ダイワクロノスを徹底インプレ
バス釣り入門者から上級者まで幅広く使用できるバスロッド、ダイワのクロノス。軽量かつ頑丈なクロノスの種類は豊富で中にはバーサタイルに使えそうなタイプからベイトフィネスで使えるようなパワーがある種類までさまざまです。
そんな汎用性が高い、ダイワのクロノスを徹底インプレしていきます。クロノスの特徴、おすすめの種類、適したフィールドや魚種などについて具体的に解説するのでぜひ参考にしてください。
ライバルはゾディアス！ダイワのクロノスとは
ダイワから発売されているダイワクロノスはベイトリール、スピニングリール双方のモデルがあるバスロッドです。入門者にもベテランにも使いやすい中間の価格帯で、多くのアングラーにそのスペックが評価されています。
バリエーションの豊富さと価格帯はシマノの名機ゾディアスとよく比較されます。ゾディアスはシマノが誇る高スペックロッドですが、そんなゾディアスに引けを取らない性能のクロノス。ここからはそんなダイワクロノスの性能についてインプレしていきます。
スピニングリール用とベイトリール用
ダイワクロノスにはスピニングリール用のモデルが3種類とベイトリール用のモデルが4種類ラインナップされています。まずはリールによるタックルの使い分け方や性能、適したルアー等についてインプレしていきましょう。
スピニングとベイト、適した方を選びましょう。もちろん慣れてきたら何種類かダイワクロノスを買い足していくと釣りの幅が広がって楽しいですよ！
ダイワクロノスのスピニングタックルの特徴
クロノススピニングタックルの魅力は何といっても扱いやすさ。スピニングロッド本来の初心者でも扱いやすい、という特徴とクロノスロッドの特徴である軽さが加わり、より使いやすさが向上しています。
また、ルアーは軽量なノーシンカーリグなどが繊細な釣りができるためおすすめです。バスロッド自体の特徴としてはガイドが大きく、ゾディアス同様に比較的柔らかいバスロッドが多くラインナップされています。
ダイワクロノスのスピニングタックルの注意点
クロノスを含めたスピニングロッドは構造上糸ヨレができやすいため、ライントラブルが起こりやすくなっています。そのため快適に釣りをするためにはラインの種類を考慮する必要があり、安価なナイロンラインの数倍の価格のPEラインを使用する必要があるのです。
ダイワクロノスのベイトタックルの特徴
スピニングタックルでも十分楽しめますが、バスフィッシングの一番の魅力であるバスのパワフルなファイトを楽しむにはクロノスのベイトタックルがおすすめ。もちろん、クロノス特有の軽さも備わっているため、非常に扱いやすくなっています。
近年は性能向上により、ベイトリールでノーシンカーリグをキャスティングするベイトフィネスというスタイルも可能。比較的高度なテクニックが必要ですが、バスフィッシングを突き詰めると必ずチャレンジしたくなるでしょう。
ダイワクロノスのベイトタックルの注意点
やはり一番の難点はバックラッシュでしょう。親指でのサミングで上手にコントロールできるようになるまで、キャスティングには注意が必要です。また、基本は投げも巻きも右手で行う仕様になっているのでキャスティング後にロッドを持ち替える必要も出てきます。
また、クロノスのベイトタックルを使用する場合は、軽さと引き換えに耐久性が若干低め。特に初心者の方は折れることが多いため、注意する必要があります。
ダイワクロノスのワンピースと2ピース
ダイワクロノスにはゾディアス同様、全てのモデルにワンピースと2ピースのラインナップが有ります。フィールドや魚のサイズというよりは個人のこだわりと釣り方のスタイルによって最適なものが決まるのです。
性能とバスロッドとしての完成度、どちらを取るかよく考えて購入しましょう。選び方はゾディアスや他のバスロッドも一緒です。
ダイワクロノスのワンピースロッドのスペック
分解することが出来ないひと繋ぎのロッドです。テンションを掛けたときの曲がり方、反発の仕方などが緻密に計算されています。接続部分のぐらつき、破損などのトラブルに関しては心配がないため高い精度でのキャスティングやリトリーブが可能。
そんな特徴を持つダイワクロノスのワンピースロッドはボート釣りにはおすすめで、プロスペックとして高く評価されています。
ダイワクロノスのワンピースロッドの注意点
