ステキな花言葉を持つラベンダー
ラベンダーは「ハーブの女王」といわれるほど、ハーブの中でも代表的な花です。見た目は清楚ですが、香りがよくその香りには様々な効能があります。 落ち着いた香りはリラクゼーションや抗菌効果、防虫効果のほか、美容など幅広い効果があります。
そんなラベンダーには、花言葉がいくつかあります。今回は日本語と英語の花言葉の違いも交えてご紹介いたします。
ラベンダーの季節や香りの利用法などについて
ラベンダーの香りの効能や利用法
ラベンダーの実には、香り豊かなオイルが含まれており、この実から抽出されるオイルの香りが、精神安定や鎮痛、防虫、殺菌、消化促進などに効果があるとされています。 具体的な利用法としては、「エッセンシャルオイル」や「サシェ」、「ハーブティー」などがあります。
エッセンシャルオイル
収穫したラベンダーを蒸気で蒸すことでオイルを取り出すことができます。精油(エッセンシャルオイル)は、アロマテラピーなどに用いられます。
サシェ
フランスではラベンダーポプリの入った小さな布袋をサシェ(香り袋)として利用しています。サシェを洋服箪笥に入れたり、枕の近くに置いたりするなど、ラベンダーの香りを楽しみます。
ハーブティー
リラックス効果が高いラベンダーは、ハーブティーとしても人気があります。ラベンダーティーは、緊張や不安で眠れないときやイライラしてしまうときなどにおすすめです。
ラベンダーの見ごろ季節や花色は?
ラベンダーの開花時期は、5~7月頃ですが、見ごろの季節は地域によって多少異なります。ラベンダーは乾燥して涼しい気候を好み、高温多湿な環境が苦手です。
日本では北海道の富良野が産地として有名ですが、これは1年を通して冷涼で梅雨がなく、ラベンダーの栽培に適しているからです。富良野のラベンダーは、7月中旬~下旬にかけて季節のピークを迎えます。
ベンダーの季節・開花時期 旬の季節:夏 開花時期:7月~8月 出回り時期:6月~7月(最盛期は6月) 花持ち期間:2~3日程度 名称・原産地 科・属名:シソ科ラベンダー属 学名:Lavandula angustifolia 和名:ラベンダー 別名:薫衣草(クンイソウ) 英名:Lavender 原産地:地中海沿岸
ラベンダーの誕生花
ラベンダー誕生花 7月5日、7月10日、12月3日
ラベンダーの花言葉の由来
ラベンダーの花言葉にはいくつかあります。 例えば、ラベンダーの花言葉で代表的なものに「沈黙」というものがありますが、これはラベンダーの精神安定の効果からこのように名づけられました。
また「疑惑」はラベンダーが不思議なほど香りが強いところからきています。このようにラベンダーの花言葉は、効果や効能から名づけられたものがいくつか見られます。
日本語と英語で違う?ラベンダーの花言葉
ラベンダーの花言葉は日本語と英語で花言葉の意味が違います。ちなみにラベンダーの語源は、ラテン語から来ていて「洗う」を意味する「lavare」が名前の由来です。 日本語と英語の花言葉を両方見ていきましょう。
日本語で言われている花言葉の意味
花言葉「沈黙」
ラベンダーの香りには精神を安定させる効果があり、そこから別の花言葉が派生してきたのです。 まず興奮を安定させる働きから「沈黙」の花言葉が生まれました。ほかにも、この花はなぜここまで強い香りがするのだろう、という気持ちから「疑い」の花言葉が生まれたのです。
ラベンダー畑が人気のデートスポットになっていることからも、この花言葉を知らない人が多いのではないでしょうか。恋人が知っていたらと思わず気になってしまいますね。
花言葉「あなたを待っています」
この花言葉ができた由来は、ラベンダーにまつわる伝説からです。とある美少年に恋した少女ラベンダー。内気な彼女は告白もできず、ひたすら待ち続け、最後に1輪の花になってしまったという話です。このことから「あなたを待っています」という花言葉があるそうです。
花言葉「繊細」
ラベンダーの効能のひとつに、「やけどによく効く」ことがあります。 それはフランスの化学者ガットフォゼという人が、実験中にやけどを負い、ラベンダーの精油を使ってよくなったことからきています。
