おすすめのアメリカンバイク:はじめに
ツーリングクルーザーとして大活躍!
アメリカンバイクはゆったりとした速度域でツーリングを楽しめるのがメリット!絶景ツーリングはもちろん、淡々と移動するのも楽しいですね。
長く低いシルエットに迫力がありますので、アメリカンバイクはツーリング先のどんな風景にも馴染みます。ウェアの選択肢も豊富です。
ここではおすすめのアメリカンバイクを紹介します。なお、記事は2021年6月16日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
低いシート高と重心は初心者にもおすすめ!
アメリカンバイクはツーリング初心者にもおすすめです。大きい車体サイズに慣れる必要はあるものの、シート高は低いので安心感を得られます。車両重量は重いものの、重心が低いので扱いやすいですね。
また、アメリカンバイクはツーリングのスタイルに合わせてカスタムするのにも人気があります。小柄なバイク乗りならハンドル交換などのカスタムも検討しましょう。
では本題!排気量別におすすめのアメリカンバイクを紹介します。
おすすめのアメリカンバイク:250cc
250ccクラスのアメリカンバイクはコンパクトな車体サイズや軽量な車両重量がおすすめポイント。クルーザーとしてツーリングを楽しめる上に、ストリートバイクに似たキャラクターも持ち合わせています。
しかし、250ccクラスは高速道路での余裕が車種によってまちまちです。時速100キロでのエンジン回転数にこだわって、250ccのアメリカンバイクを紹介します。
ドラッグスター250
ヤマハのドラッグスターは長く低いシルエットがかっこいいアメリカンバイクです。2000年の6月に販売が開始され、2016年モデルまで生産されました。人気のアメリカンバイクでしたので、中古車在庫数は豊富です。
ヤマハ車ならではの流麗なデザインや空冷エンジンのまがい物ではないフィンが美しいですね。エンジンを包むように配されたダブルクレードルフレームに存在感があり、アメリカンバイクらしさを醸し出しています。
ドラッグスター250でのツーリング
ドラッグスター250の最高速度は5速8000rpmで128.8km/hと、速度域は低めです。5速100km/hでのエンジン回転数は6211rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数(6000rpm)103.5%。
ドラッグスター250は高速道路での余裕が少ないものの、250ccアメリカン唯一のロングストロークエンジンを搭載していますので、一般道の速度域で楽しめます。ストリートバイクとしても人気です。
Vツインマグナ
ホンダのVツインマグナは1994年の6月に販売が開始され、2007年モデルまで生産された斬新なデザインがおすすめのアメリカンバイクです。人気の250ccアメリカンバイクでしたので中古車在庫数は豊富。安い中古車も見かけます。しかし、丈夫なアメリカンバイクですので、酷使された個体も見かけます。
カスタムには相当なセンスが必要です。カスタムに自信がなかったら、敢えてノーマル戻しも検討しましょう。
Vツインマグナでのツーリング
Vツインマグナの理論上の最高速度は5速10000rpmで158.4km/hと速いですね。5速100km/hでの理論上のエンジン回転数は6312rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数の84.2%。
アメリカンバイクらしさは少ないものの、高速道路を利用したツーリングでも余裕です。ソリッドでスポーティなハンドリングにも定評があります。シートの座り心地が高く評価され、ツーリングクルーザーとしても人気です。
エリミネーター250V
カワサキのエリミネーター250Vは1998年の1月に販売が開始され、2007年モデルまで生産されたスポーティなアメリカンバイクです。伝統的なアメリカンスタイルからは外れるものの、250ccアメリカンバイクでもっとも大きな車体サイズに堂々とした風格があります。
中古車在庫数は豊富です。中古車価格は高めなものの、コンディションのいい個体が多く、無茶なカスタムを施された中古車は少ないといえます。
エリミネーター250Vでのツーリング
エリミネーター250Vの理論上の最高速度は6速12500回転で160.2km/hと、250ccアメリカンでもっとも速いですね。6速100km/hでのエンジン回転数は7804rpmと高めですが、最大トルクを発生させるエンジン回転数の82.1%です。
エリミネーター250Vは高速道路走行も余裕でこなすツーリングクルーザー。乗り心地も優秀です。唯一無二のデザインはカスタムに相当のセンスを要します。
レブル250
ホンダのレブルは2017年の4月に販売が開始された現行モデルの250ccアメリカンバイクです。2020年の3月には灯火類のLED化とアシストスリッパークラッチを追加するマイナーチェンジを受けました。
ツーリングはもちろん、街乗りでも優秀です。現行モデルで唯一の250ccアメリカンバイクとして人気があります。伝統的なカスタムには不向きなものの、ボバ―カスタムのベースにおすすめです。
レブル250でのツーリング
