海ぶどうの食べ方を知りたい!
全国各地のご当地グルメの中でも、沖縄ならではの料理として人気を集めているのが海ぶどうです。一見すると魚卵のようにも見えますが、実は海藻の一種。食べ方にこだわることで、ワンランク上の味わいを楽しめるようになります。
おいしい食べ方で海ぶどうを楽しもう
事前にきちんとした処理を行うことで、プチプチとした独特の食感を楽しめる他、海藻本来のほどよい塩気や旨味を感じられるようになります。おいしい海ぶどうを味わうために、食べ方にこだわってみませんか?
本記事では、海ぶどうをいただく際におすすめしたい食べ方をご紹介します。基本の下処理の方法から、魅力的なレシピまで、食べ方に関する情報を集めたので、ぜひ役立ててみてください。海ぶどうを味わい尽くしましょう。
海ぶどうのおいしい食べ方
雑味のないおいしい海ぶどうを食べるためには、食べ方の基本を覚えておくことが重要です。どのような食べ方をすればよいのか、下処理の方法をチェックしていきましょう。とても簡単にできる食べ方なので、ぜひ参考にしてみてください。
海ぶどうの食べ方①:塩気を確認してから塩抜き
海藻である海ぶどうは、保存のために塩が添加されている場合があります。塩が添加されている時は、事前に塩抜きをする必要があるので、確認しておきましょう。海ぶどうを少量味見して、明らかに塩辛いのであれば塩抜きをしてください。
水を張ったボウルに海ぶどうを入れて、1時間ほど置いておきます。再び味見をして、ちょうどよい塩気になっていれば塩抜きの完了。塩抜きできるまでは時間がかかるので、早めに作業に入るのがおすすめです。
海ぶどうの食べ方②:水洗いする
塩抜きをする場合も、しない場合もしっかりと水洗いをするのが食べ方のポイントです。海藻なので、海中の小さなゴミなどがついている可能性があります。しっかりと水洗いをすることで、雑味を落としていきましょう。
海ぶどうを洗う時は、粒々の部分を壊さないように優しく洗うようにしてください。力を入れて洗うと粒々が潰れて、せっかくのプチプチ食感が損なわれる可能性も。流水を当てながら、汚れを落とすように丁寧に洗えば、綺麗な状態になります。
海ぶどうの食べ方③:冷水に浸す
水洗いをした後にそのまま食べることも可能ですが、さらにおいしく食べるために一手間加えた食べ方にしましょう。ボウルに冷やした水を張って、海ぶどうを入れます。10〜15分ほど冷水に浸すのが食べ方のポイントです。
冷たい水の中に入れることで海藻全体が引き締まり、プチプチ食感が引き立ちます。生温いままだとプチッとした食感にならないことがあるので、ぜひ冷水にひたす食べ方を取り入れてみてください。冷水に浸した後は、しっかりと水気を取ります。
海ぶどうの食べ方④:加熱は不要
洗い終えた海ぶどうは、基本的にそのまま食べられます。お湯で茹でるなど、加熱をする必要はありません。加熱をすると弾力がなくなり、おいしくなくなってしまうので、そのまま食べるようにしてください。
加熱の手間が減るので、気軽に食べられるのも海ぶどうのよいところ。基本の下処理さえ覚えておけば、料理初心者でも簡単においしく食べられます。
海ぶどうの食べ方⑤:直前に調味料をかける
下処理を終えてすぐに食べないのであれば、冷蔵庫で保存しておくのがおすすめです。冷蔵庫の中でしっかりと冷やしておけば、プチッとした食感をキープします。また、調味料は直前にかけるのが食べ方の重要なポイントです。
調味料をかけて長時間経過すると、どんどん粒の弾力が失われていきます。食べる頃にはグニャグニャとした食感になる場合があるため、調味料に漬けた状態にしておくのはやめておきましょう。
ポン酢などをかける食べ方がおすすめ
調味料は、さっぱりとした風味のポン酢や黒酢などを使用するのがおすすめです。爽やかな味わいの調味料と相性がよく、海ぶどう本来の美味しさも引き立ちます。
定番の食べ方に慣れてきたら、自分好みのアレンジを加えるのもよいでしょう。いろいろな調味料を試すことで、新たな食べ方を見つけられることがあります。お気に入りの食べ方で、沖縄グルメを堪能してみてください。