一番の難点は分解できないこと。自転車やバイクでの移動は不可能ですし、釣り場までの経路で藪漕ぎをする際なども破損することがあります。また、家での保管場所にも困るでしょう。
専用の倉庫や壁掛けのロッドホルダーなどがないと踏み壊すことも。もちろんそれはクロノスのワンピースロッドの場合も例外ではありません。耐久性が向上している代わりに、分解できないため、持ち運びには工夫が必要でしょう。
ダイワクロノスの2ピースロッドのスペック
分解して持ち運ぶことができます。クロノスのロッドといえばこのタイプが一般的。自転車、バイクに乗るときなどもケースに入れておけば問題なく持ち運べますしフィールドでの移動、家での保管方法などについて考えても一般的なアングラーは2ピースで問題ありません。
ダイワクロノスの2ピースロッドの注意点
バスプロやトーナメンターでない限り気にならない方が大半だと思いますが、構造上継ぎ目の部分での曲がり方に不安要素があります。強い力が掛かったときに継ぎ目周辺から折れることがあるのです。
クロノスのロッドといえど簡単に破損するということはありませんが、他のロッドと比べるとやはり弱め。
ダイワクロノスの機能一覧
リールはさておき、バスロッドの性能なんて大差ないでしょ？と思っている方もいるのではないでしょうか。ダイワクロノスには「世界のダイワ」の髄を集めた機能が多数搭載されています。ダイワクロノスを構築する繊維の向きにまでこだわったスペックをインプレしていきます。
ダイワクロノスはほぼカーボン100％の軽量ボディ
グラスファイバーなどカーボン以外の素材を加えるほど、ロッドは重くなります。ダイワクロノスのカーボン含有率は99％！ほぼ全てカーボンで構成されており、張りのあるティップでメリハリのあるアクションが可能なのです。
何より軽く、キャスティングを繰り返すバスフィッシングにダイワクロノスは最適なロッドといえるでしょう。
カーボンのメリット
一般的に使用される素材はカーボンとグラスファイバーです。グラスファイバーは根本から曲がりやすい性質があり、重量も重め。短いエリアトラウトロッドなどではグラスファイバーを好む方もいますが、基本的にバスフィッシングでは軽く張りのあるカーボンが評価されています。
ダイワクロノスはシックなデザインとスポンジグリップ
ダイワクロノスは手になじみやすく汚れが目立ちにくい黒のスポンジグリップをラインナップ。リールシートのメタルカラーと相まってシックでスタイリッシュなデザインになっています。バスフィッシングはやはり性能と同様にファッション性も大切ですよね。
スポンジグリップのメリット
ロッドのグリップ部分と言えばコルクを好む方も多いと思います。コルクのメリットはずばり高級感。スポンジより高価そうな印象がありますね。スポンジグリップはやはり手になじみやすく、汚れても洗いやすいことがメリットです。コルクは汚れると消しゴムやヤスリで削る必要があり、時には腐ることも。
樹脂繊維の角度にまでこだわった「X45」搭載
ロッドは通常縦方向の繊維と横向きに巻き付けられた繊維、2方向の樹脂で形成されています。ダイワの独自テクノロジーであるX45は、ここに更に斜め45度の方向に繊維を巻き付けて補強。ロッドに負荷がかかった際にカーボン本来の強さが発揮できるような設計になっています。
ダイワクロノスは超高密度HVFカーボン
カーボンロッドを作る際に使用されるレジンという素材が有ります。これはカーボン繊維と繊維の穴埋めをするために使用されるいわば「贅肉」。ダイワクロノスはこのレジンを極力抑え、代わりにカーボン繊維を更に高密度に形成することにより自重80gという軽さを実現しました。
パワフルに補強！ブレーディングX
ダイワクロノスの一番手元に近い部分、リールシートのすぐ上にはX状にテープが巻かれています。このテープの素材もカーボン。手元近くに巻くことにより一層強度が高まった上、ロッドのねじれを防ぐ役割も果たしています。
ダイワクロノスはオールステンレスフレームSicガイド搭載
ラインを通すためのガイドはキャスティングやリトリーブに最も影響を与える部分です。ダイワクロノスが搭載するSicガイドとは富士工業株式会社が開発したSic素材によるガイド。
摩擦が少なくつるつる、すり減る事も少ない素材です。ラインが摩耗しないことでトラブルも減り、キャスティング精度も向上します。
