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宝篋山のハイキングコース6選!山頂で360度、パノラマの美しい眺めを堪能しよう!

宝篋山は茨城県に位置する標高461mの山です。ハイキングで楽しめる登山コースがいろいろあり、山頂からの眺めがバラエティに富んでいます。今回はそんな人気の宝篋山のおすすめのハイキングコースや登山口へのアクセス、駐車場情報などを難易度や時間と合わせてご紹介します。
2021年7月15日
水木誠人
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茨城で人気の宝篋山の登山コースをご紹介

Photo byFree-Photos

茨城県つくば市に位置する宝篋山(ほうきょうさん)。標高461mと手軽にハイキングでき、バラエティに富んだ登山コースが6コースと景色を楽しむことができます。また、山頂からは360度のパノラマの絶景が一望でき、東には霞ケ浦、南西に歯関東平野のすばらしい眺めが楽しめ、週末や休日のハイキングにおすすめです。今回はそんな茨城県の宝篋山の登山コースや登山口までのアクセス方法、駐車場情報などをご紹介します。

宝篋山が佇む茨城県つくば市とは

Photo by ptrktn

茨城県つくば市は、茨城県の南西部に位置し、日本を代表する学園都市として知られています。宝篋山を有する茨城県つくば市は、自然の宝庫としても有名です。

今回、ご紹介する宝篋山の北側に鎮座する筑波山は、朝夕に山肌の色を変える紫峰の異名を持ち、日本百名山にも数えられます。また、宝篋山の東側には、琵琶湖に次ぐ広さを有する霞ヶ浦があるなど、つくば市は茨城県を代表する観光地としても名高いです。

筑波山や霞ヶ浦を一望できる宝篋山とは?

富士山も拝める山頂からの景色

宝篋山のトレッキングでは、登山シーズンの彩を楽しむことができます。冬の終わりを告げるヤマツバキやコブシ、春になると山桜やフジ、ツツジなどが競い咲き、夏には緑が深く、秋には赤や黄色に色を変え、年間を通して景色を満喫することでしょう。

そんな宝篋山の山頂からは、北側には筑波山、東側には霞ヶ浦、西側には榛名山、赤城山、日光連山が一望でき、南側には富士山をはじめ、箱根や丹沢山麓、南アルプスの景色も眺めることが可能です。
 

山頂には茨城県指定文化財も

宝篋山の山頂には、茨城県指定の文化財である宝篋印塔が祀られています。これは、鎌倉時代、墓塔や供養塔などに利用されていたものです。宝篋山の山名の由来であると考えられています。

また、宝篋山には国の史跡にも指定されている小田城に関連した文化財も残っています。小田城とは鎌倉のころに小田氏が居住した城のことです。地元では宝篋山を小田山と呼ぶ呼び名も残り、小田と呼ばれる地域から眺める宝篋山の風景は、つくばの景観100にも選ばれています。

宝篋山おすすめのハイキングコース6選

宝篋山のハイキングコース6コースです。いずれも実によく整備され、登山口までのアクセスもよく、気軽に足を伸ばせます。登山口付近には駐車場も完備され、バスなどを利用した公共交通機関でのアクセスも簡単にできます。

ピストンで同じコースで登山するもよし、別々のコースを組み合わせて登山するもよし、バラエティあふれる登山を満喫しましょう。なお、つくば市役所の公式サイトから登山用の地図が見られますので、ハイキングのお供にぜひご利用下さい。

宝篋山|つくば市公式ウェブサイト

宝篋山おすすめの人気コース①極楽寺コース

宝篋山のふもとにある小田休憩所からはじまる登山コースです。道中、小さな滝に出会えるほか、春先にはコブシやヤブツバキなどの景色を満喫することができます。このコースは宝篋山の登山コースの中で最も人気の高いメインのコースで、沢沿いを進み、水辺の景色が楽しいコースです。

途中、純平歩道と呼ばれる各コースをつなぐ歩道との合流があります。常願寺コースや小田城コースへとコースを変えて進むことも可能です。

難易度:初級・距離:3km・登り時間:2h・下り時間:1h50分

本格的な登山道までは田園風景です。常願寺コースとの分岐をすぎてしばらく行くと地蔵菩薩立像、五輪塔などの遺跡が確認できます。次第に小滝の参道へ。慈悲の滝、五条の滝、こころの滝など、いくつかの滝の景色に退屈しません。

