ゴルフの歴史と起源の紹介
日本人のプロゴルファーの活躍で、ゴルフブーム再燃の兆しがある最近の日本のゴルフ界。新たにゴルフを始める方も増えて、ゴルフ場も以前のような活気が戻るのではないでしょうか。
このように日本では人気のゴルフですが、始まりと歴史の変遷にはいくつか有力な諸説あります。ここではゴルフの起源や歴史、ルールについて詳しく解説します。
ゴルフの起源の歴史に関する諸説
ゴルフの始まりに関する起源には諸説があります。なかでも有力なのは14世紀頃にヨーロッパのスコットランドの羊飼いたちで流行していた、先端が曲がった棒で小石を転がす遊び。羊飼いが転がした小石をウサギの巣穴に入れた遊びに由来するのが、ゴルフの始まりであるとする説が有力とされています。
このほかにもオランダにあったスポーツ、北欧の打ったボールを柱に当てるスポーツが原型とされる説など諸説はありますが、歴史的に有力なゴルフの起源の定説には至りません。
ゴルフの始まりと歴史
ゴルフの起源にはいろいろな諸説がありますが、近代ゴルフの基礎になったのはスコットランドが有力とされています。その理由は、羊飼いが小石を穴に入れる遊びに似たゴルフが、15世紀にはスコットランドの人たちの娯楽になりました。
その後、スコットランドからヨーロッパのフランスや他の国に移住した人たちが、他の国でもゴルフを娯楽として楽しんできた歴史があります。このようにゴルフはスコットランド由来の娯楽として世界に広まりました。
- ゴルフの起源には諸説がある
- ゴルフの試合はマッチプレーから始まった
- 近代ゴルフはスコットランド発祥
1.スコットランドでのゴルフの歴史
近代ゴルフの始まりは、15世紀ころスコットランドで現代のゴルフに似た競技が整備されて流行したことが定説とされています。この定説によると18世紀になるとスコットランドでは最初のゴルフコースが二つ作られました。
その一つが現在では世界的に有名な「セント・アンドリュース」です。1860年には、ゴルフの歴史では初めての大会「全英オープン」が開催されました。しかし、この時のゴルフはスコットランド人のスポーツという程度の人気であったといわれます。
2.当時のゴルフのルール
当時のゴルフの基本ルールには現在のようなスコアはありませんでした。定説では2人1組で、ホールごとに勝ち負けを決めるマッチプレーのみとされています。マッチプレーは勝ち負けが分かりやすいですが、大人数では勝負を決めにくいスタイルでした。
その後考え出されたのが、現在のストロークプレーになります。ストロークプレーにすることで、スコアの基準となったのがパーの起源です。現在ではストロークプレーが一般的ですが、歴史上先に生まれたのはマッチプレーでした。
3.イギリスから由来した世界のゴルフの歴史
定説によるとゴルフはイギリスから由来して世界に広まったと言われます。イギリスでは1880年代にゴルフブームが起こりたくさんのコースが造成されました。その後、海外に移住したイギリス人がフランスなどヨーロッパ諸国に広めています。
ヨーロッパ以外にもゴルフブームが広がり、1890年にはイギリス人によりアメリカに多くのコースが造られました。現在の世界のコース数は3万ほどあり、そのうちの半分がアメリカで、フランスなどのヨーロッパをはるかに上回る数です。
ゴルフコースとゴルフクラブの歴史
現在のゴルフ場の基本のホール数は18ホールになります。ゴルフの定説によりますと、当時のコースは今とは異なっていました。また、ゴルフクラブの材質や大きさは現在のものとは異なり、その後進化を遂げて現在の形になっています。
このようにゴルフは、長い歴史の中でゴルフコースやクラブが変化してきました。ではゴルフコースやゴルフクラブはどの歴史をたどり変遷したのでしょうか。
- 昔のコースは18ホールではなかった
- ドライバーは木で作られていた
1.ゴルフコースの変遷の歴史
ゴルフコースの始まりの歴史はスコットランドの二つのゴルフコースというのが定説ですが、当時はコースによりホール数がまちまちで、1860年の全英オープンでは12ホールを3日間で争ってました。
1864年にはセント・アンドリュースで初めて現在のような18ホールのゴルフコースが誕生しています。1887年にはアメリカで最初のゴルフコースが造られましたが、わずか3ホールでその後9ホールに拡張されました。このような歴史を経てゴルフは世界中に広まります。
