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【3つのエリア別】高野山の人気パワースポットを紹介!観光地としての見どころも!

和歌山県の高野山は壇上伽藍・総本山金剛峯寺・奥之院の3つに分かれ、それぞれに人気のパワースポットがあります。特に弘法大師が入定された奥之院は最大のパワースポットとなり、多くの観光客が訪れる有名なエリアです。高野山で人気のあるパワースポットについてご紹介します。
2021年8月25日
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高野山には3つのパワースポットがある

Photo byKanenori

標高1,000メートル級の山に囲まれた高野山は900メートルの山上盆地にあり、東西6キロメートル・南北3キロメートルの広さです。入口の大門から「壇上伽藍」「総本山金剛峯寺」「奥之院」の3エリアで構成されますが、パワースポットは狭義には「壇上伽藍」と「奥之院」の2つとされています。

それぞれの特徴と各施設が意味するもの、パワースポットとしてのご利益が異なるため、計画的に参拝しましょう。(この記事は2021年8月24日時点の情報です)

高野山の概要とアクセス方法

弘法大師(空海)とはどんな人物?

Photo bySilsilvia

高野山真言宗の開祖である空海(のちに弘法大師)は、香川県で豪族の子として生まれました。19歳で修業の道に入り、31歳の804年に遣唐使になり唐に渡り、見分を深めたのです。悟りを開いたのちの816年に嵯峨天皇の許しを得て、人里離れた高野山を開山しました。

パワースポットの小浜温泉の六角井戸や白山市の甌穴(おうけつ)湧水などの伝説地のように、唐からの帰国後は各地を行脚して人々を救ったされています。

高野山は約3,000人が暮らす宗教都市

Photo by yuen yan

比叡山や恐山とともに日本三大霊山のひとつとされる高野山は、和歌山県伊都郡高野町一帯を指します。和歌山県の宝珠峰や鉢伏山などの八峰に囲まれ、地形そのものが仏の象徴である"蓮の花"と形容されてきました。

弘法大師(空海)が816年に開いた高野山は、現在は本堂の金堂を中心に117のお寺、小・中・高校・大学、役所や警察、観光客向けの宿坊などもあります。世界的にも珍しい約3,000人が暮らす宗教都市なのです。

「真言密教」とはどんな宗派?

Photo by monkist

仏教にはいくつかの宗派がありますが、真言密教はその内の宗派です。手に印を結んで真言(仏の真実の言葉・秘密の言葉)を唱えながら一心不乱に本尊を思って念じると、人間が本来持つ仏心が現れて悟りを開けるとされています。

高野山はパワースポットとして人気な観光地のため、多くの観光客が訪れます。真言密教の信者でなくてもぜひ3エリアのパワースポットをお参りし、ご利益を授かりましょう。

金剛峯寺とは?

パワースポットである高野山真言宗の金剛峯寺とは、空海が中国の経典「金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)」からとされています。

金剛とは密教を意味し、峯は"峰"のことを指しているように"頂"、つまり最高峰を意味すると解釈したそうです。このことから金剛峯寺は、最高の教えを説く密教といえるでしょうか。

高野山へのアクセスは?

Photo by neebong

パワースポットの高野山へのアクセスは、車以外に電車でもアクセスできます。南海高野線の終点「極楽橋駅」で下車し、高野山ケーブルカーで終点の「高野山駅」を目指します。

極楽橋前の「橋本駅」から「極楽橋駅」まで観光列車の『天空』に乗車し、高野山ケーブルカーで「高野山駅」に行くのもおすすめです。「高野山駅」からパワースポットの中心地までは徒歩約4キロメートルのため事前にタクシーを手配しておくとよいでしょう。

高野山パワースポット:「壇上伽藍」6選

Photo byKanenori

弘法大師が最初に整備した主要エリアのパワースポット、「壇上伽藍」は高野山の中心部にあり、真言密教の象徴である根本大塔や金堂・御影堂などの見どころが19もあります。

