検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

さつまいも収穫時期の見極め方!正しい知識で美味しいお芋を収穫しよう!

さつまいもの正しい収穫時期を学ぶことで、これまでよりも、さらにおいしいさつまいもが食べられます。 収穫時期・収穫方法などは、思っていたやり方とは少し違っています。 おいしいさつまいもを収穫するための、正しい情報を学びましょう。
更新: 2024年5月20日
container4
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

アミノール化学研究所 サツマイモ肥料

さつまいもはいつ収穫するの?正しい収穫時期

さつまいもは5月~10月下旬までが生育期間です。 収穫はこのあとの、「10月の終わりから11月の初めにかけて」の時期です。 さつまいもを植えてから収穫するまでの栽培日数は、110日~150日を目安にしてください。

植えつけた日を記録したり、カレンダーや手帳に書き込んだり、パソコン・スマホなどに大体の収穫時期を書き込みましょう。

そうすると、栽培日数から週末・休日を利用した収穫日を、前もって決めておくことができますよ。 また、葉の色が薄くなったり、赤・黄色変わったりするのも、サツマイモを掘り起こすときのサインです。

さつまいもは、収穫する時期と栽培日数、葉の色を見て、収穫する時期を決めましょう。

さつまいもの収穫で気をつけること

栽培日数から収穫する時期を決めたら、次は収穫です。ここで間違った収穫方法を選んでしまうと、味が大きく変わってしまいます。 注意する点を守って収穫をすると、甘いさつまいもが食べられますよ。

一株まるごと掘り起こす

さつまいもは株ごと引き抜きます。1本ずつ掘り起こすと時間がかかってしかたがありません。また、スコップ・シャベルの先などで傷をつけけ、味を落としてしまいます。 株ごと引き抜いても大丈夫です!

さつまいもは、伸ばしたつるから根が大きく育つ塊根(養分を貯えて塊のようになった根のこと)をつけます。つるが繋がっているため、一回の作業でたくさんのさつまいもが掘り起こせます。

掘り起こす手順

手順は次のとおりです。 1.鎌を使って地上部と切り離します。地上に出ている茎を15cmほど残してください。 2.茎から離れたところへスコップを入れて、土を掘り返します(このとき、さつまいもを傷つけないよう慎重に)。

3.さつまいものうえに被さる土を軽くよけたら、株を一気に引き抜きましょう。 これで、繋がったつるにできたさつまいもが、土の外へ出てきますよ。

収穫時期の前に「試し掘り」をする

さつまいもは、大きく育ってしまうと甘みが少なくなり、おいしくありません。 甘いさつまいもを育てたいなら、収穫する前に掘り起こす「試し堀り」をしましょう。

これは、収穫する1か月前に行うもので、事前にさつまいもの大きさを確認しておく作業のことです。 芋が大きく成長していれば、収穫を早め、サイズが小さいときは収穫する時期を遅せます。

さつまいもは土のなかで成長する植物ですから、大きさを確認するために、一度試し堀りをする必要があるのです。


試し掘りをする時期

【試し堀りをする時期】 苗(挿し穂)を植えてから約90日(3カ月) 【収穫に適したさつまいもの大きさ】 20cm~25cm(品種によって大きさは異なります) 試し堀りをしたときに、掘り起こしたさつまいもが小さかった場合は、2週間を目安に、栽培する日数を延ばすと、ちょうどよいサイズのさつまいもが収穫できます。

甘いさつまいもを作るには?収穫時期の作業

収穫したさつまいもを食べても、さつまいも本来のおいしさは味わえません。 収穫したあとに「貯蔵」という、保管をしておく作業が必要になります。

貯蔵期間は1カ月~2カ月

貯蔵するときの温度は13~16℃、湿度は80~90%を保ってください。 保存する場所は、涼しい日陰の室内に置き、段ボールなどに入れておきましょう。 ただし、発泡スチロール・ビニール袋は控えてください。

さつまいもは収穫したあとも呼吸をしています。密閉されてしまうと、呼吸ができません。 これらの容器や袋に入れるときは、穴を空けておくことを忘れずに。

収穫時期は、霜が降りる11月下旬まで

11月に入ると気温の低下とともに、霜が降り始めます。 温かい地域で生まれたさつまいもは、寒さに強くありません。 畑や菜園に霜が降りてしまうと、土のなかに増えた水分によって、さつまいもは腐ってしまいます。 これではせっかくの収穫は台無しです。

「10月の下旬から11月の上旬」は、霜と天候に注意を払ってください。天気予報も1週間先の週間天気に目を通しておきましょう。 寒冷地で育てる場合は、これよりも早い時期に収穫をしてください。 10月に入ってから中旬までの間を、収穫時期の目安としましょう。

