オオクワガタの飼育方法を知りたい!
健やかなオオクワガタを育てるためには、飼育のポイントを学んでおくことが重要です。管理の仕方を知らないと、オオクワガタの元気がなくなってしまう可能性があるため、注意が必要。スクスクとオオクワガタが育つために、飼育方法をチェックしていきましょう。
飼い方の基本を覚えてオオクワガタを飼育しよう
本記事では、オオクワガタの飼育に必要なものや、飼育に適した場所など、基本的な買い方についてご紹介します。初心者でも、基本を学んでおけば大きくて立派な姿に成長させることが可能です。
また、ペアリングの方法についても解説。スムーズに繁殖を促し、産卵ができるように環境を整えていきましょう。オオクワガタとの生活をぜひ楽しんでみてください。
オオクワガタの飼育方法
まずは、オオクワガタを健康に育てるための方法について学んでいきましょう。必要なものを揃え、オオクワガタの様子を見ながら飼育すれば、元気な状態をキープできます。どのようなところに気をつければよいのか確認してみてください。
オオクワガタに必要なもの
飼うことを決めたら、必要なものを準備する段階から入りましょう。きちんと準備を整えた上で、オオクワガタを迎え入れるとスムーズです。必要なものが全く準備できていないと、元気がなくなる原因になるので気をつけてください。
飼育用のケース
オオクワガタを飼育するためのケースは、必須のアイテム。ホームセンターや通販サイトなどで専用のケースが販売されています。ケースのサイズは、収納場所やお好みに合わせて選んでください。
ちなみに、ケースは1匹あたり1ケース準備するのがおすすめです。1つのケースに2匹以上のオオクワガタを入れると、喧嘩をする可能性があります。雄は喧嘩に発展しやすいため、特に注意が必要です。
昆虫飼育用のマット
続いて、マットを準備します。クヌギやナラなど、オオクワガタが好む木材を使用したマットがおすすめです。また、栄養剤を配合したタイプなら、スクスクと育つためのサポートになります。
市販のマットの中には、ニオイが気になるものも。リビングルームなど、人が集まる場所にケースを置く予定の場合は、なるべくニオイが気にならないタイプを選んでください。
転倒を防ぐ材木
転ぶことが多いと、オオクワガタが弱る原因になります。また、最悪の場合は死に至ることも。なるべく転倒を減らすために、専用の材木を準備しましょう。
ホームセンターや通販サイトなどで、昆虫が転倒するのを防ぐ材木が販売されています。また、オオクワガタが隠れられるインセクトシェルターを使うのもおすすめです。適宜必要なものを揃えて、快適な飼育環境を整えていきましょう。
飼育用のエサ
スクスクと大きく育てるためには、栄養満点のエサを準備することが大切です。ゼリー型のエサが通販サイトなどで販売されているので、購入しておきましょう。
また、エサを置くための皿も用意してください。皿がないままだと、エサが散らばって不衛生な状態になってしまいます。プラスチック製や木製など、いろいろな素材のお皿が出ているので、使い勝手がよいものを選びましょう。
飼育用品の設置方法
準備したアイテムをケースの中に設置していきましょう。最初は、マットを入れていきます。オオクワガタがすっぽりと入れるくらいの深さまで、マット敷き詰めてください。
乾燥状態が続くとオオクワガタが弱る原因になるため、全体的に水をスプレーして、適度な湿気を与えるのがポイントです。次に、転倒を防止するための材木を置きます。邪魔にならないような位置にエサを置いたら、完成です。
様子を見てレイアウトを変えよう
最初はベストな配置だと感じても、オオクワガタの様子を見ていると「暮らしにくそう」と感じることがあります。そんな時は、臨機応変にレイアウトの仕方を変えて、オオクワガタが住みやすい飼育環境に整えてください。
時期によって飼育方法を変えよう
必要なものの準備が整ったら、いよいよオオクワガタを家に迎え入れましょう。ここで意識しておきたいのが、飼育方法は時期によって変わるということです。時期に合った飼い方をすることで元気なオオクワガタに育てられるので、詳しくご紹介します。