仏の悟りを母の胎内に例えた「胎蔵曼荼羅」を表現している壇上伽藍は、奥之院と並ぶ需要な信仰地となります。廻り方は、高野山おすすめの順番にするとご利益を得られるようです。パワースポットとしても観光地としても特におすすめの6つをご紹介します。

パワースポット①:願い事が叶う「根本大塔」

最も有名な高野山のパワースポットは、48.5メートルの真言密教の象徴である、日本最初の多宝塔様式「根本大塔」です。お賽銭は大塔の中で安置されている大日如来像の正面ではなく、仏様に最も近い距離の"横でお賽銭を立てる"とご利益があるといわれています。

参拝客の誰かが始めて以降、効果があると観光客に伝えられました。単なるお参りではなく、困難なことを達成したたためのご利益とのことです。

お参りは根本大塔内の「大日如来様」

パワースポットと呼ぶにふさわしい朱色の根本大塔は珍しい構造をしており、一階は四角の構造で二階が円形です。円形の理由は真言密教で重要な"宇宙"にあり、宇宙は丸く回転していくという教義からとされています。

お参りは、大塔内に安置されている真言密教のご本尊である「大日如来像」となります。左右と前後に各2体の仏と16柱の大菩薩に囲まれ、堂内全体がパワースポット的な宇宙を示す立体曼荼羅なのです。

パワースポット②:幸せになれる「三鈷の松」

Photo by yuen yan

次の高野山の有名なパワースポットは、根本大塔の隣で祀られている「三鈷の松(さんこのまつ)」です。一般的な松葉の数は二本ですが、こちらでは珍しい三本の松葉もあり、落ちているものを見つけて大切にしておけば幸せになれるといわれています。

唐で真言密教の地を探せることを願った空海は、法具の三鈷杵(さんこしょう)を日本に向けて投げました。帰国後に訪れた高野山の松の木に三鈷杵がかかっていたことも開山の由来です。

パワースポット③:頭脳明晰になる「六角経蔵」

次の高野山の有名なパワースポットは平安時代の鳥羽天皇を供養するため、皇后の美福門院が一切経を収めた「六角経蔵」です。一切経は、紺地の紙に金泥の境界を引き、金字で書き写した装飾経となります。

経蔵の下部にある取っ手で一回りすると、お経を一通り唱えたことになるそうです。唱えた=暗記ができるほどの頭のよさということで、頭脳明晰になるご利益があるとされます。頭脳だけではなく腕力がつく効果も期待できそうです。

パワースポット④:病気に効果がある「金堂」

壇上伽藍の中央部分、根本中堂の近くには金堂があり、秘仏のご本尊薬師如来像が安置されています。金堂は平安時代から重要な役割を果たしてきた講堂です。

建物は7度目の再建を経た1932年からのものですが、弘法大師の真言密教に対する気持ちが伝わってくるような空気が漂っています。通常は一般公開されていませんが、外観からのお参りでも病気平癒などに効果があるとされる、薬師如来のご利益をいただけるかもしれません。

一般公開されたのは1200年の歴史で一度だけ

金堂は僧たちが高野山真言宗の教えを乞いたり平和を唱えたりする、最も大切な場所です。そのため観光客への一般公開はされていませんが、1200年もの歴史の中で一度だけ御開帳されたことがあります。

それは2015年の高野山開創1200年記念大法会で、信者を始め観光客など大勢の人々が病気の平癒の効果を願い訪れたそうです。

パワースポット⑤:神仏習合の「御社」

Photo by senngokujidai4434

赤い鳥居が印象的な御社(みやしろ)は、神仏習合の象徴的なスポットとして人気です。高野山一帯はもともと丹生(にう)明神の神領だったとされる場所で、弘法大師は高野山真言密教を広めるために神の力を借りることにしました。

高野山麓の天野社から地主神を勧請して高野山の鎮守に位置付けたのです。社殿は、丹生明神を祀る「一宮」・高野明神を祀る「二宮」・十二皇子と百二十伴神を祀る総社の「三宮」の構成になっています。

