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クラシックなドラッガータイプのバイク6選!パワーのあるエンジンで高加速を味わう!

ドラッガーバイクは日本発祥のジャンルです。ネイキッドやアメリカンのように爆発的なブームを迎えませんでしたので、車種は多くありません。今回はドラッガーバイクの定義を確認し、拡大解釈して6車種を紹介。ドラッガーバイクの加速は法定速度内でも楽しめるのが特徴です。
2021年11月11日
hosokawa_taka
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目次

はじめに

有り余るパワーと獰猛な加速を紳士的に

ドラッガーはドラッグレースのイメージをストリートに昇華したジャンルのバイクです。獰猛な加速を100%で堪能できる場所は公道に皆無ですが、ドラッガーバイクの余裕のあるエンジンパワーや、低いシート高と親しみやすい乗車姿勢はツーリングを快適にしてくれます。

ここでは大型のハイパワーなドラッガーバイクを紹介します。なおこの記事は2021年11月11日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。

ドラッガーは日本で生まれたバイク

ドラッガーは日本で生まれたジャンルのバイクです。アメリカンバイクの本家であるハーレーやインディアンにドラッガーバイクはありません。しかし、ドラッガーはアメリカンバイクにジャンル分けされています。

ドラッガーがアメリカンバイクにジャンル分けされているのは、ドラッグレースがアメリカ発祥のモータースポーツで、「アメリカン」という呼び方自体も日本独自だからです。ドラッガーバイクの特徴を確認しましょう。

ドラッガーバイクの定義

特徴をとらえて拡大解釈

ドラッガーバイクの定義はあいまいです。バイクのジャンル分けは多くの車種から共通点を見出すことで行われますが、ドラッガーと呼ばれるバイクは車種が少ないので、人によってとらえ方が違います。バイクメーカーが「ドラッガー」の文言を使用することが少ないのも原因です。

アメリカンクルーザーをドラッガーバイクと拡大解釈して紹介する情報もあります。しかし、多くは当たらずとも遠からずで、どれも間違いではありません。

フラットで短いハンドルバー

ドラッガーバイクは低く構えた長い車体に特徴があります。1/4マイル(約402m)の直線を何秒で走行できるかを競うドラッグレースでは、直進安定性が求められるからです。

低く構えた長い車体はアメリカンクルーザーと同じなのですが、ドラッガーバイクのハンドルはフラットで短く、ステップは膝の真下あたりの位置にあります。ゼロスタートからフル加速しても乗車姿勢が乱れないようにするためです。

加速重視のハイパワーエンジン

ドラッガーバイクにはハイパワーなエンジンが搭載されています。ギヤ比はスーパースポーツやメガツアラーより加速重視の設定で、エンジン回転数から求めた理論上の最高速度は低めです。

ドラッガーバイクはハイパワーなエンジンフィールを現実的な速度域で堪能できます。加速や減速で繊細なアクセルワークが求められる傾向はあるものの、早めのシフトアップで巡航速度に乗せれば、アメリカンクルーザー的な乗り方も可能です。

大人のツーリングクルーザーに最適

大柄な車体や加速重視のエンジンを搭載したドラッガーバイクは、大人のツーリングクルーザーに最適です。高速道路で距離を稼ぐツーリングでは、ロー&ロングな車体と有り余るパワーが疲労を軽減してくれます。

攻めの乗車姿勢はアメリカンクルーザーよりもワインディングロードでコントロールしやすいので、ファンライドも可能です。ただし、獰猛な加速性能を自制する「心のリミッター」を装備していない人にはおすすめできません。

古き良きドラッガーバイク2選

①Vmax1200/ヤマハ


ヤマハのVmax1200は1985年に海外市場で登場し、1990年に国内モデルの販売が開始されたドラッガーバイクです。国内では1999年モデルを最後に販売が終了されましたが、海外では2007年モデルまで販売が継続されました。

Vmax1200はドラッガーバイクのパイオニアです。ドラッガーバイクの礎を築き、イメージを定着させました。クラシックで美しいヤマハデザインは今もファンを魅了しています。

Vmax1200の加速性能

出典:ライター作成

Vmax1200には、排気量が1198ccの70°V型4気筒エンジンが搭載されています。大陸系大型ツアラーのエンジンをベースにハイパワー化されました。フルパワーの海外仕様はVブーストを装備し、当時のGP500レーサーと同等の145馬力を発生させます。