オオクワガタの飼育方法:春〜秋
暖かい時期は、オオクワガタが最もアクティブに活動する時期です。活動的に動く姿をたくさん見られるのが嬉しいポイント。飼育の手間をかけてあげることで元気に育つので、頑張っていきましょう。
エサはなくなったら交換
あげたエサがなくなったら、早めに交換してあげましょう。エサがない状態が続くとストレスが溜まり、元気がなくなってしまう可能性があります。特に春から秋は活発に動くため、エサが減るペースも早いと考えられます。
また、冬に近づいてくると徐々にエサを食べるペースが落ちるのも気をつけたいポイントです。開封済みのエサを長時間放置していると腐るリスクがあるため、新しいものと交換してください。
様子を見て湿気を与える
過度な乾燥を避けることも、飼育において気をつけておきたいポイントです。マットに手で触れて、乾燥していたら水をスプレーしましょう。
ただし、湿度の高い夏場は、スプレーし過ぎることで蒸れが発生しやすくなります。蒸れがひどくなるとマットやエサの状態が悪くなったり、コバエが出たりするので、湿度との兼ね合いも考えながらスプレーするようにしてください。
高温にならないよう温度管理をする
暑すぎる場所にケースを置いて飼育するのは、NGです。高温状態に置くことで元気がなくなり、死に至る可能性もあります。春〜秋にかけては、屋内の涼しい場所で飼育するようにしてください。風通しがよく、蒸れを防げる場所がベストです。
また、太陽光が直接当たらない場所であることも大切になります。長時間太陽光に当たると死んでしまう確率が高いため、要注意です。
オオクワガタの飼育方法:冬
秋が過ぎて気温が下がってくると、少しずつオオクワガタの動きが緩慢になります。動きが鈍くなってきたら、冬を越すための準備をしているサイン。問題なく春を迎えられるように、しっかりと飼育のポイントを学んでおきましょう。
冬を越す前にしっかりエサをあげる
冬の間、オオクワガタは何も食べずにじっとして過ごします。ただじっとして過ごすだけですが、想像以上に体力を消耗するため、事前にエネルギーを蓄えておくことが大切。
冬が近くなってきたら栄養たっぷりのエサを与えて、エネルギー満タンの状態にしてあげましょう。いつもより質の高いエサをあげるのもおすすめです。しっかりエネルギーを与えておけば、次の春も元気な姿を見せてくれます。
マットは多めに入れる
冬を越す間、クワガタはマットの中に入り込んで過ごします。そのため、春〜秋と比べて多めにマットを敷き詰めるのがおすすめです。いったんオオクワガタを外に出して、新しくマットを敷き詰めましょう。ケースの1/2以上まで入れれば十分だと考えられます。
量が足りないと中に入り込むことができず、正常な越冬が困難になるため、事前に量を増やしておくのを忘れないでください。
過度な温度管理は行わない
寒い時期が訪れるとついつい暖かい場所で飼育してあげたくなりますが、やめておきましょう。暖かすぎると、まだ冬が訪れていないと勘違いして越冬状態にならなくなります。正常に冬を越すために、過度な温度管理はしない方が賢明です。
暖房の効いた部屋には置かず、きちんと寒さを感じられる場所を選ぶのが飼育のポイント。自然な飼育環境を意識することで、冬を越すための準備を始めてくれます。
定期的に湿気を与える
春から秋と比べて、冬は乾燥しやすくなります。過度な乾燥は無駄なエネルギーを消費させ、元気がなくなる原因になると言われているため要注意です。
定期的に水をスプレーして、乾燥を防ぐようにしましょう。手で触れた時に湿った質感があるくらいの状態をキープしてください。
オオクワガタが出てきたらエサをあげよう
問題なく冬を越せたら、オオクワガタが顔を出してくれます。姿を現したら、エサをあげましょう。
マットから出ているのに気づかずに放置していると、せっかく冬を越せたオオクワガタが弱ってしまいます。春が近くなってきたら定期的にマットの様子を見て、顔を出していないか確認してください。
