睡蓮の花言葉をご紹介!
聖なる花として知られる睡蓮の花言葉とは!
古代から伝わる神話や伝承の中でも清浄な魂を秘めた聖なる花にたとえられる睡蓮。仏教においても穢れのない純粋な心を象徴する花にたとえられており、日本でもお寺巡りをするとその池に神秘的な美しい花姿をよく見かけます。今回はその睡蓮の花言葉を解説します。
睡蓮の花言葉と一緒にその花言葉の意味や由来についてお話ししましょう。また睡蓮の花は白やピンク、黄色などの花色がありますが、花色別の花言葉にもご注目ください。
睡蓮の代表的な花言葉
「純粋」「清純」「信仰」
睡蓮を代表する花言葉は「純粋」「清純」「信仰」という言葉です。これら睡蓮の花言葉は、泥沼から生えるけれどその泥に染まらずに、清らかな花を咲かせることが由来となり、「純粋」とか「清純」という花言葉でイメージされているそうです。
睡蓮の「信仰」という花言葉の由来
睡蓮の「信仰」という花言葉の由来は、西洋ではキリスト教の教えの中で仁義と愛のシンボルとされ、古代エジプトでは生命力や復活のシンボルとしてミイラの上にのせたり、建造物の装飾に刻んだりしていたことが由来となっているといわれます。
仏教でも睡蓮は穢れない菩薩の純粋な心を象徴する花とされています。信仰するものの清らかさを睡蓮に重ね合わせ「信仰」という花言葉で印象づけられています。
「優美」
睡蓮の「優美」という花言葉は、睡蓮の見た目の様子からイメージされた花言葉です。水の上にまるで浮かんでいるように咲いている、気品のある花姿の印象が「優美」という花言葉として印象づけられたといわれています。
古代エジプトの風習にちなむ睡蓮の花言葉
「神聖」「豊穣」
睡蓮には「神聖」「豊穣」という花言葉でも象徴されています。睡蓮にイメージされたこれらの花言葉の意味は、古代エジプトの風習が由来して、睡蓮を「神聖」「豊穣」という花言葉で印象づけています。
古代エジプトでは睡蓮は神聖視された花で、それが由来となり、睡蓮は「神聖」という花言葉で象徴されているのです。
ナイル川の水面に咲いた神秘的な花
睡蓮の「豊穣」という花言葉は、ナイル川の増水と共に睡蓮の花が咲き、水面を美しい花でいっぱいにすることが「豊穣」という睡蓮の花言葉の由来であり意味となったのだそうです。
その様子はとても神秘的であったと伝えられています。ちなみに現在、睡蓮はエジプトの国花です。
「生命力」「復活」
昼に開花して、夜はしぼんで水没し、朝になるとまた浮かんできて花を開花させることから、西洋では「永遠の再生」を象徴する花とされていました。またこれらの花言葉の由来の1説は古代エジプトの信仰にあります。
古代エジプトのミイラの側にもあった花
エジプトでは死者を埋葬するのではなくミイラにする話は、皆さんもご存知のことと思いますが、古代エジプトの王は「肉体が死んでも魂は不滅であり、また元の肉体に戻ってきて復活する」と考えていました。
古代エジプトでは死後も体をそのまま保存する為にミイラが作られていた!それは再生を司る神や、エジプトの最高の王も死後はミイラとなるという信仰があります。そしてそのミイラの側に睡蓮の花が使われていたのだそうです。
ギリシャ神話にまつわる睡蓮の花言葉とは
「水の守護」
西洋ではギリシャ神話にまつわる話から、睡蓮の花言葉は「水の守護」という言葉でもイメージされています。この花言葉の意味にちなむギリシャ神話の中で語られている話とは、美しい3姉妹の水の妖精の話です。
年頃になった妖精の姉妹に、母親がこれからどうしたいのかと尋ねたのだと。長女は「水の守護に」、次女は「水を離れず神様の言うとおりに」、そして三女は「神様と親の言うとおりに」とそれぞれの気持ちを答えました。
妖精の母親は末娘を泉の女神にした
妖精の娘たちの意見を聞いた母親は、長女の妖精を外海の守り神に、次女の妖精を内海の守り神に、そして三女の妖精を泉の守り神にしました。この泉の守り神となった末娘は、夏になると美しいドレスを身にまとい睡蓮の花となって開花したという話です。
この話にちなんで、睡蓮には「水の守護」という花言葉でイメージされることになったという説が伝えられています。
仏教にまつわる睡蓮の花言葉
「菩薩の心」
