フォールディングコット/クイックキャンプ
クイックセットアップGIコット/クイックキャンプ
ローコット/クイックキャンプ
はじめに
一味違うクイックキャンプ
クイックキャンプは岐阜県を拠点に活動するキャンプ用品メーカーです。一流ブランドでは実現できない課題に取り組み、徐々に人気を高めてきました。キャンプへの敷居の高さを取り払い、初心者にも使いやすい商品を開発するのが得意です。昨今のキャンプブームで経験を重ねたキャンパーからも支持され、コスパの高さにも説得力があります。
コットを経験するとマットに戻れない
コットはキャンプで用いる組み立て式の簡易式のベッドです。フレームに張った布地に体重を預けると適度にたわみますので、ハンモックに近い快適な寝心地を得られます。夏キャンプではマットを携行する必要がありませんし、冬キャンプでは地面から距離をとれるので暖かいです。コットの下に荷物をしまえば、テントのスペースを効率的に使えます。
クイックキャンプはオートキャンプに最適!
クイックキャンプのコットは、収納サイズがやや大きく、重量もありますので、自動車で移動するキャンプに適しています。レジャーキャンプに適した素材が用いられ、組み立てやすいのが特徴です。
ここではクイックキャンプのコットを紹介します。なお、この記事は2021年11月1日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
クイックキャンプのフォールディングコット
フォールディングコットの特徴
フォールディングコット/クイックキャンプ
クイックキャンプのフォールディングコット(QC-SC190)は素早く簡単に設置できるスタンダードなコットです。シンプルな構造ですので、初心者でも簡単に使用できます。
丈夫で適度にしなるスチール製のフレームと、紫外線劣化が緩やかな600Dポリエステル生地が用いられていますので、耐久性に期待できます。高さは約43cmで、高さの調節はできません。
フォールディングコットの組み立て
クイックキャンプのフォールディングコットの組み立て方は簡単です。収納袋から取り出して脚を展開し、ロックをかければ完成します。キャンプ用チェアに近い仕組みですので、組み立ては初心者でも簡単です。
高さのあるコットですので、小型テントの中で組み立てるのは難しいといえます。また、インナーテント内に設置するには、6本の脚がテントのフロアシートを傷めないようにする工夫が必要です。
フォールディングコットの収納
クイックキャンプのフォールディングコットは重量がやや重いものの(8kg)、収納サイズは自動車に積載しやすい形状です(長さ100×幅16×高さ17cm)。リアシートの下に収納したりカーゴスペースの隅に立てたりなど、積載できる場所は簡単に見つかります。
マットよりは収納サイズが大きいので、グループキャンプでは積載性の高い自動車が必要です。ソロキャンプやペアキャンプでは、コンパクトカーでも積載できます。
フォールディングコットの寝心地
【レビュー】安定感のあるコット
クイックキャンプのフォールディングコットのレビューでは「安定感が快適な寝心地をもたらしてくれる」と評価されています。寝返りをしてもグラグラと動かないとのことです。しなやかで重量のあるスチール製のフレームが、快適な寝心地に貢献しています。
軽量なコットのレビューでは「ぐらつきや軋みが気になる」というコメントが多いです。コットの寝心地は収納性とトレードオフの関係にあるといわれています。
高さ、キャンバスの張り具合、安定性、満足です。特に安定性が良いのは寝る上で大事です。寝返りをしてもグラグラ動くことはありません。
【レビュー】コットとテントの相性
クイックキャンプのフォールディングコットのレビューでは「背の低いテントでは窮屈になる」とのことです。背が低いテントのインナーテントへ設置すると天井が近くなるので、窮屈さを感じます。
コットは地面からの距離を保つためのもので、インナーテントへの設置は想定されていません。クイックキャンプのフォールディングコットはインナーテントを装備しないワンポールテントや2ポールシェルター、タープ泊に適しています。
背の低いテントだと窮屈になってしまいます。その代わりに、コット下は荷物が置けるので重宝すると思います。タープの下で使用するときは、高さが逆に丁度良い。