国内モデルは97馬力に抑えられていますが、ギヤ比は海外仕様より扱いやすい設定です。国内モデルを購入し、Vブーストを後付けするユーザーもいます。

凄まじい加速を堪能できるタイプ

Vmax1200が名を残す名車となったのは、体感的な加速のすさまじさが理由です。モンスター級のエンジンを剛性の低いスチール製のフレームに搭載することで、じゃじゃ馬ぶりが演出されています。

モデル終了まで細部が熟成され続けられましたが、唯一無二のフォルムが変更されなかったのもVmax1200が伝説の名車となった理由です。ネオクラシックとしてリニューアルされませんでしたのでプレミアム感もあります。

②エリミネーター900/カワサキ

カワサキのエリミネーター900は1984年に販売が開始されたドラッガーバイクです。人気ではVmax1200に及ばず、商業的な成功は納められませんでしたが、カワサキ車らしい硬派なイメージに魅力があります。

国内で正規販売されませんでしたので販売台数が少なく、中古車在庫数もごく少ないです。ドラッガーバイクとしてのプレミアム感は高いものの、お手頃価格で販売されています。エリミネーター750も同様です。

エリミネーター900の加速性能

出典:ライター作成

エリミネーター900は排気量908ccの並列4気筒エンジンが搭載されています。ベースとなったエンジンはGPz900Rのものです。変速比は変更されていませんが、小径リヤホイールと二次減速比の変更で加速重視の設定に最適化されています。

最大トルクを発生させるエンジン回転数が高く、ツーリングクルーザーとしての資質も兼ね備えています。速度に見合ったギアで回転数を維持しながら巡行するのが得意です。

良くも悪くもクラシックなタイプ

エリミネーター900は初期型GPz900R(A1~A2)のエンジンを搭載しています。GPz900Rのメンテナンスに長け、不具合を改善する対策パーツに詳しいショップでお世話になるのがおすすめです。

エリミネーター900はシャフトドライブ駆動のドラッガーバイクです。チェーン駆動のGPz900R系エンジンに換装したという情報は少なく、オーバーホールでの延命が中心となります。絶版パーツも増えました。

洗練されたドラッガーバイク2選

①Vmax/ヤマハ

ヤマハのVmaxは2009年に販売が開始され、2017年モデルまで生産されたドラッガーバイクです。クラシックで美しいフォルムは先代から継承したものの、粗削りなイメージは抑えられ、細部の質感も高く、おしゃれで存在感のあるシルエットに魅力があります。

全長はドラッガーバイクで最大級の長さです。車両重量が重く、足つき性は先代より悪いので、中古車市場ではローシートに換装した個体を見かけます。

Vmaxの加速性能

出典:ライター作成


Vmaxには排気量1679ccの65°V型4気筒エンジンが搭載されています。ベースとなったエンジンはなく、Vmax専用に設計されました。エンジンの加速性能は先代のキャラクターに近い加速重視の設定です。懐古的なデザインに合理的なエンジンを搭載したネオクラシックバイクではありません。

短い航続距離も先代から引き継がれています。こうした不完全さも、ヤマハファンにとって堪らないポイントです。

スポーティに進化したタイプ

Vmaxが先代から大きく進化したポイントはフレームの剛性感です。フレームはアルミ製に変更され、フロントサスペンションはΦ52mmの極太正立フォークが採用されました。ドラッガーバイクらしい荒くれ感は抑えられたものの、上質な乗り心地とコーナリングを楽しめます。

洗練されたデザイン、ドラッガーバイクらしい加速重視のエンジン、剛性感を得た車体は、大型ツーリングクルーザーとしての資質も最高峰です。

②X4/ホンダ

ホンダのX4は1997年に販売が開始されたドラッガーバイクです。2000年のフルモデルチェンジでシート高を下げ、X4タイプLDへと改名されました。

ホンダならではの中性的で親しみやすいデザインに、ドラッガーバイクならでは力強い加速感と自然な乗車姿勢を与えられているのが特徴です。

大型バイクのマイナー車種としては人気が高く、中古車在庫数は走行距離とコンディションを選べるほどあります。

X4の加速性能

出典:ライター作成

X4には排気量1284ccの並列4気筒エンジンが搭載されています。X4に搭載されたエンジンはCB1300スーパーフォアのベースともなりました。ギヤ比やリヤタイヤのサイズは5速MTのCB1300スーパーフォアと同じです。

5速100キロでの理論上のエンジン回転数は3418rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数の68.4%です。トルク重視のエンジンは法定速度内で楽しい領域を堪能できます。