ダイワクロノスのベイトリールモデルには独自素材のリールシート
ベイトリールモデルには軽量メタルを使用したリールシートを搭載。またグリップの中間はブランクスがむき出しの使用になっており、肉抜きのように軽量化効果があります。
両手でキャスティングする際もロッドのお尻を左手でうまく包めるような仕様になっていて安定感抜群です。
ダイワクロノスは7種類ずつのモデル展開
幅広くモデル展開をしているのもダイワクロノスの特徴です。小型のバスと繊細なファイトを楽しみたい方、ボートから遠投をしたい方、ブッシュの中から大物を引きずり出したい方。それぞれのスタイルに合わせたパワー、性能のダイワクロノスがラインナップされています。
フィールド・ルアーに応じたラインナップ9選
ダイワクロノスはノーシンカーワームや小型ミノーに向いた柔らかで繊細なウルトラライトから、ラバージグや大型プラグ用のミディアムヘビーまでスピニング用3種類、ベイト用4種類の計7種類のスペックをラインナップ。
ワンピース、2ピースのバリエーションも合わせると前14種類を展開しています。フィールドやメインとなるルアーから適した性能のモデルを選びましょう。ここではおすすめモデル9選を一覧でインプレします。
ダイワのおすすめモデル①クロノス621ULS
ノーシンカーワームや、先端にシンカーのついたダウンショットリグを扱うのに適したダイワクロノスのウルトラライトモデルです。トラウトロッドの様に柔らかく小型のバスも弾くことなくフッキングさせることが可能です。
近所の野池など人の多い繊細なフィールドではこのタイプが最も評価されています。
ダイワのおすすめモデル②クロノス641LS
先述のウルトラライトよりも少しパワーのあるダイワクロノスのライトロッド。スピニングに限ればこのライトモデルが一番凡庸性のあるロッドといえるでしょう。
ワンピースの緻密な設計かつパワーの割に長いのが特徴で、ロングリーダーのダウンショットリグなどがキャスティングしやすいようなデザイン。湖から河川まで使い勝手のいいスペックとして評価されています。
ダイワのおすすめモデル③クロノス6101MLS
ミディアムライトはスピニングタックルとしては若干パワフルなタイプですが、このダイワクロノスは6.1フィートとパワーの割には若干短め。
狭いボート上での取り回しやすさとある程度近づけるシチュエーションを想定したワンピースロッドといえます。的確なキャストで狙ったポイントからバスを引きずり出すことができるでしょう。
ダイワのおすすめモデル④クロノス672MLS
ミディアムライトかつ2ピースのダイワクロノスです。繊細なライト、ウルトラライトはワンピースがおすすめですが、ある程度パワーが出てくると2ピースでも気にならないはずです。
スピニングロッドとしてはパワフルで、思い切り遠投したい時などに重宝します。もちろんクランクベイトなどのプラグも問題なし。ティップはしなやかですがバット部分はパワフルです。
ダイワのおすすめモデル⑤クロノス651LB
ワンピースかつ短めなベイトフィネスモデル。こちらもボートからの釣りを想定して設計されたダイワクロノスです。ベイトリールで軽いワームやミノーをキャスティングする特殊なスタイルだからこそ、細部までこだわったワンピースロッドで正確なキャストでバスを誘い出したいですよね。
ダイワのおすすめモデル⑥クロノス652MLB
スピニング、ベイト双方を含めた中で1本だけ選ぶならこのダイワクロノスがおすすめ！リール次第ではベイトフィネススタイルも可能です。もちろんベイトタックルなのでヘビーキャロライナリグやプラグも。
一本だけ、かつ野池から河川、湖までさまざまなフィールドに適応させるにはこのダイワクロノスが一押しです。長さも取り回しやすく使いやすいでしょう。
ダイワのおすすめモデル⑦クロノス662MB
ある程度大物も視野に入れるならこのダイワクロノスでしょう。クランクベイトやバイブレーションなどの重量級プラグやスピナーベイトのキャスティングは652MLBでは少しパワー不足。
ですがこのモデルなら思い切り遠投が可能です。ソルトでのシーバスにも流用可能でシーバス専用ロッドと比べても遜色ないでしょう。
ダイワのおすすめモデル⑧クロノス672LB
