「マリア様の黄金の花」マリーゴールド
マリーゴールドといえば、誰でも簡単に思い浮かべられるほどに鮮やかな黄色やオレンジ色をしており、その美しい発色と丸みを帯びたフォルムが特徴的で印象に残ります。開花時期が長いため、聖母として有名なマリアの祭日に咲いていたそうです。
このことから「マリア様の黄金の花」とも呼ばれており、それが名前の由来にもなっています。ある意味伝統的なお花ともいえる品種です。
マリーゴールドは4種類!和名と共にチェック
実はマリーゴールドには4種類が存在しています。千寿菊とも呼ばれるアフリカンマリーゴールド、万寿草とも呼ばれるフレンチマリーゴールド、ホソバコウオウソウなどでも呼ばれるメキシカンマリーゴールド 、そしてレモンマリーゴールドの4種類です。
この中で日本で有名な品種はフレンチマリーゴールドとアフリカンマリーゴールドです。二大品種ともいわれ、国内でとても身近なマリーゴールドです。一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
マリーゴールドの原産地はメキシコ!
聖母マリアなどヨーロッパのイメージが強いマリーゴールドですが、実は全てメキシコ原産だという事実はご存知でしょうか。フレンチやアフリカンといった名前が付いているものの、どれも原産地はメキシコなのです。
ちなみに日本には江戸時代に渡来してきたとされており、日本国内のみの歴史においても古くから親しまれてきたお花だと言えるでしょう。日本人とは案外馴染みの深い品種であることが分かります。
マリーゴールドの開花時期や季節・基本情報
日本においてマリーゴールドは、主に「フレンチマリーゴールド」と「アフリカンマリーゴールド」が広く知られ流通しています。同じマリーゴールドというカテゴリーでも、フレンチマリーゴールドとアフリカンマリーゴールドで異なる部分も多いのもポイントです。開花時期や季節もほんの少しだけ異なっています。
フレンチマリーゴールドの開花時期や季節
比較的小ぶりなサイズ感が特徴で愛くるしい見た目をしているフレンチマリーゴールドの開花時期は5月~7月と、9月~11月。暑さには弱いのが特徴。季節でいうと真夏などには適しておらず、極端な暑さには注意が必要です。
八重咲きと一重咲きがあるのも特徴です。種からも育てやすいというのもポイント。色も鮮やかで美しく、赤っぽい色やオレンジ、黄色などカラーバリエーションがあります。
アフリカンマリーゴールドの開花時期や季節
アフリカンマリーゴールドの開花時期は5月~11月。フレンチマリーゴールドよりもいわば「強い」品種で、暑さにも強く広い季節感で育成・開花します。実はその強さが花言葉にも繋がっています。後ほど解説いたしますね。
フレンチマリーゴールドと比較すると大ぶりでボール咲きのものが多いのもポイントの1つ。開花時期・季節などが長いので、親しみやすい花だといえるでしょう。
マリーゴールドの花言葉って?