海ぶどうの食べ方⑥:丼に乗せてもおいしい
シンプルに調味料をつけるだけでなく、他の食材と合わせた食べ方でもおいしくいただけます。例えば、ご飯の上に乗せて丼仕立てにする食べ方なら、簡単にボリュームアップすることが可能です。
ご飯の上に茹でたオクラや納豆、海ぶどう、温泉卵を乗せれば、ヘルシーでおいしい料理ができあがります。海ぶどうが入ることで、独特の食感が生まれ、最後まで飽きることなくいただけるでしょう。ぜひ、いろいろな丼に載せてみてください。
海ぶどうの食べ方⑦:お刺身の付け合わせに
他には、お刺身の付け合わせにする食べ方もあります。沖縄原産の海藻なので、海の幸との相性はバッチリ。さまざまなお刺身との相性がよく、食感のアクセントになります。
いろいろなお刺身の中でも特におすすめしたいのが、マグロやサーモンなどの脂が乗った魚です。海ぶどうは魚の脂とよく合い、おいしくいただけます。ぜひ、海ぶどうと魚を合わせた食べ方で、グルメを堪能してみてください。
おいしい食べ方ができる海ぶどうレシピ7選
基本の食べ方の次は、人気の料理レシピを見ていきましょう。そのまま食べるのはもちろんのこと、いろいろな食べ方でおいしくいただけるのが海ぶどうのよいところ。調味料を加えるだけの簡単レシピから、挑戦してみたい人気料理まで、いろいろな食べ方をご紹介します。
人気レシピ①:マヨポンジャンたれ
定番の食べ方に飽きた時におすすめしたいレシピです。ポン酢だけでなく、マヨネーズとコチュジャンを加えることによって、全く違い味わいになります。マヨネーズのコクとコチュジャンのピリッとした風味が絶妙にマッチして、海ぶどうの新たなおいしさを引き出してくれるのが嬉しいポイント。
辛いものが苦手な方は、コチュジャンの量を調整するようにしてください。コクが好きな方は、マヨネーズの量を増やすとよいでしょう。
海ぶどう適量
マヨネーズ大さじ1/2
ポン酢大さじ1
コチュジャン小さじ1
簡単な食べ方
水を使って海ぶどうを洗ったら、キッチンペーパーを使って水気を取っておきます。ボウルにマヨネーズ・ポン酢・コチュジャンを入れて混ぜ合わせましょう。食べる直前に調味料を全体に回しかけて、いただきます。
人気レシピ②:加減酢がけ
さっぱりとした爽やかな風味を楽しみたい時におすすめのレシピです。ただ酢をかけるのではなく、砂糖や醤油を加えることで風味豊かな味わいになります。混ぜ合わせた調味料をかけるだけのお手軽さも魅力です。
煮出し汁は、鰹節などを煮出して作る出汁のこと。出汁を取るのが面倒な場合は、顆粒出汁を利用した食べ方でも問題はありません。出汁の風味が加わることで味に奥行きが出て、ワンランク上の海ぶどう料理を楽しめます。
海ぶどうお好きな量
■ 加減酢
酢大さじ1
砂糖大さじ1/2
しょう油小さじ1
塩少々
煮出し汁大さじ1
簡単な食べ方
最初に、海ぶどうを流水で洗って水気を切っておきます。酢・砂糖・醤油・塩・煮出し汁をボウルの中で混ぜ合わせましょう。海ぶどうをお皿に盛り付けたら、混ぜ合わせておいた調味料をかけて、できあがりです。
人気レシピ③:ポン酢和え
他の食材を加えることで、さらにおいしい海ぶどう料理を作っていきましょう。シャキシャキとした食感とほどよい粘りがある長いもは、海ぶどうと相性がよいことでも知られています。食感のコントラストを楽しみながら、いただいてみてください。
合わせる調味料は、ポン酢とわさびです。ポン酢だけでなくわさびを加えることで、ピリッとした風味をプラスできます。ご飯のお供や、お酒のおつまみにもよいでしょう。
海ブドウ30g
長いも80g
●ポン酢大1
●わさび小1/4
簡単な食べ方
長いもは千切りにし、海ぶどうは水で洗っておきます。ボウルにポン酢とわさびを入れて、しっかりと混ぜ合わせましょう。お皿に長いもを盛り付けてから海ぶどうをトッピング。ポン酢わさびを回しかけたら、完成です。
人気レシピ④:カナッペ
おしゃれな食べ方を楽しみたい、という場合におすすめのレシピです。クラッカーの上に乗せるだけの簡単レシピなので、料理初心者でも気軽にチャレンジできます。
