ひつまぶしの食べ方を知りたい!
さまざまなうなぎ料理の中でも、気軽に食べられるグルメとして人気を集めているひつまぶし。しかし、いざ食べようとしても「どのような食べ方が正しいのかわからない」と感じることはありませんか?ひつまぶしは、正しい食べ方をすることで3通りの味を楽しめると言われています。
名古屋を代表するグルメ・ひつまぶし
そもそも、ひつまぶしは名古屋で誕生したグルメと言われています。おひつに盛ったご飯の上にうなぎを乗せ、出汁や薬味を添えて提供されるのが特徴です。
通常の鰻重であればそのまま食べるのが基本ですが、ひつまぶしに関しては、出汁や薬味を取り入れる食べ方が定番です。そのため、「どのタイミングで出汁や薬味を使えばよいの?」と食べ方に迷ってしまう人は少なくありません。
正しい食べ方でひつまぶしを楽しもう
本記事では、ひつまぶしの基本的な食べ方をご紹介します。出汁や薬味を上手に活用した食べ方であれば、最後まで美味しく食べられるように。また、ひつまぶしのお店を訪れた時も、食べ方に対して戸惑わずに済みます。
また、食べ方を覚えた後に行ってみたいひつまぶしの人気店や、自宅で気軽に作れるレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。食べ方を学んで、美味しいひつまぶしを味わってみましょう。
ひつまぶしの食べ方&正しい順番
ひつまぶしの食べ方には、順番があります。正しい順番を覚えておくことで、ひつまぶしの美味しさを最大限に引き出す食べ方ができるようになるので、ぜひチェックしておきましょう。基本的な食べ方・正しい順番についてご紹介します。
ひつまぶしの食べ方①:ご飯を4つに分ける
まず最初にやっておきたいのが、おひつの中に盛られたご飯とうなぎを4つに分ける、ということです。1杯目、2杯目、3杯目と、それぞれ異なる食べ方をするので、最初におひつの中を分けておいた方がスムーズに食べられます。
おひつと一緒に付いているしゃもじを使って、4つに分けておきましょう。そして、1杯目のご飯とうなぎをお椀の中に盛ります。ここまできたら、1杯目の準備が整いました。
ひつまぶしの食べ方②:1杯目はそのまま食べる
おひつの周りには出汁や薬味が並んでいますが、まずはそのまま食べるのが基本的な食べ方です。お椀に盛り付けたご飯とうなぎを、何もつけずにいただきましょう。うなぎやご飯本来の美味しさを味わい、楽しむのが1杯目の醍醐味です。
お店によって使用している米やうなぎのタレは異なるので、違いを楽しみながらいただいてみてはいかがでしょうか。1杯目が最もお店の個性を感じられる食べ方なので、ぜひ堪能してみてください。
ひつまぶしの食べ方③:2杯目は薬味
そのままのひつまぶしを楽しんだ後は、2杯目に入ります。空になったお椀に、2食目のご飯とうなぎを盛り付けてください。そして、小皿に盛られている薬味をのせます。
薬味の種類はお店によって異なりますが、わさびやネギなどが定番です。他には、刻み海苔や山椒が付いていることもあるでしょう。好みの薬味を少しずつ乗せながら、お気に入りの味を探してみてください。最後は、全種類の薬味を乗せてアクセントの効いた味を楽しむ食べ方もおすすめです。
薬味は残しておこう
2杯目の食べ方で気をつけておきたいのが、薬味を残しておく、ということです。3杯目以降も好みに合わせて薬味を使うことがあるので、2杯目で全て使い切ってしまうと、最後までひつまぶしを楽しめなくなる場合があります。2杯目では半分くらいの薬味を使い、後のお楽しみに残しておくとよいでしょう。
ひつまぶしの食べ方④:3杯目はお茶漬け