菩薩の心は睡蓮のように世俗に染まらない純粋さや功徳を表すとされていることなどが「菩薩の心」という花言葉となって睡蓮をイメージしているといわれます。
仏教の教えの中では、菩薩の心は睡蓮のようであり、一切世間の穢れには染まっていないと睡蓮はたとえられているのです。
仏教用語の蓮華(れんげ)とは
仏教の用語で「南無妙法蓮華経」という言葉がありますが、この言葉の中の「蓮華(れんげ)」とは、ハスや睡蓮の総称です。ハスも睡蓮も泥沼から美しい花を咲かせることで、古来から純粋な心の悟りを示す仏教のシンボルとされてきました。
仏典に現れる蓮華は青蓮華、白蓮華、紅蓮華、黄蓮華の4つ。青蓮華と黄蓮華は睡蓮、白蓮華と紅蓮華はハスとされています。余談ですが覚えておくと睡蓮の花の観賞もより奥が深くなる内容です。
睡蓮の色別の花言葉
白は「純粋」「無垢」
白い睡蓮には特に「純粋」「無垢」という花言葉で象徴されています。「純粋」という花言葉は白い花に共通する花言葉。「無垢」という花言葉も白というカラーイメージと、白い花を開花させる睡蓮も泥沼の中から咲き、睡蓮のイメージが純粋や信仰という言葉で象徴される花であることにちなんで、白い花を咲かす睡蓮に特にイメージされた花言葉だといわれます。
ピンクは「信頼」
ピンクの睡蓮の花は観賞していてもどこか優しげな表情を感じます。ピンクというカラーイメージは幸せ、優しい気持ち、愛らしさ、そして安らぎという感情を与える色なのだそうです。
そんなピンクの持つカラーイメージと睡蓮を象徴する信仰という言葉からピンクの睡蓮は「信頼」という花言葉で特に印象づけられたいます。優しい気持ちになれる見た目の印象が人を「信頼」させるのでしょう。
黄色は「優しさ」「甘美」
黄色い睡蓮は特に「優しさ」「甘美」という花言葉でイメージされています。「優しさ」という言葉は見た目の印象から。そもそも睡蓮はよい香りがしますが、特に黄色い睡蓮は柑橘系の爽やかな香りがします。その香りにちなみ特に黄色の睡蓮は「甘美」という花言葉がついています。
古代エジプトでは睡蓮の花を香水の素にして女性たちに楽しまれていました。睡蓮の清らかな甘い香りをイメージして、現在も香水の名前に使われています。
青や紫は「純粋」「優しさ」
青や紫色の睡蓮は特に「純粋」「優しさ」という花言葉でイメージされています。これも青や紫のカラーイメージと睡蓮の見た目の印象がマッチしてこのような言葉で象徴されているのではといわれますが、明確な由来の意味はさなかではありません。
由来ははっきりとはわかりませんが、しかしながら日本のお寺の池などに開花している青や紫色の睡蓮の花を観賞していると、こんな花言葉でイメージされているのは一目瞭然の話です。
睡蓮のちょっと怖い花言葉
「魔性」
睡蓮の花言葉に「魔性」という花言葉があります。ミステリアスな意味を感じる睡蓮の花言葉です。この花言葉の意味はドイツの伝説が由来となっています。
妖精が宿る花、睡蓮。人間が近づくとその妖精は睡蓮の花になり、通り過ぎると妖精の姿に戻る。また一方で葉の下には邪悪な水の魔物が住んでおり、嫉妬深い魔物は睡蓮の花を取ろうとするものを水底に引きずり込むと恐れられていました。そんな伝説がこの花言葉の由来です。
「滅亡」「終わった愛」
睡蓮にイメージされているちょっと怖い「滅亡」「終わった恋」という花言葉。神聖なる花のイメージとは正反対の「滅亡」などという花言葉の由来は、アメリカに伝わる伝説が「滅亡」などという花言葉に由来しています。
「滅亡」とは恐怖をイメージする言葉ですが、伝説で語られる話はとても切ない話です。親が決めた結婚に背き、湖に身投げした美しい娘。その娘はその後睡蓮の花になったのだと締めくくられています。
睡蓮になった娘のアメリカの伝説とは
アメリカのニューヨーク州にあるタッパー湖は、昔、先住民族によって発見された湖。その先住民族の部族の長と1人の美しい娘は恋人同士でした。ただ彼女の両親は彼女の結婚相手を昔からほかの人に決めていて、彼女も親の言うことに従い恋人の彼を避けていたのです。
戦争からもどったその部族の長は彼女に抱き着こうとすると、彼女は彼から逃げタッパー湖の岩の上に逃れてそこから身投げしてしまいました。
睡蓮は彼女の化身!
