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【連載】ケイトウの花言葉!独特な花姿のケイトウの種類も紹介

独特な花姿が人目を引くケイトウ。花姿がニワトリのトサカに似ていることからイメージされたケイトウの花言葉を解説します。ベルベットや毛糸のような質感の花姿であるケイトウはいろいろな種類があります。花言葉と一緒に個性的な花姿であるケイトウの種類もご紹介します。
2021年7月13日
ティンカー・ベル
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目次

ケイトウの花言葉と種類を解説!

独特な花姿のケイトウの花言葉をご紹介

Photo by uzuraneko

独特な花姿でその存在感を与えるケイトウ。色もエキゾチックでインパクトがあり人目を引きます。花名は読んで字のごとくは、赤いベルベットのようなフリルの部分が鶏のトサカに似ていることから付けられたというケイトウ(鶏頭)。英語の名前も雄鶏のトサカという意味の名前です。

今回はケイトウの花言葉を解説します。ケイトウの花言葉にちなんだケイトウにまつわる勇敢な雄鶏の中国の逸話もご紹介。

ケイトウの花言葉

「風変わり」「おしゃれ」

Photo by kanegen

ケイトウの代表的な花言葉である「風変わり」「おしゃれ」は、ケイトウの見た目の印象から付けられた言葉です。個性的な花姿から「風変わり」「おしゃれ」という花言葉が付けられました。

またエキゾチックな色からイメージされているという説もあります。真っ赤なケイトウに色別の花言葉はありませんが「おしゃれ」という言葉は、花姿が真っ赤なトサカを持った頭を自慢げに胸を張って歩く雄鶏に見えるからという説があります。

「情愛」「色褪せぬ恋」

ケイトウは「情愛」「色褪せぬ恋」という花言葉でもイメージされています。「情愛」という花言葉の由来は花姿の色から。またケイトウはドライフラワーにしても色が褪せない特徴を持っていることで、こんな花言葉でイメージされています。

はっきりとした色がブーケなどのアクセントになるので生花もドライフラワーも花束によく利用されます。ケイトウはいろいろな色がありますが、どの種類にも色別の花言葉はありません。

万葉集の恋の歌によく登場する花

ケイトウは日本最古の歌集である万葉集の恋歌に登場する花の1つ。秋になったら染料にしようと思って種を蒔いていたのに誰かに摘み取られてしまったと歌いながらも、その歌の真意はケイトウの花を女性にたとえ、妻にしようと思っていた女性を知らぬ間に他の男性に奪われたという悔しさを表している歌が残されています。

そんな万葉集の歌からも「情愛」「燃える恋心」という花言葉でイメージされていると伝えられているのでしょう。

「警戒心」


あまり知られていませんが、ケイトウは密かに「警戒心」という花言葉でもイメージされています。この花言葉の由来は、花姿が雄鶏のトサカの形に似ているので「ケイトウ」という名前が付いたということから、警戒心の強い雄鶏の性格にちなんで付けられた言葉だと言われています。

「勇敢」

Photo byNickyPe

ケイトウの「勇敢」という花言葉は中国に伝わるケイトウにまつわる逸話が由来してイメージされた言葉です。娘に化けた大ムカデと勇敢に戦い、自分の飼い主の命を守った雄鶏の亡き後に咲いた花が、雄鶏のトサカによく似たこのケイトウの花だったという話です。

この中国に伝わるケイトウにまつわる逸話は、ケイトウの花言葉の由来の1つでもあり、ケイトウの誕生説の1つとしても伝えられています。

ケイトウの花言葉にまつわる逸話とは

大ムカデから息子の命を守った雄鶏の話

Photo byPexels

ケイトウの花言葉「勇敢」という言葉にまつわる逸話とは中国に伝わる話です。昔、中国の大きな山の麓に母親と息子が二人で暮らしていました。ある日息子が山に薪を拾いに行った帰り、1人の娘が泣いているところに出くわしたのだと。

気の毒に思った息子はその娘を家に連れて帰りました。しかし実はその娘は山奥に住む大ムカデの化けた姿だったのです。大ムカデが化けた娘は息子の生き血を狙っていたのでした。

ケイトウは雄鶏の亡き後に咲いた花

Photo bysasint

娘の正体に気がついた息子が飼っていた雄鶏は、か弱い娘に姿を変えた恐ろしい鬼女にものすごい勢いで立ち向かいました。そして鬼女の大ムカデを退治したのです。

しかし雄鶏もその戦いで傷を負い死んでしまいました。命を守ってくれた雄鶏を手厚く葬った息子。のちに雄鶏を葬った土の中から雄鶏のトサカによく似た花が咲いたのだと。それが中国に伝わるケイトウの逸話です。その後ケイトウの咲く地にムカデは出なくなったそうです。