オオクワガタを上手に産卵させる飼育方法
繁殖を行い、産卵を見届けるのは飼育の醍醐味です。スムーズに産卵に至るためには、飼育方法を工夫することが大切。どのような飼育の仕方を取り入れるとよいのか、具体的に確認した上で繁殖にチャレンジしましょう。
大人のオオクワガタになるまで別々に飼育する
羽化直後の雄と雌と一緒のケースに入れると、雌が殺されてしまうことがあります。そのため、きちんとした大人のオオクワガタになるまでは繁殖を待つのが飼育のポイントです。雄と雌の準備が整っていれば、悲しい結果になるのを防げます。
初めて冬を越した後にお見合い
一般的に、生まれてから初めて冬を越した後にお見合いをしてあげるとよいとされています。雄と雌を一緒のケースに入れて、ペアリングをしましょう。しばらく経つと繁殖行動が始まり、雌は産卵の準備に入っていきます。
オオクワガタの産卵のための準備方法
繁殖行動が終わったら、雌を産卵用のケースに移します。ケースの中には、卵を産むための朽木を準備してください。
マットを敷き詰めたら、そこに朽木を置きましょう。1/2程度隠れるくらいまで、マットの中に入れ込むのがおすすめです。準備が終わったらエサを配置し、産卵飼育スペースのできあがりです。
2ヶ月ほどで幼虫が誕生
早くて25〜30日、遅くとも2ヶ月後には幼虫の姿が見られるようになります。幼虫が見られるようになったら朽木を割り、取り出してください。マットを敷き詰めたケースの上に幼虫を置いてあげます。順調に飼育していけば、次の年には大人のオオクワガタになるでしょう。
オオクワガタ飼育の注意点
元気に姿に育てるためには、飼育の注意点を押さえておくことが大切です。飼育する上で気をつけるべきことを事前に把握しておけば、後悔する事態を防げます。基本的なポイントをチェックして、役立ててください。
注意点①:コバエに気を付ける
発酵状態のマットを使用すると、コバエが出やすくなります。コバエが増えると不衛生なので、早めに対処するのがおすすめです。
コバエが発生したら、いったんケースを屋外に出して追い払いましょう。また、コバエが出ないように密封性の高いケースを使用してください。
注意点②:ペアリング時は喧嘩を避ける
繁殖の際に雄と雌を一緒のケースに入れると、いつの間にか喧嘩をしていることがあります。喧嘩が発展すると雌が死んでしまう可能性が高まるので、原因を取り除いて仲良く過ごせるように飼育してください。
喧嘩の原因①:エサの奪い合い
喧嘩の原因としてまず考えられるのが、エサ不足です。エサが足りないことで奪い合いが起き、喧嘩になってしまいます。雄と雌とお見合いさせている時は、十分な量のエサを置くようにしましょう。エサが足りていれば、喧嘩の可能性は低くなります。
喧嘩の原因②:交尾できないことに雄が怒る
繁殖が終わったのに同じケースに入れておくと、雌が交尾を断るようになります。断られたことに雄が怒り、喧嘩をしてしまう場合があるので要注意。お見合いをしたら7日程度で雌を取り出し、産卵用のケースに移してください。
適切な飼い方でオオクワガタを飼育しよう!
オオクワガタを元気に育てるためには、飼育の仕方を工夫することが大切です。飼育方法を間違えるとオオクワガタが弱り、寿命が短くなってしまう可能性があります。家に迎える前に必要なものを準備し、ケースのセッテイングを終えておきましょう。
また、大人になったら繁殖できる飼育体制を整えることも大切です。基本のポイントを学んでおけば、新しいオオクワガタの誕生に立ち会えます。ぜひ、オオクワガタの飼育を楽しみましょう。
オオクワガタの飼育が気になる方はこちらをチェック!
オオクワガタを元気に飼育するためには、しっかりとした知識を身につけることが大切です。関連記事にもオオクワガタの飼育に役立つ情報が載っているので、ぜひ参考にしてください。
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