次の日タッパー湖で釣りをしていた猟師が、水の中に美しい白い花がたくさん咲いているのを見つけました。それを聞いた彼ら民族の中の預言者が「この花は身投げした彼女の化身。死んでこの姿になったのだ。」といったのだと。
この話はアメリカの伝説の中で語られている睡蓮の誕生説でもあり、この伝説が由来となり「滅亡」「終わった愛」という花言葉が睡蓮に付けられたという説があります。
睡蓮の特徴
スイレン科スイレン属の水生多年草
「純粋」など清らかな魂を秘めた花言葉でイメージされている睡蓮は、まるで水の中に浮かんでいるように咲いている花姿がとても幻想的で、ロマンチックな雰囲気の花です。その睡蓮はスイレン科スイレン属の水中多年草。
学名はNymphaea(ニンファエア)と表記します。これは「水の妖精(ニンフ)」のこと。また水の妖精のところに咲いた「Nympha(ニンファー)」という名の古来の植物の名前に由来するともいわれます。
「水の妖精」という意味にまつわる伝説
学名のNymphaeaとは「水の妖精」を意味するということにまつわる伝説があります。これはギリシャ神話の中で睡蓮の誕生説だと伝えられている伝説です。
ギリシャ神話の中で最大の英雄であるヘラクレスに捨てられた妖精(ニンフ)がナイル川に身投げしたのだと。英雄に捨てられた身投げした妖精の肉体が水中に咲く花となった、その花が睡蓮だという話です。英雄に捨てられた妖精の化身が睡蓮の誕生説だと語られています。
別名は「未草(ヒツジグサ)」という
ヨーロッパでは睡蓮の学名に水の妖精(ニンフ)という意味があることから「ウォーターニンフ」などという別の名前もあるそうです。睡蓮の英語の名前は「water liliy(水のユリ)」です。
日本での名前は「睡蓮(スイレン)」と表記しますが、別名では「未草(ヒツジグサ)」と呼ばれる睡蓮。この名前は、午前中に開花し、午後は眠るように閉じてしまう。未の刻(午後2時ごろ)に咲く花だということに由来しています。
原産地は熱帯およびおよび温帯地方
睡蓮の原産地は世界各地の熱帯および温帯地方。睡蓮の種類には2通りあり、一般的な睡蓮は耐寒性のある温帯睡蓮、一方最近人気の鉢で育てられる熱帯睡蓮は非耐寒性の種類です。熱帯地方が原種の熱帯睡蓮は寒さに弱い種類です。
水面に丸い葉を浮かべて、根茎から伸ばした花茎の先に美しい花を咲かす睡蓮。日当たりが悪いと花が咲かないのでできるだけ日の当たる場所で育てます。熱帯睡蓮は寒さに弱いので冬は室内で冬越しさせます。
熱帯睡蓮の中でも耐寒性のある種類もある
一般的には熱帯睡蓮は非耐寒性で寒さに弱いといわれますが、中には耐寒性のある種類もあります。たとえばアフリカのタンザニアを原産地とする小型種の「スイレン・コロラタ」という種類は、寒さに強く一般的な睡蓮と同じように昼咲きの睡蓮で、青い花を咲かせます。
ただ花の大きさは他の種類よりも小さな花です。この種類だと冬越しの心配もさほどなく家庭でも育てやすいでしょう。
開花時期は5~10月
睡蓮の開花時期は5~10月。ピークの見ごろは7月です。水面に入っていて見えませんが、睡蓮の草丈は50cmくらい。先に解説した色別の花言葉の中でも紹介しましたが、花色は白、青、紫、ピンク、黄色などです。
水中植物である睡蓮は、独特の鉢を使い水の中に鉢を沈めるといった、他の植物とはちょっと違った方法で育てます。土は粘土質の土(荒木田土など)を使い、水が腐らないように常に清潔に保たなければなりません。
スイレンとハスの違いは?