レブル250の理論上の最高速度は6速9500rpmで154.5km/hと速いですね。6速100km/hでの理論上のエンジン回転数は6148rpmで、250ccアメリカンバイクでもっとも低い設定。
レブル250はクルーザーらしさを演出するために、高速道路でのエンジン回転数が抑えられています。街乗りでも扱いやすい車体サイズや峠も難なくこなすハンドリングなど、適応能力の高さも人気です。
おすすめのアメリカンバイク:400cc
400ccのアメリカンバイクは堂々とした車体サイズと迫力あるシルエットがおすすめポイント。250ccアメリカンバイクのようなストリート向けの要素は少ないものの、クルーザーとしての要素は高いといえます。
250kg前後の巨体を400ccのエンジンで引っ張りますので、非力なのは否めませんが、法定速度内なら問題ないレベルです。車両重量を最大トルク値で割ったトルクウエイトレシオにこだわって紹介します。
イントルーダークラシック
スズキのイントルーダークラシックは2001年の3月に販売が開始され、2014年モデルまで生産された重厚なアメリカンバイクです。車体サイズは400ccのアメリカンバイクで最大!街乗りでは神経を使うものの、ゆったりとしたライディングポジションでツーリングを楽しめます。
イントルーダークラシックは紳士的なアメリカンバイクを求めるバイク乗りにおすすめ!静粛性が高く、早朝深夜でもご近所に配慮できます。
イントルーダークラシックでのツーリング
イントルーダークラシックのトルクウエイトレシオは80.882kg/Kgf・mと、車両重量の割に最大トルクは低めです。加速感は150ccクラスを含めた250ccバイクの平均値に近いといえます。
しかし、イントルーダークラシックは紳士的なバイク乗りに好まれるアメリカンバイク。加速の遅さを実感しながらも、重厚な雰囲気に満足するユーザーは多く、ノーマルのシルエットを崩すほどカスタムされた個体は見かけません。
バルカンクラシック
カワサキのバルカンクラシックは1996年に販売が開始され、2003年モデルまで生産された「らしさ」の溢れるアメリカンバイクです。400ccアメリカン唯一のロングストロークエンジンを搭載しています。
他の400ccアメリカンバイクよりも絶版されたのが早かったため、中古車在庫数は少ないですね。フロント21インチホイールのバルカン400&400Ⅱ、ディープフェンダーのバルカンドリフターも検討しましょう。
バルカン400クラシックでのツーリング
バルカンクラシックのトルクウエイトレシオは76.667kg/Kgf・mと、400ccアメリカンでは平均的な数値ですが、ロングストロークエンジンの力強いけり出し感は秀逸!低いエンジン回転数で最大トルクを発生させる設定ですので、車体は大きいものの、トルク感に不足はありません。
100km/hでのエンジン回転数は5196rpmとやや高めです。一般道メインのツーリングで心地いいアメリカンバイクだといえます。
ドラッグスター400
ヤマハのドラッグスター400は1996年の2月に販売が開始され、2016年モデルまで生産された美しいアメリカンバイクです。2009年の11月にはフューエルインジェクションを搭載するマイナーチェンジが施されました。
エレガントでセクシーな存在感がおすすめポイント。リジッドサスに似せたフレームワークも秀逸です。中古車在庫数は豊富ですので、コンディションと価格を天秤にかけて選びましょう。
ドラッグスター400でのツーリング
ドラッグスター400のトルクウエイトレシオは73.125kg/kgf・mと、400ccのアメリカンバイクとしてはまずまずです。250ccスーパースポーツのYZF-R25と同程度と考えると優秀だといえます。
速度を上げるにつれてらしさが影を潜めてしまうのは400ccアメリカンバイクの宿命ですが、シャフトドライブのダイレクトな加速がそれを補ってくれます。カスタムパーツは絶版となった現在も豊富です。
シャドウ400(NC34)
ホンダのシャドウ400(NC34)は1997年の3月に販売が開始され、2008年モデルまで生産されたクラシカルな雰囲気がかっこいいアメリカンバイクです。ドラッグスター400とともに400ccアメリカンバイクの人気をけん引しました。派生車種にはフロント19インチのシャドウスラッシャーがあります。
本来ならばシャドウクラシック(NC44)をおすすめしたいところですが、中古車在庫数の数はキャブ車のシャドウ400が多いですね。
シャドウ400(NC34)でのツーリング
シャドウ400のトルクウエイトレシオは70.857kg/kgf・mと、車体サイズの大きさの割に良好です。車体は750と共通ですので重いことには変わりないものの、重心が低くハンドル幅も広いので、低速走行での安定感に優れています。
フルカスタムされた中古車は少なく、価格も安定傾向です。カスタムベースにするならスティード400の中古車もおすすめですが、コンディションを見極める眼力を要します。
おすすめのアメリカンバイク:大型
アメリカンバイクの大柄で重い車体を加速させるにはトルクフルなエンジンが必要です。アメリカンバイクをツーリングクルーザーとして酷使するなら大型も視野に入れましょう。