3杯目まできたら、出汁の出番です。お椀に3食目のひつまぶしを盛り付け、上から出汁をかけましょう。出汁をかけることで、簡単なお茶漬けになります。うなぎの旨味が出汁に溶け込んで、ホッとするような味わいを堪能できるのがお茶漬けの魅力です。
最初はお茶漬けのまま食べて、後から好みの薬味を足します。わさびやネギなどの薬味を加えることで、味のコントラストが生まれるのがポイントです。出汁とうなぎの組み合わせを思う存分に楽しんでくださいね。
ひつまぶしの食べ方⑤:最後は好きな方法で
最後の4杯目の食べ方に関しては、そのまま・薬味乗せ・お茶漬けの3通りの中から好みに合わせて選ぶのが基本です。今まで食べてきた3通りの食べ方の中から、最も好みだった食べ方を選んでみてください。
そのまま食べてうなぎとご飯の美味しさを味わうのもよいですし、わさびやネギを乗せて風味豊かな味わいを堪能してもよいでしょう。引き続きお茶漬けにして、サラサラといただく食べ方も人気です。好みの食べ方で、最後までひつまぶしを堪能してはいかがでしょうか。
ひつまぶしの人気店2選
基本の食べ方を覚えたら、人気店に出かけてみませんか?発祥の地と言われる名古屋には、バリエーション豊かなひつまぶし店があります。食べ方を覚えた上で人気店を訪れて、各店自慢の料理を堪能してみましょう。
ひつまぶしの人気店①:あつた蓬莱軒
明治6年に創業して以来、多くの人々から親しまれ続けている老舗店です。備長炭で焼き上げたうなぎ料理はワンランク上の味わい。パリッと香ばしく焼けた皮と、ふんわりとした身が絶妙なコントラストを生み出します。
また、創業以来注ぎ足し続けているタレも注目しておきたい点です。創業者の家系にしか伝わらない秘伝のレシピで作ったタレを使用しています。うなぎ自体が美味しいので、ひつまぶしをそのままいただく食べ方でも十分に満足できるのが嬉しいポイントです。
ボリューム満点の1人半前も人気
定番の1人前ひつまぶしの他に、1人半前のメニューもあります。たっぷりうなぎ料理を味わいたい時は、1人半前を選んでみてはいかがでしょうか。
薬味には、わさびやネギ、刻み海苔といった定番が並び、味にアクセントをつけたい時にぴったり。薬味をつけたり、お茶漬けにしたり、好みの方法で食べながら、名店のひつまぶしを味わうのがおすすめです。
お店の基本情報はこちら
あつた蓬莱軒
- 住所〒456-0043
愛知県名古屋市熱田区神戸町503 - 電話番号052-671-8686
- 営業時間月・火・木~日11:30~14:00、16:30~20:30(L.O.20:30)
- 定休日水曜日、第2木曜日、第4木曜日
※祝日は除く
ひつまぶしの人気店②:うなぎ よね一
創業から約70年、地元はもちろんのこと遠方からもお客さんが訪れる人気店です。うなぎは、備長炭を使って直焼きにしているのが特徴。関西風の焼き方を取り入れることで、パリッとした香ばしさと引き締まった身の旨味を感じられるように仕上げています。
甘辛く作られたタレがうなぎとご飯に絡み、リピートしたくなる美味しさです。どの食べ方でも全て美味しく食べられると人気を集めています。老舗ながらもアットホームな雰囲気で、ゆったりと料理を楽しめるのも魅力です。
月見とろろをかける食べ方も
ひつまぶしのメニューには、松・竹・中詰めの3種類があります。竹と中詰めには月見とろろが付いているのがポイント。最後に月見とろろをかけて、うなぎとろろ丼としていただく食べ方が高評価を集めています。他店にはない美味しさを味わってみてください。
お店の基本情報はこちら
うなぎ よね一
- 住所〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄1-5-16 - 電話番号052-231-6924
