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低木&常緑で園芸にも◎アベリアの花言葉をご紹介!意味の由来や開花時期も解説!

アベリアは5月から10月と長い開花期間を持つ常緑低木の園芸種です。道路や庭に生垣として植えられていることが多く、多くの花言葉を持つ白やピンクの花を咲かせます。この記事では、アベリアの原産地や花言葉、誕生花、来歴、育て方を詳しく解説していきます。
2021年9月3日
maida0493
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目次

アベリアってどんな花?

Photo by nyanchew

アベリアは、道路沿いや家の庭に植えられていることが多い常緑の低木です。こんもりとした1メートルから2メートルのブッシュ状に成長するため、生垣として利用されます。

夏から秋にかけての長い間咲き続けている、白やピンクの花がアベリアです。この記事ではアベリアの誕生花や基本データ、花言葉、育て方について紹介していきます。

アベリアが誕生花の日はいつ?

花言葉を複数持つ花があるように、アベリアの誕生花も7月7日、9月14日、12月4日と複数の日付が該当します。誕生花は、どの文献やサイトで調べるかによって変わってくるので注意が必要です。

この日が誕生日の人に誕生花としてプレゼントすると喜ばれるかもしれません。他の誕生花として7月7日はギボウシ、9月14日はリコリスがあるので、その人にふさわしい花言葉や誕生花を贈るといいでしょう。

アベリアの基本データ

スイカズラ科・ツクバネウツギ属の常緑低木

アベリアはスイカズラ科、ツクバネウツギ属です。常緑ですが種類によって葉の色が変わるため、半常緑低木とされることもあります。

冬でも葉がある常緑樹で、成長しても2メートルほどという低木のため、管理しやすい街路樹や生垣として利用されます。そのため、日本では多くの地域に分布する木です。

アベリアの原産地・分布

アベリアはツクバネウツギ属全般を指しますが、園芸品種としてのアベリアは中国原産のタイワンツクバネウツギの交配種を指します。

ツクバネウツギ属の分布圏としては、中国の他にメキシコや東アジアに20種、日本にも4種のツクバネウツギ属が分布します。分布の中心として東アジア原産と書いてある文献もあるのはこのためです。

アベリアの学名の由来

学名のAbeliaは、ツクバネウツギ属全体を指しています。19世紀に中国でタイワンツクバネウツギを採集して標本とした、イギリスの博物学者であるクラーク・エーベル(Clarke Abel)氏の名前が由来です。

アベリアの来歴

園芸品種としてのアベリアの学名はAbelia x grandifloraで、中国原産のタイワンツクバネウツギとアベリア・ウニフロラの交配種です。19世紀中頃にイギリスで作られ、庭の観賞用として育てられてきた歴史があります。

母種は中国原産ですが作出されたのがイギリスのため、イギリス原産と言えるかもしれません。

アベリアの和名の由来

アベリアの和名は花衝羽根空木(ハナツクバネウツギ)です。中国原産のツクバネウツギが由来となっています。開花時期が終わっても残ったガクが羽根つきの羽根のように見えることが「ツクバネ」の由来になっています。

まるでピンクの花のように見えますが、冬の間は花を付けないので間違えないようにしましょう。もちろんガクなので、花に見えても花言葉はありません。


アベリアの開花の季節

アベリアの開花時期は四季咲きといえるほど長い5月中旬から11月です。初夏から晩秋にかけて開花し続ける花は珍しく、道路の街路樹としても重宝されています。

真夏の暑さにも耐えてくれるため、季節の彩りとしても最適です。環境さえ適切なら何もしなくても数ヶ月花をつけ続けます。

アベリアの花の香り

アベリアは咲いている場所を通りがかっただけでふわりと香る、甘い匂いが特徴的な花です。通勤や通学、買い物などで小さな白い花の群生から甘い匂いがしたら、それはアベリアかもしれません。

アベリアの園芸品種

アベリアはいくつかの園芸品種が存在していて、花の色が白かピンクかで違ってきます。アベリアは常緑の低木ですが、落葉樹のように時期ごとに葉の縁の色が赤やオレンジに変わるもの、斑入りの模様が入るものなどがあるのも特徴です。

花だけでなく葉にも園芸品種による違いが出てきますので、以下に代表的な園芸品種を5種挙げていきます。

アベリア・グランディフローラ

緑の葉と白い花の標準的なアベリアです。白い花びらとピンクの花のガクという対照的な美しさを持ちます。一般的に街路樹として道路に植えられていることが多いのがグランディフローラという種類のアベリアです。

​​​​​​葉の色が赤やオレンジには変わらない常緑の低木で、剪定しないと2mくらいの高さまで成長します。生垣を作る際には剪定を忘れないようにしましょう。

アベリア・コンフェッティ

花の色はグランディフローラと同じ白ですが、葉の淵に白い斑入りがあります。白い斑模様の部分は条件によってオレンジやピンクに変わることがあります。成長が遅く、葉も小さくコンパクトにまとまるため、生垣には向いている品種です。