日本でお寺巡りなどをすると7月お盆時期にかけてお寺の池には大きな葉を浮かべた美しい睡蓮をよく見かけます。睡蓮とよく似たハスの花も睡蓮と同じ水生花で、見た目がよく似ているので見分けがよく付きません。
ハスも濁った泥の中から花を咲かせることで、世俗に染まらに純粋な花とされ仏典に記載されていますが、先に解説してように仏典の中では青蓮華と黄蓮華は睡蓮、白蓮華と紅蓮華はハスとされています。
植物学的に見た睡蓮の特徴
睡蓮には温帯睡蓮と熱帯睡蓮の2つの種類がありますが、一般的に日本で観賞されているのは耐寒性のある温帯睡蓮です。どちらも葉には深い切込みがあるのが特徴です。
温帯睡蓮は水の上に浮かんでいるように花を咲かせます。しかし熱帯睡蓮はハスと同じように花茎を伸ばして水より高いところに花を咲かせるのがこの2種類の違いです。
開花時期や花の色の違い
温帯睡蓮と熱帯睡蓮の違いは温帯睡蓮は耐寒性があること、それに対して熱帯睡蓮は非耐寒性で寒さに弱い性質です。
また温帯睡蓮は開花時期は5~10月、花色は赤、黄色、ピンク、白です。それに対して熱帯睡蓮は7~10月と開花時期は短いですが、花色は温帯睡蓮の花色のほかに青系や紫いの花を咲かせます。ただしどちらの種類も花後は水の中に沈んでいくように消えてしまいます。
ハスの特徴はこんな点
ハスというとお正月料理に欠かせないレンコンを想像しませんか。そのとおりでハスの根は「レンコン(蓮根)」として食用にも使用されます。ハスの見た目の特徴は、葉は丸い形で切込みはありません。開花時期は7~10月。花に色は白、黄色、ピンクです。
花の咲く位置は温帯睡蓮とは違い、熱帯睡蓮と同じように、花茎を水面に伸ばし、水面より高い位置に花を咲かせます。また花後のハスの花は、花の部分は枯れてしまいます。
花言葉を知って睡蓮を観賞してみよう!
世界の信仰の中で、穢れのない聖なる花されている睡蓮。その気品のある姿にどこか神聖な雰囲気があり神秘的な気持ちにさせられます。
水生植物で睡蓮と同じように世俗に染まらぬ穢れのない花にたとえられるハスとよく似ていますが、葉に深い切込みがあるので睡蓮、丸い形のものはハスです。睡蓮でも水面より高く花を咲かせる熱帯睡蓮もあるので葉の違いで区別するとよいでしょう。睡蓮、神聖な気持ちでご観賞ください。
花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では花言葉について他にもまとめています。昔のヨーロッパでは花言葉に想いを託して愛の告白をしていたのだとか。
そんな習慣が日本にも伝わり、言葉に表せない想いを花言葉に託し、場面に合った花言葉を持つ花を選んで贈り物に花を贈る習慣ができたのでそうです。花言葉を知ると日ごろの花選びもとても楽しくなりますよ!花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

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