- 営業時間11:00~14:00、17:00~20:00
- 定休日日曜日、祝日
食べ方は多種多様!ひつまぶしレシピ3選
「お店へ行かずに、気軽にひつまぶしを楽しみたい」という場合におすすめのレシピもご紹介します。自分で食べるからこそ、いろいろな食べ方ができるのが魅力です。定番の食べ方だけでなく、一風変わった食べ方もできるおすすめのレシピをチェックして行きましょう。
レシピ①:青海苔ひつまぶし
ひつまぶしにたっぷりの青海苔を組み合わせた、新感覚の味わいを楽しめます。風味豊かな青海苔は、うなぎと相性ぴったり。薬味を添えたり、出汁をかけたり、いろいろな食べ方で楽しんでみてください。
うなぎの蒲焼1匹
青海苔(あおさ)たっぷり
わさび(チューブ)たっぷり
小ネギ適量
ご飯小どんぶり2杯分
■ たれ
うなぎのたれ1袋
醤油みりん酒各大さじ2
砂糖小さじ1
■ だし汁
白だし大さじ2
お湯200cc
簡単な作り方
うなぎは、1cmほどの幅にカットしておきます。フライパンにうなぎを乗せてから酒を振りかけ、加熱してください。醤油・みりん・砂糖・うなぎのタレを混ぜ入れて煮詰めたら、うなぎをご飯の上に乗せます。青海苔をたっぷりかけ、薬味と出汁を添えたら完成です。
レシピ②:鶏ひつまぶし
ひつまぶしと言えばうなぎのイメージが強いですが、鶏肉を使ってアレンジするのもおすすめ。リーズナブルに、ひつまぶしの味わいを楽しめます。薬味と出汁を添え、本格的な食べ方でアレンジひつまぶしを堪能しましょう。
鶏もも肉2枚
ごはん3合
■ 【タレ】
A.しょうゆ大さじ3
A.みりん大さじ2
A.酒大さじ1
■ 【出汁】
B.出汁600cc
B.しょうゆ小さじ1
B.塩小さじ1/4
■ 【薬味】 刻みネギ、刻みのり、わさび、山椒などお好みで
簡単な作り方
鶏肉を均等な厚さに開き、Aの調味料に漬け込みます。鶏肉を皮目から焼き、中まで火を通しましょう。鶏肉を取り出してからAの調味料をフライパンに加え、煮詰めます。ご飯にカットした鶏肉を乗せ、煮詰めたタレを回しかけてください。混ぜて加熱した出汁と薬味を添えて完成です。
レシピ③:ナスのひつまぶし
ヘルシーな食べ方を楽しみたい時は、ナスをうなぎに見立てるのがおすすめです。甘辛く味付けすることで、まるでうなぎのような味わいに。ナスだけでなく豚ひき肉を入れて、ボリュームアップするのがレシピのポイントです。
なす2本
豚肉ミンチ150g
温かいごはん丼2杯分
サラダ油適量
きざみのり適量
青ねぎ(小口切り)適量
練りわさびお好みで
粉山椒お好みで
■ A
酒大さじ3
みりん大さじ3
しょうゆ大さじ2
砂糖大さじ1
■ B
水500ml
和風だしの素(顆粒)小さじ1
簡単な作り方
ナスの皮を縞模様に向いてから、電子レンジで2分30秒加熱します。豚ひき肉を炒め、色が変わったところで縦に割いたナスを加え、焼き色をつけてください。Aの調味料を加え、水分がなくなるまで煮詰めます。ご飯に豚ひき肉とナスを乗せ、出汁と薬味を添えたら完成です。
正しい食べ方でひつまぶしをいただこう
食べ慣れていないと、食べ方に戸惑ってしまうことがあるひつまぶしですが、基本の順番を覚えておけばスムーズに食べられるようになります。最初はそのまま、2杯目は薬味、3杯目はお茶漬け、といった食べ方でいただいてみてください。
基本の食べ方を覚えたら、ぜひ人気店にも訪れてみましょう。発祥地である名古屋はもちろんのこと、さまざまな場所にうなぎが美味しいお店があります。また、自宅でひつまぶしを作るのもおすすめ。好みの食べ方で、楽しんでみてはいかがでしょうか。
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