センニチコウ(千日紅)は嬉しい花言葉ばかり!
百日紅より長く咲くから千日紅という
小さくて丸い愛らしい花姿が特徴のセンニチコウ。夏から秋にかけて花が咲く落葉樹の百日紅(サルスベリのこと)より長く花が咲くことでセンニチコウ(千日紅)と名付けられました。
素朴な花姿ですが、まん丸で愛らしいセンニチコウを観賞すると怖い花言葉は想像できません。調べると案の定、センニチコウには怖い花言葉などはありませんでした。ではセンニチコウにはどのような花言葉がついているのかご紹介していきましょう。
センニチコウ(千日紅)の花言葉
「変わらぬ愛」
センニチコウを代表する花言葉の1つに「変わらぬ愛」という花言葉があります。このセンニチコウの花言葉の由来は、センニチコウはドライフラワーにしても色あせることがないというセンニチコウの植物学上の特徴が由来となっています。
日本では長く仏花として親しまれてきましたが、ヨーロッパでもセンニチコウのドライフラワーをインタリアとして飾ったり、お墓に備える風習があります。
「永遠の命」「不死」
センニチコウの「永遠の命」という花言葉もセンニチコウをイメージする代表的な花言葉です。この花言葉もドライフラワーにしても色あせないセンニチコウの特徴が由来の1つ。また日本では千日も命を灯し続ける永久花として、長く親しれてきていることもにもちなんだ花言葉だといわれます。
「永遠性」
センニチコウのドライフラワーにしても花の色や形が変わらないという特徴は、「永遠性」という花言葉でもイメージされています。ヨーロッパのドライフラワーにしてクリスマスの飾りにしたり、先に解説したように墓地にお供えする風習は、日本と同じようにセンニチコウを永遠の花だとしているからだそうです。
ちなみに中国では葉は落ちても花は美しく残るセンニチコウの特徴から、女性がよくかんざしに使っていたといわれてます。
「重宝」
あまり知られていませんが、センニチコウには「重宝」という花言葉もついています。これは日本の明治大正史を語った日本の民俗学者であり官僚であった柳田国男の言葉にちなんでセンニチコウにつけられた花言葉です。
誰もが記憶する花期の長い花。花姿にはそれほどの見どころはないけれど、欲しいと思う時にすぐに手に入るので「重宝」という花言葉が付けられたそうです。
柳田氏が「明治大正史」の中で残した言葉とは
柳田氏は「明治大正史の世相編」の中で、センニチコウについて、花の季節が訪れるのを待ったり、季節が去っていくのを惜しんだりする、そんな隙間を埋めてくれる花だという内容を文章に残しています。
明治時代になるとヨーロッパから次々に新しい草花が日本に伝わってきて、季節感がなくなることを危惧する文章だとされ、それにちんなんでセンニチコウは「重宝」な花であるとこんな花言葉がついたそうです。
センニチコウ(千日紅)の色別の花言葉はある?
怖い花言葉も色別の花言葉もない!
花言葉は人間さながらの愛憎劇が繰り広げられるギリシャ神話の中で語られている伝説や、歴史や風習、宗教や見た目の印象からその花をイメージして花言葉が付けられています。
しかしその言葉がどれも縁起のよい言葉だとは限りません。中にはプレゼントするふさわしくないちょっと怖い花言葉もありますが、センニチコウには怖い、また不吉な予感をさせるような怖いイメージを持つ花言葉はありません。
色別の花言葉もない
センニチコウはヒユ科センニチコウ属の1年草です。学名はGomphrena globosaと表記されている植物です。開花時期は6~11月。原産地は熱帯アメリカや南アジアです。日本には江戸時代前期に渡来してきました。
花色は赤、ピンク、白、紫などの色があります。ただ色別の花言葉はありません。どの色も色別ではなくセンニチコウを代表する花言葉でいいイメージされています。
センニチコウ(千日紅)の育て方
種まきでも簡単に育てられる
春になるとまん丸な花がついた苗が市場に出回りますが、種からでも簡単育てることができます。ただ寒さに弱い植物なので、種まきは十分暖かくなった春(4月中旬)ごろから種まきするようにしましょう。
花壇など地植えする場合は、日当たりと水はけのよい場所を選んで種まきし、鉢植えのものは日当たりのよい場所で管理するようにしてください。特に肥料を与える必要はなく、水やりも乾燥した時にたっぷりと施すので構いません。
まん丸の部分は実は萼の集まったもの!
実はセンニチソウで花だと見ているまん丸の部分は、萼の集まったもの。直径2cmくらいの大きさです。センニチコウは花びらを持たないで萼が色付き、萼が集まったものがまん丸となり、花と見られているのです。
この部分がドライフラワーとなっても色あせず、愛らしい姿のまま長く楽しめるのです。
真夏の暑さの中でも丈夫に育つ花
苞を集めてまん丸の花となったその姿が可愛いセンニチコウは、千日花と書くように開花期間のとても長い花で、真夏の暑さの中でも丈夫に育ちます。
草丈を調整すれば寄せ植えのわき役としても、またメインとしても楽しめる花です。7月ごろに茎を短く切り、風通しを良くすると、秋の花つきもよくなります。枯れだした花がらはこまめに摘むと、次々に花を咲かるので日ごろのお手入れに気を付けてください。
育て方で大切な花がら摘みとは
育て方では日常の管理次第でたくさん花を咲かせることができます。日常の管理で大切な花がら摘みとは読んで字のごとく枯れた花を摘んでしまうことです。咲き終わった花は、エネルギーを生長ではなく種づくりにの方に使います。こうなると植物は老化を辿るばかり。花が咲かなくなってしまいます。
花がらを摘む時は花のつけ根の部分からしっかりとつまむように摘みとることが基本です。枯れてきたと感じたら早目に摘みとりましょう。
ドライフラワーにする方法
センニチコウをドライフラワーにするときは、咲き始めのうちに花を茎ごと切ってドライフラワーにします。茎は長めに切り束ねて、風通しのよい場所に吊るしておくと、簡単にドライフラワーになります。
ドライフラワーになりやすい花なので、水の入っていない花瓶に挿しておくだけでもそのまま乾燥してドライフラワーにもなる場合あるので、吊るす手間に時間がない方は試してみてください。
ドライフラワーをより美しく作る方法
ドライフラワーにするとときは葉をほとんど切り取ってしまいましょう。葉も乾燥してドライになりますが乾燥したのち、葉はバラバラと崩れやすいので花だけ乾燥させる方がおすすめです。
茎の根元を揃えて長めにカットし、管理は風通しのよい日の当たらない室内で管理すること。約2週間ほどでドライフラワーになります。花だけを集めてそのまま新聞紙の上にのせ乾燥させるとドライになります。瓶などに入れて飾るのも可愛いです。
花言葉を知ってセンニチコ(千日紅)を育ててみよう!
センニチコウは花期の長さだけではなく、ドライフラワーにしても変わらない色と愛らしい形が楽しめることにちなんで、花言葉もそんな言葉でイメージされています。
花言葉には不吉なことをイメージする言葉もないセンニチコウ。丈夫な花なのでガーデニング初心者でも育て方は簡単で、誰でも上手に育てることができます。花言葉を想いながら育てたセンニチコウをドライフラワーにしてお部屋に飾ってみて如何ですか。
花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では花言葉について他にもまとめています。ヨーロッパから伝わる、言葉では伝えきれない想いを花言葉に託して花をプレゼントする習慣は、今では日本でも粋なプレゼントの贈り方として根づいています。
花言葉を知ると季節ごとに移り変わる花々の観賞もグッと楽しくなることでしょう。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

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