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カサゴのおすすめ料理5選!釣り人必見、簡単料理レシピと下処理方法もご紹介!

カサゴは海釣りをする人にとって釣り易く、親しみのある魚です。また、クセが無く食味も良い魚で、色々な料理におすすめです。カサゴの釣り方、カサゴに似た魚の持つ毒の注意点、下処理の方法、さばき方、味噌汁や唐揚げ、煮付けなどの代表的な料理方法やレシピをご紹介します。
更新: 2021年1月14日
hanbaishi
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カサゴってどんな魚?

一見グロテスクですが、 良くみると何とも愛嬌のある顔のカサゴ。 実はとっても美味しいお魚です。

カサゴの生態

カサゴとは、海の岩礁帯に住む根魚(ロックフィッシュ)の仲間です。 茶褐色に白い斑紋がある魚体が特徴です。

岸から釣れるサイズは25cmくらいまでですが、 沖ではオレンジ色の40cmくらいの魚体になります。 頭の部分が大きく、笠を被っているように見えるため、 笠子という意味からカサゴという名がついた、といういわれがあります。

愛嬌のある顔で、関西では「ガシラ」と呼ばれたり、 九州では「アラカブ」といわれますが、 地方名が非常に多く、それだけ馴染みのある魚ということですね。 海釣りをする人には知らない人はいません。

無骨な面構えが武士に見えるため、江戸時代は端午の節句の祝肴として用いられました。 岩の間やテトラポットの隙間に住みつき、獲物を狙っています。

カサゴの仲間で毒を持った魚に注意

カサゴ自体には毒はありませんが、カサゴに似たような仲間の魚には、 刺されると痛みが出る魚もいます。 釣ったときに厳重な注意が必要です。 応急処置を終えた後は、必ず医療機関で受診しましょう。

【ミノカサゴ】 背びれを中心に毒を持っています。夜行性ですが、岩場やサンゴ礁の間に隠れていたりするので、 海水浴などでも要注意です。刺されるとその場所が腫れあがり、激痛が走ります。 めまいや吐き気を伴うこともあります。

【オニカサゴ】 体中のひれの先の棘に毒があり、刺されると激痛が走ります。 毒自体はたんぱく質なので、ぬるま湯につけるとたんぱく質が固まり、 体内に毒が回るのを防ぐことも出来ます。

【ハオコゼ】 とさかのような頭の上にある棘に毒があり、刺さると激しい痛みや痺れが出ます。 オニカサゴと同じく、毒自体はたんぱく質であるため、ぬるま湯につけると良いでしょう。

カサゴの釣り方

穴釣り

テトラポットの隙間からからブラクリ仕掛けで落として釣る方法です。 ブラクリとは、錘と針が一体になったような仕掛けです。 カサゴは、底付近や岩の間にいる場合が多いため、 常に底が取れる仕掛けや方法が有効です。

穴釣りは非常にシンプルで、誰でも出来る釣りです。 ブラクリの先にアオイソメやサバの切り身などをつけて釣ります。 「かつおのハラモ」といわれるかつおの塩漬けエサがおすすめです。 エサ落ちしにくく、根掛かりしない限り何度でも使えます。

テトラポット同士の間の狭い隙間や、岩の隙間に出来た暗い穴が狙い目です。 底まで落として軽くしゃくってやると、「ガツガツ」と当たってきます。

他の魚と同様、魚は上から落ちてくるエサに自動的に反応する習性があります。 魚がいれば、すぐヒットしてくるのがこの釣りの特徴です。 このアタリに魅了されているマニアが多い釣りです。 あたりが無ければ次の穴を探してみましょう。

【注意点】 テトラポットや岩場などは、足場が悪く危険もありますので、 必ずライフジャケットを着用しましょう。 巨大なテトラポットでは釣らないようにしましょう。

ルアーフィッシング

おかっぱりまたは沖の船からルアーでも狙えます。 主にワームなどにシンカーをつけた釣りで、 針はバス用の大きなフックを使います。 カサゴは口が大きいため、フックが少々大きくても問題ありません。 底をズル引きまたは、底を叩きながら引いていくとヒットします。