ベイトタックルですがライトモデルであり、ベイトフィネス専用のダイワクロノスと考えていいでしょう。パワーの割に長い全長はノーシンカーワームや小型ミノーのキャスティングを可能にし、同時にベイトロッドらしいバットの強さを併せ持っています。若干マニアックなモデルとして評価されています。
ダイワのおすすめモデル⑨クロノス672MHB
ミディアムヘビーのダイワクロノス。かなりパワフルなモデルといえるでしょう。障害物のあるフィールドの中からバスを無理やり引きずり出すことも可能にしたバットの強さはキャスティングの精度向上も後押し。ラバージグや大型のトップウォータープラグで楽しむバスフィッシングにぴったりです。
ダイワクロノスは他の魚種にも使いやすい
ラインナップ豊富なダイワクロノスは他の魚種にも対応しやすいです。近年人気のベイトフィネス用のモデルが更に幅を広げています。もちろんバス用ロッドですが、凡庸性の高さもダイワクロノスの特徴ですね。ブラックバス以外の対象魚もインプレしていきます。
渓流トラウト
繊細な渓流トラウトの釣りにもダイワクロノスは流用可能です。というとライトなスピニングタックルが思いつきますが、最適なのはベイトフィネス用モデル。若干長めですが源流域でなければ672LBがよいでしょう。
小型のミノーを手返しよくキャストすることができます。ティップも柔らかくフッキングの際にトラウトを弾くことも少ないはずです。
本流トラウト
本流のトラウトは大型化しやすいうえに遊泳力もブラックバスよりも高く、そこに水流の力が加わるとブラックバス以上のパワーでファイトをすることになります。扱うルアーも中型以上のスプーン、ミノーが主体。652MLBならパワーと柔らかさのバランスもよいでしょう。
メバリング
ここ10年ほどでソルトルアーフィッシングの人気者に躍り出たメバル。食べてもおいしく、テトラポットなど身近なフィールドに潜んでいる気安さが一番の魅力ですね。
名前の通り目が大きく視力が良いため細目のラインを使ったライトタックルで攻めたいところです。641LSなら一定の長さもあるので穴釣りのようなシチュエーションにも対応しやすいでしょう。
シーバス
ソルトの定番かつ王様、シーバスことスズキ。ミディアムライトからヘビーまで幅広いモデルのダイワクロノスがスズキに対応できます。
磯や浜でのヒラスズキ狙いには長さが足りませんが、内湾での釣りならシーバス専用のロッドと何ら遜色なく使用することができるでしょう。
ジギング
シイラなどを狙う外洋での舟釣りにはパワーと長さ不足ですが、防波堤などで太刀魚やサワラなどを狙うショアジギングには持ってこいでしょう。
青物はとくに猛烈なスピードとパワーで走るのでこの中ではベイトタックルで。また、重たいメタルジグを何度もキャストするので672MHBが最も適しています。
ダイワクロノスでバスフィッシングを楽しもう
ベイトタックル、スピニングタックルはもちろんワンピース、2ピースにもバリエーションがあるダイワクロノス。バス釣りの初心者からベテランまで使いやすい価格とラインナップです。
まずは釣り方に合わせてライト、ミディアムライトモデルから揃えていくと充実したバスフィッシングを楽しめるでしょう。モデルによっては他の魚種にも流用できるダイワクロノスは、幅広く釣りを楽しみたい人にも最適なロッドですよ。ゾディアスよりもおすすめです。
ダイワの製品に興味がある方はこちらの記事もチェック
ダイワはクロノス以外にも豊富な魅力がある、さまざまな釣り具があります。そんなダイワの製品に興味がある方はこちらの記事もチェックしてみてください。初心者から上級者まで使用できるおすすめの釣り具はもちろん。
渓流からソルトまで幅広い汎用性がある商品が揃っていますよ。ぜひ参考にしてください。
ダイワスピニングリールおすすめ一覧26選｜人気商品をご紹介！
ダイワスピニングリールおすすめ26選です。様々な汎用モデル、専用モデルをおすすめの釣り別に一覧にしています。釣種を問わずダイワスピニングリー...
ダイワの高性能入門機「17エクセラー」のスペックとインプレをご紹介！
ダイワの高コスパ入門リール、17エクセラーをインプレ付きでご紹介！搭載されているダイワテクノロジーや、サイズごとおすすめの釣りも紹介していま...
ダイワのセルテートでソルトゲーム攻略！全機種のインプレを大公開！
2016年にダイワから発売されたセルテートをご紹介します。大人気の3012Hから、定番の1000、2000、3000、新登場の3500、40...