ゴルフの基本!パッティングを徹底解説
ゴルフのスコアの40%はパッティングで決まるといわれています。しかしドライバーやアイアンに比べて簡単に打ててしまうのであまり考えてパッティングの練習をする人は多くありません。
「パッティングの打ち方には形が無い」ともいわれていますので「結局センスだ」とあきらめてしまう人もいるでしょう。確かに感覚的な面があることは否めませんが、現在の科学的なパッティングを知ればあなたのパッティング技術を高めることができます。
プレッシャーに負けないパッティング
パッティングにはホールの最後に決めるという心理的なプレッシャーがあります。そのため、上達するには、プレッシャーに負けない安定したパッティングの打ち方が必要になります。そんなプレッシャーに負けないためにパッティングの基本をしっかりと把握しておかなければならないのです。
パッティングの構え方
「ドライバー イズ ショー」「パット イズマネー」といわれるように最後はパッティングしてカップインした方が勝ちになります。どう構えてもどう打っても入ればよいのです。
しかしアマチュアはプロと違って圧倒的に練習量が違うため、基本の構え方を理論的に知ってから練習した方がパッティングは上達します。まずはパターの握り方を覚えていきましょう。
パターの握り方
ドライバーやアイアンのグリップの握り方はグリップを上から指を使って握りますが、パターグリップの握り方は下から手のひらを使って握る感覚です。具体的には手首の動きが少なくなるようにグリップを握ります。
また、パターの握り方は主に3つあり、「逆オーバーラッピンググリップ」、「クロスハンドグリップ」、「クローグリップ」です。順に握り方とメリット、デメリットを紹介します。
逆オーバーラッピンググリップ
逆オーバーラッピンググリップはパターの握り方として多くの人が最初に習います。左手が上(グリップの先)右手は下(ヘッド側)を握る握り方です。オーバーラッピンググリップとの違いは左手人差し指が右手小指の上に乗せるところとなります。
メリットとデメリット
逆オーバーラッピンググリップのメリットとしては他のクラブと同じような感覚で握れて右手の感覚で距離感などが出しやすい点です。しかし、他のグリップよりも手首が動いて方向を安定させるのが難しいというデメリットもあります。
オーソドックスなグリップなので初心者にはおすすめです。
クロスハンドグリップ
クロスハンドグリップは、先ほどとは手の位置が逆となります。左手が下(ヘッド側)右手は上(グリップの先)となり、左腕とパターが一体化するような感覚になるような握り方です。右手と左手が反対になるので左手優先で打つイメージとなります。
メリットとデメリット
クロスハンドグリップのメリットとしては手首がロックされてショートパッティングの方向性がよくなることです。しかし、構えた時の違和感と右手の感覚が少なくなるというデメリットがあります。そのためストロークの幅によって距離を出すような練習が必要です。
クローグリップ
このパターグリップの握り方は左手が逆オーバーラッピンググリップと同じですが、右手が異なります。クローグリップは様々な形がありますが、右手はグリップを指でつまむようなイメージです。
クロー(蟹のハサミや鷹のかぎ爪)という意味です。プロが様々な形を生み出している握り方なので知らない人もいるでしょう。
メリットとデメリット
クローグリップのメリットとしては右手で距離感をつかみやすく手首も固定しやすいことです。しかし、右手でグリップをつまむだけなのでスイング時の安定感が低いというデメリットがあります。
そのため、相応の練習量必要です。練習量が限られている人には難しいグリップといえるかもしれません。
パッティングの構え方
パッティングの基本的な構え方は下半身をしっかりとハリを持たせるようにするために、股関節部分から前傾姿勢になります。その際に腰を曲げないように気を付けましょう。体重は土踏まずの真ん中、他のクラブを使うときより、ややかかと側に体重をかけます。
腕の構え方
腕はクラブを吊り下げて脇を軽く締めることで腕とクラブの一体感が出てきます。基本は目線の下にクラブのヘッド(ボール)があるようにしましょう。しかしボールが目線より身体の内側にあるとヘッドがイントゥインにできないので正しく打てません。
人によって形が異なるパッティングストローク
パッティングストロークには色々な理論があるため、混乱するという人もいます。それがパッティングに形が無いといわれてきた理由でしょう。しかし近年様々な科学の視点によって正しいパッティングストロークが判明してきつつあります。
適切なパッティングストロークを理解してパッティングの上達につなげましょう。
パッティングは大きな筋肉を使う!