大型のアメリカンバイクで気になるのは車体サイズ。ツーリングでは市街地を走行する機会が思いのほか多いので、街乗り性もチェックしたいですね。ここでは車体サイズや街乗り性にこだわって大型のアメリカンバイクを紹介します。
ボルトRスペック
ヤマハのボルトRスペックは2013年の12月に販売が開始された現行モデルの大型アメリカンバイクです。2017年に燃料タンクを13Lに拡大、2020年に灯火類を小変更するマイナーチェンジが施されました。
挟角60°の空冷Vツインエンジン、小ぶりな燃料タンク、軽快なイメージのキャストホイールなど、スポーティな雰囲気がかっこいいですね。最大トルクを発生させるエンジン回転数も低く設定されています。
ボルトスペックRでのツーリング
ボルトRスペックはコンパクトな車体サイズに人気があります。街乗りでは大きさを感じるものの、静粛性の高いエンジンは評価が高いですね。米国製アメリカンのスポーティモデルと比較されがちですが、振動は少ないのでツーリングで疲労を軽減してくれます。
大型のアメリカンバイクは保守的な考え方に支配されがち。ボルトRスペックは自分に合ったバイクを見極められるrock ’n’ rollな兄貴におすすめです。
バルカンS
カワサキのバルカンSは2015年の6月に販売が開始された大型のアメリカンバイクです。2017年にはユーロ4への対応などのマイナーチェンジが施されました。エリミネーターシリーズに近いスポーティな雰囲気がかっこいいですね。
6速100km/hでのエンジン回転数は4655rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数の70.5%。ミドルクルーザーながら、高速道路でも余裕があります。
バルカンSでのツーリング
バルカンSは大型アメリカンバイクらしい大きさを確保しながらも、街乗りも考えられたバランスの良さがおすすめポイント。アメリカンバイクとしてはシート高が高いものの、足漕ぎも容易です。
合理的に設計されていますので、ツーリングクルーザーとしても優れています。ワインディングロードでのファンライドも得意ですし、巡行時のエンジンのパルス感も申し分ありません。いろんな場面で充実感を得られるアメリカンバイクです。
レブル1100
ホンダのレブル1100は2021年に販売が開始されたばかりのアメリカンバイクです。CRF1100Lアフリカツインの水冷パラレルツインエンジンを搭載し、クラッチ操作が不要のDCTモデルもあります。
レブル1100は国産アメリカンバイクで最速!理論上の最高速度は6速7000rpmで192.9km/hです。トルクウエイトレシオも22.300kg/kgf・mでもっとも低く、鋭い加速に期待できます。
レブル1100でのツーリング
レブル1100は排気量の割に車体サイズがコンパクトで、街乗り性も優秀。すべてでパーフェクトをねらったアメリカンバイクです。
ハンドリングも軽快で下半身でのホールド性も高く、バンク角も確保されていますので、ワインディングロードも楽しめます。
WMTCモード値燃費は18.7km/Lで燃料タンク容量は13L。ツーリングクルーザーとしては航続距離が短いものの、重量バランスを考慮したうえでの燃料タンク容量です。
レブル500
ホンダのレブル500は2017年の4月に販売が開始された大型のアメリカンバイクです。2020年には灯火類のLED化とアシストスリッパークラッチを採用するマイナーチェンジが施されました。ストリートテイストをまとった雰囲気がおすすめポイントです。
レブル250と車体サイズはほぼ同じ。水冷DOHC4バルブのパラレルツインエンジンを搭載し、車両重量は20kg重いのですが、速度域は約30km/h速いですね。
レブル500でのツーリング
レブル500は大型のアメリカンバイクでもっとも軽量でコンパクトです。シート高が低く、最小回転半径も小さいので、街乗りでも活躍します。
人気ではレブル250に譲るものの、クルーザーとしての余裕はレブル500のほうが高いですね。400ccへダウンサイジングすれば最強の中型アメリカンバイクになったかもですが、レブル250の完成度も高いので、あえて500ccのまま国内販売されたと考えられます。
おすすめのアメリカンバイク:まとめ
400ccクラスの復活に期待!
近年、アメリカンバイクに求められるものが変化した印象を受けます。大きさに価値を求めた時代もありましたが、今はツーリングクルーザーとしての資質を重視する傾向が強いですね。静粛性の高い車種も人気があります。
残念なのは400ccクラス。中古車在庫数の多い車種は大型クルーザー並に大きく、現行モデルはありません。重心の低さや足つき性のよさは初心者にとって安心感が高いので、400ccクラスの復活に期待したいですね。
ツーリングが気になる人はこちらをチェック!
アメリカンバイクはツーリングでこそ楽しさを最大に高められます。絶景ロードはもちろん、淡々と移動するコースも楽しめるのがアメリカンバイクです。
純粋にバイク旅を追求できますし、荷物を積載する工夫もしやすいので、キャンプツーリングでも使いやすいといえます。
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