丹生明神はイザナミノミコトの娘

丹生明神は日本を造ったイザナギノミコトとイザナミノミコトの娘であり、天照大神の妹神でもあられます。丹生とは水銀のことを指し、かつて高野山では水銀が産出されたという話があるのです。

丹生明神は、狩人の姿で白と黒の犬をお供に弘法大師を高野山に案内した高野明神の母神様でもあります。霊験あらたかな神社に心を込めてお参りすると、きっとご利益があることでしょう。観光スポットとしても見どころがある人気な場所です。

パワースポット⑥:龍が伏せたような「蛇腹路」


蛇腹路(じゃばらみち)に仏様は祀られていませんが、弘法大師が真言密教を高野山で開山するにあたり鍵になったともいえる場所です。伽藍入り口から東塔の東近くまで伸びる小道は、弘法大師が「東西に龍が伏せるよう」と形容しました。

壇上伽藍が龍の頭、蛇腹路が腹部、蓮華院を尾と見立てたのです。唐龍の通り道は、風水の発想を連想させます。険しい山に囲まれた高野山ならではの独特な地形を実感してください。

高野山パワースポット:「金剛峯寺」3選

Photo by yuen yan

「総本山金剛峯寺」エリアは、高野山真言宗の総本山である「金剛峯寺」自体が最大の見どころです。金剛峯寺には数々の広間があり、狩野派の襖絵が見事です。「持仏間」で参拝できる弘法大師座像の「御本尊」は必須のパワースポットとなります。

さらに雌雄の龍を石で表現した「蟠龍庭」など、美術館的な感覚で楽しめるアートな空間です。

パワースポット①:弘法大師がご本尊「金剛峯寺」

Photo by kennejima

金剛峯寺の最大の見どころである「大広間」は、4月の花祭りなどの重要な儀式や法要が行われます。群れ飛ぶ鶴と松が描かれた襖絵(ふすまえ)が見どころです。奥の金剛峯寺のコアなパワースポットといえる「持仏間」で弘法大師のご本尊をご参拝してください。

襖絵は「梅の間」「柳の間」、四季の花鳥や弘法大師の入唐から高野山草創期までを描いた「別殿」も見どころです。高野明神のお供をした白と黒の犬も愛らしく描かれています。

パワースポット②:僧侶の法話が聞ける「新別殿」

「新別殿」は1984年に新設された鉄筋コンクリート造りですが、金剛峯寺の荘厳さに合わせた入母屋造の大広間になっており、金剛峯寺に対する人々の信仰の力を感じさせます。

通常は観光客などの参拝者の休憩所になり、お茶のお接待もいただけます。僧侶の法話も随時されているため、高野山真言宗について一服しながら耳を傾けられるのです。ありがたいお話が心に染み、ある意味すぐに効果が現れるパワースポットといえるでしょう。

パワースポット③:日本最大規模の石庭「蟠龍庭」

Photo by yuen yan

2,340平方メートルもある「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」は国内最大級の石庭となり、新別殿と同じく1984年に造園されたものです。最大の見どころは、石で表現された雌雄の龍が白川砂で表現された雲海の中から、貴賓室の奥殿(非公開)見守る様子です。

石は弘法大師の生誕地である四国の花こう岩を、白川砂は京都のものを使用しているといわれています。静かに眺めると精神の安定という効果を得られそうなパワースポットです。

高野山パワースポット:「奥之院」3選

Photo by hktang

弘法大師が入定されている「奥之院」は壇上伽藍の最奥にあり、まさに高野山真言宗の信仰の中心地、パワースポット最大の地とされています。

大変人気のある有名観光スポットでもあり、特に最大の見どころが弘法大師御廟です。奥之院の正式な参拝方法は一の橋からとなり、樹齢700年ともいう杉木立の参道を御廟まで1.6キロメートル歩きます。両端には20万基超の諸大名らの墓石、慰霊碑・記念碑が並び、非常に厳かな雰囲気です。