また、仕掛けの一番下に錘を付け、 途中の枝バリにパワーイソメなどの細いワームつけた胴突き仕掛けで、 釣る方法もあります。 シンカーの代わりにブラクリを使ってワームを接続するという手もあります。


カサゴ料理 さばき方

さばき方は他の魚と同様ですが、 身が小さいため、いかに身を多く取るかが、さばき方のポイントになります。 カサゴのさばき方は以下の通りです。

1.うろこを取る。カサゴのうろこ自体は大きくないため、うろこ取りを使うというよりは、包丁で取るほうが簡単です。

2.エラとワタを取る。エラを開き、エラと魚体がくっついている部分を切り取り、引っ張るとワタがスムーズに取れます。

3.浮き袋を破り、背骨についている血合い(赤黒い部分)を削ぎとります。  使い古した歯ブラシを使うと便利です。

カサゴの料理いろいろ

カサゴの旬は初夏から冬にかけてですが、 年間を通じて食味が落ちることはありません。 さばき方も比較的簡単なため、色々な料理が出来ます。 白身のクセの無い魚ですが、反面味わいがあり、 特に味噌汁などは良い出汁が出て定番料理になっています。

活魚や釣ってきた魚の場合は、まず刺身がおすすめです。 煮付けにも味わい深い魚です。 その他にも、唐揚げや塩焼き、酒蒸しなど色々な料理を楽しめます。

カサゴ料理の下処理

臭みが無いため、ほとんど下処理に苦労することはありません。 背びれに棘があるため、うろこを取るときなどは要注意です。 事前に調理バサミなどで切り取っておくと良いでしょう。

カサゴのおすすめ料理 【味噌汁】

カサゴ料理といえば、味噌汁を想像する人が多いですね。 定番中の定番料理です。 魚自身から深い味わいの出汁が出る、温まるお料理です。 ご飯ととても相性が良い汁物です。

味噌汁材料レシピ

・カサゴ1~2尾 ・酒50㏄ ・味噌大さじ1~2杯 ・水500㏄ ・だしの素小さじ1~2杯 ・ネギ少々 ・長ネギ等味噌汁具材

味噌汁調理レシピ

1.下処理として、カサゴのうろこを取り、エラとワタを取ってざるに入れ、熱湯をさっと振りかけて臭みを取ります。

2.カサゴを鍋に入れ、酒を入れて強火で煮立たせて、アルコールと臭みを飛ばします。 ※魚本来の臭みが気にならない人は、1や2を省略するか、1のみを行っても良いでしょう。

3.その鍋に水とだしの素とその他の具材(長ネギなど味噌汁具材)を入れ加熱します。

4.煮立ったら味噌を入れて、出来上がりです。器に盛ったらネギをお好みで振りかけて出来上がりです。

※スーパーで売っているカサゴは、主に味噌汁用です。  ほとんど小ぶりなものですが、そこそこ良い値段しています。

カサゴのおすすめ料理 【唐揚げ】


カサゴは美味しい魚ですが、おかっぱりから釣れるサイズはせいぜい20cm前後です。 小さなものは無理に刺身にするより、唐揚げにするとカリッと美味しく頭から全部味わえます。 唐揚げの場合、料理しても魚自体はあまり見えないので、さばき方も気にしなくて良いです。 ビールのおつまみにも最適ですね。

唐揚げ材料レシピ

・カサゴ小ぶりなもの ・塩 ・小麦粉または片栗粉 ・レモンまたはゆず

唐揚げ調理レシピ

1.カサゴのうろこを取り、ワタとエラを取ります。 2.塩を振り、20分くらい置き、余分な水分を取ります。 3.キッチンペーパーなどで水気を取り、小麦粉または片栗粉をまぶします。 4.160℃くらいの油でじっくり揚げます。 5.一旦上げて、再度二度揚げすると頭からカリッと食べられます。 6.最後に塩を軽く振り、レモンかゆずを切って添えます。