大岩が見えてくると、純平歩道との合流となり、山桜の森へと進んでいきます。コブシの木々が見えてくるあたりから、常願寺コースとの合流となり、そのまま山頂に到着です。

宝篋山おすすめの人気コース②小田城コース


小田城コースは、宝篋山のふもとにある小田休憩所からはじまる登山コースで、小田前山や富岡山などをめぐりながら、宝篋山の山頂を目指します。登山道はわかりやすく、道標なども点在するため、初心者の方でも迷わずに登れるコースです。途中、純平歩道との分岐があるほか、山口コースとの分岐もあり、最後は常願寺コースとひとつになって山頂へと通じます。

なお、道中にはあまり眺望のいい場所はありません。展望所周辺と富岡山の山頂で景色を楽しみましょう。

難易度:初級・距離:3.2km・登り時間:2h・下り時間:1h20分

こちらのコースは、関鉄バスの小田バス停や市営小田駐車場から八幡宮の鳥居を目指しながらスタートするコースです。愛宕神社からベンチが並ぶ富岡山頂を通ります。富岡山は標高200mほどの低い山です。

道なりに進んでいくと、純平歩道との分岐、七曲では大峰ルートと呼ばれる分岐、硯石などを経て、新山口コースと合流します。山頂付近で宝篋山の別のコースである山口コースと合流し山頂でゴールです。

宝篋山おすすめの人気コース③常願寺コース

こちらの常願寺コースは、宝篋山の南側の登山口である宝篋山小田休憩所からスタートし、尖浅間山の山頂を経由して芳香さんの山頂を目指します。宝篋山の登山コースの中で最も長いコースとなりますが、途中、沢沿いを登り、滝を望むなど、多様な景色を楽しむことが可能です。

途中で純平歩道や極楽寺コースと合流するポイントもあり、山頂へと登り切ります。山頂下にはバイオトイレがありますが、山頂にはトイレがありませんので、必要な方は利用しましょう。

難易度:初級・距離:4km・登り時間:2h10分・下り時間:1h50分

宝篋山小田休憩所から極楽寺コーストの分岐を経て、常願寺コースがはじまります。しばらく進むと、沢の小道、宝命の滝となり、天狗岩を通ってくずしろの滝を望むことが可能です。少し行くと純平歩道との分岐となり、ここから一気に尖浅間山の山頂を目指します。

尾根づたいを山桜の森を目指し、再び極楽寺コースト合流し、バイオトイレのある小田城コースと合流して宝篋山の山頂へと至るコースです。宝篋山で最長のコースですが、無理なく楽しめます。

宝篋山おすすめの人気コース④山口コース1

このコースは、宝篋山の北側の登山コースの中のメインのコースとなります。登山口は大地公園で、民家を抜けて登山道へ。新寺コースと山口コース(2)との分岐を経て、富士山や筑波山の絶景が楽しめるポイントで小休止、万博記念温森を経て、宝篋山の山頂を目指すコースです。

このメインの登山コースから山口コース(2)や新寺コースなどを使った周回コースなどを楽しむ登山者が多く、バラエティあふれるハイキングを満喫できます。

難易度:初級・距離:3.5km・登り時間:2h・下り時間:1h20分

こちらのコースでは、山口コース(2)との分岐まで舗装路となり、車で進むことができます。ここから通常の登山道となりますが、標識によってはいささかわかりにくいというコメントも。道標を見つけたらしっかりと確認して進むようにしましょう。

途中、宝篋山名水と書かれた水場がありますので、水があるときはいただきたいです。景観ポイントからは天気によって筑波山や富士山が見られます。万博記念の森ではランチタイムやコーヒー休憩がおすすめです。

宝篋山おすすめの人気コース⑤山口コース2

山口コース(2)は、山口コース(1)の分岐から新寺コースの分岐、小田城コースとの合流を経て、宝篋山山頂へと向かうコースです。コース途中に大きな岩があり、ここからは関東平野が一望でき、コースのメインの眺望となっています。

このコースは、さまざまなコースと合わせて登山を楽しむためのコースとして利用するのがおすすめです。メインの登山道と比べると、ハイカーが少ないコースではありますが、整備されているため安心してハイキングできます。

