今年はいつから？毎年人気の比叡山延暦寺の紅葉情報まとめ！気になる見どころも紹介！

紅葉が美しい名所比叡山延暦寺はどんなお寺？

滋賀県と京都府にまたがる比叡山は、琵琶湖を見下ろす標高848mの山です。京都市街から見ると山頂が二つある双耳峰で、東山の中でも一番目立つ山ですが、最高峰の三角点所在地は滋賀県大津市になります。

この山のうち1700haが延暦寺の寺域なので、ほぼ全山が延暦寺境内ということです。その延暦寺ですが、一般的な山門や本堂を備えた延暦寺というお寺はありません。比叡山の中に約100ヵ所ある寺院、仏塔群の総称が延暦寺なのです。※この記事は2021年8月の情報によります

比叡山の山上は特徴的な三つのエリアで構成

比叡山の山内、つまり延暦寺の境内は三塔と呼ばれる3つのエリアに大別され、美しい紅葉もそれぞれで見ることができます。3つのエリアと特長です。
 

エリア間の移動はシャトルバスがおすすめ

各エリアとも多くの寺院があり、エリア自体も広い山上に離れて存在します。そこにある紅葉の見どころを回るには、歩きでは体力的にも時間的にも厳しいでしょう。比叡山の山上では、主な紅葉スポットを回るシャトルバス利用がおすすめです。

ケーブルカー、ロープウェイの比叡山山頂駅から横川までの間を、所要20分で30分おきの発車です。京都市街からは直通バスもあり、山上エリアでは東堂から比叡山山頂駅まで運行します。区間料金は高いので1日千円の乗り放題乗車券がお得です。

比叡山延暦寺の紅葉スポット①登山口の2選

比叡山延暦寺の紅葉スポットを紹介していきますが、コースのスタート地点にも見逃せない紅葉スポットがあります。比叡山上の紅葉を楽しむ前に、登山口にあるすばらしい紅葉スポットをぜひとも鑑賞していってください。

比叡山の紅葉を登山口で見る①八瀬もみじの小径

比叡山への紅葉鑑賞コースで京都市街からの登山口の一つが、叡山ケーブルのケーブル八瀬駅です。この駅のそばから延びる約300mのコースが、「八瀬もみじの小径」とよばれる紅葉スポットになります。

ここは叡山電鉄・八瀬比叡山口駅との連絡地点で、多くの人が通過するだけの場所でしたが、近年になってその美しさに注目が集まっています。もともとモミジが多かった場所で、案内看板や遊歩道を整備したところ、知名度が上がって人気の紅葉スポットになりました。

紅葉以外にも見どころがある元遊園地

紅葉シーズンにはライトアップもある八瀬もみじの小径ですが、ここにはラジオ塔（街頭ラジオ）、平安遷都記念塔、水力発電所の痕跡といった近代遺産が見られます。また、この付近一帯は平成初期までかなり規模の大きな遊園地でした。

それぞれおもしろい来歴があるので、あらかじめ調べていくと興味が深まるかもしれません。ともあれ、現在は小規模ながら、青いモミジのうちから観光客が訪れる人気スポットです。山上への行き帰りにはぜひ立ち寄ってみてください。

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比叡山の紅葉を登山口で見る②瑠璃光院

瑠璃光院は叡山電鉄本線の終点・八瀬比叡山口駅すぐそばの、高野川を渡ったところにあります。ここは浄土真宗のお寺で延暦寺とは別の宗派ですが、浄土真宗の宗祖親鸞上人も延暦寺で修行しているので無縁でもないでしょう。

瑠璃光院は個人の別荘だった関係で、寺院建築ではなく数寄屋造りの建物です。広大な敷地に凝った建物と手の込んだ日本庭園が造られています。通常は非公開ですが、春と夏、秋の観光シーズンだけ一般公開されるスポットです。

瑠璃光院の3つの庭園の紅葉は拝観する価値あり

瑠璃光院の庭は3ヵ所にわかれ、それぞれ山露地の庭、瑠璃の庭、臥竜の庭と名前がついています。この庭が有名になったのは、書院の磨き込んだ机の表面に写るカエデがSNSに投稿されてからです。新緑のころの青カエデ、紅葉時期の真っ赤なカエデとも見事な色彩が大好評でした。

見ごろの季節にはライトアップもあって拝観をおすすめしますが、特別拝観は予約制です。2021年の紅葉の時期も公開が予定されているので、日程を確認の上予約してから出かけてください。

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比叡山延暦寺の紅葉スポット②東堂の2選

秋の紅葉シーズンには、京都府側、滋賀県側の両方から多くの観光客がケーブルカーやロープウェイで登ってきます。その山頂駅が東堂エリアにあり、また、山上の拠点を結ぶシャトルバスの発着地で、ここが比叡山の紅葉めぐりの出発点です。

