藤の盆栽の育て方は簡単
藤の盆栽は初心者でも育て方のコツを覚えると意外と簡単に育てることができます。藤の盆栽の花は、桜の盆栽で咲いていた花が終わる4月頃に開花するので家庭で藤の盆栽を楽しむ人が多くなりました。
盆栽というと松や楓などたくさんあり、一見育て方が難しそうで年配者が趣味で行うものと思われていましたが、手入れの仕方などが簡単なことから年配者から若い人たちの初心者でも楽しみながら藤の盆栽を育てています。
藤の盆栽は種と苗から育てられる
藤の盆栽は、藤の苗木を購入して鉢に植え替えて盆栽として育てる方法と、藤の種をまいて発芽させて少し大きくなってから鉢に移して盆栽として育てる方法があります。
しかし種からの育て方では花が咲くまでには数年かかるので初心者向けではありません。種から育てたいときには一度しっかり花を咲かせ、その花から種を取って2つ目以降の盆栽に育てるのがおすすめです。
藤の盆栽初心者は苗から育ててみよう!
藤の花は盆栽として仕立てられている商品や、盆栽の鉢に入れる前の苗木としてもいろいろな種類が販売されています。盆栽初心者は藤の姿を自分好みの樹形に育てられる楽しみがあるので、年数がかかる種からよりも苗からの育て方がおすすめです。
初心者は苗木から育てて夏や冬の姿、手入れ前と手入れ後の姿や1年目と2年目の姿を写真にとりながら育っていく変化を楽しみましょう!
藤の盆栽育て方の年間スケジュール作成
初心者が藤の盆栽を簡単に楽しむためには、育て方の年間スケジュールをしっかり作成することが大事です。大事に育てるためには植え替えの時期や芽摘みの時期、肥料の与え方などタイミングを外さなで実施していく必要があります。
水やりを忘れると枯れることもあります。また夏や冬には苗木の大事な手入れもありますので年間スケジュールを確認しながら育てることが、初心者の場合には特に必要になりますね。
藤の盆栽づくりで大事なこと
藤の盆栽づくりは初心者でも簡単にできますが、タイミングを外さない手入れを行うために年間助ジュールをもとに管理することが大事です。藤は種からも育てられますが初心者は苗木を購入し方が簡単に育てられます。
藤を上手に育てるためには藤の苗木の選び方や鉢の選び方、置き場所などによっても育て方に影響が出てきますので、季節に合わせた移動なども盆栽づくりには大事なことです。
藤の苗木と鉢の選び方
藤の苗木には花の色も薄紫色や薄桃色、白色などいろいろあり、また花房も短いものから長いものもあります。また右巻きや左巻きというのもあり、苗木を選ぶ時には置く場所などを考えて選ぶことです。
鉢の直径は、最初は苗木の根がちょうど入るぐらいの大きさにし、翌年から一回り大きい鉢に植え替えます。鉢の高さは花房がどれくらい長くなるのか、また鉢を置く場所は花房が長くなっても下に接触しないような場所なのかなどを考えて選ぶことです。
藤の盆栽の置き場所
藤の育て方で大事なことに盆栽の置き場所があります。藤は日光を好みますが季節によって置き場所を変えながら管理することが大事。置き場所は一日中直射日光が当たる場所やベランダなどコンクリートに直接置くと熱で鉢の温度が上がり根も傷むので半日陰や日の当たる木製などのテーブルで育てます。
季節によっては1日数時間日光に当て、またつぼみがふくらんでいる寒い時期には霜や寒風に当たらない場所に移動することです。
藤の盆栽冬の置き場所
藤の盆栽は冬には日光を必要としない休眠期になりますので、軒下や室内でも暖房のあたらない場所に置いて育てることができます。軒下の場合には雪で覆われたり、強風にさらされる場所を避けて置きましょう。
藤盆栽の育て方のコツ
藤盆栽の育て方は簡単ですが、苗木を購入してそのままに飾っておいていいということではありません。盆栽として何年も楽しむためには、枯れることのないように育てるコツを覚え年間スケジュールに合わせ手入れしていくことが大事です。
コツといっても難しいことではなく、一度覚えると手入れの仕方も時間をかけずに簡単にできるので、育てる楽しみがわいてきますよ。
藤盆栽の育て方のコツその1:鉢の大きさ
藤の苗木を盆栽仕立てにする場合、その年に藤の花が開花することを楽しみにするのは当然ですね。また苗木が将来太く大きくなることを想定して大きめの鉢にしてしまいがちですが、少し待ってください。大きすぎると花が咲かない可能性があります。