皆さんご存知の通り、花にはそれぞれ「花言葉」という言葉が与えられています。奥深く種類も多いので大変ですが、多少は知っておかないと花を人にプレゼントなどをした時に、意図せずメッセージ性や含みを持たせてしまったり、悪感情を与えかねません。
綺麗な見た目をしているからと善意で送ったのが仇となるケースもあります。特に今回注目しているマリーゴールドもその可能性を秘めた、いわば危険な花。それは一体なぜでしょうか。
マリーゴールドは色によって花言葉が異なる
マリーゴールドといえば、イメージする色は「黄色」か「オレンジ色」でしょう。実は、この「色」によってマリーゴールドは花言葉が全く異なります。そして、マリーゴールド全体の花言葉というものも存在しているので注意が必要です。もし人にプレゼントをしたいという時は、必ず花言葉と色の違いを意識するようにしましょう。
マリーゴールド全体の花言葉
マリーゴールド全体が持っている花言葉は「嫉妬」・「悲しみ」・「絶望」。あまり印象の良くないワード3つ持っているという、美しい見た目に対してドロドロとした花だということをお分かりいただけたでしょうか。
何の考えもなしに誰かに贈り物やプレゼントをするのはハードルが高いということが分かるはずです。必ず上記の花言葉を理解したうえで、そして色ごとの花言葉も知ったうえで贈り物にするようにしましょう。
マリーゴールドの花言葉がドロドロしている由来
可愛らしい見た目とは裏腹に、とてつもなくドロドロした花言葉の持ち主であるマリーゴールド。一体どういった由来があってこのようなドロドロ花言葉を持つようになったのでしょうか。その由来はギリシャ神話とのことです。
詳しくは割愛いたしますが、恋仲であった太陽神アポロンと王女レウトコエに嫉妬した水の妖精クリスティの一連の話が由来とされています。最終的にクリスティがマリーゴールドになるので、興味のある方は調べてみて下さい。
マリーゴールドの色別の花言葉
マリーゴールド全体だと「嫉妬」や「絶望」などといったちょっと怖い、ドロドロとした花言葉を持っているということが分かりました。これだけしか知らないと、マリーゴールドの可愛らしいイメージが一転、おどろおどろしいものになってしまうかも。
とはいえ、色ごとの花言葉は決して悪い意味ではありません。ここからは、黄色とオレンジ色のマリーゴールドの花言葉それぞれをチェックしてみましょう。どちらもポジティブな意味合いを持っています。
黄色のマリーゴールドの花言葉
まずは黄色のマリーゴールドの花言葉からチェックしていきましょう。黄色のマリーゴールドには「健康」という花言葉があります。嫉妬や絶望という暗いイメージとはかけ離れた花言葉です。
黄色という明るい色から連想もしやすく、心を明るくしてくれる花だと言えるでしょう。ただし、一点注意しなければならないポイントもあります。それが「下品な心」という花言葉も持っているということ。頭に留めておきましょう。
オレンジ色のマリーゴールドの花言葉
続いて注目する花言葉はオレンジ色。オレンジ色のマリーゴールドには「予言」や「真心」といったものがあります。この花言葉の由来は、本記事の冒頭でもお伝えした、聖母マリアの祭日に咲いていたことから。
神聖な花という扱いを受けており「予言」という花言葉が付けられたようです。予言という花言葉はともかくとして、「太陽の花嫁」という別名を持っているオレンジ色のマリーゴールドに「真心」という純粋な花言葉はピッタリですね。
マリーゴールドの品種によって花言葉が違う
さて、マリーゴールド全体が持つ花言葉、マリーゴールドの色ごとの花言葉をそれぞれチェックしてきました。実はマリーゴールドは、全体と色ごとに加えてもう1つ花言葉の要素があります。それが「種類」です。
本記事の冒頭でマリーゴールドにはフレンチマリーゴールドやアフリカンマリーゴールドという種類が存在することをお伝えしました。実は、色だけでなく種類によっても花言葉が異なるのです。マリーゴールドの種類別花言葉に注目します。
フレンチマリーゴールドの花言葉
フレンチマリーゴールドには「いつも側に置いて」という暖かい花言葉があります。かつてはフランスの王室で育てられていたというフレンチマリーゴールド。大切にされてきたことがよく伝わってきますね。
また、マリーゴールドの中でも比較的小さめで可愛らしいビジュアルをしているのが特徴のフレンチマリーゴールドを絶妙に言い表しているとも捉えられます。いずれにしろ、フレンチマリーゴールドはその見た目通り可愛らしい花言葉を持った品種です。
なぜ「フレンチ」?