比叡山東堂で楽しむ紅葉スポット①根本中堂周辺

天台宗総本山・延暦寺の東堂と呼ばれる一帯は、宗祖・最澄が延暦寺を創建した場所になります。その中心的な建物が根本中堂で、東堂の本堂兼天台宗の本堂という重要な建物です。(2026年まで大修理中・拝観可能）根本中堂本体が国宝指定、回廊は重要文化財指定になっています。

東堂には、京都府・滋賀県の両側から登ってくるケーブルカー、ロープウェイの山頂駅があり、山上の各地域をt結ぶシャトルバスの発着場、比叡山と奥比叡山ドライブウェイの接続点という、比叡山でもっとも重要なポイントなのです。

東堂にある建物の周囲には華やかな紅葉が

東堂エリアには根本中堂のほか、仏教各宗派の宗祖を祀る大講堂、先祖回向の阿弥陀堂、全国6塔の中心となる東堂などがあります。建物の周囲はスギやヒノキの巨木とカエデやモミジの紅葉樹の森林で、秋の紅葉時期には絵のように華やかな景観が楽しめる見どころです。

東堂エリア内には延暦寺会館があり、食事や喫茶のほか宿泊も可能です。希望すれば座禅や写経などの修行体験ができ、精進料理も味わえます。延暦寺会館からは琵琶湖が一望でき、比叡山の鮮やかな紅葉も楽しめる施設です。

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比叡山東堂で楽しむ紅葉スポット②夢見が丘展望台

田の谷峠から比叡山東堂エリアまでの比叡山ドライブウェイは、紅葉した比叡山や琵琶湖の眺めがとても美しいビュースポットでもあります。特に人気の見どころは、田ノ谷峠から2㎞ほど入った夢見が丘という展望台です。

夢見が丘には大きな駐車場があり、ここからは眼下の琵琶湖や大津の町並みが一望できます。比叡山の紅葉はあまりに有名ですが、初日の出を拝むスポットとか、普段から夜景が美しいスポットとしてにぎわいます。

全山の紅葉が美しい比叡山のビュースポット

紅葉がすすむ10月の終盤から11月にかけて、比叡山ドライブウェイにある夢見が丘の展望台に立つと、周囲は比叡山全山を彩る美しい紅葉が見られます。琵琶湖の周囲にも紅葉が見られ、秋たけなわの景観が堪能できるスポットです。

敷地内には喫茶・食事・バーベキューができるカフェがあったり、大型遊具のサイクルモノレール、スーパースライダーもあるので、家族連れにも大人気です。紅葉の季節にはライトアップがあるので、夜景と紅葉を両方楽しんでください。

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比叡山延暦寺の紅葉スポット③西堂の2選

比叡山西堂で楽しむ紅葉スポット①西塔周辺の寺院群

東堂の北約1㎞のところに西塔エリアがあります。西塔は東塔が起点の奥比叡山ドライブウェイに入って約5分のところです。ここは寂光大師が開いた修行場で、本堂は転法輪堂・通称釈迦堂になります。

比叡山山上で最も古い釈迦堂は鎌倉時代の建物で、天台宗様式の建築物の代表的な存在として重要文化財に指定されました。ほかには天台宗開祖・最澄大師の廟所浄土院、比叡山では珍しい禅宗様式の瑠璃堂などが参拝できます。

紅葉を楽しみながら西塔エリアを散策

西塔エリアは小ぢんまりとまとまっていて、バス停がある西塔駐車場から約40分でひと通りの参拝が可能です。地域内は修行場らしく杉の巨木が立っていますが、参道の周囲ではカエデやモミジの紅葉が鮮やかです。

紅葉を心ゆくまで眺めながら、参道をのんびりと散策することができます。また、東塔からの道も歩いて約20分ほどしかかかりません。シャトルバスに乗らず、紅葉の山道を散策するのもおすすめです。

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比叡山西堂で楽しむ紅葉スポット②峰道レストラン

紅葉が美しい奥比叡ドライブウェイを走り、西塔の中心部を過ぎて数分行ったところに、琵琶湖の絶景で知られた峰道（みねみち）レストランがあります。店内に入ると、大きなガラス窓の向こうの比叡山から山ろくに広がる紅葉、そして琵琶湖を一望できる景観に圧倒されるでしょう。

天気がよければ対岸には近江富士が見られます。客席に座ったままこういった絶景が楽しめる、何とも贅沢な眺めが特長のレストランです。

天台宗総本山延暦寺ならではのメニューでお楽しみ

峰道レストランのメニューは、信仰の山・比叡山らしいメニューが並びます。おすすめは丼2種で、一つはゴマ豆腐、湯葉、生麩を使ったあんかけ丼と山菜蕎麦がセットの平和丼。もう一つは比叡山ろく特産の淡海地鶏＆地玉子で作る親子丼です。