ケイトウの特徴

ヒユ科ケイトウ属の1年草

Photo by kanegen

ケイトウはヒユ科ケイトウ属の1年草です。学名はCelosia cristata と表記します。原産地はアジアやアフリカの熱帯地方。学名の属名であるCelosia(ケロシア)とはギリシャ語で「燃える、燃焼」という意味です。小種名のcristata(クリスタータ)とは「鶏冠(とさか)状の」という意味。

ベルベットのような質感の花に見える部分は茎が変化して肥大した部分で、実際の花は小さくて目立ちません。

「ケイトウ」という名の由来

Photo by ai3310X

ケイトウは、和名で「鶏頭」と書きます。見た目通り、赤いベルベットのような花姿が雄鶏のトサカに似ていることが由来してこのような名前が付きました。

英語では「celosia=雄鶏のトサカ」「cockscomb=鶏冠」と呼ばれ、英語の他、ドイツ語やフランス語でも鶏のトサカを意味する名前が付いています。ちなみに日本では別名「韓藍(からあい)」「鶏冠花(ケイカンカ)」とも呼ばれます。

花姿が楽しめる時期は6月~12月

ベルベットや毛糸のようなケイトウの花姿が楽しめる時期は6月~12月。日本の高温多湿の夏の時期によく対応し、初夏から秋まで長い期間花姿を楽しめます。草丈は150cmくらいの大きさです。

ケイトウの花姿を長く楽しむためには、鉢植えにする場合は根や地際部が病原菌に侵されてしまう立枯病(たちがれ病)予防のために用土は新しい清潔な用土を使いましょう。また夏の高温の時期はたっぷり水を施してください。直根性で地中に深く根を伸ばすので移植は嫌います。

花姿の色の種類もたくさん!

実際の花は小さくて目立ちませんが、花穂や花冠などの形によって、さまざまな種類があり、多彩な花姿と質感で晩秋まで花壇や鉢植えを楽しませてくれます。色は花名の由来でもある雄鶏のトサカのように炎のような情熱的な真っ赤やオレンジの花が人気です。

そのほかピンク、黄色、紫などの花姿を楽しめますが、色別の花言葉はありません。羽毛のようなおもしろい形をした種類もあり、たくさん植えると色も形もいろいろと楽しめます。

ケイトウの種類

トサカケイトウ

花穂や花冠などの形によってさまざまな種類のあるケイトウ。現在出回っているケイトウの中でポピュラーな種類である「トサカケイトウ」は、茎が太くまっすぐに直立しています。

茎の先の花序に雄鶏のトサカのような形を扁平状のビロードような(私たちが花とみている)茎の変形した部分をつけます。色は赤、橙、黄色、ピンク、白などです。

羽毛ケイトウ

「羽毛ケイトウ」という種類もよく見かける種類です。花穂は鶏の羽根を束ねたように大きくボリュームがあり、ろうそくの炎のような形をしたケイトウです。ピンク、赤、緋赤色、黄色、オレンジなどの色があります。

別名「フサケイトウ」とも呼ばれ、色の付いている部分がふさふさと柔らかな感じです。草丈60cmくらいで、花穂がおよそ30cmの大きさが一般的です。矮性の園芸品種のハッピーキャンドルケイトウも近年人気です。

久留米ケイトウ


「久留米ケイトウ」の特徴は、トサカのように見える部分が折り重なるように固まって、まるく球状になっているタイプのケイトウです。分枝はほとんどしません。

色が褪せにくく、赤い色のものが人気ですが、黄色やピンク、オレンジなどの色の種類もあります。
 

ノゲイトウ

「ノゲイトウ」は、ケイトウの中でも花姿はトサカのような姿ではなく、とんがった姿をしています。花穂は細長い円錐形です。ノゲイトウは枝分かれしてたくさんの花穂をつけるものが多くみられます。

まとめ

花言葉を知ってケイトウを観賞してみよう

Photo bypixel2013

見た目も触り心地も滑らかで心地よいケイトウの花。その名の通り花姿は雄鶏のトカサにそっくりです。ケイトウを代表する花言葉は「風変り」とか「おしゃれ」という言葉ですが、ケイトウを観賞していると、その花言葉にも納得です。

人の世界も個性的で自由な発想が注目される近年、古くから親しまれているケイトウの花もとても個性的であり、今の時代もまさにその花姿は注目されることでしょう。花言葉を知ってケイトウを観賞してみてください。

花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では花言葉について他にもまとめています。特に月曜日は連載して季節の花を追いながら、その花言葉や花名の由来、その花にまつわる伝説を解説しています。花言葉を知ると日ごろの花選びもグンと楽しくなりますよ。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。