クイックキャンプのQSU-GIコット
QSU-GIコットの特徴
クイックセットアップGIコット/クイックキャンプ
クイックキャンプのクイックセットアップGIコット(QC-AC190)は、生地にポリエステル製のクッションシートが用いられているのが特徴です。同様のGIコットは他社にもありますが、クッションシートを用いているのはクイックキャンプのGIコットだけです。フレームにはアルミ素材が用いられています。
高さは43cmで、地面に設置するタイプです。スクリーンタープでワンルーム的なキャンプをするのにも適しています。
QSU-GIコットの組み立て
クイックキャンプのGIコットはレバーでフレームを固定するタイプのコットです。収納袋から取り出して展開し、生地の四隅のループをフレームにかけてから開き、両端のレバーを足で踏んで完成させます。
クイックキャンプのGIコットは、腕力を使わずに組み立てられるのが特徴です。フレームを組み立てたり生地に通したりする必要もありません。商品名は無骨ですが、初心者や女性でも簡単に組み立てができます。
QSU-GIコットの収納
クイックキャンプのGIコットは収納サイズが大きいコットです。長さは96cmと一般的ですが、幅は22cm、高さは26cmもあります。他社のGIコットと比較すると、幅と高さは2倍ほどです。
収納サイズが大きいのは、生地に厚みのあるクッションシートを用いているためです。自動車への積載を考えると、ソロキャンプやペアキャンプに適しています。グループキャンプで人数分を揃えるには、積載量の大きな自動車が必要です。
QSU-GIコットの寝心地
【レビュー】張りのある生地
クイックキャンプのGIコットは、生地の張りに対する評価が高いです。他社の軽量なコットと比較したユーザーのレビューでは、張りのある生地が快適な寝心地を実現していると評価されています。
快適な寝心地を実現しているのは、剛性感の高いアルミフレームが大きな原因です。スチールフレームと同等の強度を確保するには、肉厚のアルミフレームが必要になります。その肉厚がしなりを減らし、生地の張りを保っているのです。
生地が厚く、張りが強い。他のコットと比べてその点がこの製品の良いところです。(中略)好みによるところだと思いますが、『いつもの寝ている環境』に近いのはこっち。軽量系はある意味コットで寝ている感が強い。
【余談】クイックキャンプのコットのカラー
クイックキャンプのコットは、サンド、ブラック、カーキの3色展開です。フォールディングコットはサンドを求める人が多く、GIコットはブラックやカーキに人気があります。
サンドは焚き火キャンプで人気のあるT/C(ポリコットン)生地のテントと合わせやすいカラーです。ブラックはソリッドな雰囲気がソロキャンプに似合います。カーキはテントサイトの風景になじみやすいので、オールマイティに使いまわせるのが特徴です。
クイックキャンプのローコット
ローコットの特徴
ローコット/クイックキャンプ
クイックキャンプのローコット(QC-LC190)は2021年に新発売されたコットです。高さの低いコットですので、ドーム型テントのインナーテントへも設置できます。パップテントやタープ泊で地面に直接設置するのもありです。車中泊で車内に設置する人もいます。
カラー展開はサンドとカーキの2色です。クイックキャンプのフォールディングコットやGIコットにあるブラックはありません。
ローコットの組み立て
クイックキャンプのローコットは力の弱い人でも簡単に組み立てられるのが特徴です。伸ばしたポールを広げたシートに通し、ポールにレッグフレームを差し込みます。そして、レッグフレームのロックパーツをスライドさせると完成です。
クイックキャンプのローコットは、テコの原理で生地の張りを強めます。他社のローコットにはロックパーツがありませんので、レッグフレームをポールに差し込む場面で力が必要です。
ローコットの収納
クイックキャンプのローコットの重量は5.7kgで、収納サイズは長さが71cm、幅が7cm、高さが24cmあります。クイックキャンプのコットの中では最も軽量でコンパクトですが、人力移動やバイクツーリングでパッキングできるほどではありません。