それは鉢が大きすぎると根の成長だけが活発になってしまうからです。最初に使う鉢の大きさは購入した苗木の根がスポッと入る大きさにしましょう。
藤盆栽の育て方のコツその2:鉢に入れる土
藤の盆栽用鉢に入れる土で大事なことは水はけと水保ちがよい土です。初心者が初めて盆栽を育てる場合のコツとして、一般的に園芸センターや通販で販売されている盆栽用土を利用することをおすすめします。
慣れてくれば自分で黒土に堆肥や腐葉土を混ぜた土に通気性を良くするために鹿沼土や赤玉土を混ぜたものを作って鉢に入れて使うと、藤の成長にも手作り感が増し、より愛情をこめた育て方ができますよ。
藤盆栽の育て方のコツその3:水やりについて
藤盆栽では枯れることがないように水の与え方が大きく影響しますので育て方のコツとして大事になります。盆栽の鉢の下に受け皿がある場合には、水やりの後にたまった水は必ず捨てるようにしましょう。
水やりの回数の目安は春と秋の水やりの回数は1日1回、夏は1日2回、冬は2~3日に1回です。もし水はけが悪くなったと感じたときは、竹串などで鉢底まで突いて水がでるようにし、冬でも枯れることがないように忘れないで水やりをしましょう。
藤盆栽の育て方のコツその4:肥料について
藤盆栽の育て方のコツに肥料の与え方があります。肥料は粉末状の物や液状の物、粒状や固形状などの分け方や、また肥料の効き方から即効性や緩効性の肥料という分け方もあります。
初心者が初めて苗木から盆栽をつくるときには、主に3つの肥料を準備しましょう。それは骨粉と固形状、それに液状の肥料です。いずれも園芸センターや通販で簡単に購入できます。
藤の盆栽での肥料の与え方
藤の苗木を鉢に移す前の土には、元肥として骨粉を加え緩効性肥料として使います。その後は鉢の大きさに応じて固形肥料を数個置き、4月頃からの花が終わった夏には栄養分を補うためにお礼肥として液肥を使いましょう。
冬の前後には固形肥料を使いますが形状として玉のような形やステック状の形がありどちらでもいいです。液肥の場合には薄めるタイプとアンプルタイプがあり、鉢が少ない時や初心者はアンプルタイプの方が簡単で便利に使えます。
藤盆栽の樹形について
何気なく見ている藤の盆栽でも、手入れの仕方で樹形を自分好みに仕上げることが可能です。盆栽として樹形が仕上げられた藤は別ですが、苗木から育てる場合には剪定を繰り返しながら3~4年かけて自分好みの樹形にしていける楽しみがあります。
樹形にも一般的な形として模様木や文人木、双幹や半懸崖などがありますが初心者には模様木の樹形が比較的簡単に作れるのでおすすめです。
藤の樹形の模様木とは
藤の樹形の模様木とは藤の樹木が自然の中で育っている姿を現した樹形で、初心者でも比較的簡単につくれます。また藤の樹木は根の張りが力強く、緩やかに曲げることができるので、模様木は柔らかさが感じられる素敵な盆栽の樹形です。
藤の模様木樹形の作り方
藤の模様木樹形の作り方は苗木の1年目の春からスタートし、数年剪定を繰り返しながら模様木の樹形に仕立てていきます。剪定は4月頃から咲いた花の後で混みあった枝など樹形のイメージを想像し軽めの剪定を行い、次の年と比較するため写真などに記録しておきましょう。
盆栽に仕上げるまでには3~4年剪定と植え替えが必要なので、写真を比較しながら全体的に自分好みの自然な樹形なるよう楽しみながら作っていくことです。
藤盆栽の樹形づくりポイントその1:花がら摘み
苗木から藤の樹形をつくるためには大事な手入れのポイントとして花がら摘みがあります。藤の苗木でも盆栽に仕立てた後でも花が咲き終わった後に、次の年にも花を咲かせるために花がら摘みがとても重要です。
そのままにしておくと藤が次の種をつくろうとするために養分を取り、余計な枝(徒長枝)が増え樹形が乱れたりします。また落ちた花びらから病気が発生することもありますので、花が落ちる前に花がら摘みを行うことがポイントです。
藤盆栽の樹形づくりポイントその2:剪定
藤盆栽の樹形づくりに必要な手入れのポイントとして剪定があります。藤の樹形のための剪定とは日光が枝元までとどくように、また風通しがよくなるように無駄な枝や邪魔な枝などを切り、全体的に整った樹形にすることです。
また剪定を行うことで病気や害虫が増えることを防止することにもつながり、簡単ですがとても大事な手入れとなります。
