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京都の紅葉名所、「宝筐院」とは?見頃からお寺の見どころまで徹底紹介!

嵯峨嵐山にある宝筐院は、秋になると庭園が紅葉で真っ赤に染まり、非常に美しい名所でおすすめのスポットです。歴史ある寺院であり見どころも多数。そんな宝筐院の紅葉の見頃、境内の見どころ、御朱印、周辺の紅葉情報まで詳しく解説します。
更新: 2021年8月17日
emi
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嵯峨嵐山・紅葉の名所・宝筐院とは?

宝筐院のある嵯峨嵐山とは?

まず、宝筐院がある嵯峨嵐山について簡単にご説明しておきましょう。国の史跡や名勝にも指定される京都を代表する観光地、嵐山。桂川にかかる渡月橋は嵐山のシンボル的存在で、四季折々私たちを楽しませてくれます。

京都市内でも自然美が楽しめるエリアで保津川下りや嵯峨野トロッコ列車で渓谷を堪能したり、竹林の道、紅葉が美しい神社仏閣など、京都らしい観光が盛りだくさんです。

嵐山と嵯峨野の違いは?

観光地名でよく使う嵐山、実は嵐山というのは山の名前で地名ではありません。厳密には桂川の南部地域で京都市西京区の一部エリアを指します。

桂川を挟んで東側の小倉山・亀山、その麓の寺社が建ち並ぶ右京区エリアが嵯峨野(嵯峨)です。宝筐院も嵯峨野にあるということになります。しかし、一般的に嵐山と言う呼び名が浸透しているため、すべてを含めて嵐山と呼んでいるので間違いではありません。。

紅葉の美しさで名高い嵯峨嵐山の古刹

嵯峨嵐山にひっそりと建つ「宝筐院」は、京都府京都市右京区にある臨済宗の単立寺院です。天龍寺ほど有名なお寺ではありませんが、紅葉の名所として知られています。

枯山水庭園を鮮やかに染める紅葉は素晴らしく、見どころも多数。この記事では、宝筐院の紅葉情報、お寺の見どころ、特徴ある御朱印までご紹介しますので、散策の参考にしてください。(2021年8月14日現在の情報をもとに記事を作成しています。)

宝筐院の歴史とは

まず、宝筐院の歴史について少しふれておきましょう。宝筐院は平安時代に白河天皇の勅願により建立された善入寺がはじまりです。室町幕府・2代将軍足利義詮の庇護を受け発展。義詮の死後、その菩提寺となり8代将軍足利義政のとき、義詮の法名から宝筐院と改名されました。

応仁の乱で被害を受け一度は廃寺となりましたが、義詮と敵方・南朝の楠木正行(まさつら)の菩提を弔うため、1917年に再興され現在に至ります。

臨済宗について

宝筐院の宗派、臨済宗は、臨済義玄(りんざいぎげん)を開祖とする中国禅宗の一つです。鎌倉時代初期に栄西により伝えられ、曹洞宗や浄土宗、浄土真宗などとともに鎌倉新仏教の一つに数えられます。座禅によって身、息、心の調和を取ることで悟りを得ることが臨済宗の教えです。禅宗のお寺が持つ凛とした佇まいが感じられます。

宝筐院の見どころとは?

紅葉と季節の花々が楽しめる回遊式庭園

宝筐院の見どころと言えば、園内を回遊しながら鑑賞する形式の回遊式の庭園でしょう。宝筐院の庭園には多くのモミジやドウダンツツジがあり、紅葉や四季折々の花や植物で彩られます。初夏の新緑や冬の雪景色、幻想的な苔庭、滝石組みとのコラボレーションも見どころ」です。

足利義詮墓&楠木正行首塚

カエデに包まれた参道を進むと、南北朝時代敵同士だった室町幕府二代将軍・足利義詮のお墓と、楠木正成の子・楠木正行(くすのきまさゆき)の首塚が並んで建っています。

二人は当時面識があったかは定かではありませんが、義詮は敵ながら最大限の敬意を払い、正行の人柄を慕い、死後はそばに葬るよう遺言したと言われています。南北朝時代に敵同士だった足利義詮と楠木正行のお墓が並んで建っているのも宝筐院ならではでしょう。

本堂からの四季折々の風景を眺める

石畳を進んだ先に宝筐院の本堂があります。宝筐院のご本尊は、古仏の木造十一面千手観世音菩薩立像。お参りをしたあとは、四季を折々の風景をたっぷり楽しみましょう。平常は静かなお寺で、庭園をゆっくり散策できます。とりわけ秋の紅葉は息をのむ美しさです。

宝筐院の御朱印を紹介


宝筐院では御朱印をいただくことが可能です。宝筐院のご本尊は十一面千手観世音菩薩立像ですが、足利義詮と楠木正行が眠るお寺ということから、御朱印には「小楠公・義詮公菩提寺」と記載されています。

両名の家紋も入った、宝筐院ならではの御朱印です。御朱印集めをしている人はもちろん、歴史好きな人も是非宝筐院の御朱印を持ち帰ってみませんか?御朱印代は300円です。

宝筐院の紅葉とは?

