プランターでも野菜は育つ!
「ガーデニングを始めてみたいけど、家庭菜園をするのに適した庭がない」という場合におすすめしたいのが、プランターを活用した栽培方法です。プランターは花を育てるイメージが強い方もいると思いますが、実は野菜を育てるのにも適しています。
簡単に管理できる野菜をプランターで栽培しよう
本記事では、プランター栽培でおすすめしたい野菜を植え付けの期間別にご紹介します。春夏と秋冬、それぞれの期間内に植え付けするのに適した野菜を集めたので、プランター栽培の参考にしてみてください。
また、プランター以外に必要なものや、初心者でも元気な野菜を育てるコツについても解説します。基本的な知識を身につけた上で、手軽な家庭菜園にチャレンジしてみましょう。
プランター向きの野菜6選:春〜夏編
暖かい気候が続く時期は、初心者が家庭菜園を始めやすいと言われています。お気に入りの野菜を植え付けて、とれたての味わいを楽しんでみませんか?数ある中でも、特にプランター栽培におすすめしたい品種をご紹介します。
プランター向きの野菜①:トマト
サイズが小さいものから大きいものまで、さまざまな品種が揃っているのが特徴です。初心者は小さいタイプを育てるのがおすすめ。大きいタイプよりも成長しやすいと言われています。
しっかりと太陽の光が当たる場所で育てるのが、美味しい実を収穫するための秘訣です。湿気には弱いので、なるべく風通しのよいところを置き場所に選びましょう。また、虫がつかないように防虫対策をするのも元気に育てるコツです。
小さな実は選別して取り除く
全ての実を育てようとすると十分に栄養が行き渡らず、味が悪くなることがあります。いくつかの実がつき始めたら、選別をし、成長が悪い実は取り除くようにしてください。しっかりと実が熟したら、朝のうちに収穫するのがおすすめです。
プランター向きの野菜②:ラディッシュ
短期間で手軽に野菜を育てたい場合におすすめです。種をまいてから1ヶ月くらいで収穫できるようになるため、初心者にぴったり。栽培期間が短い分、管理にかける手間を減らせるのも嬉しいポイントです。
基本的に小さな実が育つので、大きなプランターを必要としないのも魅力として挙げられます。大きなスペースがないベランダでも、簡単に育てられる野菜です。
種をまいたら水ををたっぷり与える
種をまいた後は、水をたっぷり与えましょう。芽が出てくるまでは、土が乾かないようにすることも大切です。芽が出た後は、2〜3日間隔で水やりをします。実が密集しないように、成長が鈍いものは間引きしてください。
プランター向きの野菜③:ゴーヤ
上へ上へとツルが伸びていくのが特徴です。ツルを伸ばすことによって、窓から差し込む太陽光を遮れるため「夏のグリーンカーテン」という名でも親しまれています。
横に広く根が伸びるので、プランターは幅広のタイプを選んでください。プランターが小さすぎると収穫する実も小さくなるため、選び方には注意が必要です。
植え付けから1週間はしっかり水を与える
根が定着するまで時間がかかるため、1週間は毎日水を与えるようにしてください。1週間過ぎて根が定着したら、土の表面が乾いたタイミングで水を与えます。実がついた後は特に多くの水を必要とするようになるので、土の乾燥具合は定期的にチェックしましょう。
プランター向きの野菜④:オクラ
ネバネバとした食感が特徴的で、夏によく食べる方も多いのではないでしょうか。暖かい気候が続けば、夏が過ぎて秋くらいまで収穫ができると言われています。風通しがよく、太陽の光が当たるところを置き場所に選んで育ててください。
花が下の方に咲いている場合は、肥料が足りていないサインです。根本よりに花が咲いているのを確認したら、早めに肥料を与えてください。
適度な大きさになったらすぐに収穫
実は、大きくなればなるほど筋が固くなって食べにくくなります。適度な大きさになったら、早めに収穫してください。収穫後は、下にある葉を切り取るのがポイント。風通しがよくなり、他の実が育ちやすくなります。
プランター向きの野菜⑤:枝豆