藤盆栽は夏と冬の時期の手入れが重要
藤の盆栽で毎年花を綺麗に咲かせるためには、花がら摘みや芽摘みなどの剪定がとても大事な手入れがあります。
簡単な手入れでも枯れることのないように年間通して行う手入れや手入れの時期をしっかり考えて行う手入れがあり、タイミングを外さないように行うことです。時期の中で夏と冬の手入れが最も大事な手入れになります。
藤盆栽夏の手入れの仕方
夏に行う藤の盆栽の手入れの仕方は、翌年の樹形や花の開花に大を大きく左右する影響だありますのでとても重要な手入れとなります。その重要な手入れとは花がら摘みと芽摘み、枯れることのないように水やりや2度目の剪定です。
夏の時期の手入れで重要な花がら摘みの具体的な方法
花がら摘みの必要性やコツを前述しましたが、ここではもう少し具体的に紹介します。具体的な花がら摘みの方法は、咲き終わった花を一つひとつ手で摘み取るのではなく、藤の葉を3~5枚残しながら、花房の根元に近い位置で園芸バサミを使って切り落とすことです。
夏の時期の手入れで重要な芽摘み
藤は花の開花が終わると次の年の成長の準備のための時期になりますので、樹形を整えるためにも芽摘みが重要になります。芽摘みとは花のつかない徒長枝の新しい葉が5枚ほど開いたら、葉を1枚だけ残しつる状の徒長枝を園芸バサミで切るだけの簡単な手入れですがとても大事な作業です。
夏の時期の手入れで軽い剪定
藤は4月頃からの花が咲き終わると、茎や葉が成長するのが早く夏になると藤の枝に次の年に花が咲く花芽がでてきます。花芽の付き具合を見ながら必要に応じて剪定が必要です。
花芽の枝で長くしたくない枝は幹に近い部分の花芽を3~4つ残し、その先を切りましょう。また幹からつるが直接出ている場合にも、見つけ次第生え際から剪定します。冬にしっかりした剪定を行いますので夏の剪定は軽めの剪定で問題ありません。
藤盆栽の冬の時期の手入れの仕方
藤盆栽で次の年に好みの樹形で綺麗に花を咲かせるためには冬の手入れがとても大事になります。冬に行う剪定は藤の葉が落ちてから樹形のバランスを整えていく大事な手入れです。冬の手入れでは花芽と葉芽を間違えないように注意して剪定していきましょう。
藤の花芽と葉芽の見分け方
藤の花芽はそのままにしておくと花房ができて花が咲き、葉芽はそのままにしておくと枝に成長しますので見分けながら剪定することが大事です。花芽は芽の全体が丸みを帯びてふっくらした感じで、前に花が咲いた短く太い枝についていることが多く、葉芽は芽の全体が細くとがった感じになっているので見分けができます。
冬の時期の手入れは強めの剪定
藤盆栽の冬の時期におこなう手入れでは樹形を整えるために花芽と葉芽を確認しながら強めの剪定が必要になります。冬の時期は夏よりも花芽と葉芽の区別がさらにつきやすくなっていますが、剪定には十分な注意が必要です。
冬の剪定では真下や真上に伸びた枝や夏の剪定の後に伸びたつる、また花芽を見ながら花と花が重なりそうな枝は根元からカットし、全体の樹形を整えます。
藤盆栽の植え替え時期
盆栽の藤を植え替える時期は、藤の葉が落ちてから11~3月頃で4月頃から花が咲きだします。藤を苗木から鉢で育てている時期は毎年植え替えますが、盆栽鉢で育てている場合には目安とし2年に1回地面や鉢に植え替えが必要です。
藤を増やして楽しむ方法
盆栽の藤は毎年4月頃から美しい花房が長く伸び、さわやかな花の香りと花の色を一緒に楽しむことができます。その藤をもっと増やして楽しむ方法として藤の花が咲き終わって種を取って増やす方法もありますが、もっと簡単に増やす方法が挿し木です。
挿し木は剪定の時に切り落とした枝の先端5~10cmを挿し木にする方法で、全部が成長するとは限らないので数本を挿し木にして成長させ、それを新しい苗木として盆栽に仕立てる楽しみがあります。
まとめ
藤の花は房の根元からどんどん咲きさわやかな香りと共に楽しめ、愛好者も多い木です。初心者は種から育てることがむずかしいですが、初心者でも意外と簡単に苗木から育てることができることから藤の盆栽を楽しむ人が増えています。
ここでは種からではなく苗木から育てる藤の盆栽について、写真の利用や夏や冬の手入れや育て方を紹介しました。参考にしてください。
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