既にお伝えした通り、マリーゴールドはどの品種も「メキシコが原産国」です。ではなぜ、フレンチマリーゴールドという品種名なのでしょうか。これは、先ほどもお伝えしましたがフランス王室の庭で栽培されていたからというのが由来です。出身はメキシコですが、フランス王室で愛されたからこそこの名前になったということです。
アフリカンマリーゴールドの花言葉
フレンチマリーゴールドと並び日本国内で広く流通しており一般的な品種であるアフリカンマリーゴールド。こちらの品種には「逆境を乗り越えて生きる」というポジティブな花言葉があります。
皆さんご存知の通り、花によっては気候など環境次第で上手く成長しない・咲かない品種もあります。しかしアフリカンマリーゴールドは、気候を問わずどこでも成長し花を咲かせるので、まさにタフな花言葉が与えられているそうです。
贈り物として見た時のマリーゴールド
マリーゴールドの花言葉について、全体・色・品種ごとの違いをチェックしてきました。さて、嫉妬や絶望といったドロドロな花言葉もありこそしたものの、色・種類ごとで見てみると花言葉には明るくポジティブな意味合いも多く持っている花であることが分かりましたね。では、マリーゴールドを贈り物として渡したい時はどうすればいいでしょうか。
手紙などを添えた贈り物にする
花言葉について詳しい人はもちろん、疎い人でも今はインターネットで簡単に知ることができてしまいます。そのため、手紙などを添えて始めからマリーゴールドを送った意図、ポジティブな花言葉を書き記しておくことができるでしょう。
マリーゴールド自体はとても育てやすい品種ですから、贈られた側としても楽しみながら育てることができます。見た目も愛らしく可憐で、日常に彩りを添えてくれること間違いありません。上手に渡しましょう。
贈り物に適している相手
マリーゴールドは、花の中でも手のかからない品種です。そのため、花を世話する暇がない人や、花を育てるのが面倒だという人に贈り物として渡すのに適しています。そういった意味では、入院中の方への贈り物にもいいかもしれません。
また、花言葉でいえば黄色のマリーゴールドには「健康」という花言葉があるので、お年寄りの両親・祖父母などの健康を願った贈り物としても素敵。花束やアレンジメントなど渡し方の幅が広いのも助かります。
マリーゴールドは誕生花でもある
誕生日ごとにさまざまな花が設定されている誕生花。マリーゴールドが誕生花として定められている日ももちろんあります。それが「6月5日」・「7月18日」・「8月20日」・「9月2日」の4日間です。
更に細かくいえば、濃い黄色のマリーゴールドは8月20日の誕生花で、黄色のマリーゴールドは9月2日の誕生花とされています。誕生日が上記4日間のいずれかという方がいたら、ぜひ誕生花であるマリーゴールドを育ててみてはいかがでしょうか。
誕生花を調べてみよう
誕生花はマリーゴールドの上記4日間以外にも設定されています。366日、全ての日にそれぞれ花が割り当てられているので、マリーゴールドではなかったという方はぜひ調べてみてください。
誕生花と花言葉を知ると、その花に対する印象・イメージが今までとは変化するかもしれません。興味の無かった花に惹かれるようになる可能性もあります。せっかくですから、自分の誕生日に設定されている誕生花を育ててみてはいかがでしょうか。
マリーゴールドは花言葉に注意!
マリーゴールド全般には「嫉妬」・「絶望」・「悲しみ」というドロドロとしたちょっと怖い花言葉があります。そのため、贈り物にする時には注意が必要です。とはいえ色別の花言葉では「健康」や「真心」という花言葉もありました。
また種類別では「いつも側に置いて」、「逆境を乗り越えて生きる」なんて花言葉も。決してマリーゴールドの花言葉はマイナスなものばかりではありません。同じ花でも色などで異なる花言葉のギャップから、奥深さが分かります。
マリーゴールドが気になる方はこちらもチェック!
今回の記事ではマリーゴールドについて、更に言えば花言葉についてフォーカスを当ててきました。本サイトには、他にもお花や花言葉に関連する記事が多数掲載されています。ガーデニングに興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
花ごとに関する知識や育て方はもちろん、ガーデニング用品まで幅広いジャンルの特集記事が盛りだくさん。ガーデニング関連知識を更に身に着けて、今まで以上に楽しく、美しいガーデニングができるかもしれませんよ。

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