紫外線劣化が緩やかで乾きやすいポリエステル製の生地、しなやかで柔らかい寝心地のスチール製の脚など、レジャーキャンプに適した素材を用いているのが原因です。
【余談】コットの素材
人力移動やバイクツーリングを想定した収納性重視のローコットには、ナイロン生地とアルミフレームが用いられています。ナイロン生地は強度がありますので、生地を薄くできるのが特徴です。しかし、濡れると乾きにくく、ずっしりと重くなります。
ローコットは軽量でコンパクトなものが多いので、ミニマムなソロキャンプで人気です。しかし、自動車での移動が前提のソロキャンプなら、収納性は重視する必要がありません。
ローコットの寝心地
生地の張りに期待
クイックキャンプのローコットは、新発売されたばかりですので、ユーザーのレビューや評価はこれからです。しかし、スライド式のロック機構は過大な力を使うことなく生地を張れますので、しっかりした寝心地に期待できます。
ローコットは地面からの距離が少ないので、生地の張りは柔らかめよりも硬めがおすすめです。生地の張りが柔らかいと、地面からの距離が短くなり、冷気を感じやすくなります。
【余談】クイックキャンプのコットの耐荷重
クイックキャンプのコットはどれも耐荷重が100kgです。コットの面は、平均値で長さ約191cm、幅65cmあります。寝返りの余裕を含めて考えると、耐荷重を超えない体型なら、快適に就寝できる広さです。
また、クイックキャンプのコットでは「生地の張りが弱い」「体が脚や地面につく」といったレビューを見かけません。コットは寝心地を重視して選びたいので、クイックキャンプはおすすめできます。
クイックキャンプの評判
コスパ系ブランドの成長株
クイックキャンプは株式会社eSPORTSのアウトドアブランドで、ネットショップをメインに急成長しました。ユーザーのレビュー数は少ないものの、評判は上々ですので、クイックキャンプは今後成長していくアウトドアブランドです。
ブランド力は一流メーカーより低いといわざるをえません。しかし、商品力と価格でブランド力を高めたバンドックやDODと同様に、一流ブランドにはない魅力があります。
クイックキャンプの商品企画力
クイックキャンプは高い商品企画力に魅力があります。どこかで見たようなキャンプ道具は多いものの、ひと工夫が加えられているのがクイックキャンプの特徴です。
テントサイトへキャンプ道具を運ぶワゴンは、有名ブランドのものより高く評価されています。「タイヤが大きいのでフリーサイトで便利」とのことです。コットも同様ですが、違いがわかる人から支持を受けている傾向があります。
クイックキャンプの品質
クイックキャンプのキャンプ用品は商品の品質が課題です。クイックキャンプの商品では初期不良を報告するレビューを見かけますので、ネットショップで購入したら、使用する前に状態を確認しましょう。
レビューでは、初期不良が多い商品と少ない商品があります。今回紹介したクイックキャンプのコットは初期不良を報告するレビューはありませんでした。また、アマゾンは評価が厳しいものの、楽天は満足度が高いです。
テーブル、チェア、寝具のレビュー数が多い
クイックキャンプのキャンプ用品は、商品ジャンルによってレビュー数にばらつきがあります。評判はいいものの、テントやタープといった大物はレビュー数は少なめです。しかし、テーブル、チェア、寝具に人気があります。
クイックキャンプは初心者からも注目されているブランドですので、誤った使い方や認識でレビューを書いているユーザーも多いです。レビューを見ると、携行性よりも快適さを重視する人から評価されています。
おわりに
寝心地重視で親しみやすい
クイックキャンプのコットは快適な寝心地と親しみやすい価格がおすすめポイントです。より多くの人をターゲットにすることで販売数を増やし、生産コストを販売価格に反映させています。
クイックキャンプはひと工夫が加えられた商品力も魅力です。しかし、販売数が少ない商品をすぐに絶版する傾向もあります。クイックキャンプのコットは着実にレビュー数を重ねていますので、キャンプスタイルに合っていれば損しない商品です。
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出典:amazon.co.jp