美味しいさつまいもの選び方とは?
美味しいさつまいものポイントを抑える
さつまいもといってもひとつひとつ色・形が違って、どれを選ぶか迷いますよね。そんな時は、今回ご紹介する5つの選び方をチェックしてみましょう。
ポイントを抑えておくだけで選び方が分かり、スーパーで購入する時に迷わず美味しいさつまいもを選ぶことができます。
避けるべきさつまいものポイントを抑える
美味しい選び方を抑えたら、次はさつまいもの避けるべき選び方を見ていきましょう。避けるべき選び方を覚えておけば、美味しい芋の選び方を忘れても、状態のよいものを選びやすいです。
避けるべき芋は、あまりよくない見た目のものが多いので、選び方としては分かりやすいかと思います。
美味しいさつまいもの選び方5選
美味しい選び方①鮮やか・ツヤがある
1つ目の美味しいさつまいもの選び方は、鮮やかなはっきりとしている色でツヤがある皮のものを選ぶとよいです。基本的にさつまいもは皮色が紫ですが、紫といっても鮮やかな色からくすんだ色までさまざまなトーンがあります。
収穫したてでまだ土がたくさん付いている状態だと分かりにくいですが、できるだけ鮮やかな赤紫でツヤがある皮の芋を選んで下さい。
美味しい選び方②均一な色合い
美味しい選び方2つ目は、表面の色が均一なさつまいもを選びましょう。色あせた部分がある色ムラがある芋ではなく、全体的に色が均一の芋を選んで下さい。
お店に並んでいるさつまいもは上側しか見えない場合が多いです。均一な色合いのものを選ぶという選び方を覚えておき、ひっくり返し裏側の色もチェックしましょう。
美味しい選び方③凸凹が少なく丸みがある
3つ目の美味しいさつまいもの選び方は、凸凹が少なく丸みのある芋を選びましょう。丸みがあるといっても、丸すぎないものを選ぶのがポイントです。
レモン型のような丸みがあるが両端は細長く伸びたものを選ぶとよいと、美味しいさつまいもの選び方として覚えておくとよいですよ。
美味しい選び方④ずっしりと重い
美味しい選び方4つ目として、持った時に重い芋を選ぶとよいです。手に取って、見た目は小さくても持つとずっしりと重く感じるさつまいもなら甘いことが多いでしょう。
美味しい芋の選び方を実際に行うにあたり、素手でむやみやたらにお店の芋を触るのはNGです。ウイルス・感染症対策として、手袋を持参したりビニール袋に手を入れてから触ったりし、直接たくさんの芋を素手で触れないように選んで下さい。
美味しい選び方⑤蜜が溢れ出ている
5つ目の選び方は、端の切り口から蜜が出てきているさつまいもを選ぶと美味しいです。スーパーで売られている芋は、両端が切り落とされたものが多いですが、切り口から蜜がにじみ出てきている芋は甘いと言われています。
蜜が出ているものは見た目の通り糖度が高く蜜もたっぷり入っている甘い芋のため、料理せずに加熱するだけの焼き芋や蒸し芋にしても、とても甘くて美味しく食べられるでしょう。
避けるべきさつまいもの選び方5選
避けるべき選び方①表面が凸凹
避けるべき選び方1つ目は、表面が凸凹なさつまいもです。凸凹の表面部分は、幼虫が食べた跡で、水で洗えば食べられますが見た目はあまりよくありません。
また、根っこが切れた部分も凸凹しています。根が長く伸びた部分は、中身が筋っぽい食感が多いためやめておくのが無難です。
避けるべき選び方②シワ・傷がある
避けるべき選び方2つ目は、表面にシワや傷がある芋です。表面にシワが多めの芋は、中の水分が抜けてしまっている状態で乾燥した状態になっているため、食べたときにパサつきが多く感じられ甘みも減少しています。
シワ・傷がある芋は避け、できるだけ表面がきれいなものを選ぶという選び方を実践するのがよいです。
避けるべき選び方③部分的に黒い
避けるべき選び方3つ目は、部分的に黒い芋です。さつまいもが黒い場合、新鮮でない可能性が高いため、避けるべき選び方として覚えておくとよいです。
ですが、さつまいもにはヤラピンという成分が入っており、黒い色に変化するという作用を持っています。表面に傷ができた際に、中から出た汁が変色して黒く見える場合があり、この場合は味が劣っているわけではないため美味しく食べられるものも多いです。
避けるべき選び方④ひげが長い・多い
避けるべき選び方4つ目として、ひげが長く伸びている・多いさつまいもは避けましょう。ひげが伸びている芋は、身に栄養がしっかりと届かなかった可能性が高いです。
栄養がしっかりと届かなかった栄養不足状態のさつまいもは、あまり食感がよくありません。また甘さも少ない場合が多いため、避けた方がよいでしょう。
避けるべき選び方⑤芽が出ている
選び方の5つ目として、芽が出てきているさつまいもも避けましょう。芽が生えてくると、鮮度・風味が落ちている可能性が高めです。
さつまいもから芽が出ても食べられますが、芋の栄養が芽に行ってしまっているため甘みが減少しています。スーパーで売られている芋で芽が出ていれば、避けておきましょう。
さつまいもに芽が生える前にあわせて読みたい!