ラベンダーの精油は肌にもやさしく、炎症にいいそう。そのことから「繊細」という花言葉があるそうです。また、抗鬱効果もあり、気分がすぐれないときにも、ラベンダーの香りはいいそうです
花言葉「清潔」
ラベンダーには「洗う」という意味が含まれています。これはその昔、幼子イエスの産着を、マリアがラベンダーの香水で洗ったといういわれがあるそうです。実際ラベンダーには、抗菌、殺菌作用があります。
花言葉「優美」
こちらの花言葉はラベンダーが癒しの香りを放つことから来ています。一面紫色のラベンダー畑は見る人を圧倒させるラベンダー畑。花の芳香とともに、心も体も浄化してくれるような気分になることからこの花言葉ができました。
このほか、日本語の花言葉では「不信」、「疑い」、「許しあう愛」、「期待、幸せがくる」などがあります。
英語の花言葉
一方、英語では「devotion(献身的な愛)」「silence(沈黙、静寂)」「distrust(疑い)」などがあります。
こちらは、詳しい由来などがあるかどうかは確かではありませんが、花言葉の一つ「疑い」という言葉は、日本語訳には含みきれない、「期待」というニュアンスを持つ花言葉ではないかと言われています。 わくわくと待つ期待と、本当にそうなるのかと疑ってしまう思いの両方を表した言葉かもしれません。
ラベンダーの品種について
いろいろな花言葉を持つラベンダーですが、種類や品種もいくつかあります。ラベンダーの種類は大きく分けて5つに分類されます。 それぞれ花の色や香り、形に特徴がありますのでご紹介いたします。
1.アングスティフォリア系(イングリッシュラベンダー)
アングスティフォリア系は、寒さに強く、暑さに弱い性質の品種群で、一般的に見られるラベンダーの多くは、この北アングスティフォリア系と呼ばれるラベンダーです。北海道でよく栽培されています。
白や濃い紫色の花から放たれる強い香りが特徴で、ドライフラワーにも使われています。代表的な品種として、イングリッシュラベンダーと呼ばれています。
2. ラバンジン系(ラヴァンディン系)
ラバンジン系は、アングスティフォリア系に改良を加えた交配種です。こちらは少し暑さに強く、耐寒性も高いため関西よりも西の地域でも育てることができます。ただ、暑さへ抵抗があるとはいえ、日頃から剪定や摘心をして風通しをよくしておくことは大切です。淡い紫や紫青色が多く、商業用としてよく栽培されています。
3. デンタータ系
デンタータ系は、見た目のバランスがよい四季咲きの品種群です。葉っぱが「歯」のように見えることからデンタータという名前がついたといわれています。香りはそれほど強くなく、葉に細い切れ込みがあることから「フリンジラベンダー」とも呼ばれてます。色合いは、紫~濃い紫色をしています。
4. ストエカス系
ストエカスは、アングスティフォリア系よりも少し暑さに強く、少し寒さに弱い、デリケートな品種群です。花の先端がウサギの耳のような形をしていることや、甘い香りがすることから観賞用のラベンダーとして人気があります。
花の色は紫、赤、白、黄色などがあり、暑過ぎず、寒過ぎない地域での栽培に向いています。デンタータ系と同じく、「フレンチラベンダー」と呼ばれることがあります。
5. プロテストエカス系(レースラベンダー)
プロテストエカス系は、別名「レースラベンダー」とも呼ばれる、見た目のかわいい品種群です。葉っぱにもこもことした毛が生えていることが特徴となっています。ただ、暑さと寒さの両方に弱いため、ラベンダーをはじめて育てる人にはむずかしいかもしれません。色合いは、薄ピンク、白色、濃紺色をしています。
ラベンダーの花言葉は女性にぴったり!
香りがよいことだけでなく、色鮮やかな紫色の花びらも美しいラベンダーですが、その花言葉には見た目や香りだけでなく、効能などからの由来もあることがわかりました。 愛しの女性へ贈るにはぴったり花言葉。女性にラベンダーの花やアイテムなどをプレゼントするのも喜ばれるでしょう。