初心者でも管理しやすく、プランターガーデニング向きの野菜として人気を集めています。定番の緑色以外に黒や茶色などバリエーション豊かな品種があるので、好みに合わせて選んでください。
他の植物と比較して根を浅く張る傾向があり、水やりは頻繁に行うのがおすすめです。水やりを怠ると水分が不足し、小さい実ばかりになってしまう可能性があります。
収穫後は早めに食べよう
サヤの中の実が大きくなったら、収穫をします。全体的に実が大きくなっているなら、株ごと引き抜きましょう。バラつきがある時は、熟した実の部分からカットして収穫します。収穫後はどんどん食味が低下するので、早めに食べてください。
プランター向きの野菜⑥:モロヘイヤ
乾燥に強く、初心者でも管理しやすいことで知られています。ただし太陽光が直接当たる場所だと弱る傾向があるため、半日陰を置き場所に選ぶのがおすすめです。また湿気を嫌うので、風がよく通る場所にプランターを置くようにしてください。
また、虫がつきにくいと言われているのも嬉しいポイントです。ネットなどで覆っておけば、害虫駆除剤などを使用しなくても虫に葉を食べられる心配はほとんどないでしょう。
花は定期的に取り除く
花がついている状態が長く続くと、葉が固くなります。花は定期的にカットしましょう。柔らかな葉から切り取って収穫してください。全体の丈が80cmを超えないように収穫を続けるのがコツです。
プランター向きの野菜4選:秋〜冬編
暖かい時期が過ぎた後も、家庭菜園を始められます。どのような品種が植え付けに適しているのかチェックして、野菜のガーデニングをスタートしてみましょう。丹生込めて野菜を育てて、美味しく食べてくださいね。
プランター向きの野菜①:カブ
品種によって大・中・小とサイズに違いがあるため、プランターで育てる場合は小さいタイプがおすすめです。小さくても甘みが濃く、美味しい野菜を収穫できます。
気温が高い環境に弱いので、涼しくて風がよく通るところをプランターの置き場所にしてください。間引きを行い、葉が重ならないようにするのもポイントです。
早めの収穫がおすすめ
実は大きくなればなるほど、ひび割れが入る可能性が高まります。小さいサイズであれば種をまいてから2ヶ月ほどで収穫できるので、早めに都るようにしてください。小さな実でも、とれたてなら十分に美味しくいただけます。
プランター向きの野菜②:ブロッコリー
比較的涼しい気候を好む傾向がある野菜です。ビタミン類など、さまざまな栄養を含んでいるのも魅力。病気に強く、管理が簡単なので初心者向けの野菜と言えるでしょう。
一方で、虫がついてしまうことがよくあるので、ネットなどで対策をしておくことが重要です。ネットで覆っておけば殺虫剤を使用しなくても十分に対策できるので、忘れないようにしてください。
側面にある花蕾をカットする
茎の側面に出てくる花蕾は、定期的にカットします。カットしないと、側面の花蕾にまで栄養が行き渡ってしまうので注意が必要。頂点の部分にできた花蕾のみを大きく育てるようにしましょう。側面の花蕾をカットした後は肥料を追加すると、元気に育ちやすくなります。
プランター向きの野菜③:カラシナ
ピリッとした独特な風味が特徴的な野菜です。寒さへの耐性があり、真冬の時期でもゆっくりと成長します。発芽後、葉をつけてからは水を与えすぎると根本が腐る原因になるため、土が乾いていることを確認しながら水やりをしてください。
丈が30cmほどになったら収穫
葉が重ならないように間引きをしながら育て、丈が30cmくらいになったら収穫をします。外側にある葉をカットするか、株ごと収穫するか、好みの方法で取ってください。花の部分も食べられるので、料理に活用しましょう。
プランター向きの野菜④:小型ダイコン
大きなサイズに育つタイプだとプランターで育てるのは難しいですが、小さいタイプならプランターでも問題なく栽培できます。種をまいて成長してきたら、双葉がついて大きく成長しているもの以外は間引きをしましょう。間引いた葉も、調理して美味しく食べられます。
実が土から顔を出したら収穫時期
順調に成長すると、土の中から実が顔を出すようになります。収穫が遅くなると実が割れる原因になるため、土から実が顔を出したら早めにとってください。葉の根本を持って、一気に引き抜くのが収穫のコツです。