上記でご紹介した美味しい選び方や避けるべき選び方を知り、美味しい選び方を踏まえたうえでさつまいもを選んでも、芽が出てくる場合もあるでしょう。そんな時は、こちらの記事を参考に対処してみて下さい。
さつまいもの発芽後の対処、下処理の仕方などをご紹介しております。事前にチェックしておくことで、さつまいもに芽が出てきても慌てないでしょう。

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【種類別】さつまいもの特徴や食感
紅あずまの特徴や食感
紅あずまは、千葉県や茨城県などの関東地方中心に栽培され、スーパーにも多く出回っている種類です。関東では、紅あずまは人気でメジャーな種類とされています。
紅あずまは、赤紫色の皮に黄色い中身でTHEさつまいもというような見た目と形です。食感や味のバランスがよく食べやすいため、幅広い世代に好まれやすく、どんな料理にも合わせやすい人気のさつまいもでしょう。
繊維質が少なくホクホク
多少粉っぽく繊維質が少ないホクホクな紅あずま。ねっとりしすぎておらず甘みもそこまで強すぎません。甘すぎるといったくどさもなく、丁度よい甘みのさつまいもです。
ホクホクですがパサつきすぎず、ねっとり食感との間あたりの口当たりとなっています。どこか懐かしく親しみのあるさつまいのも食感が楽しめるでしょう。
さつまいもの特徴や食感【紅はるか】
紅はるかは、茨城県や九州を中心に栽培され販売しています。広い地域で人気かつ愛されているさつまいもで、際立つ甘さがたまりません。
加熱すると黄金色になり、見た目からも甘いさつまいもだとわかるほどの濃厚な色です。収穫してから保存しておくことでさらに甘みが増すため、1ヶ月ほど保存してから食べるとより美味しくいただけるでしょう。
ねっとりしっとり甘さ格別
紅はるかは、焼いたり蒸したりするだけでも美味しいさつまいもです。少しパサついた繊維質の食感というより、しっとり系の食感となっています。
しっとりよりワンランク上のねっとりとした舌に残る食感は、食べた人を虜にする濃厚さです。糖度は60度近くと驚きの高さとなり、やみつきになる甘さが紅はるかの人気の理由の一つでしょう。
さつまいもの特徴や食感【鳴門金時】
食物繊維やミネラルがたっぷりの鳴門金時は、さつまいもの中でもとくに栄養がたくさんある人気の種類です。鳴門海峡の近くで栽培され、関西や九州を中心に販売されています。鮮やかなツヤのある濃い赤紫色の皮が特徴的です。
収穫時期は、夏の8月頃からで他の品種に比べると市場に出回るのも早い印象でしょう。収穫後2ヶ月ほど保存してからが食べ頃とされているため、夏に収穫しても寒い時期になってからいただくとよいです。
ほっこりさは栗のよう
栗のようで懐かしさも感じる鳴門金時は、ホクホクでほっこりする食感です。出来立てアツアツの焼き芋はとても美味しく、寒い冬にピッタリの心も体も温まる人気のさつまいもです。
収穫後、保存期間が長くなるほどしっとり食感となり、甘みが増加します。しっとりが好みという人は、収穫後2~3ヶ月ほど保存してから食べるのがおすすめです。
さつまいもの特徴や食感【安納芋】
安納芋は、全国で人気の定番で甘いさつまいもです。皮はえんじ色のような少し赤みがかった色となっています。他のさつまいもと違ってあまり細長くなく、丸みを帯びたかわいらしいフォルムです。
9月頃になると収穫され、10月にはスーパーでもよく見始めるでしょう。秋を感じる季節に食べられる人気のさつまいもです。
しっとり・ねっとり感
安納芋といえばねっとり・しっとりがたまらないです。糖度が高く40度程度で、今まで地味だった焼き芋や干し芋を世代問わず人気の芋スイーツにしたと言っても過言ではありません。