今回のレシピではギリシャヨーグルトを使用するのがポイントです。ギリシャヨーグルトは水気が少ないので、そのまま乗せてもクラッカーが湿気る心配をしなくて済みます。他に、クリームチーズを合わせるのもおすすめです。
海ぶどう適量
ギリシャヨーグルト適量
プレーンクラッカー2枚
簡単な食べ方
海ぶどうは、水洗いをした後もしっかりと水気を取っておきます。クラッカーの上にギリシャヨーグルトを乗せてから、海ぶどうをトッピングしましょう。仕上げに、お好みで黒胡椒を振りかけたらカナッペのできあがりです。
人気レシピ⑤:海藻サラダ
いろいろな野菜をたくさん食べたい、という場合におすすめの食べ方です。いつも食べ慣れているサラダも、海ぶどうを乗せるだけで異なる味わいに仕上げられます。
使用する野菜は、好みに合わせて変えても問題ありません。旬の野菜を使用することで、栄養満点のサラダにしていきましょう。また、ドレッシングがない場合はポン酢だけのシンプルな味付けでもおいしくいただけます。
海ぶどう30g
ミニトマト30g
レタス15g
ノンオイルドレッシング(減塩)5g
セロリ10g
かつお節0.1g
簡単な食べ方
レタスは食べやすい大きさにちぎり、ミニトマトは半分にカットしておきます。セロリは茎と葉に分けて、茎の筋を取りましょう。セロリの筋が取れたら、小口切りにします。お皿に野菜を盛り付けたら、水洗いをした海ぶどうを乗せてください。ドレッシングを回しかけ、鰹節を乗せたら完成です。
人気レシピ⑥:冷製パスタ
食べ応えのある料理を簡単に作りたい場合におすすめのレシピです。海ぶどうがさっぱりとした味わいなので、マヨネーズやパルミジャーノレッジャーノを加えることで、濃厚な味わいに仕上げます。
パルミジャーノレッジャーノがなければ、粉チーズを使うのがおすすめです。チーズの種類によって風味が変わるので、いろいろなタイプを試してみるのもよいでしょう。
海ぶどう30g
マヨネーズ大さじ2
パルミジャーノレッジャーノ大さじ1
カペッリーニ85g
ブラックペッパー少々
簡単な食べ方
カッペリーニは、表示時間通りに茹でておきます。カッペリーニを茹でている間に、海ぶどう・マヨネーズ・パルミジャーノレッジャーノ・ブラックペッパーを混ぜ合わせましょう。茹でたカッペリーニを冷水に浸してから水気を切り、お皿に盛ります。調味料を混ぜた海ぶどうをかけて、完成です。
人気レシピ⑦:豚しゃぶ
しゃぶしゃぶにした豚肉と海ぶどうを組み合わせる食べ方も、おすすめです。海ぶどうを組み合わせることで、豚肉をさっぱりといただけます。今回は柚子胡椒と塩を使って食べるレシピですが、ポン酢やゴマだれを使うのもおすすめです。
豚しゃぶ用豚薄切り肉(脂身が少ないもの)人数分
海ぶどう1パック
つるむらさき又はモロヘイヤ1束
だしパック(あごだしなど)1又は2パック
昆布適量
ねぎ(しゃぶしゃぶのスープに入れる用)お好みで適量
万願寺とうがらし(しゃぶしゃぶのスープに入れる用)お好みで適量
◯塩適量
◯柚子胡椒適量
簡単な食べ方
お鍋に水と出汁パックを入れて、沸騰させます。沸騰させたら、斜めぎりにしたネギ・昆布・万願寺唐辛子を入れて加熱してください。つるむらさき又はモロヘイヤは食べやすい大きさにカットし、海ぶどうは水洗いしておきます。
豚肉やつるむらさき・モロヘイヤをお鍋の出汁に入れ、火が通ったら器に盛りましょう。お好みで海ぶどうと柚子胡椒、塩を加えていただきます。
食べ方以外に知りたい!海ぶどうの保存方法
「海ぶどうを手に入れたけど、すぐに食べられないからしばらく保存しておきたい」という場合は、基本的な保存方法を確認しておくことが大切です。誤った保存方法だと、海ぶどうのおいしさが損なわれてしまう可能性があります。食べ方以外に知っておきたい、保存方法をチェックしましょう。
常温がおすすめ
しばらく保存しなければならない場合は、常温に置いておくのがおすすめです。「冷蔵庫に入れた方がよいのでは?」と思いがちですが、実は冷蔵庫の中に長時間入れていると、乾燥が進み、弾力が失われることがあります。