嵯峨嵐山には紅葉の名所と言われる神社仏閣が数多くあります。宝筐院は紅葉の美しさに定評があり、隠れた名所と言われています。境内の至る所が黄金色や真っ赤に染まった様子は格別。落葉の頃には紅葉の絨毯が鑑賞できますよ。宝筐院の紅葉の見頃やおすすめスポット、混雑状況などもご案内します。

嵯峨嵐山・宝筐院の紅葉の見頃はいつ?

嵯峨嵐山の紅葉は山のほうから徐々に平地に向かって移り変わります。宝筐院の紅葉の見頃は例年11月中旬~12月上旬。ただ紅葉の見頃はその年の気候などにより、多少前後します。宝筐院の紅葉の見頃や京都の紅葉の様子は、公式ホームページで常時発信されているので、確認してから訪れるといいでしょう。

モミジやカエデのほかに、ドウダンツツジも色づいて、ピーク時には本堂や庭園と色鮮やかな紅葉とのコラボレーションが満喫できます。

宝筐院の紅葉時期の混雑状況は?

宝筐院は有名なお寺ではないので、平常は静かに拝観できます。しかし紅葉用シーズンになると、知る人ぞ知る紅葉の隠れた名所として名前が知られているため、多くの拝観者が訪れますが、混雑することはありません。特に平日の午前中や閉門前はゆっくり見学できるのでおすすめです。

宝筐院の紅葉の名所とは?

宝筐院の紅葉の名所:①色鮮やかな庭園

宝筐院のおすすめ紅葉スポットと言えば庭園です。宝筐院の庭園はモミジや季節ごとの花や植物で彩られており、特に秋の紅葉は見事です。色とりどりのカエデと苔のコントラストが大変美しく、京都の古刹らしい風情のある風景が楽しめます。

一番の見どころ!極彩色の庭園

入口から門をくぐるとまっすぐな石畳の道があり、その両側をモミジが覆い紅葉のトンネルが続きます。辺り一面が赤色や黄金色に包まれ、光に照らされた紅葉がまぶしく、まるで異次元に迷い込んだかのようです。

宝筐院の庭園は、回遊式枯山水庭園なので、庭園をぐるりと散歩しながら紅葉を楽しみましょう。白砂や緑が美しい苔庭と、鮮やかな紅葉とのコントラストにうっとりします。

宝筐院の紅葉の名所:②本堂から眺める額縁紅葉

モミジに覆われた本堂はとても趣のある風景で、写真撮影におすすめです。本堂からも美しい庭園が眺められるので、ぜひ上がってみましょう。

本堂の障子越しに眺める紅葉の風景はまるで絵画のようで、見る方向により全く異なる紅葉の風景が見えるので、写真撮影スポットになっています。空いていれば中畳や縁側に腰を下ろし、色鮮やかに染まった紅葉を眺めながら物思いにふけってみてはいかがでしょうか。

宝筐院の紅葉の名所:③晩秋の散り紅葉

京都も晩秋を迎えるころ、宝筐院では地面が真っ赤に染まる散り紅葉も見どころのひとつです。石畳や枯山水の庭園や苔庭に紅葉が覆うように重なり、黄金色、赤色、緑色など色とりどりで、シーズンとはまた違った秋の風景を演出。紅葉シーズン中、何度訪れても異なる風景を堪能できます。

宝筐院の拝観の際の注意点

宝筐院では、三脚、一脚、大型と中型カメラの持ち込みは禁止となっています。また、記念写真撮影用の小型カメラやスマホカメラの写真撮影は可能ですが、撮影目的の入館も不可です。

せっかくの美しい景色を、写真に夢中になるばかりにマナーの悪い前例から、この措置が取られています。マナーを考えながら思い出を写真に残すようにしましょう。詳しい案内は、お寺の公式ホームページに記載されているので、そちらも併せてご覧ください。

宝筐院へのアクセス


宝筐院へのおすすめのアクセス方法は電車です。JR京都駅から園部行きで約18分、「嵯峨嵐山」駅で下車、徒歩で15分ほどで到着します。また、嵐電嵐山駅からなら徒歩約10分です。電車なら渋滞に巻き込まれることもないので、紅葉の時期は時におすすめです。

もしバスの一日乗車券を持っているなら、市バス「嵯峨釈迦堂前」が近くて便利。ご自分の旅行スタイルに合ったアクセス方法で効率よく巡りましょう。

宝筐院の拝観料金と詳細情報

宝筐院の拝観時間は、午前9時から午後4時まで。紅葉シーズンの11月の拝観は午後4時30分までになりますのでご注意ください。拝観料金は大人500円、子供200円です。大学生と高校生は大人料金、中学生と小学生は子供料金になります。

宝筐院

  • 住所
    〒616-8424
    京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂門前南中院町9-1
  • 電話番号
    075-861-0610
  • 公式サイトURL
    http://www.houkyouin.jp/

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宝筐院周辺の紅葉スポットとは?