蜜が溢れ出るような黄金色の身が、食欲をそそります。同じようなねっとり系で甘い紅はるかよりもしっとり感があり、加熱後のべちょっとした舌触りがたまりません。
【種類別】美味しいさつまいもの選び方
美味しい選び方や避けるべき選び方、種類別の特徴を見てきましたが、次はさつまいもの種類別に美味しい選び方をご紹介します。美味しい選び方や避けるべきポイントを抑えておけばよいのですが、さつまいもは品種によって皮の色や形が違うのです。
種類別の美味しい選び方をチェックしながら重点的に選べば、より美味しい芋を選べるでしょう。
美味しい紅あずまの選び方
「さつまいもといえばこんな形!」といった、分かりやすく定番でメジャーな見た目と色の芋を選ぶのが、紅あずまの選び方です。赤紫で少しふっくらな見た目の芋がよいですよ。
芋から生えている根が多いと繊維質な食感を感じやすいため、美味しい紅あずまの選び方としては根が少ない・伸びていないものを厳選しましょう。
美味しい紅はるかの選び方
皮にツヤとハリがあり、丸みのあるふっくらとした形を選ぶことが、紅はるかの選び方です。表面や形をしっかり見て選別することで、身がぎゅっと詰まった栄養たっぷりの美味しくて甘い紅はるかが食べられます。
高糖度の紅はるかは、蜜が出ている芋も割と見られます。端の切り口から蜜が出ている場合は糖度が高くて甘いので、スーパーで見かけたら選びましょう。
美味しい鳴門金時の選び方
細長い形が美味しくて甘いとされており、鳴門金時の選び方としては細すぎず太すぎない均一の太さを選ぶとよいでしょう。紫色が強めの鮮やかな皮の色の芋が新鮮です。
ホクホクとした中身で粉っぽさのある鳴門金時ですが、より糖度が高いと蜜が出ています。端の切り口から蜜が出ている芋を選べば、さらに美味しくて甘みのある鳴門金時を食べられるため、美味しい鳴門金時の選び方として覚えておくとよいですよ。
美味しい安納芋の選び方
安納芋は、皮の色が紅っぽく赤みの色味が強めの芋を選びましょう。皮にハリ・ツヤがある方が、新鮮で身も詰まっています。
形は、コロンとした丸めの重さがある芋を選ぶと美味しくて甘いです。大きすぎても小さすぎてもNGで、中間くらいのほどよい大きさがベストですよ。
【種類別】さつまいもにピッタリの料理方法
さつまいもの味や風味をそのままに美味しくいただくなら、焼き芋などシンプルに加熱するだけでよいでしょう。ですが、さつまいも各々の特徴をうまく活かした料理・スイーツも、栄養たっぷりのさつまいもを美味しく食べられておすすめです。
さつまいもをより美味しく食べられる人気の料理方法を種類別にご紹介するので、順番に見ていきましょう。
紅あずまにピッタリな料理:天ぷら
ホクホク食感が特徴的な紅あずまを料理するなら、天ぷらがよいです。さつまいもの天ぷらは、粉っぽく繊維質といった紅あずまの特徴を活かしたおすすめの料理方法でしょう。
サクサクの衣とホクホクの身の絶妙なマッチングがたまりません。天ぷらはさつまいも料理の中でも人気の高い一品で、塩を少々かけると甘みと塩味のバランスがよく絶品です。
紅はるかにピッタリな料理:大学芋
甘みの強い紅はるかは、甘さ・食感を活かせる大学芋がよいです。少し大きめのゴロゴロサイズにカットすれば、紅はるかのねっとりさをより満悦できます。
大学芋は、食物繊維などの栄養がたっぷりのさつまいもがおかずにもおやつにもなる人気の料理方法です。甘すぎが苦手なら、黒ゴマをたっぷり絡めると香ばしさが増し美味しくいただけます。
鳴門金時にピッタリな料理:炊き込みご飯
