカヌーの上でウロコを剥ぎ、浜で内臓を外し、即食べられる状態で家に持ち帰りました。ここのところオジサンばかり口にしているので、正直飽きています。ですので焼き魚の一番美味い食べ方をしてやろうと炭火焼きにしました。遠赤外線で焼かれた身はふっくらとしているにも関わらずしっかりとした噛みごたえがあり、甘味が口に広がるとともにコゲの旨味が後を追ってきます。やはり「釣りたて」「炭火焼き」は最高です。皆さんもBBQの時はお肉ばかりでなくお魚もラインアップに入れてはいかがでしょうか。
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カナディアン・カヌーや自作釣具での釣りを記事にさせていただいております。今回の釣り方やカナディアン・カヌーでの釣行など「暮らし~の」の中でいくつか紹介させていただいております。ちょっと特殊な釣り方ですのでアレですが、もしも興味を持たれましたらばこちらもチェックしてみてください。
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