パッティングはどう振っても転がるので腕の力で打ってしまいがちです。腕で打つとクラブはどの方向でも動いてしまうため、クラブヘッドの軌道を安定させることは困難となります。そのため、パッティングは大きな筋肉を使って打つ意識が重要なのです。
大きな筋肉とは
パッティングで意識して使う筋肉は人によって違います。背中の筋肉、肩の筋肉、腹筋などありますが自分が意識しやすい筋肉が一番よいでしょう。背中の筋肉が一番ポピュラーですが、腹筋がよいというプロもいます。
パッティングストローク
パッティングのストロークはまっすぐ引いてまっすぐ出すのが一番だと思っている人は多いかもしれません。しかしまっすぐ引いてそのままボールを打つと左にボールが転がります。
他のクラブと同様に内側に引いて内側に出す(イントゥイン)軌道が真っすぐボールを転がすコツです。初心者は手首を固めるイメージを持つと安定したパッティングストロークを習得することができますよ。
自分のリズム
パッティングはリズムが大切です。腕だけで打つとリズムが早くなったり遅くなったりするので方向も距離も安定しません。そのため、大きな筋肉を使って打つことが重要なのです。
自分のリズム作る練習法は下記の「素振りでリズムを作る」で確認してみてください。
自宅でのパッティングの練習方法
パッティングの練習をプロゴルファーみたいにゴルフ場で練習するのは大半の人は難しいでしょう。そんな方におすすめの道具が自宅でも練習できるパターマットです。
しかしパターマットの練習は、単調で飽きやすいという欠点もあり、途中でやめてしまう方も少なくありません。そこでここからは理論的かつ実践的なおすすめの練習方法をご紹介します。
素振りから正しいパッティングストロークを確認
まずは素振りを行って正しいパッティングストロークを確認するところから始めます。素振りでは目線がずれにくいので、しっかり足の幅まで振って、イントゥインの軌道でストロークしているか確認してみましょう。
つい真っすぐ引いていたら腕のみで振っていることになります。できれば正面で鏡を見ながら身体の動きを覚えていくとよいでしょう。
目線は下に
次にヘッドの軌道を確認してから、目線を下に向けてヘッドを見ずにパッティングストロークをしてください。ボールを打つときに目線がヘッドを見てしまう癖をつけてしまうと、ヘッドの動きが気になって安定したパッティングストロークができなくなります。
身体の動きや感覚をイメージしながら素振りすることが重要です。
大きい筋肉で振る
素振りの最中は大きい筋肉(背中or腹筋or肩)を意識してください。筋肉の動きを感じるようになると自然に安定したリズムで振ることが可能です。素振りでは様々な大きさの振り幅を練習しましょう。
またその際に頭や足が動いて目線がずれていないか確認することも忘れてはいけません。
素振りでリズムを作る
大きめの振り幅で素振りして、声を出して「ワン(トップポジション)ツー(フィニッシュ)」といいながらリズム感を覚えます。上達するにはこのリズムが非常に重要です。
また、科学的にリズムを作るにはメトロノームがおすすめです。お手軽にスマホに「メトロノーム」のアプリを入れてリズム感を養うやり方もあります。
パターマットでパッティングを行うコツ
大きめの振り幅で素振りして、声を出して「ワン(トップポジション)ツー(フィニッシュ)」といいながらリズム感を覚えます。それが自分のリズムです。このリズムが重要なのでしっかりと覚えましょう。
科学的にリズムを作るにはメトロノームがおすすめです。お手軽にスマホに「メトロノーム」のアプリを入れてリズム感を養うやり方もあります。
まっすぐ打つ技術
パッティングしたボールを真っすぐ転がす(順回転)のは意外と難しいです。パッティングしたボールの方向はパターのフェースの向きで決まります。しかしストロークの軌道が斜めになるとボールが横回転となるため傾斜で曲がりやすくなるため、注意が必要です。
真っすぐ転がす技術はカップインしやすい技術といえるでしょう。特に傾斜地ではカップでは無く傾斜で曲がる頂点に向けて真っすぐ転がせる構えとパッティングストロークが大切だといえます。
パターマットでボールを打つ練習方法
ボールを打つときの練習は基本的な構え方やパッティングストロークができていればカップインの確率が高まります。
科学的な理論に基づいたパッティングをすると特にコースのグリーンでカップインの確率が高まり、外れても原因(傾斜の読み、強さなど)がわかりやすくなるでしょう。つまり、基本のストロークができればコースでも経験が加算されるのです。
縦回転で打つ