カサゴのおすすめ料理 【刺身】

活魚や釣り魚であれば、刺身がおすすめです。 クセの無い白身で大人から子供まで楽しめます。 歩留まりの良い魚ですが、その人のさばき方によって身の残り具合が変わります。 20cm以上のサイズの魚がおすすめです。

刺身の材料レシピ

・カサゴ(20cm以上くらい) ・醤油 ・わさび

刺身の調理法レシピ

1.うろこを取り三枚におろします。うろこは細かいため、包丁で簡単に取れます。うろこ取りを使うまでもありません。

2.皮をはぎ、削ぎ切りにします。身が小さいので、中骨をピンセットで取って半身をそのまま使いましょう。

3.盛り付けます。切った身は角を立てるように盛り付けると、ボリューム感が出てきれいに盛り付けられます。

4.薬味など醤油で食べるのが定番ですが、身が淡白なので、ポン酢でいただいても、サッパリして美味です。

カサゴのおすすめ料理 【煮付け】

実が小さめなカサゴですが、 煮付けだと、全部食べられます。 しっとりした身が味わい深い料理ですね。 煮付けというと、お袋の味というイメージがあって難しそうですが、 意外とカンタンです。

煮付けの材料レシピ

・カサゴ 2~3尾 ・水 150~200cc ・醤油 大さじ2~3杯 ・酒 50cc ・みりん 大さじ1杯 ・砂糖 大さじ2杯 ・生姜 薄切りを5~6枚

煮付けの調理レシピ


1.下処理(うろこ・ワタ取り)をしたカサゴの身の表面に、包丁で大きめに×印のような切れ目を入れます。

2.ざるに入れて、さっと湯をかけ、臭みを取ります。 (魚臭さが気にならない人は不要です。)

3.煮汁の材料(水・酒・みりん・砂糖)を混ぜておきます。

4.浅めのフライパンにカサゴをいれ、煮汁を上からかけ、スライスした生姜を入れて強火で10分煮ます。

5.煮汁を時々上からかけながら、中火で10分煮ます。

カサゴのおすすめ料理 【カンタン酒蒸し】

酒蒸しというと、蒸し器を使ったりして、 ちょっとハードルが高い料理ですね。 今回は蒸し器を使った方法ではなく、 手抜きで簡単に美味しくできる、ニンニク酒蒸しを紹介します。

カンタン酒蒸し材料レシピ

・カサゴ1尾 ・料理酒 150ml ・生姜チューブ適量 ・ニンニクチューブ適量 ・昆布1枚(小) ・エノキ茸1束 ・きざみネギ少々

カンタン酒蒸し調理レシピ

1.カサゴの下処理  カサゴはうろことワタを取り、軽く塩を振って余分な水分を取ります。2.だしの準備  カップに料理酒と生姜、ニンニクを入れて混ぜ合わせます。3.小さいフライパンに昆布を敷き、カサゴを乗せて、エノキ茸を添えてだし汁をかけます。4.蓋をして約9分間弱火で煮ます。仕上げにきざみネギを乗せて出来上がりです。

※カサゴは釣り魚が理想ですが、調理済みの海外産もリーズナブルで美味です。  お試しください。調理方法は全く同じです。

カサゴの料理まとめ

カサゴの料理や下処理などをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? こんなに釣り方もシンプルで、美味しいお魚も珍しいものです。

各地に多くの地方名があるのも、この魚がいかに親しまれているかの証明ですね。 カサゴの仲間には、毒を持っているものもいますので、 釣り上げたときは、慎重に確認しましょう。

料理を楽しむ方法としては、まずは刺身ですが、 定番の味噌汁も捨てがたいですね。 今回は「超カンタン酒蒸し」もご紹介しました。 カサゴはクセが無く、味わいのある魚です。 ぜひあなたのオリジナル料理にも挑戦してみてください。 さらにカサゴファンになること請け合いです。