宝筐院の周辺には紅葉の名所がたくさんあります。その中から厳選しておすすめの紅葉スポットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。宝筐院とはまた異なる風情のある紅葉の絶景に出会えますよ。宝筐院からも徒歩圏内の場所ばかりなので、嵯峨嵐山の散策を楽しみながら、併せて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

宝筐院周辺の紅葉の名所:①厭離庵

厭離庵(えんりあん)は、京都市右京区にある臨済宗天龍寺派のお寺(尼寺)です。ご本尊は如意輪観音、藤原定家により小倉百人一首が撰ばれた小倉山荘の跡地に建てられました。

境内には書院のほか茶席時雨亭、定家塚などがありますが普段は非公開。紅葉シーズンのみ一般公開され、見学は庭園・茶室・本堂のみです。小さなお寺ですが、京都・嵐山の紅葉の名所として知られています。期間限定公開の紅葉とはどのようなものでしょうか。

 

秋のみ公開される紅葉の名所

厭離庵は散り紅葉と苔の名所。庭園は苔庭に定家塚が立ち、その周囲にはモミジが広がります。シーズンには木々が真っ赤に色づき幻想的な光景が魅力。そして晩秋の散り紅葉も美しく、見頃は例年11月下旬から12月上旬です。かわらぶき茶席時雨亭と紅葉の風景は見どころで、境内にいると雑踏を忘れさせてくれます。

厭離庵の「厭離」には、飽きることがないという意味があります。その通り厭離庵の紅葉は、飽きることなく見ていられる美しさです。

厭離庵の詳細情報

厭離庵の一般公開は例年11月1日から12月7日となっています。それ以外は予約制となっているのでご注意ください。拝観時間は9時から16時、拝観料金は500円です。御朱印には藤原定家が詠んだ和歌が書かれている、厭離庵らしいとても素敵な御朱印です。

厭離庵

  • 住所
    〒616-8427
    京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2
  • 電話番号
    075-861-2508
  • アクセス
    市バス「嵯峨釈迦堂前」下車徒歩約10分

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宝筐院周辺の紅葉の名所:②清凉寺

清涼寺は京都市右京区に位置する浄土宗のお寺です。宝筐院からもすぐなので、一緒に訪れることをおすすめします。平安時代初期に建てられた歴史のあるお寺で、見どころは本堂に安置されている国宝の本尊釈迦如来像で、嵯峨釈迦堂とも呼ばれています。

どこを切り取っても写真映えする美しい紅葉

清凉寺は紅葉の穴場の名所と言われており、山門、多宝塔、池遊式庭園など、広い境内の至る場所で美しい紅葉が見られます。渡り廊下の窓からは、弁天堂と紅葉の風景が額縁の絵のように見えておすすめです。紅葉の見頃は例年11月下旬から12月12月上旬ごろとなっています。

嵯峨野の秋はどこもいっぱいと思いきや、清凉寺はさほど混んでおらず、人ごみをさけてゆっくり穴場の紅葉を鑑賞できます。


清凉寺の詳細情報

拝観時間は9時から16時、4月・5月・10月・11月は17時まで。拝観料金は大人400円、中高生300円、小学生200円となっています。御朱印はご本尊・釈迦如来が記されたものと、京都十三佛霊場・第2番札所の御詠歌が記された書置きの2種類。

清凉寺

  • 住所
    〒616-8447
    京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
  • 電話番号
    075-861-0343
  • アクセス
    バス「嵯峨釈迦堂前」から徒歩1分

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宝筐院周辺の紅葉の名所:③宝厳院

宝厳院(ほうごんいん)は、春と秋に特別公開される臨済宗大本山天龍寺塔頭寺院です。策彦周良禅師によって作庭された獅子吼の庭(ししくのにわ)は、獅子の形をした獅子岩などの巨岩、岩から生えている破岩の松が有名な借景回遊式庭園で、紅葉の名所でもあります。

秋の夜間特別拝観ではライトアップが行われ、光に浮かび上がる紅葉は幻想的でおすすめです。

宝厳院の詳細情報

秋の特別拝観は、その年により異なりますが例年9月1中旬~12月上旬。開門時間は9時~17時。庭園のライトアップ期間は11月上旬~12月初旬、17時30分~20時30分となっています。拝観料金は大人500円、小中学生は300円、ライトアップが600円です。

年に数回しか公開されない貴重なお寺なので、予定が合うようなら、ぜひ訪れてみてください。

宝厳院

  • 住所
    〒616-8385
    京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36
  • 公式サイトURL
    http://www.hogonin.jp/
  • 電話番号
    075-861-0091
  • アクセス
    嵐電「嵐山」駅より徒歩3分

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宝筐院の紅葉を見に行こう!

京都・嵯峨嵐山の紅葉の名所、宝鏡寺の歴史や紅葉の見どころ、御朱印、アクセス情報をご案内しました。色鮮やかな紅葉は心身ともに癒される風景。そんな美しい庭園を眺めながらのんびり寛ぐのもお寺巡りの醍醐味です。南北朝時代に敵同士の二人が並んで眠る宝筐院。歴史にも思いを巡らせながら穴場の名所をゆっくりと散策してください。

 

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