プランター以外で野菜栽培に必要なもの
とても簡単に始められるプランター栽培ですが、必要なものを揃えておくことが重要なポイントです。続いては、プランター 以外に必要なアイテムをチェックしていきましょう。いずれもホームセンターや通販などで手に入るものばかりなので、手に入れてみてください。
必要なもの①:用土
スクスクと元気に野菜を育てるためには、ベースとなる用土が大切になります。ここで重要なのが、育てるものに適した用土を準備すること。
通常は何種類かの土をブレンドして用土を作りますが、初心者が土作りから始めるのは大変なので、市販されている野菜専用の土を使うのがおすすめです。野菜を育てやすいようにあらかじめブレンドされているため、初心者でも手軽に家庭菜園を始められるようになります。
必要なもの②:プランター底に敷く石
プランターの底の部分には水を通すための穴が空いているので、土を入れる前に石を置いておく必要があります。石を置いておかないと、用土が全て流れ出てしまうため注意が必要。穴を覆うくらいの大きさの石を置いてから、プランターに土を入れるようにしてください。
必要なもの③:支柱
茎やツルが伸びていくタイプの野菜は、支えるための柱が必要です。プランター に柱を設置しておけば、伸びた茎やツルが折れてしまうのを防げます。家庭のガーデニングでは、野菜の成長度合いに合わせて継ぎ足しできるタイプがおすすめです。
必要なもの④:肥料
栽培用の土には野菜の栄養となる成分が含まれていますが、時間が経過するごとに効果が薄れていきます。特に収穫できるまでに時間がかかる野菜は肥料が足りないと元気がなくなってしまうため、忘れないようにしましょう。
植え付けから2〜3ヶ月を目安に肥料を与えるのがポイントです。その後は1ヶ月に1回くらいの頻度で与えるようにしてください。
プランターで野菜を栽培するコツ
「初心者だから、野菜をきちんと栽培管理できるか心配」と感じている方は基本的なコツを学んでおきましょう。コツを押さえておくことで、初心者でも簡単にプランター栽培を楽しめるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
コツ①:水やりは土が乾燥してから
植物の成長に欠かせない水ですが、与えすぎると根が腐る原因になります。プランターで育てる場合は、土が乾いたタイミングで水をあげるようにしてください。土の表面に触れて、乾いていることを確かめてから水を与えるのがおすすめです。
コツ②:肥料を与えすぎない
元気に育ってほしい気持ちが強いと、肥料を与え過ぎてしまうことがありますよね。しかし、与え過ぎは逆に野菜を弱らせてしまうので、注意してください。植え付けから2〜3ヶ月、その後は1ヶ月程度の間隔を空け、パッケージに記載されている適量を守りながら与えることが大切です。
コツ③:ネットで鳥と虫対策
少しずつ野菜が成長してくると、鳥や虫に狙われやすくなります。せっかく大きくなった野菜を取られないように、ネットを設置して対策しましょう。プランターのサイズに合ったネットを被せておけば、きちんと対策ができます。
プランターで手軽な野菜栽培を楽しもう
家庭菜園はハードルが高いように思えますが、プランターを使えば簡単にチャレンジできます。品種によってプランターで育てるのに適した時期は変わるので、基本的な情報を押さえた上で育てる野菜を選んでください。
肥料や水やりなど、きちんと管理を行っていれば、初心者でも立派な野菜を育てられます。丹生こめて作り上げた野菜は、市販されているものよりも美味しく感じられるのではないでしょうか。プランターを活用して、美味しい野菜作りにチャレンジしてみましょう。
プランターの野菜栽培が気になる方はこちらもチェック!
初心者が簡単にプランターで野菜を栽培する場合は、基本を押さえておくことが大切です。関連記事でもプランター野菜に役立つ情報が載っているので、ぜひ参考にしてください。

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