難易度:初級・距離:2km・登り時間:1h30・下り時間:1h

山口コース(2)へと至るには、北側の登山口から山口コース(1)を利用します。山口コース(2)との分岐までは舗装路を進み、細い登山道となってハイキングスタートです。登山道は緑の深い道となっていますが、大きな岩のビューポイントからは関東平野が広がります。息をのむ絶景ポイントです。

新寺コースと合流し、しばらくして小田城コースとも合流し、一気に最後の急登となって山頂へ。さまざまなコースを経由しながらのゴールです。


宝篋山おすすめの人気コース⑥新寺コース

新寺コースは、山口コース(1)と(2)をつなぐ別ルートです。山口コース(1)からスタートし、山口コース(2)を経て、小田城コースから山頂を目指します。

宝篋山の登山コースの中で最も短いコースで、多くのハイカーが利用しないコースであることから、歩きにくくまた道もわかりにくいコースです。道標は出ていますが、場合によっては迷うこともありますので、気を付けて臨みましょう。

難易度:初級・距離:3.2km・登り時間:2h・下り時間:1h20分

山口コース(1)から登山をスタートさせ、山口コース(2)と新寺コースの分岐方面へと歩を進めていきます。迷いそうな箇所には道標が出ていますので、しっかりと確認しながら進んでいきましょう。

新寺コースは道が狭く、歩きにくい箇所もあります。ケガなどには気をつけて進み、そのまま山口コース(2)を経て小田城コースから山頂へと登っていきましょう。道を確認して進めば、迷うことなく山頂にたどりつくことができます。

宝篋山の登山口までのアクセス方法

宝篋山の登山口はふたつあります。北側にあるのが大池公園内にあるつくば総合体育館で、南側にあるのが宝篋山小田休憩所です。いずれも車や公共交通機関でのアクセスが便利となっています。トイレもありますので、登山のスタートを切るのにもってこいの場所です。地図で場所を確認してから向かいましょう。

北側の登山口:大池公園内つくば総合体育館

大池公園内にあるつくば総合体育館には135台が収容できる無料駐車場があります。また、トイレもありますので、宝篋山の北側コース登山のスタート前に立ち寄ることも可能です。

公共交通機関でのアクセスは、つくばエクスプレスを利用する場合、つくば駅から小田シャトルバスで50分、「大池・平沢官衙入口」へアクセスします。一方、関鉄バスを利用する場合、JR土浦駅から筑波山口行きまたは下妻駅行きで30分、「大池公園前」にて下車です。

大池公園内筑波総合体育館駐車場

  • 住所
    〒300-4231
    茨城県つくば市北条1477-1
  • アクセス
    つくば駅から小田シャトルバスで50分「大池・平沢官衙入口」下車またはJR土浦駅から関鉄バスにて筑波山口行きまたは下妻駅行きで30分「大地公園前」にて下車常磐道・土浦北ICを下りて国道125号線の下妻・...

南側の登山口:宝篋山小田休憩所

宝篋山の南側の登山口は宝篋山小田休憩所です。こちらは3月~11月までは9h~17hまで、12月~2月までは16hまで利用できます。

アクセス方法はつくばエクスプレスを利用する場合、つくば駅から小田シャトルバスで40分、「小田東部」へアクセスします。一方、関鉄バスを利用する場合、JR土浦駅から筑波山口行きで30分、「宝篋山入口」にて下車です。なお、駐車場には70台が収容できます。満車の場合は、市営小田駐車場を利用しましょう。

宝篋山小田休憩所

  • 住所
    〒300-4223
    茨城県つくば市小田4544
  • 電話番号
    029ー867ー1368
  • 公式サイトURL
    https://www.city.tsukuba.lg.jp/kankobunka/kankojoho/spot/1001454.html
  • アクセス
    つくばエクスプレスのつくば駅から小田シャトルバスで40分「小田東部」下車またはJR土浦駅より関鉄バス筑波山口行きで30分「宝篋山入口」にて下車土浦北ICから国道125号線経由約8キロメートル

宝篋の登山口近くの駐車場情報

宝篋山登山で利用する登山口には駐車場もありますが、万が一、満車の場合、近くの駐車場について知っておくと便利です。宝篋山北側には、国指定の史跡である平沢官衙遺跡がありますが、こちらの平沢駐車場には66台ほどが駐車可能です。

