400ccのネイキッドバイク:はじめに
おすすめ車種の最新情報
400ccのネイキッドバイクはベストバランス!250ccクラスよりも低いエンジン回転数でクラッチミートできますし、高速道路を利用するツーリングで性能に不足を感じません。自然な乗車姿勢は絶景ワインディングロードで景色を楽しむのにおすすめです。
ここでは400ccネイキッドバイクの最新車種情報をまとめます。なお、この記事は2021年7月22日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
400ccバイクのツーリング性能
普通二輪免許を取得し、中型バイクの250ccと400ccで迷っている初心者ライダーは多いことでしょう。まずは250ccからステップアップを…という情報も見かけますが、それでは言葉足らずです。
バイクを操る楽しさは250ccのバイクが勝っています。しかし、バイクの運転に自信がなければ400ccがおすすめ。たった150ccの性能差なのですが、ツーリングでの疲労を軽減し、体力と集中力を温存してくれます。
ネイキッドバイクのツーリング性能
ネイキッドバイクは走行風をいなすカウルを装着していませんので、高速道路や長距離巡行で疲労を蓄積します。また、フロントフォークにライトやメーター類がマウントされていますので、ハンドル操作に重さを感じます。
しかし、潔い印象とツーリングスタイルへの合わせやすさを理由に、ネイキッドは多くのバイク乗りから愛されてきました。ツーリングで最強の疲労回復剤はバイクの見た目!ツーリングではデザインも性能の一部です。
中型400㏄の名シリーズ
400ccのネイキッドバイクは人気カテゴリーです。これまで数多くの名シリーズが販売されてきました。
ところが、400ccは日本固有のガラパゴス排気量。海外市場の影響を強く受けるようになった今日、新車で買える400ccのネイキッドバイクは車種が少なくなったのも事実。
ここでは、新車で購入できる現行モデルだけでなく、名シリーズの最新情報も紹介し、ツーリングで酷使できる価格の車種をメーカーごとに探しますね。
400ccネイキッドバイク:ホンダ2選
CB400スーパーフォア
ホンダのCB400スーパーフォアは伝統的なスタイルの400ccネイキッドバイクです。水冷DOHC4バルブの4気筒エンジンは滑らかで扱いやすく、高速道路走行でも余裕のパワーを発揮します。
おすすめポイントは前後でプリロード調整ができるサスペンション。体重や積載量に合わせて調整可能です。400ccネイキッドバイクにしてはシート高が低いので、市街地走行でも活躍します。
CB400スーパーフォアの価格
新車で購入できる最新のCB400スーパーフォアは安いといえません。しかし、それは性能を度外視して価格を見た時の印象。4気筒エンジンのパワーと充実した足回りを踏まえると安いですね。
また、CB400スーパーフォアはロングセラーの400ccネイキッドバイクですので、中古車在庫数が豊富です。予算に合った価格の中古車が見つかります。仕様は少しずつ違うものの、大まかな性能は変わりません。
GB350
ホンダのGB350は2021年の3月に販売が開始されたばかりの最新車種です。排気量は350ccですし、ホンダのオールドルックシリーズを表す「GB」の名を与えられていますので、400ccネイキッドバイクに分類するのは難しいかもです。
しかし、人気は発売前から沸騰!性能は250ccクラス並みですが、穏やかなハンドリングやパワー感がツーリングを楽しくしてくれます。
GB350の価格
400ccクラスのネイキッドバイクと比較するとGB350は格安!STD仕様のGB350で税抜き50万円、カフェレーサー仕様のGB350Sで税抜き54万円です。しかも、車体サイズは大型ネイキッドのCB1100に近く、堂々とした風格も漂っています。
人気の最新車種ですので中古車在庫には期待できないものの、フレンドリーなキャラクターはツーリングで活躍すること間違いなしです。
メーカー別人気シリーズ最新情報:ホンダ
ホンダの中型400ccネイキッドバイクといえば、ドリームCB400フォアやCBX400Fが人気車種。中古車在庫はあるものの、希少価値が勝ってしまい、ツーリングで気軽に酷使できる価格とは言えません。
1997年に登場したCB400フォア(NC36)の価格もここ近年で高騰しました。また、2013年に登場したスポーツタイプのCB400Fは中古車在庫数が少ないですね。
400ccネイキッドバイク:ヤマハ
MT-03
ヤマハのMT-03はスポーツタイプのネイキッドバイクです。排気量はライバル車よりも80㏄小さいものの、車体に見合ったエンジンパワーがおすすめポイント。人気では兄弟車のMT-25に軍配が上がるものの、バランスではMT-03が優れています。
現行モデルがモデルチェンジしたのは2020年。隙あらば斬ると言いたげなフロント周りのデザインがかっこいいですね。フロントフォークが倒立に変更されています。
MT-03の価格
MT-03の価格は税抜き59.5万円。性能の割に安い400ccクラスのネイキッドバイクだといえます。正立フォークの旧モデルも選択肢に加えたいですね。エンジンパワーや加速性能は新旧で大きな違いがありません。