雨が降ったあとは、収穫を避ける

水分を含んでいると、保存をする間に腐ってしまう危険があります。 そこで、収穫する時期は、晴れが続く日を狙いましょう。 これで、収穫をしてから、目安となる期間まで「貯蔵」することができます。

さつまいもを日にあてる


掘り起こしたさつまいもは、つるを取って、1本ずつに分けてください。 そして、2~3日を天日で干しておきます。

ここで、水を使って土を落とさないようにお願いします(水分はさつまいもの天敵、保管する間に腐らせてしまいます)。 天日干しは土をつけたまま行い、干したあとに手で払います。 あとは新聞紙に包んで、涼しい場所で保存をしてください。

おいしいさつまいもを作るポイント

甘いさつまいもには保存する期間や収穫する時期、収穫前の試し掘りのほかにも、こなしておくべきポイントがあります。 難しいことではありません。手順と知識を知れば、誰にでもできる作業ですよ。

ポイント1.与える肥料

・肥料はN(窒素):P(リン酸):K(カリ)=3:7:10に配合されたものを使いましょう。 私たちはさつまいもの大きい根の塊を食べています。 しかし、根に行き渡るはずの栄養が花や葉、茎などに集中すると、求める大きさに生長してくれません。

そこで、追肥に使う肥料はこのような種類・割合を選んでください。 肥料にはカリを多く含むものを使います。カリは根の生長を促し、光合成で作られた糖をでんぷんに変えて、細胞のなかに貯めてくれるからです。

さつまいも専用の肥料がある

アミノール化学研究所 サツマイモ肥料

出典:Amazon

このほかにも、さつまいも専用の肥料も売られていますよ。 さつまいもの栽培は、窒素の割合が大きくなると「つるボケ」という症状に見舞われます。 つるだけが生長して実や花がつきにくくなってしまう状態です。

実と花がなかなかつかない場合は、「葉やつるを大きくする」植物のサイクルに留まっています。 大きくて太いさつまいもを収穫したいなら、さつまいもに合わせた肥料を使うことをおすすめします。

ポイント2.肥料の与え方・与える時期

根の回りに化学肥料、または液体肥料(薄めたもの)を撒いてください。 ・化学肥料は1本あたり10gほどの量です。 与える時期は植えつけから3週間後が目安です。また、葉が黄色に変わったときも、追肥を行いましょう。

おすすめのさつまいもを選ぶ

家の畑で育てるさつまいもなら、好きな食感や甘さに合わせた品種を作りたいものですね。 しっとり派、ほくほく派。なかにはバランスの取れた種類が食べたい、という方もいるでしょうか。

そこで、食感別のさつまいもを紹介します。お気に入りの食感からさつま芋の品種を選びましょう。


おすすめ1.べにはるか(しっとりタイプ)

貯蔵する前でもしっとり、としているさつまいもです。保管をして寝かせたものは、「しっとり」から「ねっとり」へ食感が変わり、甘みも増します。

・貯蔵期間は2カ月がベストです ・特徴を活かした料理:焼きいも、お菓子(スイートポテトなど) このほか、しっとりタイプには、蜜がたっぷりの安納芋があります。

おすすめ2.ベニアズマ(ほくほくタイプ)

収穫した直後は、粉っぽい質感で甘さを抑えたさつまいもです。 貯蔵をしたあとでは、収穫直後のべにはるかほどの甘さに変わり、少しだけしっとりとします。 ベニアズマは、貯蔵から2カ月で粉っぽい質感から「しっとり」へ変わり、甘みを増す品種です。

ほくほくした食感を味わうなら、ベニアズマを選んで、2カ月よりも前に食べましょう。 特徴を活かした料理:ふかし芋、大学芋、てんぷら ほくほくタイプは、皮が白い黄金千貫などがあります。

おすすめ3.高系14号(バランスタイプ)

収穫した直後は、しっとりとして甘みが少ない食味を持っています。 貯蔵したあとでは、食感と甘みは、べにはるかとベニアズマの中間です。 ねっとりは苦手、けれど甘みは欲しい、という方には高系14号がおすすめ。

特徴を活かした料理:しっとり、ホクホク、どちらの料理にも合う品種です。 バランスタイプには、なると金時、土佐紅、五郎島金時などがあります。

まとめ

さつまいもの収穫時期と収穫方法を紹介しました。さつまいもは収穫してからの手間暇が大切です。収穫をしてからも、おいしくなるまでには時間を必要とします。

春に植えた苗を気長に育てて、秋の終わりに、甘みを貯えたさつまいもを堪能しましょう。 秋の収穫作業は大人数で行うと、盛り上がります。離れた家族や親せき、友人を集める恒例行事にしてはいかがでしょう。