夏空に輝くノウゼンカズラの花言葉とは!
花言葉と一緒にその意味も解説!
つる性の植物でほかの木や壁につたわりどんどん育つ、生育旺盛なノウゼンカズラ。トロピカルな小さいハイビスカスのような花が魅力的です。盛夏にオレンジ色などの花をたくさん咲かせるノウゼンカズラの花言葉とその意味を解説します。
ノウゼンカズラは原産国の中国に伝わる伝説から、庭に植えると「良縁を結ぶ登り花」とも言われているのです。その伝説はノウゼンカズラの「良縁」という花言葉の由来にもなっています。
ノウゼンカズラの花言葉とその意味
「名声」「夢のある人生」「栄光」
ノウゼンカズラの代表的な花言葉「名声」「夢のある人生」「栄光」とは、見た目の印象から由来するという説と、植物学上のノウゼンカズラの性格にちなんでついた漢字の表記から由来し、このような言葉がついたと言う説があります。
見た目の印象にちなんだ由来とは、花の形がトランペットに似ており、空に向かいファンファーレを吹いているように見えることで「名声」「夢のある人生」「栄光」とう希望溢れる花言葉がついたそうです。
和名の漢字表記が由来となる説
この後に解説しますが、ノウゼンカズラは漢字で「凌霄花」と表記します。「凌霄花」の「凌」の字の意味と、「霄」の字の意味にちなみ「名声」「夢のある人生」「栄光」という花言葉がついたという説もあります。
ノウゼンカズラの漢字表記に使われている漢字は、ノウゼンカズラの植物学上の特徴にちなんで、こんな漢字が選ばれてつきました。
トランペットのみたいに可愛い花!
ノウゼンカズラの花をよく観賞すると、なるほどトランペットのような花の形をしていることがよくわかります。「名声」という花言葉は、ラッパで評判を広めるイメージが象徴されて「名声」という花言葉がついたのだそうです。
「愛」「生命力]
ノウゼンカズラには「愛」「生命力」という花言葉もあります。「愛」という花言葉は、他の木や建物に絡みつきながら生長することに由来した、ノウゼンカズラの植物学上に特徴にちなんだ言葉です。
「生命力」というノウゼンカズラの花言葉の由来は、頑強で、猛暑の夏から残暑の厳しい秋の初めまで、よく花をつける性質にちなんだ花言葉です。
「良縁」「縁結び」
ノウゼンカズラの「良縁」という花言葉の由来は、中国に伝わる伝説に由来する花言葉です。その伝説にちなんでノウゼンカズラは庭に植えると良縁を呼ぶ花といわれています。
伝説の話とはこんな話です。この花は地面を這うように咲く植物でした。しかもなんとたった1日で枯れてしまうのだとか。だからいつも踏みつけにされていたのでした。
松が恋した花
それを見ていた1本の松がこの花を愛おしと思うようになり、恋心を抱くようになったのです。松がその切ない思いを告げると、その花は松に寄り添うように絡みつき、幹を登り始めました。
松に守られて上へ上へと登りながら、美しい花を次々に咲かせた花がノウゼンカズラであったのだと。それ以来、この花は地面で踏みつけにされることなどなく、木の幹や建物に絡みついて幸せにどんどん花を咲かせる登る花となったのだそうです。
この伝説から「空に届く花」と呼ばれている
ノウゼンカズラの「良縁」という花言葉は、中国に伝わる松がノウゼンカズラに恋した伝説が花言葉の由来となっています。中国では松に絡まり上に上にどんどん登って生長することで「空に届く花」と呼ばれているそうです。
ちなみにツル性の植物に共通する花言葉でもありますが、ノウゼンカズラは「縁結び」という花言葉でもイメージされている植物です。
「不老長寿」
石川県金沢市にある日本庭園・玉泉園に樹齢350年の五葉松に絡みつくように生長しているノウゼンカズラがあります。この五葉松は昔、朝鮮から苗木を取り寄せて植樹したものです。
ノウゼンカズラがこの五葉松に絡みながら生長した姿から「不老長寿」という花言葉がついているそうです。ちなみにこの五葉松に絡みついて花を咲かせるノウゼンカズラは、加賀藩主の前田利家の側室から贈られたものだと推定されています。
ノウゼンカズラの特徴
ノウゼンカズラ科の落葉つる性の植物
ノウゼンカズラはノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の落葉つる性の植物です。学名はCampsis grandifloraと表記します。学名の属名である「Campsis(カンプシス)」とはギリシャ語で「湾曲」という意味で、小種名の「 grandiflora(グランディフローラ)」は「大きい花」という意味があります。
英語の名前は「trumpet vine」「trumpet creeper」といい、どちらの意味も「トランペットに似たつる性の植物」という意味です。
和名「凌霄花」の意味は
花言葉の由来の1説となるものですが、和名の漢字表記は「凌霄花」と書きます。「凌」という字は「上に出る」という意味、「霄」とは雲という意味です。
枝から伸びた根を、他の木や壁などに絡ませて10m近くまで伸びることもあり、その様子から「霄(空)をも凌(しの)ぐ花」ということでこの漢字があてられたそうです。「空に向かって伸びる」という意味のこの漢字表記が花言葉の由来にもなっているという1説があります。
原産地は中国
原産地は中国で、日本には自生していませんが、その歴史は古く、平安時代にはすでに渡来していたようです。花の形から別名「トランペットフラワー」とも呼ばれています。ツル性で他の木などに巻きついてどんどん育つ、生育旺盛な花です。花の色はオレンジと黄色です。
開花時期は7月~9月。花に香りはありません。中国では薬用植物として使われてきました。ただノウゼンカズラは有毒の植物なので気をつけてください。
アメリカノウゼンカズラと違い
ノウゼンカズラと同じ仲間にアメリカノウゼンカズラという植物があります。アメリカノウゼンカズラはアメリカ中南米原産で、ノウゼンカズラよりも花筒が長く、ノウゼンカズラはトランペット状、アメリカノウゼンカズラはもっと長いトランペット状に花が咲きます。
トランペットの広がりが小さいことで、アメリカノウゼンカズラは別名コノウゼンカズラとも呼ばれています。花の色は赤と黄色です。花言葉はノウゼンカズラと同じです。
ノウゼンカズラの楽しみ方
地植えでも鉢植えでも楽しめる!
ノウゼンカズラは地植えでも鉢植えでも楽しめます。ただいずれにしても、ツルがどんどん伸びて広がるので、近くに支柱や塀、フェンスなどを立てて育てるようにしましょう。
苗から育てるのが一般的です。苗が出回るのが3月~5月。日当たりと水はけのよい場所を選んで植えてください。水やりは地植えのものは自然の降雨に任せておけば大丈夫。鉢植えのものは用土が乾いたら与えるしましょう。
増やし方は挿し木で!
秋の初めまで花を咲かせるノウゼンカズラ。増やし方は挿し木で増やすことができます。また冬の時期は休眠期です。地上部は葉が落ちてツルだけが残っていますが、休眠期には水やりも控えてそのままの状態にしておきます。
ノウゼンカズラを育てる時はとくに肥料は必要ありません。植え付けの最初に土壌や用土に加える元肥のみで、追肥の必要は不要!また植物を育てる時に心配になる病害虫の問題もほとんどありません。
花言葉を知ってノウゼンカズラを観賞しよう。
夏の青空に向かってもりもり花を咲かせるノウゼンカズラ。花言葉は「名誉」「夢のある人生」「栄光」などなど前向きな嬉しい花言葉でいっぱいです。
中国の伝説から「庭に植えると良縁を呼ぶ登り花」だといわれるこの花を、あなたの庭にも植えてみませんか。フェンスに這わせたり、支柱を立ててあげるとどんどん絡んで広がってくれます。花言葉を知って、暑い季節にノウゼンカズラの元気な花をご観賞ください。
花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では花言葉について他にもまとめています。言葉で伝えきれない想いを花言葉に託して花を贈る風習は、ヨーロッパから伝わり、今では日本でも粋な花束の贈り物として親しまれています。
花言葉を知ると日ごろの花選びも一段と楽しくなりますよ。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

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