2.ゴルフクラブの変遷の歴史
ゴルフがヨーロッパのイギリスやフランス、アメリカなどにブームが起こった頃のドライバーは木製で、大きさは今の1/3くらいでした。その後、メタルヘッドが登場して、現在のチタンヘッドが主流です。ドライバーなどをウッドを呼ぶのは当時は木製だったことに由来します。
当時のアイアンは現在のように短い距離を打つクラブでなく、沼地や砂地からボールを掻き出す役目のクラブでした。その後改良されて、現在のように距離を打ち分けるアイアンになった歴史があります。
プロゴルフのトーナメントの歴史
近代ゴルフの発祥後は、スコットランドで世界で初めてのオープン大会が始まりました。その後プロのトーナメントはヨーロッパ各地やアメリカに広がり、現在では全世界で開催されています。
その中でも、全英オープンや全米オープン、マスターズ・トーナメントなどメジャーと言われる大会で優勝することはプロゴルファーにとり名誉です。ここではメジャーと言われる大会の歴史をご紹介します。
- 世界初のオープン大会はスコットランド
- マスターズ・トーナメントはプロの憧れの大会
1.世界最古のゴルフトーナメント
世界最古のゴルフトーナメントは「The Openと」言われる全英オープンです。この大会の始まりは1860年にスコットランドのプレストウィックで開催されました。160年の歴史を誇る全英オープンの開催コースは、シーサイドリンクスに限定されます。
開催コースはゴルフの聖地と言われるセント・アンドリュースやターンベリーなど7つのコースの持ち回りで開催されていました。これらのコースは、ゴルフの歴史の原点に立ったあるがままの自然のコースです。
2.誰もが憧れる美しいゴルフコースのトーナメント
プロゴルファーなら一度は出場したいトーナメントがマスターズ・トーナメントです。このトーナメントの起源は1934年にボビー・ジョーンズと友人が企画したのが始まりとの定説があります。マスターズ・トーナメントの名称は1939年から使われました。
開催コースはアメリカのジョージア州の「オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ」で最終日が4月の2週目の日曜日になるように開催されます。まるで公園のように美しいコースは世界のプロゴルファーの憧れです。
3.高い難易度に設定されたトーナメント
世界の4大メジャートーナメントの一つが全米オープンゴルフ選手権です。開催コースは毎年変更され、最終日は6月3週目の日曜日(父の日)に設定されています。この大会の起源は1895年で、最もコース設定の厳しいトーナメントです。
開催コースは5年前には決定され、ゴルフの基本である、パーを重ねることが求められる厳しいコースセッティングとして有名なトーナメントと言われます。全米オープンは、アメリカ以外にもイギリスや日本でも予選会が開かれる大会です。
日本のゴルフの歴史
日本のゴルフの始まりの歴史は、イギリス人により由来した定説があります。イングランドでブームになったゴルフがヨーロッパのフランスやアメリカにブームが普及しました。その後、日本に住むイギリス人が日本にゴルフ場を造った歴史があります。
日本に由来したゴルフは100年以上の歴史がありますが、当時は限られた人たちの娯楽でした。その後、ゴルフブームが訪れてたくさんの人たちも楽しみます。では日本へはどのように由来して、現在のようになったのでしょうか。
- 初めてのゴルフ場は神戸に造られた
- 日本で最もゴルフ場が多いのは北海道
1.日本へのゴルフの由来の歴史
日本のゴルフの歴史は、1901年に兵庫県に住むイギリス人の貿易商が、自身の別荘に4ホールのゴルフ場を作ったのが始まりというのが定説です。その後コースが9ホールに拡張されました。このコースが日本で最初のゴルフ場の「神戸ゴルフ倶楽部」です。
当時の神戸ゴルフ倶楽部の会員のほとんどが外国人で、日本人はわずか7名でした。それまで外国人の社交場として利用されていたゴルフを日本人が始めるのは、横屋ゴルフが日本人のゴルフ場の始まりの歴史といわれます。
2.日本のゴルフの発祥の歴史
神戸ゴルフ倶楽部は外国人に使われていた歴史があります。日本人もプレーする現存のコースとしては、長崎県の雲仙に作られた雲仙ゴルフ倶楽部が最も古いゴルフコースです。
