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道の駅での車中泊はOK?ドライバーが気になるルール・禁止事項などを徹底解説!

車を運転される方や車で移動をする時、国道や幹線道路沿いに「道の駅」の看板と駐車場を持つ施設を見たことがあると思います。トイレや駐車場があり便利ですが、道の駅では車に泊まる車中泊はできるのか?できるなら車中泊のルールはどうなっているのかを解説いたします。
2021年9月11日
makoji-
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道の駅での車中泊はできるのか

全国の国道や幹線道路沿いの公共空間の「道の駅」の設置許可者は国土交通省で、1991年から設置され、2021年6月11日現在で1193駅になっています。

広い駐車場と24時間使えるトイレのある公共空間の道の駅は、利用者にとって便利な存在です。おむつ交換台や休憩コーナーなどもあって、女性ドライバーや高齢者などにもやさしい施設ですが、一部では駐車場に泊まる車中泊が問題となりました。現状はどうなのかを見ていきます。
(当記事は2021年8月30日時点の情報をもとに作成されています)

道の駅での車中泊に対する公式の見解

国土交通省HPには休憩施設「道の駅」での仮眠はOKに

道の駅の設置許可者である国土交通省は「道の駅の駐車場での車中泊は可能ですか?」との問い合わせにホームページ上に以下の内容の回答を載せています。

道の駅は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、道の駅は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠をしていただくことはかまいません。

無料の休憩用施設「道の駅」での仮眠がOKなのは

公共の施設である道の駅の目的の一つは、ドライバーがトイレを24時間利用できたり、駐車場や休憩コーナーで休憩をとることで、交通事故を防止する目的があげられます。

なので、安全運転や交通事故を防止するためにもドライバーが無料駐車場で仮眠をとることには問題はありません。仮眠をとれば居眠り運転や過労運転などの危険な運転を防止することにもなり、道の駅の持つ公共の目的にも合致するからです。

道の駅の運営事業者も施設や駐車場での仮眠はOKです

道の駅は市町村やそれに代わりうる公的な団体が設置します。市町村長からの登録申請を国土交通省で登録しますが、無料で24時間利用でき、十分な駐車場やきれいなトイレとベビーコーナーなどが必要となります。

また、道路情報及び地域に関する観光情報、緊急医療情報などの情報発信機能や、地域振興施設や観光リクレーション施設、文化教養施設などを持つことも目的となっていて、だれでも利用可能なバリアフリー化も求められます。

各地にある道の駅は各事業者管理運営をしています。各道の駅ごとに運営形態はちがいますが、一部を除いた道の駅の多くは、国土交通省と同じで無料駐車場や休憩コーナーでの仮眠はOKです。

また、道の駅事業者はそれぞれが工夫を凝らして運営をしています。24時間利用できるコインシャワーや畳やカーペットを敷いた休憩スペースを提供しているところもありますし、赤ちゃんのミルク用にポットにお湯を用意してる道の駅もあります。

道の駅での仮眠(車中泊)はルールやマナーを守ること

道の駅の利用者にとり、時間を気にせず駐車や仮眠ができる駐車場は便利で魅力です。一部の道の駅では車中泊禁止を表示しているところもありますが、ほとんどの道の駅では仮眠としての車中泊に問題はありません。

地域が連携して運営している道の駅には物産売店や産直施設、フードコートなどもあります。営業時間内であれば、買い物や食事が目的でも利用できますが、公共空間の道の駅ではルールやマナーに気を付けた休憩が必要です。

道の駅での車中泊:一部の道の駅では禁止


国土交通省も運営事業者も仮眠はOKと言っています。しかし、ルールを守らずマナーが悪く、周囲に迷惑をかけるドライバーや利用者が増えた時期には車中泊禁止の表示した道の駅もあります。

車中泊をする人が増えるなか、一部の人が道の駅の敷地内にテントの設営、駐車場でのBBQ、不用品の放置、生ごみを捨てるなどの行為をしたため、事業者の負担や責任が問題になり、車中泊を禁止せざるを得なくなった道の駅もあるからです。

道の駅での車中泊はあくまでも安全のための仮眠です

一部の道の駅が車中泊禁止を表示した理由については、駐車場でのBBQなどでの火災の心配や多くの車が集まっての大音量による近隣とのトラブルなどがあげられます。

道の駅の駐車場はキャンプ場でも集会場でもなく、利用者の安全運転を助ける目的であり、車の中で寝ることはあくまで仮眠として考えることが必要です。なので、そのようなトラブルが起きた時の責任は誰にあるのかを考えなくてはなりません。

道の駅での車中泊:ルールに合う仮眠はOK

車中泊は禁止事項やマナーを守り安全も確保すること

公共の空間を持つ道の駅はドライバーに無料で便利さを提供しています。時間に関係なく利用できる駐車場はドライバーにはありがたいですし、禁止事項やルールを守り、マナーよく車中泊(仮眠)しましょう。

また、安全に車中泊(仮眠)をするには、①車のドアロックをわすれない②車内が見えないような目隠しをする③できるだけ明るい場所に駐車する④車中泊と思われる車があればその近くに駐車する⑤禁止事項やルールを守ることが必要です。

道の駅での車中泊:ルールと禁止事項!