最近では真っすぐラインが引いてあるボールが多くみられるようになりました。そんなライン入りのボールは打った際の回転を見るのに非常に便利です。基本通りに打つとボールのラインは線に沿って転がります。
クラブの軌道が不安定だとボールのラインは揺れながら転がってしまうでしょう。ボールが適切に回転しているのか確認するためにライン入りのボールを購入することもおすすめですよ。
いろいろな振り幅でカップインする
素振りで色々な振り幅を練習しましたが、どれぐらいヘッドを動かしたらどうボールが転がるかを把握しましょう。最初にできるだけ小さな振り幅でカップインさせます。次に少しずつ大きな振り幅にしていきます。
最後にカップの壁に強く当たってカップインしてください。その際リズムを早めたり弱めたりしないように一定のリズムで振ることが重要です。
右手一本で持ってカップイン
右手一本で振ってみると距離の感覚が磨かれます。その際に手首を使って打ちたくなりますがここでも大きな筋肉を使ってみましょう。右手の感覚は距離感を測る上で非常に重要なので右手一本で打ち距離感を磨けばスコア向上につながりますよ。
左手一本で持ってカップイン
左手一本で振ってみると方向感覚が磨かれます。左手は右手よりも力が弱いので大きな筋肉を使うことが重要です。インパクトでクラブがずれる感覚があるとは思いますが芯に当たれば真っすぐ転がるのでまっすぐ転がるまで練習しましょう。
右手、左手の役割をしっかりと覚えることが重要です。
パターマットの端で打つ
パターマットには横幅があるので右端、左端で打ってみましょう。斜めで打つと意外と難しいことに気づくと思います。そこで1m位の棒をターゲットに向けて斜めからでも真っすぐに構えられる練習をしましょう。
どの角度で打つとカップインの確率が高いかを練習することができます。
カップの右側・左側から入れる
ある程度パッティングストロークが安定してくるとカップの右側からカップインさせる、左側からカップインさせることも容易にできるようになります。どちら側がカップインしにくいかで苦手を克服しましょう。
ゴルフ場の練習グリーンでのパッティング
自宅で科学的なパッティングの練習をしておけば自信をもってコースに挑むことができます。特にパターは身につけた打ち方を実践すればカップインする可能性が高まるのです。
ゴルフ場のパッティング練習はなかなかできないので日頃の練習の成果が試すよい機会だと思いコースに挑みましょう。ここからはそんなコースの練習グリーンでのパッティングの練習法について紹介します。
ロングパットを打つ
練習グリーンに入ったらまずはボール3球を持って大きな振り幅で打ってみましょう。要はロングパットの練習です。コースによってグリーンの転がるスピードは違います。おおよその距離感をつかみましょう。
下りや上りが3球とも同じ距離に止まったらショートパットを練習です。
ショートパットを打つ
ショートパット(1~3mの距離)を打ってみましょう。その際に大きな筋肉を動かすこととリズムに気を付けてください。腕だけで振るとリズムが安定しなくなります。
またパターマットと違ってまっすぐ構えにくいのでクラブを一本持ってターゲットに向けてまっすぐ構えているか確認しましょう。打った後の目線にも注意しながら練習しましょう。
右手一本・左手一本で打つ
パターマットで右手と左手の役割が分かる練習をしたと思いますが、右手は距離感、左手は方向性の役割を思い出すために練習してください。大きな筋肉を使うことを忘れないように気を付けましょう。
いろいろな角度でカップインする練習をする
カップから2m以内で円を描くように色々な角度で打ってみましょう。上りや下りのボールの転がるスピードの知り振り幅を変えます。また曲がるところで強く打ってカップインさせたりギリギリでカップインさせたりとパターンを変えながら練習してみましょう。
パティングはゴルフの要
ゴルフの魅力は飛距離といわれています。練習場でドライバーの練習をしてもパッティングの練習する人は少ないものです。だからこそ基本のパッティングの練習をすることは他のゴルファーと比べてアドバンテージになります。
なぜならスコアの40%以上はパターなのでパッティングがよくなればスコアがよくなるはずです。パッティングの打ち方をしっかりと理解してベストスコアを目指しましょう。
基本的なゴルフのスキルが上達したい方はこちらもチェック
今回の記事ではパッティングの基本について解説しました。しかし、ゴルフで必要なスキルはパッティング以外にも多くあります。そんなゴルフの基本的なテクニックについて知りたい、という方はこちらの記事もチェックしてみてください。
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