その後、兵庫県や東京都、神奈川県などにゴルフコースが造成されて、戦後第一次ゴルフブームが訪れた歴史があります。当時のゴルフは一部の限られた人達の遊びでした。戦前に開業したこれらのゴルフコースには、2021年にオリンピックのコースとなった霞ヶ関カンツリークラブがあります。
3.日本のゴルフ場の数
世界には約3万のゴルフ場があるといわれ、その半数近くの14,000ほどのコースがアメリカです。その他では近代ゴルフの発祥と言われるイングランドやスコットランド、フランスなどヨーロッパの国にはゴルフ場がたくさんあります。
日本は、約2,200ほどのゴルフコースがあり、この数はカナダに次いで世界で3番目の数です。日本で最もゴルフコースが多いのは北海道が220コース、次いで千葉県が180コースで3番目に多いのが兵庫県の150コースになります。
4.日本のゴルフブームの歴史とは
日本の多くのゴルフコースは戦争で閉鎖された歴史があります。戦後の復興とともにゴルフ人気も息を吹き返し、日本プロや関西プロ、関東プロなどのプロの試合も開催されました。1957年には日本で世界大会が開催されて、日本のプロの優勝がきっかけで1次ブームが到来した歴史があります。
その後は、アメリカのスター選手の活躍で第二次ブームが起こりましたが、年々競技人数は減少傾向です。今後はオリンピックで日本のプロの活躍でブームの再来を期待したいところです。
ゴルフの基本的なルール
ゴルフは他のスポーツでは類を見ない自己申告のスポーツです。歴史的な定説では近代ゴルフのルールはヨーロッパのスコットランドの紳士のスポーツに由来するといわれています。決められた基本ルールに基づいてスコアを申告するのは、プレーヤーが紳士であるというゴルフの歴史的な考え方ではないでしょうか。
ゴルフは、通常のプレーや試合の勝敗などには細かなルールが決められているスポーツです。ここではゴルフの基本のルールや勝敗の決め方などについてご紹介します。
- ゴルフの試合の原点はマッチプレー
- ストローク方式なら最後まで観戦できる
1.ゴルフの基本のルールの歴史の変遷
当初ゴルフの基本ルールは、各ホールごとに勝敗を決めた歴史があります。それは今のようにすべて同じホール数ではなく、ゴルフコースによりホール数が異なっていたからです。
その後、ゴルフコースは18ホールとなり、それぞれのホールの集計した合計スコアで競うようになりました。このスコアは審判が判断するのではなく自己申告です。このような歴史をたどり、ゴルフは過去から自己申告によるスコア申請が歴史的に継続されています。
2.最も古いスタイルのゴルフのマッチプレー
ゴルフ発祥当時から行われていた歴史的な競技スタイルがマッチプレー方式です。当時はゴルフコースのホール数がコースごとに異なるのでホールごとに勝敗を決める方が分かりやすい歴史的な背景がありました。
現在のマッチプレー方式は、18ホールの競技で相手より多くのホールを取ったプレーヤーが勝ちになります。どちらかのプレーヤーが全ホール勝ち続ければ、最短10ホール目で競技は終了です。
3.ゴルフのストロークプレーとは
ゴルフの競技は、当初マッチプレーで勝敗をつけていた歴史がありましたが、現在のトーナメントで使われているのがストロークプレーです。ストロークプレーは全スコアの合計で競うあうルールなので、優勝が有力でも最終ホールで大たたきして優勝を逃すこともあります。
また、マッチプレーのように途中で試合が終わることもないので、観客は最後のホールまで観戦することが可能です。プロのトーナメントは基本的に1日18ホールを3日や4日の合計スコアで競います。
まとめ
ゴルフの歴史や基本のルールについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。どの国がゴルフの起源かの定説はありませんが、近代ゴルフはイギリスが起源と言われ、ヨーロッパやアメリカで一大ブームを引き起こした歴史があります。
その後、日本に由来したゴルフはブームを引き起こしましたが、ゴルフはお金がかかるスポーツなので、ブームを継続するのは容易ではありません。プロの活躍に影響されやすいゴルフは、オリンピックを機にまたブームが訪れるかもしれません。
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