スープカレーは夏バテ防止によい健康食
スパイシーなクミンやターメリックなどの香辛料がたくさん入っているカレーは、食欲が落ちがちな夏の食事としても人気があります。ただしスープカレーはサラサラしており、食べにくさを感じている人もいるのではないでしょうか。
スープカレーは普通のカレーと同じ食べ方ではなく、まさにスープ感覚でいただくことでお皿も汚さずに堪能できるのです。工夫次第でより美味しくなるスープカレーの食べ方のご参考にしてください。(この記事は2021年8月23日時点の情報です)
野菜が多いので栄養バランスもよい
スープカレーの特徴は香辛料が効いたスープもですが、新鮮なチキンなどのお肉と野菜がたくさん入っていることもあげられます。
北海道は8月~10月頃にジャガイモやニンジンなどの野菜の収穫期を迎えるため、この時期のスープカレーは北海道の野菜の美味しさも堪能できるのです。栄養バランスがよいスープカレーを食べると夏バテ防止効果も期待できます。
スープカレーの基本的な食べ方は1つ
基本的な食べ方にこだわらなくてもOK
一般的な英国風カレーはライスにルーがかけられていることが多いですが、水分が多いスープカレーの場合はライスとスープカレーは別々の器で出されます。
水分が多いスープカレーをご飯にかけてしまうと、見た目にも美味しそうではないからです。マナーとまではいえませんが、スープ料理と同じように残さず最後の一滴まで堪能するのが理想的といえます。しかしあまりこだわらず、基本的な食べ方くらいに考えておけばよいでしょう。
基本とは反対の食べ方をする人もいる
ルーカレーのようにライスにスープカレーをかける食べ方をする人もいます。マナー違反かもしれませんがとても美味しそうに食べているため、それはそれで正しいのかもしれません。ただしお皿が汚れてしまうのと、スープがどうしてももったいない食べ方なのです。
やはりライスのお皿にスープカレーをかけるのではなく、ライスをひと口スープカレーに浸すほうがよいでしょう。食べ方の細かい点も紹介するのでご参考にしてください。
ライスではなくてパンの場合もある
スープカレーはライスが基本ですが、お店によってはライスかパンを選択できることもあります。パンの場合の食べ方はスープ料理と同じようにすればよく、特に難しいマナーはありません。
スープカレーの食べ方はフランス料理や日本料理とは違って堅苦しなく、基本的に何が正しいということはないのです。お店はおすすめの食べ方をメニューなどに書いていますが、その通りにせず好みの食べ方にしても叱られませんのでご安心ください。
スープカレーの食べ方:ライスの場合2選
食べ方①:ライスをすくってスープカレーに浸す
スプーンでライスをすくってチキンや野菜のすきまからスープカレーに軽く浸し、ライスとスープカレーを一緒に味わってください。これは多くの店でおすすめしているスープカレーの食べ方になります。
食欲を刺激するスパイスの香りと共に、スープカレーにはチキンや野菜などの具材がたくさん入っており、非常に食欲がそそられます。具材から手を付けたいところですが、そこはぐっとこらえて最初はスープからいただきましょう。
食べ方②:ライスとスープカレーを交互に食べる
ライスをスープカレーに浸さないで別々に味わう食べ方もあります。スプーンですくったライスをひと口食べてからスープカレーをスプーンですくっていただくのです。カレーの食べ方というよりも、スープ料理を食べている感覚といえます。
最初はスープカレーだけの味を堪能してからライスだけの味を堪能するため、時間差で一緒になるのです。この食べ方はお皿をほとんど汚さないため、上品な食事のマナーといえるかもしれません。
さらにスープカレーが美味しくなる食べ方
スープカレーの食べ方は、ライスをスープカレーにと浸してから食べるか、ライスをスープカレーを交互に食べるかの2種類です。美味しければお好みの食べ方でかまいません。途中から切り替えて両方の食べ方をするのもよいでしょう。
基本の食べ方をチェックしたあとは、細かい点についてもご参考にしてください。
①最後はライスをすべてスープカレーに入れる