また、宝篋山の南側の登山口近くには、小田城コースの登山口の最寄りのアクセスポイントとなる市営小田駐車場があります。こちらには91台が駐車可能です。地図などで場所を確認しておきましょう。

宝篋山北側の駐車場:平沢駐車場

平沢官衙遺跡は奈良・平安時代の筑波郡の役所跡です。大型の高床式倉庫などが並ぶ貴重な文化財でもあります。この施設の案内所にはトイレがあり、隣接する市営の平沢駐車場には66台が駐車可能です。

ここから北条大池を目指し、宝篋山の北側の登山コースをスタートさせることができます。時間によっては遺跡見学なども可能ですので、立ち寄りスポットとしても覚えておきたいです。

平沢駐車場

  • 住所
    〒300-4213
    茨城県つくば市平沢754-1
  • アクセス
    国道125号線から県道138号線沿い平沢官衙遺跡の裏手

宝篋山南側の駐車場:市営小田駐車場


宝篋山の南側の登山コースを利用する際、とくに小田城コースの登山口に最も近い駐車場がこちら、市営小田駐車場です。宝篋山小田休憩所からほど近く、国道125号線から入った場所に位置します。

91台の駐車が可能で、小田休憩所が満車の場合をはじめ、登山の後の立ち寄り観光として、小田城跡などを観光されたい方はこちらの駐車場も便利です。市営小田駐車場も無料なっていて良心的ですので、ぜひ場所を覚えておきましょう。

市営小田駐車場

  • 住所
    〒300-4223
    茨城県つくば市小田3069-1
  • アクセス
    常磐道土浦北IC下車後、国道125号線の下妻・つくば方面へ7.4kmほど先を小田城跡の案内板で脇道へ左折、十字路を直進すると右手

茨城県内には魅力的な温泉が点在しますが、宝篋山登山の足で気軽に立ち寄れる天然温泉はありません。今回は、登山の疲れを軽く癒し、汗や汚れを落としてから帰路につきたい方におすすめのスーパー銭湯をご紹介します。

番外編:宝篋山~つくば道~筑波山

最後に、宝篋山からつくば道を経由して筑波山へと至るコースもご紹介します。こちらは宝篋山登山の番外編として、宝篋山の登山の足で近くを散策したい方におすすめのコースとなりますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

宝篋山~つくば道へ

宝篋山登山コースの北側の登山口近くに大池公園や北条大池があります。このすぐそばを通っている国道125号線入った北条商店街を北上していくと、北条ふれあい館やつくば道の碑が見えてくるでしょう。ここからはじまる道がつくば道になります。

このつくば道を筑波山方向へと進んでいきます。途中、鎌倉時代に開基された普門寺などのあたりは神郡(かんごおり)と呼ばれるエリアです。散策コースとしてもおすすめで、雰囲気のある道となっています。

つくば道~筑波山へ

つくば道の神郡エリアからさらに筑波山に近づいていくと、筑波6丁目エリアです。ここには6丁目の鳥居と呼ばれる大きな鳥居があり、急な坂道を登っていくと、旧筑波山郵便局など、雰囲気のある佇まいが続いていきます。

時間に余裕のある方は、筑波山のケーブルカーの宮脇駅から山頂を目指すのもおすすめです。あるいは、次の休日の登山の下見として、近くを散策してみてはいかがでしょうか。

宝篋山からのすばらしい眺めを満喫しよう

Photo byPexels

宝篋山は関東エリアで気軽にハイキングできる低山です。都心からのアクセスもよく、つくば駅周辺からはバスでのアクセスも非常によいため、初心者の方も無理なく楽しむことができます。さほど高い山ではないため、手軽に登ることもでき、また、沢沿いや小さな滝など、日常では味わえない景色も楽しめるので、ちょっとしたお出かけにも最適です。

コースもいろいろありますので、リピートして楽しむ山として、ぜひ宝篋山を目指してみてはいかがでしょうか。

茨城県の登山コースが気になる方はこちらもチェック!

宝篋山や筑波山など、茨城県に鎮座する山の登山コースが気になるという方、ぜひこちらの記事も参考にしてください。それぞれのレベルに合った登山道を作ることができるかもしれません。ぜひ次の休日には茨城の魅力的な山へ赴きましょう。