ホクホクと栗のような鳴門金時を料理するなら、炊き込みご飯がよいです。炊き込みご飯は、切ったさつまいもをお米と炊飯器に入れてスイッチを押すだけと簡単な方法で挑戦しやすく、栄養たっぷりのレシピとなっています。
皮つきのまま炊き込めば皮のシャキシャキ感を楽しめるうえ、色も鮮やかで食物繊維などの栄養もさらにたっぷりです。
安納芋にピッタリな料理:スイートポテト
安納芋にピッタリの料理方法はスイートポテトです。加熱した芋を潰し形を整え、オーブンやトースターで焼くだけと簡単ですが、安納芋をとても美味しくいただけます。
卵黄をたっぷり塗って表面のツヤを出せばより食欲をそそる見た目になり、最後に黒ごまを乗せればお店のようなスイートポテトができます。子どもから大人まで大人気のスイーツです。
さつまいもを保存するには?
さつまいもを保存するには常温で置いておくのか冷蔵庫に入れるのか。冷凍保存する場合はそのまま?カットしてから?など、長期間保存したい時にどうすればよいのか。さつまいもの保存方法について詳しく見ていきましょう。
さつまいもは常温保存
さつまいもの保存方法としては、基本的に常温保存が好ましいです。暖かい地域で栽培され寒さを嫌うため、涼しくて暗い所に置いておきましょう。土が付いている場合は余分な土を掃ってからがよいですが、水洗いはせずにそのまま保存する方が長持ちします。
お店で売られている袋入りの芋は、一度水洗いしてあることが多いため、冷暗所で常温保存で構いませんが、早めに食べた方がよいでしょう。
さつまいもの冷蔵保存
常温保存が好ましいさつまいもですが、暑い時期には冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。最近は9月・10月でもまだまだ暑い日が多く、常温保存だと温度が高すぎることがあります。
室温20度を超えるようなら、冷蔵庫の野菜室に入れて保存して下さい。保存方法としては、冷たくなりすぎないよう芋に新聞紙を巻いてから野菜室に入れるとよいでしょう。
さつまいもの冷凍保存
カットしてそのまま保存
さつまいもは冷凍すると食感が変わり風味も落ちるため保存方法には向きません。ですが、たくさんあって冷凍保存したい場合もあるでしょう。
そんな時は、カットし水にさらして灰汁を抜き、ジップロックに入れて冷凍するのがおすすめです。水はしっかりとキッチンペーパーで拭き取ってから入れましょう。さつまいもを輪切りにし、重ねずに入れるのがベターです。
加熱してから保存
冷凍保存する場合は、そのまま保存するより加熱後に冷凍した方が食感や風味が落ちにくいです。茹でたりレンジで温めたりして水気をキッチンペーパーで拭き取り、同じようにジップロックなどに入れて保存します。
加熱後に潰してペースト状にしてから保存しておけば、離乳食やスイーツなどにも使いやすいです。粗めに潰したり裏ごししたりしてペースト状にしてからジップロックや製氷機に入れる方法もおすすめですよ。
さつまいもを美味しくいただこう!
食物繊維などの栄養もたっぷりで美味しいさつまいもは、おやつやおかずにピッタリです。正しい選び方知り、より美味しくて甘いお芋もをいただきましょう。
焼き芋やふかし芋だけでなく、種類別にピッタリな料理方法を参考に調理するのもおすすめです。秋になったら、旬の美味しくて甘いさつまいもをたくさん食べつくしましょう。
さつまいもの選び方を覚えたらこちらをチェック!
美味しいさつまいもの選び方や避けるべき選び方を覚えておけば、自分で育てて収穫した際にも、どれが美味しい芋かを見極められるでしょう。下記の記事では、美味しいさつまいもを育てるテクニックや育て方をご紹介しています。
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