ライスとスープカレーをスプーンで1回ずつ食べていくと、最後には同量が残るはずです。しかしスープカレーの量が少なくなると、スプーンですくうのが少し大変になります。その場合は残りのライスをスープカレーに投入し、一緒にしてしまいましょう。
サラサラのスープカレーがライスによく染み、スープカレーもライスも残さずすべて堪能できます。正しいマナーとされており、やはり理にかなった食べ方なのです。
②ライスに搾ったレモンをかける
スープカレーはライスとセットでいただきますが、お店によってはカットしたレモンを添えておすすめしてくれるケースもあります。このレモンの食べ方は、お好みで最初にライスに満遍なく搾ってからいただいてください。
酸味のあるレモンは口当たりを軽くしてくれ、意外にライスに合うのです。さらにスープカレーを一緒に食べることで、さわやかな後味も生まれます。もちろんレモンが苦手な人は脇によけるなどして食べなくても構いません。
③チキンや野菜は合間に食べる
スープカレーの基本的な具材はチキンと野菜ですが、大抵は他にポークやビーフ、変わり種などもあります。しかしいずれもスープカレーの基本的な特徴は、お肉も野菜も大きいという点なのです。
野菜はジャガイモ・ニンジンの他に、カボチャ・ナスビ・マイタケなどのキノコ類というパターンが多いでしょうか。これらの具材はライスとスープカレーを食べる合間にいただきます。順番は特にありませんので、お好みで堪能してください。
④チキンや野菜をスープカレーに馴染ませる
チキンや野菜などの具材はスープカレーの調理とは一緒ではなく、別々に揚げるなどの調理方法で仕込まれています。具材はスープカレーを容器に入れてからトッピングされるため、最初はチキンや野菜にスープカレーの味が染み込んでいないことのほうが多いのです。
好みですが、チキンや野菜などの具材にはスープカレーをかけて馴染ませる食べ方をおすすめします。この食べ方だと具材もスープカレーと一緒に美味しく堪能できるのです。
⑤チキンは少し慎重に食べる
スープカレーの具材をチキンにした場合は、チキンの食べ方にも少し気をつけるとよいでしょう。チキンはレッグが1本そのままという場合もあり、食べ方に慣れていない人は苦戦するかもしれません。
チキンはとろとろに煮込まれてあるため、フォークとナイフを使えばお肉を骨からきれいに取れます。大きな野菜を脇に寄せ、スープを服に散らすことなく、限られたスペースの中で上手にチキンのお肉を取ることに集中しましょう。
⑥野菜もひと口大にカットして食べる
チキンを食べやすい大きさにカットしたら、野菜も食べやすいようにひと口サイズにナイフとフォークでカットするのもおすすめです。先にまとめてカットしてもよいですし、もちろん食べる分だけカットしてもどちらでも構いません。
食事全体のマナーは守らなければいけませんが、スープカレーの食べ方のマナーというものは本来はないのです。食事は他人の不快にならなければよいので、それぞれの好みで食べてください。
⑦食後にラッシーを飲む
ラッシーとは、カレーなどのインド料理につきもののヨーグルトベースのドリンクです。酸味もさることながら、乳脂肪分がスープカレーの辛さをやわらげてくれます。スープカレーのほとんどのお店のメニューにあります。
ビールもよいですが、できればスープカレーにはラッシーを組み合わせたほうが食べ方としては正しいといえるでしょう。スープカレーの合間に味わうのもよいですし、食後にクールダウンさせるのもおすすめです。
スープカレーの食べ方:パンの場合2選
食べ方①:千切ったパンをスープカレーに浸す
パンの場合は、ライスの場合と同じようにパンをひと口サイズに千切ってスープカレーに浸していただきます。注意点はスープカレーに浸し過ぎるとパンが崩れてスープカレーに落ちてしまうため、半分ほど軽く染み込ませる程度でよいでしょう。
パンはフランスパンが多いため、最初に中の柔らかい生地を千切ってスープカレーに軽く浸して食べます。皮の部分は最後にし、スープカレーにじっくり浸してやわらかくするのがおすすめです。
食べ方②:具材をパンに乗せて食べる
チキンや野菜などの具材は、最初に千切ったパンと一緒にスープカレーに浸して食べるのも美味しいです。チキンと野菜はひと口サイズよりも小さくカットし、パンで軽くくるむとサンドウィッチ感覚の味わいになります。