POINT道の駅で車中泊(仮眠)時のルール

  • 決められた駐車スペースに駐車する
  • 長時間のアイドリングをしない
  • 同じ道の駅に連続車中泊(仮眠)しない
  • 大きな音を出して近隣や利用者に迷惑をかけない
  • 多くの車で集まるようなことはしない

24時間利用できる道の駅は、小型車から大型車まで駐車することになりますので、決められた場所に駐車しないと他の利用者の迷惑になります。エンジンのかけっぱなしや、大きな音を出したり、多くの車で集まることも同じです。

道の駅の公共の空間には、ドライバーの安全運転のサポートや利用者に便利さを提供する目的があり、無料のあそび場を提供しているわけではありません。同じ道の駅には連続の車中泊はせずに利用しましょう。

POINT道の駅での車中泊(仮眠)時の禁止事項

  • 身障者スペースには駐車禁止
  • 道の駅のコンセントから電気をとるのは禁止
  • 駐車場にテーブルやイスを出すことは禁止
  • トイレや洗面台での洗い物は禁止
  • 汚水をトイレに流すことは禁止

道の駅の空間は、ドライバーの便利な休憩施設としての役割を持ちながら、地域を代表する観光情報、道路情報などを紹介する公共の目的もあります。

道路状況などは休憩空間でリアルタイム映像を見ることができるようになっていますし、行く先の現在状況を知ることができて便利です。観光情報も映像や案内板があり、旅行や車中泊もふくめて24時間利用者が訪れますので、各道の駅のルールを守った車中泊(仮眠)が必要となります。

道の駅での車中泊:マナーと注意点!

POINT道の駅での車中泊(仮眠)時のマナーと注意点

  • だらしない格好でうろつかないのがマナー
  • 持ち込みゴミを置いていかないのがマナー
  • トイレや洗面所で歯磨きや洗髪をしないのがマナー
  • 食材やお土産は道の駅で買い求めるなど、できるだけ利用することがマナー
  • 車を駐車したまま出かけたりしないことが注意点

ドライブなどで道の駅を利用しますと、洗面所やトイレに洗髪や歯みがき禁止の張り紙を見つけることがあります。車中泊はOKとしても、公共の施設で自分だけが良ければと言うようなマナー違反はいただけません。

また、生ゴミや持ち込んだ家庭ゴミを捨てる人もいるらしく、ゴミ捨て禁止の張り紙や事情説明の張り紙があり、ゴミ箱を撤去している道の駅もあります。他の利用者にも迷惑が及ぶことにもなりますのでマナーは守りましょう。

道の駅での車中泊:併設施設の利用も

併設のRVパークやキャンプ場の利用も選択肢です

道の駅にはRVパークやキャンプ場、宿泊施設などを併設しているところがあります。RVパークは有料で車ごと泊まれる施設です。道の駅や日帰り温泉施設などに設置されることが多く、宿泊型有料駐車場といった感じの位置づけです。

空いていれば予約なしでもOKで、100Vの電源と24時間トイレとシャワーが使えます。車外での調理は不可で直火も禁止ですが、大きめの区画内にテーブルやイスを出すことができ、ゴミも処理もできます。


この道の駅には無料駐車場やトイレの他に4区画のRVパークがあります。トイレとシャワールームが別にあり、区画が大きいのでキャンピングカーなどで旅行する方やペットと一緒に旅する方などに最適です。

併設のキャンプ場・宿泊施設に泊まることも選択肢になります

キャンプ場やオートキャンプ場・併設の宿泊施設などの利用も選択肢になります。キャンプ場などでの車中泊は安全にすごせますし、宿泊施設を目的に泊まれば、お風呂に入ってゆっくり美味しい食事を楽しむこともできます。

道の駅での車中泊:食事や産直施設も楽しい

車中泊での楽しみ方は農産物直売所なども

公共の施設として全国にある道の駅には、地域を代表する農産物や海産物、酒類、雑貨品などを紹介目的の産直施設や物産施設がほぼ全てに併設されています。

ドライブ旅行やビジネス客の多くの利用者は車中泊だけでなく、トイレ休憩やちょとの休憩の後、ほどんどの方がフードコートや産直施設、物販スペースをのぞきます。新鮮でめずらしい産物があればお土産に最適ですし、道の駅でしか求めることのできない商品などもあるからです。