そのため、購入した後は常温で保存しておきましょう。直射日光が当たらない場所であれば、常温でも問題はありません。ただし、30℃以上の高温が続く真夏は、野菜室に入れておいが方が長持ちします。気温によって、保存場所を変えてください。
保存期間は4日ほど
正しい保存方法を取り入れていれば、海ぶどうは4日ほど持ちます。ただし時間が経過すればするほど弾力は失われていくので、なるべく早く食べるようにしてください。できれば、購入した当日に食べるのがベスト。ぜひ、沖縄グルメを楽しんでみてください。
塩漬けなら数ヶ月日持ちする
生のままで販売されている海ぶどうの他に、塩漬けになった商品もあります。塩漬けの場合は保存期間がぐっと伸びて、数ヶ月ほど日持ちします。塩による防腐作用により、長期間経過してもおいしく食べられるのがポイントです。
もし塩漬けにされているのであれば、食べる前に塩抜きをする必要があるので、忘れないようにしてください。通常の海ぶどうよりも塩気が濃いため、長めに水に浸けて塩抜きをするようにしましょう。
劣化した海ぶどうの見分け方
劣化したか否かを見極めるためには、表面を見てみましょう。劣化が進んでいる場合、粒の弾力がなくなり、シワシワとした状態になります。また、酸っぱいニオイがする場合は腐り始めているサインです。このように劣化した状態になる前に、おいしい食べ方でいただくようにしてください。
海ぶどうの栄養は?
続いては、海ぶどうに含まれている栄養についてチェックしていきましょう。沖縄原産の海ぶどうには、実はさまざまな栄養が含まれています。健康や美容によいと言われている栄養について学び、普段の食卓に取り入れてみてください。
ミネラル
含まれている栄養の1つとして挙げられるのが、ミネラルです。カルシウムや鉄分など、体に必要な栄養素をしっかりと含んでいるのが特徴。普段の生活の中で不足しがちなミネラルを摂取したい時に、海ぶどうが役立つのではないでしょうか。
ヒアルロン酸
肌のハリを保つと言われているヒアルロン酸が含まれているのも、注目しておきたいポイントです。肌の弾力をサポートし、若々しい肌をキープするために役立つとされています。美容が気になる場合も、おいしい食べ方で海ぶどうをいただいてみましょう。
フコダイン
シミの原因となるメラニンの生成を抑える働きを期待できる栄養素です。透明感のある肌を維持したい時に取り入れてみるとよいのではないでしょうか。海ぶどうには、いつまでも若々しくいたい人に適した栄養素が含まれていると言えます。
食べ方にこだわって海ぶどうをいただこう
基本的な下処理の方法を覚えておけば、さまざまな食べ方でいただけるのが海ぶどうの魅力です。ポン酢などの調味料をかけてシンプルに食べるだけでなく、お刺身や豚肉などと組み合わせる食べ方もおすすめ。
海ぶどうはクセのない味わいなので、バリエーション豊かな食材と組み合わせられます。お好みの食べ方を取り入れて、気軽に海ぶどうをいただきませんか?今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ海ぶどう料理を堪能してみてください。
海ぶどうの食べ方が気になる方はこちらもチェック!
海ぶどうは、他の魚介類と合わせていただく食べ方もおすすめです。関連記事では、海ぶどうと合わせるのに最適な魚介類のおすすめの食べ方をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

アジ料理特集!簡単にできるおすすめレシピ5選をご紹介!
アジは釣り魚の中で最もポピュラーで人気の高い魚です。釣り方も簡単で、主にサビキ釣りで数釣りが楽しめます。料理方法も豊富で、色々な楽しみ方が出...

カサゴのおすすめ料理5選!釣り人必見、簡単料理レシピと下処理方法もご紹介!
カサゴは海釣りをする人にとって釣り易く、親しみのある魚です。また、クセが無く食味も良い魚で、色々な料理におすすめです。カサゴの釣り方、カサゴ...

イセエビ(伊勢海老)の家庭でできる簡単レシピ10選!さばき方もご紹介
イセエビを家庭でも簡単に出来るレシピを10選ご紹介します。冬が旬のイセエビを家庭でも簡単に出来るさばき方やイセエビの簡単な知識と共にご紹介し...