ライスとは別のパン独自の食べ方となり、パン好きの人にはたまらない食べ方といえそうです。しかし特に正しい食べ方はありませんので、好みでいろいろな食べ方を工夫してお楽しみください。
①パン皿にスープカレーは注ぐのはNG
マナー的によくない食べ方は、パンのお皿にスープカレーを注ぐことです。このマナーを守ることは、スープ料理が多いフランス料理の基本的な食べ方のマナーともいえるので覚えておきましょう。
ライスにスープカレーをかける食べ方もあまりおすすめできませんが、パンの場合はさらにおすすめしません。パンは少しずつちぎってスープカレーに浸して食べるようにしてください。
②パンでスープカレーをふき取る
スープカレーのスープが残った場合は、パンできれいにふき取るようにして最後までいただきましょう。
スープカレーを最後の一滴まで無駄にせずいただくことは、作ってくれた人への最も大切なマナーになります。フランス料理でも同様のマナーのため、安心してお召し上がりください。
③ラッシーを合間や食後に飲む
酸味の効いた乳酸菌飲料のラッシーは、やはりパンでスープカレーをいただくときにも欠かせません。より辛みの強いスープカレーを選んだときは尚更です。辛さに耐えられる自信がないときは、ぜひラッシーをスープカレーのお供に選んでください。
飲み方はやはりお好みで、スープカレーを食べながらでもよいですし、食後のクールダウンでも構いません。正しい方法はないのでお好みで味わってください。
スープカレーは札幌市民のソウルフード
現在札幌市内に200店はあるといわれるスープカレーは札幌で50年近くの歴史があるグルメで、札幌市民のソウルフードともいえる存在です。札幌市西区手稲(現手稲区)にあった『アジャンタ』という喫茶店が1970年代半ばに薬膳カリィとして出したのが始まりとされています。
1990年代後半には『木太郎』『カレーリーブス』『南アフリカ研究室』『南家本店』などの専門店が20軒を数えるまでに増えました。
全国的な知名度を得たのは2000年代
スープカレーが全国的になったきっかけは、2003年に横濱カレーミュージアムに出店した『マジックスパイス』によってといわれています。マジックスパイスのスープカレーは、辛さが「覚醒」「瞑想」「悶絶」「涅槃」「極楽」「天空」「虚空」の7段階あり、熱烈なファンを生んだのです。
札幌市白石区の住宅街にある同店は仏教的なニュアンスを感じさせる雰囲気で、スープカレー好きにとっては聖地ともいえる場所とされています。
自宅でもスープカレーを食べられる
スープカレーは自宅でも手作りできるので、ぜひ挑戦してみませんか。手軽なのは各専門店や食品メーカーから販売されているレトルト食品です。木太郎やマジックスパイス、らっきょう、奥芝商店などの有名店のスープカレーの他に無印良品のレトルトも人気です。
具材から自分で調理したい人はジンギスカンのたれで有名なベル食品のスープカレーの素も人気があります。食べ方をマスターしたら、自宅で有名店の味を再現してみましょう。
スープカレーを食べて夏バテを解消!
スープカレーの食べ方は、基本的にはライスをスプーンですくってスープカレーに浸してからいただくのがおすすめです。ライスとスープカレーを一緒にせず、交互に味わう食べ方もよいでしょう。パンはひと口ずつ千切ってからスープカレーに浸していただいてください。
具材はナイフとフォークで切り、合間にいただきます。スープカレーのお供には辛さをやわらげるラッシーがおすすめです。スープカレーを食べて夏バテを防ぎましょう!
スープカレー店が気になる人はこちらをチェック!
札幌に行く機会がある人は、ぜひこちらの記事でおすすめのお店に出かけ、本場のスープカレーの味をご堪能ください。本場では一週間に3度もスープカレーを昼食や夕食に食べるほどの"やみつき"な人もいます。それだけ札幌のスープカレーはさすがの奥深い味わいなのです。いろいろなお店をチェックしてくださいね。
【2018】激戦区「北海道」のスープカレーおすすめ人気ランキング12!
北海道の美味しいスープカレーを食べてみませんか?本記事では、北海道で美味しいスープカレーが食べられるおすすめの人気店をランキング形式でご紹介...
出典:ライター撮影