アベリア・エドワードゴーチャ

葉は斑のない緑ですが、グランディフローラよりも小さいのが特徴です。花の色も白ではなくピンク色で、ラッパ状ですが花がふっくらしています。

ピンク色の花が見たいなら、エドワードゴーチャを育てましょう。枝が一部だけ伸びてしまうことがあるので、その際は剪定を忘れないようにしましょう。

アベリア・カレイドスコープ

カレイドスコープとは日本語で万華鏡を意味していて、万華鏡のように葉の色が変わることが由来です。花の色は白ですが、季節ごとに葉の色が変わっていきます。

春は葉の縁が斑入りで薄い黄色になり、夏には濃い黄色の縁取りに、秋になると縁の部分がオレンジや赤に変化するため、時期ごとに楽しめるカラーリーフとしても人気です。


アベリア・ホープレイズ

ホープレイズは、光沢のある緑の葉に白い斑入りがあるのが特徴です。新芽の時期は淡い黄色をしています。花は白から薄ピンクで、アベリアの中では複数の色が咲く品種です。

高さは1mほどですが枝が長いため、生垣にする場合はこまめに剪定すると見栄えがよくなるでしょう。ホープレイズは、イギリスの王立園芸協会のガーデン・メリット賞を受賞しています。

アベリアの花言葉4選

さまざまな花に花言葉が設定されているように、アベリアにもいくつかの花言葉があります。アベリアは白とピンクの花が咲きますが、色による花言葉の差はないようです。

いくつかの園芸品種がありますが、種類ごとに花言葉が違うということもありません。以下に代表的なアベリアの花言葉を4つ挙げ、花言葉の由来とともに解説していきます。

花言葉1・強運

アベリアは土質を選ばず、どんな場所でも生育できるのが特徴です。また、暑い夏でも花をつけ、冬でも葉を枯らさないなど生命力が強く分布圏も広いため、「強い」という印象を持たせる花言葉になっています。

強運という花言葉の花はあまりないため、試験前や企業立ち上げなど、強運が欲しい人たちへのプレゼントの花言葉として最適です。

花言葉2・謙虚

「強運」とは反対に、アベリアには「謙虚」という花言葉もあります。アベリアは花よりも花の下のガクや葉が多く目立つ特徴のためです。カラーリーフだと花はあまり目立たないこともあるほどで、まさに「謙虚」という花言葉のとおりになります。

花言葉を考慮した贈り物をする場合は、「誠実」などの他の花言葉を持った花を添えた花束などにすると誤解されることがなくなるでしょう。

花言葉3・気品

アベリアの花言葉で有名なのは上述の「強運」と「謙虚」ですが、「気品」という花言葉もあります。アベリアの花はラッパ状になっていて、真夏の暑さでも萎れることなく咲いているのが特徴です。そのことから、過酷な状況でも凛として咲いている「気品」が花言葉になっています。

あまり知られていない花言葉のため、他に「上品」や「気品」の花言葉を持つ花と一緒に贈り物にするとわかりやすいです。

花言葉4・恋多き人生

アベリアには恋愛関係の花言葉もあります。「恋多き人生」とはあまりいい意味では使われない花言葉かもしれませんが、アベリアの花が密集して咲くことから付けられた花言葉です。

あまりメジャーではない花言葉のため恋愛面で誤解されることは少ないですが、心配な人は「清楚」や「誠実」などの意味の花言葉を添えると贈り物の際にも安心です。

アベリアの育て方

フリー写真素材ぱくたそ

アベリアは、控えめな花とは裏腹にブッシュとして旺盛な繁殖力を持ちます。その一方で、鉢植えに植えて育てることもできます。まさに花言葉の強運と謙虚を体現したような花です。

ここではそんなアベリアの育て方について、環境から手入れまで詳しく解説していきます。これから庭を手入れされる方やアベリアを育ててみたい方はぜひ参考にしてください。

アベリアの栽培環境

特に土質は選ばずどこでも栽培できますが、水はけのいい土地だと特に成長します。日陰に植えるとあまり花をつけないため、できるだけ日向に植えるように注意してください。

アベリアは常緑で冬にも葉を付けているため、葉を痛めないようにあまり風を受けない場所が適しています。


アベリアの水やり

アベリアは雨水だけで育つため、特に水やりは必要ありません。ただし、極端に雨が降らない、炎天下で乾燥しているなど、雨水が足りていない場合は水やりが必要です。夏場は水が熱くならないように、朝か夕方に水をやりましょう。

鉢植えなど雨水が当たらない場所で育てている場合は、土が乾いているときに水をやる必要があります。

アベリアの肥料と病気

アベリアには病気や害虫がなく、放っておいても育つと言われるのはこのためです。肥料は花をつける前の3月頃と、花の盛りの9月頃に様子を見ながら与えるといい効果を与えられます。

アベリアの増やし方

アベリアは挿し木で増やしていきます。4月から10月の生育期であればいつでも行うことができますが、真夏に行うと木が弱ってしまうため避けましょう。

鉢植えの場合でも挿し木で増やせます。深く穴を掘って土に馴染ませ、たっぷりと水をやることがコツです。

アベリアの手入れの仕方

強運の花言葉のとおり、環境が適していれば季節を選ばず枝が伸びて次々に花芽を作って開花していきます。4月から8月の間は好みの長さに剪定することが大切です。

冬に剪定しても花の咲く場所には影響しませんが、開花時期に剪定する枝は花芽を含みます。花を観賞したい場合は花芽を避けて剪定するように注意しましょう。

アベリアを堪能しよう

Photo by coloredby

アベリアの来歴や花言葉、開花時期や分布などを詳しく紹介しました。公園や街路樹、生垣など、アベリアはその育てやすさと丈夫さ、開花時期の長さから多くの場所に分布しています。

また、庭での育てやすさから、園芸として楽しむ人も多い品種です。近くにアベリアが咲いていたことに気がついた際には、ぜひ花言葉に想いを馳せながら観賞してみてください。

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この記事ではアベリアのみを取り上げましたが、本サイトでは他にも園芸向きの植物や花言葉を持つ花の記事がたくさんあります。ガーデニング指南や贈り物を選ぶときの花言葉などを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。