スポーツタイプのネイキッドバイクですが、キャラクターはオールラウンドです。実用性にも定評があり、ツーリングの幅を広げてくれます。これからツーリングのスタイルを確立していく初心者にもおすすめです。
メーカー別人気シリーズ最新情報:ヤマハ
ヤマハの中型400ccネイキッドバイクといえばXJシリーズです。1980年に登場したXJ400は中古車在庫数が少なくプレミア価格がついていますので、ツーリングで酷使するならXJRシリーズがおすすめです。
空冷エンジンの美しい冷却フィン、ヤマハ400ccネイキッドの源流となった流麗なデザインなど、最新の現行モデルにはない魅力があります。中古車価格は年式の割に高いものの、ツーリング派にも届く範囲です。
400ccネイキッドバイク:スズキ2選
グラディウス400
スズキのグラディウス400は妖艶なシルエットが悩ましい400ccネイキッドバイクです。水冷DOHC4バルブのV型2気筒エンジンを搭載し、ダイレクトなパワー感を楽しめます。
90°L型エンジンは縦に長く、車体サイズが大柄になるのが特徴。しかも、グラディウス(650)の400cc版ですので、見た目のボリューム感もあります。かといって鈍重ではありません。高い旋回性はワインディングロードも楽しいですね。
グラディウス400の価格
安い400ccネイキッドでツーリングを楽しむなら、グラディウス400はイチオシでおすすめです。中古車在庫はまだありますし、コンディションに見合った価格で販売されています。
完成度の高いデザインが原因で、派手にカスタムされた個体は少ないですね。現行モデルの400ccネイキッドバイクはストリートファイター的な乗り味になっていますので、スポーツタイプのグラディウス400は貴重な存在だといえます。
GSR400
スズキのGSR400はハイパワーな400ccのネイキッドバイクです。水冷DOHC4バルブの4気筒エンジンは12000回転で61馬力を発揮!理論上の最高速度は203.1km/hに達します。
グラディウス400と同様に、GSR400もGSR600の400㏄版。600ccに合わせて設計されたフレームや足回りは剛性感が高く、ハンドリングは安定感が高いですね。堂々とした車格に迫力があります。
GSR400の価格
GSR400の中古車価格は当時の新車価格に影響され、400ccのネイキッドバイクにしてはやや高めだといえます。しかし、コンディションに見合った中古車価格帯ですので、割高感はありません。
ちなみに、53馬力の初期型でも6000回転を境に豹変するエンジンパワーを楽しめます。また、年式による中古車価格の違いも少ないですね。デザインは賛否両論ですが、実車には400cc以上の迫力があります。
メーカー別人気シリーズ最新情報:スズキ
スズキの中型400ccネイキッドバイクといえばインパルスシリーズ。GSX400FSやGSX400Xは中古車在庫が極少なく、プレミア価格で販売されています。GSX400インパルスは割高感があるものの、頑張れば手の届く範囲です。
油冷エンジンを搭載したイナズマ400は現実的な価格ですのでおすすめですが、中古車在庫は多くありません。現行車種に400ccのネイキッドバイクがないのは残念です。
400ccネイキッドバイク:カワサキ
Z400
カワサキのZ400は軽量でコンパクトな400ccネイキッドバイクです。水冷DOHC4バルブの2気筒エンジンを搭載しながらも、車体はZ250とほぼ同サイズ。人気ではZ250に軍配が上がるものの、シート高はZ400のほうが低いですね。
バイクにとって軽さは正義!車体が軽いとエンジンパワーが引き立ちます。シフト操作やクラッチミートがイージーで、高速道路ではシフトダウンなしでの追い越し加速も可能です。
Z400の価格
Z400の価格は税抜き62万円。性能を考えれば安いといえます。理論上の最高速度は171.2km/h(6速10000回転)とZ250より低いのは事実です。しかし、実用域で扱いやすいパワー感はツーリングを快適にしてくれます。
Z400はZ250とうりふたつの400ccネイキッドバイクですが、キャラクターは別物。積極的にファンライドするならZ250、景色込みでツーリングを楽しむならZ400がおすすめです。
メーカー別人気シリーズ最新情報:カワサキ
カワサキの中型400ccネイキッドバイクといえば4気筒のゼファー400シリーズやZRX400シリーズが人気です。中古車在庫数は多いものの、ツーリングで酷使するには割高感が高いですね。
ゼファー400シリーズはコンディションをよく確認して選びましょう。価格的にはZRX400シリーズのほうが現実的です。
カワサキの400ccネイキッドを物色するなら、スポーツタイプのER-4nも検討する価値があります。
400ccのネイキッドバイク:まとめ
ツーリングのスタイルに合ったバイクを
新車で買える400ccネイキッドバイクは車種が数少なく、中古車も視野に入れて物色するのがおすすめです。人気の旧車は中古車価格が年々上昇し、ツーリングで酷使できる車種が少なくなりつつあります。
250ccバイクのようにパワー不足を感じず、大型バイクのようにパワーを持て余さない、400ccのメリットは大きいですね。バイクのスタンダードスタイルともいえるネイキッドバイクが増えることを祈るばかりです。
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