車中泊での楽しみ方はフードコートもOK

食事が目的で道の駅のレストランやフードコートをのぞくと、必ずと言ってよいほど発見があります。地元で有名な人気食材や食べ方などは必ず紹介されていますし、あまり高くはない価格もうれしいですね。

ドライバーが利用者として車中泊(仮眠)をする時は、できるだけ、その道の駅で食事をするなり、食材は産直物産施設から買い求めたり、お土産品を道の駅で買い求めるなどしましょう。営業時間は8:30~18:00頃が多いです。

車中泊での楽しみ方は日帰り入浴施設も人気です

公共の道の駅には日帰り入浴施設を併設しているところが多くあります。農産物直売所などの他に足湯や日帰り入浴施設、コンビニエンスストアまで併設されているところもあり、そんな道の駅は地元の方やプロドライバーなどの利用者に大人気です。

道の駅での車中泊:おすすめの道の駅

車中泊や宿泊をして旅行する方は自然や、訪れた先の美味しいものを目当てに旅行します。ドライブでの車中泊はルールやマナーを守れば、費用もあまりかからずに地域にも貢献できる一つの方法となります。

北海道で94番目に登録された、日本海側にある公共の道の駅はメインが温泉施設です。宿泊、日帰りOKの温泉で、露天風呂、足湯と道の駅が一体となり宴会もできます。(現在、コロナ禍にありご利用については事前に確認ください)

宿泊や名物の新鮮な甘エビを目的に利用する方も多いですし、同じ敷地内には有料の車中泊もできるオートキャンプ場、公園(キャンプ場)などもあり日本海に沈む夕日を堪能しながらの車中泊が楽しめます。

道の駅 風Wとままえ

  • 公式サイトURL
    http://www.town.tomamae.lg.jp/section/shokouroudou/lg6iib0000000xrq.html
  • 住所
    〒078-3701
    所在地:北海道苫前郡苫前町字苫前119-1
  • 電話番号
    0164-64-2810
じゃらんネットによる口コミ情報

46ヘクタール(東京ドーム10個分)と広大な面積を持つ道の駅があります。森あそび、体験農場、研修施設、丹頂鶴の飼育施設、ドッグラン、宿泊できる温泉、プール温浴、クラフトブルワリー、などが一か所にあります。

1100台分の無料駐車場の他に大型バス専用の駐車場があり滞在体験型のファームパークにふさわしい規模になっていて、地域食材のお食事処やクラフトビール、オリジナルのギョーザなども人気です。

道の駅うつのみやろまんちっく村

  • 住所
    〒321-2118
    宇都宮市新里町丙254
  • 電話番号
    028-665-8800
  • アクセス
    宇都宮ICから車で5分
たびかんによる口コミ情報

この道の駅では千歳川にかけたアメリカからヒントを得た「インディアン水車」でのサケの捕獲風景を8月下旬から12月上旬までの間、見ることができます。水車でのサケの捕獲は全国でも珍しいので、一見価値ありです。

24時間利用のコンビニエンスストアもあり、隣接する「サケのふるさと千歳水族館」などの見学もかねて車中泊をしながらの北海道旅行に組み入れて目的地の一つにすれば楽しいですね。

道の駅サーモンパーク千歳

  • 公式サイトURL
    http://salmonpark.com/
  • 住所
    〒066-0028
    千歳市花園2丁目4番2号
  • 電話番号
    (0123)29-3972
じゃらんネットによる口コミ情報

まとめ:道の駅での車中泊はゆとりをもって

全国各地を車中泊をしながら旅行する方が多いです。ご夫婦やパートーナーと、あるいは一人旅とドライブ旅行でのカタチはさまざまですが、道の駅やSAなどで車中泊をしたり、ときには宿泊施設に泊まったりします。

そんな旅をする方はけっして無理な行程は組まずに、うまく車中泊や宿泊を組み入れ、自分のやりたいこと、興味のある所を中心に訪れます。ゆとりのあるマナーを守った車中泊はドライブ旅行をより楽しいものにしてくれます。

「道の駅での車中泊はOK?気になるルール・禁止事項は!」という内容を記事にしてまいりましたが、道の駅の中には車中泊スペースをとってあるところもあり、安全運転のために仮眠(車中泊)をすることは、設置許可者の国土交通省も認めています。

ドライバーは各道の駅のルールやマナーを守りながら車中泊での国内旅行などを楽しみましょう。

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