ツーリングで愛されるタイプ

X4は合理的なドラッガーバイクです。加速感は5速MTのCB1300スーパーフォアと同じなのですが、フロント18インチのホイールが生み出す大人のハンドリングに魅力があり、ツーリングクルーザーとしても活躍します。

6速MTのCB1300スーパーフォアとは別物扱いすべきで、5速MTならX4が最適解です。ネイキッドの楽しさとドラッガーの直進安定性が融合されていますので、淡々と移動する場面も楽しめます。

現行モデルのドラッガーバイク2選

①ロケット3/トライアンフ

トライアンフのロケット3RはTFC(トライアンフ・ファクトリー・カスタム)をベースに量産化されたドラッガーバイクです。右サイドから生えた3本のエキゾーストパイプや生物を連想させるデュアルヘッドライトに迫力があります。

「一般の人に乗れるはずがない」そんな出で立ちですし、車両重量が重いので取り回しで苦労するのは確実です。しかし「走りだせば軽い」「見た目とは裏腹に快適なバイク」といわれています。

ロケット3Rの加速性能

出典:ライター作成

ロケット3Rには排気量2458ccの並列3気筒エンジンが縦置きで搭載されています。ゼロスタートから2.73秒で時速100キロに達する獰猛な加速力で、紳士的に乗りこなすには自制心の鍛錬が必要です。

6速100キロでの理論上のエンジン回転数は2438rpmと極めて低いものの、最大トルクを発生させるエンジン回転数も4000rpmと極めて低いので、大排気量エンジンの楽しい領域を法定速度内で堪能できます。

唯一無二の存在感を示すタイプ

ロケット3Rはドラッガーバイク並みの加速性能を備えながらも、ギヤ比はツーリングクルーザーに近く、理論上の最高速度は高めです。低いエンジン回転数で巡行できますので、高速道路を利用して距離を稼ぐツーリングで疲労を軽減してくれます。

価格帯はハーレーのツーリングファミリーやホンダのゴールドウイングに近いので、アメリカンクルーザーを購入する際の候補にもおすすめです。ただし、荷物の積載には工夫を要します。


②ディアベル1260S/ドゥカティ

ドゥカティのディアベル1260Sは、ドラッガーとして拡大解釈できる現行モデルのストリートファイターです。ハンドル幅は広いのですが、ツーリングクルーザー並みの長い車体サイズにハイパワーエンジンを搭載しています。

ドラッガーバイクのイメージに近いのはフロントフォークが前に突き出したXディアベル1260ですが、日本ではスポーティなディアベル1260Sが人気です。ベースモデルのディアベル1260もあります。

ディアベル1260Sの加速性能

出典:ライター作成

ディアベル1260Sには排気量1262ccのL型2気筒エンジン(テスタストレッタDVT)が搭載されています。低回転から力強く加速し、高回転域でスポーティに豹変する可変バルブを備えたエンジンです。

ここで紹介するドラッガーバイクでは最速で、スーパースポーツに近いエンジン特性を有しています。最高出力や最大トルクを発生させるエンジン回転数も高めです。大型ネイキッドからの乗り換えでも、違和感なくなじめます。

ドラッガー最速タイプ

ディアベル1260Sはスポーティなツーリングクルーザーです。ハンドリングは大型ネイキッドよりおおらかですが、ツーリングクルーザーよりコントロール性に期待できます。

淡々とした移動区間、挙動を楽しめるワインディングロード、軽快さが必要な市街地など、オールラウンドにこなしてくれるバイクです。ZZR1100やCBR1100XXブラックバードなど、メガツアラーからの乗り換えでも後悔しません。

おわりに

ドラッガーは日本発祥の誇れるジャンル

ドラッガーバイクが登場したのは1980年代半ばのことです。ネイキッドやアメリカンのように爆発的なブームを迎えませんでしたので、ドラッガーバイクは通好みのジャンルとして扱われてきました。

しかし欧州車を見ると、ドラッガーバイクと拡大解釈できる車種が現行モデルとして販売されています。日本が生み出したジャンルのドラッガーバイクは海外でアップグレードされ、徐々に人気を高めていくことでしょう。

ドラッガーが気になる人はこちらをチェック!

シンプソンのヘルメットについてまとめた記事もチェックしてください。ドラッガーバイクにはシンプソンのヘルメットが似合います。アップライトな乗車姿勢でも違和感がなく、アメリカンカジュアルとの相性も抜群です。

ドラッガーバイクは良くも悪くもクセのあるバイクです。加速重視のエンジンレスポンスを神経質に感じたり、燃料タンクの容量が燃費に見合っていなかったりします。ネイキッドやアメリカンも検討しましょう。