他にも近江牛のハンバーグ定食、湯葉入り比叡蕎麦、冷やしゴマ豆腐＆ぜんざいなど、延暦寺のお山だけの特別なメニューが人気を集めます。大きな窓から紅葉の比叡山と琵琶湖を眺めながら、峰道レストランだけのグルメを楽しんでください。

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比叡山延暦寺の紅葉スポット④横川の2選

比叡山横川で楽しむ紅葉スポット①横川中堂

比叡山3塔のうち最も後から開かれた修行場が横川（よかわ）で、日蓮や親鸞など日本仏教の各宗派指導者たちが修行した聖地として知られます。本堂は横川中堂で、清水寺のような舞台造りの朱色が紅葉と重なり見事な景観です。

横川にはおみくじの考案者・元三（がんさん）慈恵大師が住んでいた元三大師堂、浄土系宗派の基礎を築いた恵心僧都源信の拠点・恵心堂などの堂宇が多く残されています。秋になるとどのお堂にも見事な紅葉が彩りを添え、訪れる人が絶えません。

紅葉の時期にはいつもにぎわう横川中堂周辺

紅葉で知られた比叡山で、この時期にいつもにぎわうのが横川エリアです。例年もみじまつりが横川駐車場で開催され、期間中は毎日景品が当たる抽選会や、期間限定「紅守」の販売が行われます。（2021年は10月30日～11月23日の開催予定です）

毎年恒例の至福大根炊き（特別にお祈りを受けた大根を使った接待）も、同時期の11月13～23日に実施されます。例年この時期が比叡山の紅葉の見頃になるので、紅葉を見に行くなら大根炊きの時期に合わせて行きましょう。

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比叡山横川で楽しむ紅葉スポット②びわ湖展望台

びわ湖展望台の位置は正確に言うと、横川エリアの駐車場から奥比叡ドライブウェイを2分程度下ったところです。ここからの眺めは素晴らしく、眼下に広がる比叡山の紅葉に琵琶湖大橋、近江八幡や沖ノ島といった北湖の風景までが見渡せます。

この展望台は入場無料ですが、開場時間の制約があります。3月から11月までは夜23時まで利用でき、美しいと評判の夜景が楽しめる展望台です。ただし店などはないので、飲食物が必要なら事前に用意してください。

紅葉を見るなら横川から展望台へ向かう紅葉のトンネル

駐車場や展望台周辺でも紅葉は見られますが、それよりも奥比叡ドライブウェイで横川エリアを出て展望台方向に向かう途中の紅葉のトンネルがおすすめです。このあたりは紅葉時期には観光客で混雑するので、行くなら比較的すいている午前中がいいでしょう。

途中に駐車場はないので、車を止めてゆっくり鑑賞することはできません。安全を確認しながら車窓を流れる紅葉のトンネルを楽しんでください。

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比叡山延暦寺の紅葉へ便利でお得なアクセス

車で行く比叡山・奥比叡山ドライブウェイからの紅葉

比叡山延暦寺への紅葉見物で、車の場合は滋賀県、京都府どちらからでも県道30号線（下賀茂大津線）に入り、田の谷ゲートから比叡山ドライブウェイに入ります。観光スポットには無料駐車場があり、車を置いて周辺の紅葉を自由に楽しめます。

そのまま進むと奥比叡山ドライブウェイに入り、終点は滋賀県・琵琶湖に近い仰木料金所です。料金は全線で2,430円ですが、web内HP上の割引券を印刷して持参すれば2,200円に割引してもらえます。JAFの会員なら会員証提示で同額が割引です。

公共交通機関で比叡山延暦寺へ行くならフリー切符がお得

京都府・滋賀県側のどちらからでも、電車やバスで比叡山の紅葉スポットへ行く場合は、拝観券と乗車券がセットの乗り放題フリーきっぷがおすすめです。シャトルバスや各寺院はエリア内乗り降り自由で一定料金なのでとても便利に使えます。主なきっぷと料金は次の通りです。

比叡山延暦寺への主な割引きっぷ一覧

比叡山延暦寺の広い境内ではどこでも紅葉が

日本仏教の母山・比叡山延暦寺では、秋になると各堂宇周辺で一斉に紅葉が始まります。高い位置にあるので平地より少し早い紅葉です。比叡山はほぼ全山が延暦寺の境内で、紅葉を見るスポットは広いエリアのどのポイントにもありました。

脚に自信がある方は歩きでも回れますが、比叡山の紅葉を目いっぱい楽しむには、全線が紅葉名所のドライブウェイ便利です。シャトルバスでも車でも、お好みの方法で比叡山の紅葉を楽しんでください

紅葉情報が気になる方はこちらをチェック！

秋になって空が澄んでくると、各地にある紅葉スポットの状況が気になります。紅葉狩りの参考になりそうな、紅葉の名所に関する情報を載せた記事を探しました。今年の紅葉を楽しむお出かけ前に、ぜひ読んでみてください。

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