パワースポット①:仏様を表す3つの「橋」

奥之院エリアに入るときは「一の橋」「中の橋」「御廟橋」と3つの橋を渡ります。ひとつの橋は金剛界の三十七尊を表しており、36枚の橋板に橋全体を加えて37としているのです。多くの仏様を代表する金剛界の三十七尊を表現することで、奥之院が高野山の中で特に清らかなパワースポットであると感じられます。

特に、写真撮影も禁止されている御廟橋から先は、多くの人が「神秘的で空気がピンと張りつめている」という場所です。

パワースポット②:"消えずの火"がある「燈籠堂」

フリー写真素材ぱくたそ

燈籠堂(とうろうどう)は、空海の弟子である真然大徳(しんぜんだいとく)が建立した弘法大師御廟の前に建つ拝殿です。1012年頃に荒廃した高野山の復興に努めた祈親上人(きしんしょうにん)により、"消えずの火"として献じられた"祈親燈(きしんとう)"が燃え続けています。

藤原道真によってほぼ現在の大きさになったといわれています。一般は御廟に入れないため、燈籠堂の中の裏手にある御廟の前でお参りしてください。


燈籠堂の地下室で「身代わり大師」に参拝

燈籠堂の地下へ階段で降りると、多くの燈籠と通路の両側に小さな弘法大師像の「身代わり大師」が並んでいます。さらに進むと大きな数珠と五鈷杵(ごこし)があり、触れると弘法大師の恩徳を授けられるとされるパワースポットです。

一番奥には弘法大師の肖像画もあり、数十メートル手前の祭壇からご参拝できます。一説で大師像は見え方が違ったり、果ては見えなかったりする人もいるため、強力なパワースポットとされているのです。

パワースポット③:大師が入定した「弘法大師御廟」

Photo by monkist

弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)は高野山における大師信仰の中心となり、弘法大師は現在も生き続けているとされる、高野山最大のパワースポットです。

燈籠堂の箇所で述べたように弘法大師御廟の中には入れないため、燈籠堂の中から裏手に回り込むと御廟道に近づけます。高野山遍路満願のご報告をし、燈籠堂の地下に進むという順番です。

片手で持ち上げられると願いが叶う「弥勒石」

弘法大師御廟の手前左側に小さな四角いお堂があり、そこには弥勒石(みろくいし)が安置されています。お堂の中で下の段と上の段に分かれ、下から上へ持ち上げられると願いがなんでも叶うとされています。

しかし片手で持ち上げるため、腕力のない女性には難しいかもしれません。しかし触れるだけでも弥勒菩薩様とつながれるともいわれている、高野山のパワースポットのです。

あやかりたい「汗かき地蔵」

強力なパワースポットの奥之院エリアの「中の橋」の近くには、「汗かき地蔵」のお堂があります。よく見るとお地蔵様の表面に湿気による水滴がついており、まるで汗をかいているようです。

高野山の伝承では参拝者の罪を背負い、地獄の業火を浴びているため汗をかいているとされています。ご参拝すると、世のため人のために汗をかく気持ちになるというご利益を授かれるかもしれません。

パワースポットの高野山に出けよう!

パワースポットとして有名な高野山は「壇上伽藍」「総本山金剛峯寺」「奥之院」の3エリアに分けれらます。位置的には、「壇上伽藍」と「総本山金剛峯寺」は隣同士で、「奥之院」は「総本山金剛峯寺」から約3キロメートルです。

車の場合は「奥之院」の近くに駐車場があるので利用するのもよいでしょう。高野山はパワースポットと見どころがたくさんのため、宿坊に泊まって時間をかけて廻るのがおすすめです。

他のパワースポットが気になる人はこちらをチェック!

高野山を開山した弘法大師ゆかりの地といえば、真っ先に四国があげられます。八十八か所を始めとする様々なパワースポットにご参拝し、ご利益をいただきましょう。